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えんぷつ 週観 道の果てから

8月27日

 24日に、首都圏新都市鉄道 つくばエクスプレス線が開業しました。
 起点の秋葉原は通勤経路上にあり、用あって立ち寄ることも多いです。その秋葉原を発着する電車ですから、もしかすると良くお世話になるかもしれません。

 開業初日の朝、いつもより早く家を出て、7:30頃に秋葉原に到着しました。
 新しくオープンした中央口を出てつくばエクスプレス線の階段を降りると、そこには記念パスネットカード目当ての長い行列が....。僕もそれを買おうと早目にやってきたのですが、発行枚数が少ない上に1時間待ち、しかも行列の最後部に並んでも売り切れ必至との声にあっさりあきらめ、代わりに記念グッズ(ルービックキューブ450円)を買って(うちわが付きました)、いつもの時間に出社します。


秋葉原駅の大行列、この後ろも100mは続いていました。

 昼休みに抜け出してもう一度秋葉原に立ち寄ると、今度は階段規制がかかって地上で長蛇の列が発生していました。親子連れの人達も多く、夏休みを感じさせます。
 近くのワシントンホテルでは、開業記念の絵柄が入った記念缶ビールが300円で、冷やして売られていました。この後仕事がなければ1杯いきたいところですが。

 夕方、退社後にまたしても秋葉原で下車しました。秋葉原での記念カード類は全て売り切れ。券売機の前には長い行列ができ、係員が乗車証明を配っていました。
 パスネットカードで入場し、電車に乗りこみます。
 車内も混雑を予想していましたが、意外やあっけなく座席にありつきます。乗ってみての印象は、トンネルの中が広く感じられたこと。それから結構スピード感があります。秋葉原から北千住まで、JRで15分かかる区間を10分足らずで行くのですから。南千住を出ると地上に出て、高架線となります。時速100km/hくらいは出ているでしょう。常磐線よりも速いです。


北千住にて。ホームドアも完備しています。

 北千住で引き返し、TX浅草で降ります。浅草と名乗るくらいだから、東武や地下鉄の浅草駅がすぐそばにあるだろうと思ったら大間違い!!地上に送り出され、町の中を10分も歩かされました。しかも案内看板もないからよそ者にとっては不安でたまりません。なぜ別の駅名にしなかったのだろう。TX浅草では駅ごと発行の記念カード、記念きっぷが発売されていました。
 記念の缶ビールは、秋葉原駅高架下「アキハバラデパート」の酒屋で手に入れることができました。帰りの電車で早速開けたのはいうまでもないでしょう。


8月21日

 夏の旅。今回も青春18きっぷを買ってきて、1日日帰りの旅行に行きました。

 中央線に土曜休日運転される臨時快速電車<ビューやまなし号>に乗り、小淵沢まで行きます。
<ビューやまなし号>に使われている215系電車はオール2階建ての10両編成です。東海道線では朝夕の通勤ライナーや、以前は昼間の快速でも活躍していましたが、出入口が片側2ヶ所しかなく乗り降りに時間がかかるせいか、最近では昼間の運用から撤退しています。<ビューやまなし号>は昼間、特別料金なしで2階建て車に乗れる、今や貴重な列車といえるでしょう。
 全席2階建て10両編成なので、乗客をめいっぱい乗せられるはずですが....途中の甲府までは2階はおろか、1階席もほぼ満席という状況。逆に普通の車両であれば大混雑間違いなしだったところで、ここでも2階建て車の実力を見せてくれました。
 甲府盆地に降りると、ぶどう畑、桃畑が見えてきます。ぶどうの黒い粒々や真っ赤な桃の実が見事ですが、さっきまでのんびり走っていた電車がここぞとばかりに加速を始め、ゆっくり見せてくれません。

 小淵沢で小海線に乗り換えます。ここで運用される気動車、キハ110系は、東日本のローカル線で
多く見られますが、白と緑を基調としたこのカラーリングは小海線の高原列車のイメージにはぴったりで、まさしく「ハマリ役」です。2両編成の列車は立ち客多数。それでも想像していたほどの混雑ではなく一安心。
 清里方面に向け、列車は登り始めます。左側には八ヶ岳を望むはずですが、あいにくの曇りで頂上が見えません。それどころか、時折にわか雨が降ってくる始末。

 清里で多くの乗客が降ります。改札を抜けると、そこは「高原」のイメージをかき消すようなにぎやかさ。これは清里ではなくリトル原宿か!?駅前は派手派手しい外観のファッション雑貨店や土産物屋がずらりと軒を並べています。しかも駅前は車の洪水。何か違うなあ。
 それでも駅から10分も歩くと、少し落ち着いた趣の観光スポットがあります。ここで牛乳を飲んでみたり、放牧されているお牛さんと触れ合ったり、雑貨屋さんの店を回ったり。

 18きっぷの宿命か?現地にそう長い時間はいられません。清里は広く、列車で行くスポットと車で行くスポットに分けられると感じました。次の機会は車で行くことにしましょう。
 帰りは小海線をさらに北、野辺山〜小海〜佐久平を通り小諸へ抜け、しなの鉄道とバスで横川に抜けるはずでしたが、軽井沢付近の集中豪雨により小諸で足止めされ、やむなく佐久平に引き返し、新幹線で高崎まで降りました。その前にも小海線の列車がエンジントラブルで車両交換したり。でも何とか最後は予定通りに帰ってくることができてよかったです。


8月15日

 会社の営業部門の担当課長が、水難事故で亡くなってしまいました。

 当社は営業部門だけで何千人という大きな組織ですが、その中でもこの課長とは仕事の上で、それほど深くはなくてもお付き合いがあっただけに、突然の訃報で大変驚いています。
 葬儀に参列しました。会社関係だけで何百人という人が弔問に訪れました。その中には知り合いも多かったです。改めて、社内や取引先からいかに厚く信頼されていたかを強く感じました。
 告別式のあいさつでは親族代表が立って、「本来ならば喪主があいさつするべきところですが..あまりの突然の悲劇に..家族一同取り乱しておりまして..私が代わりにごあいさつすることをお許しください」と述べられていました。家族で海水浴に出かけて、その先で奥さんや子供さんの目の前で亡くなったのですから、そのショックは計り知れないでしょう。

 人生の終わりは突然やってくるかもしれない。自分がいつこの世から去ってもよいように、心の準備と身の回りの整理はしておいたほうがよいのかもしれません。例えば仕事はできるだけマニュアルにして誰でもできるようにしておくとか、やましい情報はきれいさっぱり捨てておくとか、やり残しや心残りがない様に、計画的な行動を心がけるとか。あとは遺された家族のために、保険をかけておくのも1つですね。4月の尼崎脱線転覆事故のとき、そしてこの週末の、日航ジャンボ機墜落20周年忌のとき、つくづくそう感じました。
 ここに亡くなられた担当課長のご冥福を、心よりお祈り申し上げます。


8月7日

 最近、自分の前世は川魚だったかな、と思うようになりました。

 休日に用あってデパートに出かけたりすると、いつの間にかペットショップに行ったりしています。
 ペットショップといっても犬猫鼠関係には見向きもせず、真っ先に水槽を探します。
 そして水槽の中で小魚が泳ぎ回っているのを見て、なぜかほっとするのです。

 そういえば水族館にも出かけることが多くなりました。
 この1年くらいで何ヶ所回ったかなあ。
 大きな魚がどんぶらこと泳いでいるのもそれなりに楽しいですが、
 時間をかけて見入っているのは、もっぱら小さな水槽の中にいる、小さな魚たち。
 水槽の中にはたくさんの水草が生えていて、その水草の柱を縫うようにして、メダカがすいすいと泳いでいます。自由気ままな感じで、見ていて癒されます。
 お金払って大きな魚や動物を見に来たのに、じっくり見ているのは普通の小魚だったり。これって変ですか?

 知人に、自分はペンギンの生まれ変わりと信じていて、世界の遠くまでペンギンを見に行ったりする人がいますが、さしずめ僕ならば、
 「前世がメダカだった」
ということになるのでしょうか。
 メダカとして生を受け、水田のなかを自由に泳ぎ回っている。
 でも小魚の分際だから、大きな生物のえさとなるのは宿命。
 心が自由を求めているのも、何かにつけて逃げ回っているのも、実は前世がメダカだったからかもしれません。
 で、ある日、逃げ切れずに大魚かザリガニ辺りに食いちぎられてしまう。
 今の自分の要領の悪さと対処の遅さに通ずるものがあります。
 最近また何かに追いかけられる夢を見てうなされるのは、前世で往生際悪い死に方をしたせいなのかもしれぬ。

 今は人間として生きているけど、次に別の動物の生命になったときは「前世が人間だった」とか考える暇はあるのかな。何だか宗教じみてきましたが、今まではそんなことを考える余裕もなかったのですから、また一回り成長したのかなと思うようになった今日この頃です。

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