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えんぷつ 週観 道の果てから

10月30日

 ついにロッテが日本一になりましたねえ。
 前回優勝が昭和49年、僕がまだ小さかった頃で、ロッテのお菓子にはよく世話になっていました。
 ロッテ球団ももしかして知っていたかもしれない。
 でも自分が幼児だった時代の、「ロッテが日本一」の記憶はまったくありません。
 まして仙台が本拠地だったなんて、つい最近になって初めて知った次第です。

 さて、ロッテの優勝は実に31年ぶり。ファンにとってはこの上ない感激でしょう。
 ロッテが優勝すると何かしてくれるのかな。
 ダイエーや西武が優勝すると、全国の系列店舗で優勝記念セール。
 鉄道会社球団が優勝すると、記念プリペイドカードの発売。
 ヤクルトが優勝すると、ヤクルト製品のばらまき。
 ロッテもお菓子メーカーですから、何かばらまいてくれるとおもったら、期待通り、千葉市内でばらまきしてくれたそうですね。
 さらにスーパー・コンビニでお菓子類の記念割引も始まりました。
 入ってくるお金が減っても、今度は記念パッケージを付けて限定販売すればまたもうかりますから。
 関係各方面の笑顔が目に浮かびますね。
 こうされると、最近減量でお菓子を買いに行かなくなっていますが、優勝記念だし、まとめ買いでもしてみようかなという気になってしまいます。

 ロッテリアも良くお世話になるハンバーガー店の1つですが、残念なことに、会社の近くにあるのはマクドナルドばかりで、ロッテリアは最寄りでも10分以上歩かなければなりません。
 でも何かあるだろうと、リーグ優勝翌日に行ってみたのですが、以前から続いていたてりやき半額キャンペーンが実施されている以外はいつもと変わらず。優勝したから行列ができるわけでもなく、拍子抜けでした。
 この時点で会社の同僚の間で出された結論が「ロッテはけちだ」ということでした。
 錦糸町に「ロッテ会館」がありますが、ここの店でも割引セールを始めていなかったし。
 でも日本一になってから、じわじわと、効果が出てきているみたいですね。
 日本一の翌日にロッテリアに行ったら、えびバーガー半額に行列ができていましたし。
 来月からは日本一記念えびセット半額、応援感謝ポテト半額も始まるようで。期待しましょう。

 その一方で悔しいのは阪神ファンでしょう。しかも4タテストレート負けですから、悔しいことこの上ありません。
 知り合いの阪神ファンがこのところ続けて会社を休んでいます。多分ショックで立ち直れなくなったのでしょう。
 気性のやや激しい阪神ファンのことですから、4連敗することになったら甲子園で暴動が起きたり、阪神電車や大阪のロッテリアが焼き討ちにあったり、戎橋周辺で焼身自殺を図る人間が出るのではと注目していたのですが、特に何も起きずほっとしたのやら期待外れやら。来季はもう一度立ち直り、プロ野球の名にふさわしい、素晴らしきプレーをみせてくれることを祈ります。


10月26日

 10日に書いた健康診断のその後です。
 この日は採血と胃部レントゲン撮影が見送られたのですが、いずれも機会を改めて受診することにしました。
 採血は検診から1週間後に本社で行ないました。少々血を抜かれただけですぐにひっくり返るほど低血圧なもので、まあ大事を取って、医務室のベッドで横になって採血されました。意識が少し遠のきましたが、最大の山場は乗り越えることができました。

 さらに1週間後、今度は胃部レントゲン撮影を受けました。
 朝食を抜いて川崎市内の病院に直行します。受付を済ませてから、院内用の上衣に着替えます。すっかり患者の気分です。
 まず、胃の動きを止めるために、「ブスコパン」と呼ばれる薬を接種されます。
 これが痛い!!ツベルクリン反応並みに痛い!!
 注射が苦手な人をますます注射嫌いにさせる一撃です。苦痛で顔がゆがみ、もう必死の形相。

 注射された部分を脱脂綿の上からマッサージして5分ほど待つと、撮影室からお呼びがかかります。
 撮影室に入ると何やら大きな装置があり、その片隅に薬剤やカップの並んだ盆があります。
 これを全種類飲めとでもいうのか。
 まずは担当医師から「発泡材」が手渡されます。
 子供の頃よく駄菓子屋でお世話になった粉末ジュースと同じです。口に含むとしゅわしゅわします。これを小さなカップの水で流し込みます。「げっぷしないでくださいね」と注意がかかりますが、ビールやサワーの一気飲みに慣れているもんで、それに比べるとへでもないという感じ。
 次はいよいよ「バリウム液」の登場です。
 「いちご味」とか、「味は付いているけど人の飲むものではない」などと、未経験者には恐怖感を抱かさせるに十分な噂話がまことしやかに流布されていますが、ここのバリウムは...小麦粉20%、コンクリート数%配合のミント入り牛乳味、といったところでしょうか(笑)。量も牛乳瓶1本分で、ゆっくり飲み干します。
 飲み終わると撮影台の上に立って手を後ろ組みにします。まずはこの状態で1枚。
 「ウィーン」という音とともに撮影台が横に傾き、ベッドのようになります。今度はこの上に寝転がります。担当医師の指示に従って、台の上を右回りで1回転、次に30度回転、もう少し戻って、などと、まるでリモコンであやつられる機械みたいな気分です。横に見えるモニターには、白い内容物の入った胃袋が回転しながら映し出されています。これが自分の胃袋か。しかも動画でレントゲン撮影できるとは。日本の医療技術おそるべし。
 台の上を数回転して各角度からの撮影が終わると、最後にもう一度立ちます。
 今度はボクシングのグローブの小さいようなものが飛び出してきて、おなかをうんうんと何度も押してきます。この状態を撮影して、一通り終了です。
 撮影室を出るときに、担当医師から下剤を渡されます。普通は1錠ですが、「便秘気味なので」と言ったら2錠、さらに夕方までに出ない場合と夜までに出ない場合とで、計6錠も渡されました。このうち2錠をその場で、小カップ4杯以上の水で飲みます。

 バリウムを飲んだのは実は初めてではなく、高校時代に1回ありました。ただ20年近くも前のことなので、かなり記憶が薄れています。バリウムもそんなにまずいものではなかったと思います。接種も下剤もなかったような。痛い記憶がなかったようなので。
 ただ、一番衝撃的だったのが、

 真っ白いうんこが出る

 本社に戻って、午後の仕事を続けていると、夕方になって腹痛が襲ってきました。2錠は相当効いているようで、夜になって白と茶の2色混成のが出てきます。週末になって残りのうんこがいっぺんに出てきましたが、バリウムの成分が硬くしたのか、水洗トイレを詰まらせかけるほどに。

 想像していたよりは大掛かりだった胃部レントゲン撮影でしたが、注射が痛いのが鬱です。40歳過ぎると毎年、検診で採血含めて1日2回の注射....歳を取りたくないものですね。


10月22日

 思い立って、車で富士山と富士五湖へ行ってみました。
 この日(16日)は、曇り時々雨というあいにくの天気だったのですが、
 富士山で紅葉が見られればよしとする考えで、中央道を西へ向かって走ります。

 午後、河口湖に到着。ここを皮切りに、北側にある4つの湖の周りを、車で巡ってきました。
 一周にかかる所要時間は、河口湖で23分、西湖12分、精進湖6分、本栖湖13分、というところ。
 湖畔が最も栄えているのはやはり河口湖で、西湖,精進湖はあまり栄えていません。一番離れている本栖湖に至っては湖畔にほとんど何もなく、広い湖面にボートの一隻すら見かけないさびしさ。時折降ってくる冷たい雨が、そのさびしさを一層強くしています。

本栖湖にて

 本栖湖から富士河口湖町に戻り、富士スバルラインを五合目に向けて登ります。標高が上がるにつれて木々の色が緑から黄色に変わり、真っ赤に色付いたナナカマドが目に付くようになりました。四合目までくると薄日が差してきました!これは少し期待していいかも。

 五合目の天気は曇りで、先ほどまで一瞬見えていた山頂が霧に隠れてしまっています。
 麓は厚い雲に覆われ、素晴らしいくらいに雲海が広がっています。

 小御岳神社にお参りして後ろを振り返ると、霧が次々と取れてゆき、山頂が姿を現したではありませんか!おお、これぞ神通力なりか。目の前にいた中国人団体客は大喜び。今だとばかりに記念写真を取りまくっていたのが印象的でした。
 紅葉も見れたし、この日に富士山に行って本当に良かったと思いました。


10月10日

 この週、会社で35歳検診を受けました。
 30歳代は通常ですと本社で検診を受けるのですが、35歳のときと、40歳以上の毎年は、川崎にある会社直営の病院に行って精密な検査を受けることになります。
 今回は検査項目に「胃部レントゲン撮影」が入っているので、朝食を抜いていつもより早く家を出て、8:30に川崎の病院に到着しました。
 受付を済ませた後、35歳検診対象者は別室に集められ、ここで説明を受けます。ところが..
 説明を聞いているうちに貧血を起こして、その場に倒れこんでしまいました。
 低血圧+昨夜から何も食べていない+血の話、で一気にきたのかもしれません。
 急速に目の前が真っ暗になり、意識が薄くなり、何か担架で運ばれている

 次に気が付いたときには、廊下で担架の上で寝かされている状態でした。
 看護師さんから声をかけられ、少しずつ意識が戻ってきました。
 15分経ってようやく動けるようになり、検診を受け始めます。
 ただし看護師さんの指示で、心電図測定と内科問診が最優先となり、他の人達を待たせて特急で診察に回されました。待っている人には申し訳ないと思いつつ。
 特に大きな異常はなかったので、後は残りの項目を、普通の順番通りに進めます。内容は身体測定、胸部レントゲン撮影、眼底撮影、最後に尿検査と歯科検診。歯科では下前歯についた歯石を取ってもらいました。採血と胃部レントゲン撮影は後日ということになりました。
 低血圧とはいえ貧血を起こすことはほとんどなかったのですが、この一騒動があって、かえって忘れられない日となってしまいました。(診察が予定通りならば「バリウム体験記」を書いていたところですが..)関係者の皆様には大変なご迷惑とご心配をおかけしました。


10月4日

 つくばエクスプレス線に乗って、初めてつくばに行ってみました。
 開業から1ヶ月以上が経ち、少し落ち着く頃を狙って出かけたのですが、
 まだ少し開業ブームの余韻が残っているようで、行楽客の姿が多く見られます。
 電車は秋葉原からつくばまで58.3kmもの距離を、45分で結びます。自宅が東京から約40kmの場所で所要35分ということを考えると、相当速いスピードで走っています。事実、乗った電車は北千住を出た途端、とてつもない韋駄天ぶりを発揮しながら地下区間や高架を次々にぶっ飛ばしてゆきます。その最高時速は130km。4扉通勤形車両でこのスピードを体験できるのは、全国でもここと、やはりこの夏に登場した常磐線の特快くらいでしょう。住宅街から一面の田んぼへ、工業団地へ。息をつかせぬ展開に少したじろぎながら、45分間のショーを楽しみます。 

つくばエクスプレス線快速の車内。窓から外を一生懸命眺めている人が多く目に付いた。

 つくば駅を降り、地下ホームから地上に上がると、大きなバスターミナルがあります。ここが「つくばセンター」と呼ばれる、つくば市の中心部です。周辺は片側3車線の広い道路と公園、緑の中に住宅団地、隣りにデパートと、新しくできたショッピングモール、といったところです。鉄道がなかったところに広い道路やデパートがあったりするのですから、かなり特異なつくりの街、というのが印象に残りました。

 バスターミナルから北の方角を見ると、遠くに筑波山、そして近くにロケットが見えます。公園の中にロケットというのがいかにも筑波学園都市らしいですが、そのロケットに向かって歩いていくと、「つくばエキスポセンター」にたどり着きます。所要5分。

公園の中で突然こんなものに出くわしたら、びっくりするでしょう。H−U型ロケット。

 最初、科学万博のメモリアルグッズか何かを展示してあるのかなと思いましたが、展示物の中心となっているのは宇宙開発や海底探査、エネルギーなどの科学技術に関する内容でした。映像ショーや子供向けの科学ゲームなども多く、本気で見て回ると半日ゆうに時間をつぶせるくらいです。

 で、予想外に時間を食ってしまい、帰りに科学万博会場跡地の記念公園や工業団地でも回りたかったのですが、日没タイムアップということで、デパートをゆっくり回ってもどってきました。帰りもつくばエクスプレス線で南流山へ。武蔵野線に乗り換えたとき、何だかほっとした気分になったのはなぜでしょうか。

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