この週末、大学時代の仲間で集まる機会がありました。
去年の秋にもこのメンバーで会ったことがあるのですが、
皆楽しい人ばかりで、少し時間を忘れて語りました。
何だかとても居心地のよいひととき。
帰りの電車の中で、少し考えました。
こんなに居心地がよかったのはなぜだろう。
顔を会わせたメンバー1人1人が、それぞれに楽しく話を盛り上げていたから..。
話をしていた内容は実にたわいもないことでしたが、
よく考えれば、そのたわいもない内容にみんなが付き合って、その話題をさらにたわいもなくして笑い、喜ぶ。
たまに真面目な話は出ることがあっても、話を深刻にさせるような受け答えはしない。
その気楽さが、居心地のよさにつながったのでしょう。
振り返って、今働いている会社の中はどうでしょうか。
楽しいパーソナリティーを持っている人も多いですが、
残念ながら、今の僕にとっては必ずしも常に居心地のよい場所とはいえません。
毎日の仕事にせかされ、人の心から余裕が失われている。
人を楽しませたり気分よくさせるような話もしない人がいる。
(あっそれ多分、僕のこと....苦笑)
仕事以外の会話は減り、ひたすら端末に向かい続ける。
ふと見上げると、窓の外には渇ききった東京砂漠が広がる..。
そんな中で、たまにこうした気楽な仲間と会って気楽に会話すると、その渇ききった心に恵みの雨がしみこんでいくようです。
ちょうどこの日は34歳の誕生日。
みんなで楽しく過ごせたこの夜こそ、僕の小さなバースデイプレゼントになりました。
最近、町のあちらこちらにリサイクルショップがオープンしています。
まあ、昔から古本屋や質屋のたぐいはありましたが、
今風のリサイクルショップは郊外の道路沿いに建ち、ずっと入りやすい雰囲気になっています。
扱う品物も店によって家具中心の店、家電を扱う店、雑貨あり、パソコンやカメラや時計あり、など様々です。
時折立ち寄っては、何か掘り出し物がないか物色します。
隣町の古本屋チェーン店に行ったときのこと。
その店は古本だけでなく、古着や中古スポーツ用品、ベビー用品の専門コーナーを設けていました。
専門コーナーにふさわしいレベルで、例えばシューズやスキー板、カートといった類がずらっと並べられている様は見事です。古着も種類が多く迷いそう。地元にもこんな店があったらいいな、
と思って地元の道を車で走っていると、以前はおもちゃ屋チェーンだった店に「古着屋」の文字が。
導かれるままに車を止め、中に入ります。
スペースはさほどではありませんが、店内は古着でいっぱい。
ハンガーにつるされた古着が整然と並べられ、見放題選び放題といった趣です。
古着だけあって値段も、ジャケットやコートで1,000円台という安さ。
その安さにつられて、2つ3つ手にとってしまいます。
これは事あるたびに通ってしまいそう。
別のロードサイドには、中古ハード専門店チェーンの新しい店がオープンしていました。
ここではハードやソフトの他に、家具や時計、古着、おもちゃなども扱っています。古着の品数は物足りなく残念ですが、おもちゃ類が思ったより充実していて、鉄道模型も置いてあったりしてびっくり。それも20年前に売られていた旧製品、しかも完成品にフェルトペンで色を塗った状態の車両が、なぜか当時の定価より高い値段で売られています。
絶版品とはいえ、造りが現在の製品ほど精密ではなく美品とはいえない旧ロット製品にちょっとしたプレミアがついているとは。ていうか、お店の担当者は本当にそれを分かって値段を付けているのでしょうか。僕の感覚では100円位にしか思えないのですが....。
自宅から自転車で行ける処に、親父の家系の墓地があります。
この墓地の隣にはゴルフ練習場があり、休日になると多くの人々が練習に励んでいるのが見えました。
週末にお墓参りに出かけ、ふと振り返ってみると、
そこにあったゴルフ練習場の設備が、無残にも解体されていました。
この練習場は物心ついたときからありました。
巨大なネットで囲まれた練習施設を見て、テレビでよく出てくる大きなゴルフコースがこの地元にもあるのかなあ、あったらうれしいなあ、と子供ながらに思ったことがありました。この練習場にも一応コースはありましたが、所詮は練習場なのか、猫の額くらいの広さ、パターゴルフができる程度の代物で、コースといえるのだろうか(笑)。
まあ、この練習場を時折見ていれば、ゴルフをやってみたい!!と思うようになり、やがてはゴルフ少年の道を歩んで行ったのでしょうが、なぜかその道に入ったり、ましてはまったりすることがなく現在に至っています。本当にどうしてなのか分かりません。もしかして現実が見えてきたからなのかもしれません。お金がかかるとか、技術とか、いろんなかけひきとか、
気が付いたらゴルフとは全く縁のない人間になっていましたが、解体現場を眺めたとき、自分が昔憧れていたものをまた1つ失ったような気がしました。
それはもう、永遠に思い出の世界になってしまったのです。おそらく戻ってこない思い出として。
跡地には新たに商業施設が立つようですが、数年後それが完成したとき、昔の姿を思い出すことができるのでしょうか。子供の気持ちに帰ってゴルフをしてみれば思い出すかもしれませんが。
本年もよろしくお願いします。
お正月休みはどのように過ごされましたか。
僕はというと、例年通り比較的おとなしく過ごしています。
多くの日は家の中の雑用をしたり、パソコンに向かったり、ビデオの編集をしたり、
9日間もある休みを、自分なりに有意義に使いました。
そんな中で年の瀬の1日、東急東横線で桜木町に行ってみました。
こう書くといかにも当たり前のことを、というふうに見えますが、
実は1月30日の終電を最後に、東横線の横浜〜桜木町間が廃止されてしまうのです。
これは2月1日に開業するみなとみらい21線に東横線が乗り入れるにあたって、横浜〜桜木町はJR線や地下鉄が並行しているので廃止しても影響が少ない、ということのようです。
とはいえ、ひっきりなしに電車が行き交う大手私鉄の大幹線が廃止されるのは今までになかったことです。
なくなる前に記念乗車しておきます。
渋谷方面からの電車に乗ると、沿線の風景が以前よりも変わっていることに気付きます。
特に田園調布の辺りから武蔵小杉にかけては地下鉄との相互乗り入れで風景が一変してしまいました。線路は高架複々線になり、地下鉄の新しい車両としばし競争します。その先も元住吉は工事していたり、日吉は地下駅のようになったり。昔の面影は薄くなっています。
今回の廃止劇の舞台も横浜より先だけではなく、実は2つ手前の東白楽を出たところで地下に入り、反町,横浜は地下駅になります。つまり、この区間も地上の線路は消えてしまうのです。運転室のすぐ後ろについて、前方の風景をビデオカメラに収めます。
横浜は現在は地上2階にありますが、こちらもあと1ヶ月限り。デパートに入るのに便利な構造なのですが..。新駅は地下5階とかで、相当深い位置です。
横浜で大半の乗客が降りてしまい、座席の空きが目立ちます。ここからが廃止対象区間。東海道線、京急本線を乗り越して高島町。横に根岸線がぴったり並行して終点、桜木町です。
廃止間近とあって、何人もの鉄道ファンがカメラを構えていました。横浜の繁華街が近いだけに乗降客は多く、廃止されるのが信じられないくらいです。でもこの日常的な風景もあと1ヶ月限り。しっかりとこの目に焼き付けておきました。
桜木町駅を発車する東急東横線の電車。 この光景も間もなく過去のものとなる。 |