メゾン 道の果て

えんぷつ 週観 道の果てから

4月27日

 パソコン通信サービスの終了に伴い、4月1日にNIFTYの会員種別が変更になりました。
 会員種別が変更になった途端、毎日が迷惑メールの嵐に。
 今までも迷惑メールのあまりの多さに、インターネットからNIFTYへのメールのやり取りを停止し、NIFTYのIDにはセンターからのメール以外は受信を拒否する設定にしていましたが、困ったことに種別変更と同時に受信拒否設定も解除され、今まで以上に大量の迷惑メールがなだれ込んでいます。
 会員種別変更によってメールボックス機能が充実し、迷惑メールの自動識別が可能になりましたが、毎日30通は届けられるアダルト系やら外国の怪しい通販やらのメールの山を見ては通報、削除の繰り返し。うんざりしてきます。

 別に開いている合唱団の卒団生向けホームページでは、掲示板荒らしの被害に遭っていました。
 毎日1回はチェックしていないと、アダルトサイトの宣伝書き込みが2〜3件紛れ込んだりしています。
 最初は週1回くらいだったのがいつの間にか毎日の行事となり、数分おきに連続数回投稿とか、動画入りとか。
 真面目に運営しているサイトでこれはさすがに頭にきたので、1ヶ月前に別の掲示板業者に乗り換えました。

 乗り換えた先の掲示板業者が「TeaCup」です。
 以前この「道の果て」掲示板で使っていたのもTeaCupでした。
 知人の匿名冷やかし書き込みは時々ありましたが(笑)、なぜかアダルト系の迷惑書き込みはほとんどなかったので不思議に思っていたら、「プログラム投稿禁止」の機能が標準設定だからだそうです。
 迷惑書き込みはほとんどの場合、実際にページを開くことなしに自動投稿プログラムによってなされるそうです。
プログラム投稿禁止を設定しておけば、この手の迷惑投稿は多く防御できるとか。
 変更して1ヶ月。今のところ迷惑書き込みによる管理人削除は1件もありません。素晴らしいことです。
 他に携帯電話から書き込みできたり、また投稿者のドメインを確認できたりなど、重宝する機能がいっぱいです。

 会社のメールサーバーには毎日100万通単位でメールが送られてくるそうです。
 そして何とその半数が、迷惑メールとして削除処理されているとか。
 我々が仕事をしているかたわらで、今日も無数の迷惑メールがネットを行き交っているはずです。
 ウイルスと並んで、もはやこれは社会問題です。どうすれば迷惑メールを根絶できるのでしょう。
 いっそのこと、世の中からインターネットメール自体をなくすとか、手紙と一緒で1通ずつ課金するとか(笑)。


4月17日

 土産物店は、どの店に行っても変わらないとは限らない。

 前回、身延山に行ったことを書きましたが、
 ここの門前には土産物店が2〜30軒は並んでいます。
 どれも同じような店構え、いかにも古くから変わらないスタイルの土産物店です。
 本当に、どの店に入っても変わりなさそうですが..

 実はこれがそうとも限らないのです。
 山頂の土産物店で、お気に入りの商品を2点ばかり見つけました。
 ここで買ってしまえばよかったのですが、実はロープウェイの長い行列に並んでいる間に見つけたものなので抜け出す訳にもいかず、
 「下に行けばたくさん売っているはず」
 とたかをくくり、麓に降りました。
 門前の土産物店街で、いざ同じ商品を探そうと店を回り始めました。
 ところが、4〜5軒回っても、目的の商品は見当たりません。
 「身延山みやげ」と書いてあったし、山頂限定という訳でもなさそうだし。おかしいな、
 10軒くらい回ってようやくこのうちの1点が見つかりました。すぐさま購入。
 そしてもう1つの方が発見できたのは何と、15軒目のことでした。
 ちなみにその商品はとは、1つが「豆腐ひねり餅」、もう1つが「生煎餅」です。
 豆腐ひねり餅は求肥と豆乳で作った「お餅」、生煎餅は生八つ橋にそば粉を振りかけたような一品です。どちらも和生菓子、筆者の好きな食べ物の傾向がよく分かります(笑)。

 地方の観光地でもこのような状況ですから、より競争の激しい都会の土産物店は一層のこと、推して知るべし。
 飛行機を見に、羽田空港にふらりと出かけてきました。
 ここには2つのターミナルビルがありますが、その両方に数え切れないくらいの物産店が展開しています。
 どれも一見よく似ているようですが、新しく店を訪れる度に、必ず新しい発見があります。
 東京ばななの黒バージョンとか、北海道や沖縄の海産物の燻製、各地の地域限定菓子などなど、その店でしか見かけなかった商品の実に多いこと。やはり、お土産は1つの店だけで決めてしまうものではないですね。

 羽田は空港でもあると同時に、お土産の一大ショッピングセンターでもありました。
 だって、日本中のありとあらゆる土産物や地域限定品が、ここに来れば手に入るのですから。
 都心から往復約1000円の出費をいとわなければ、いつでも憧れのあの品物と出会えるのです。
 何だか事あるごとに通い詰めそうです。


4月11日

 青春18きっぷの余りで、身延山に行ってきました。
 東京を9時過ぎに出発。東海道線の普通電車を2本乗り継ぎ、約2時間半で富士に着きます。
 富士から身延線の電車に乗ります。2両編成の車内は明らかに身延参りとおぼしき人ばかりで、富士から1時間余り、座席が入れ替わりのない状態で身延に着きます。ボックスなし通勤形だったので外の景色もあまり楽しめず。恨めしや。
 身延駅で降りると、やはりその乗客達の大半が身延山行きのバスに乗り込みました。大入り満員のバスは所要13分で身延山へ連れていきます。途中にある「総門」をバスに乗ったままくぐると、何だか寺の私有地を走っているような気分になります。

 バスを降り、土産物店が軒を並べる門前町を抜けると、「三門」という大きな門が、しだれ桜とともに出迎えてくれます。
 三門をくぐったその先、目の前に287段の急な石段がそびえ立ちます。
 その高低差は104m。ビル20〜25階分に相当します。
 それはまさに天空に続く階段、という言葉がぴったり。
 普段から自転車で鍛えていたせいか、難なく登りましたが、周りを見ると、かなり息苦しそうな人達も多いです。

 287段を征服すると、身延山久遠寺の境内がそこにあります。
 正面には本堂、その右に祖師堂、御真骨堂、仏殿、客殿などいくつもの建物があります。
 境内のここそこに、樹齢400年の大しだれ桜が花を咲かせています。
 旬が少し過ぎたようで散りかけていましたが、それでも樹齢400年の名にふさわしいその咲き方には、しばし言葉を忘れます。

 ロープウェイでさらに山奥を目指します。
 片道約5分で、標高1153mの身延山山頂に到着します。
 展望台からは身延の街、富士川の広い河原を見下ろし、雪を抱いた富士山や南アルプス連峰を望むことができます。
 山頂には奥之院があり、日蓮聖人お手植えの大杉が700年の時を経て今も息づいています。

午後暖かくなってきたのであまりはっきりとは見えませんでしたが..
上に見えるのが富士山、麓に富士川と身延町の中心地。

 急な石段とロープウェイ待ちの行列(下り30分待ち)に阻まれて予定を2時間もオーバーし、帰りに甲府盆地の桃の花を楽しむまで行きませんでしたが、それでも、小さい頃絵葉書でしか見たことのなかった、身延山久遠寺としだれ桜をこの目で確かめることができ、満足ゆく旅となりました。


4月6日

 先日、大学の後輩が出演する声楽の発表会を見に行きました。
 場所は東急東横線大倉山駅近くにある「大倉山記念館」のホールです。
 駅を降りるとその裏手が丘になっていて、急坂をえっちらおっちらと登ること約5分。
 丘の上は横浜の市街地が一望できる、すばらしいビューポイントです。
 海までは見えないですが、何となくほっとするような、幸せになれる景色です。

 記念館は昭和初期の洋風建築で、教会を思わせる小ぢんまりとしたたたずまいです。
 80人くらいしか入れないホールもまた教会の趣で、清らかさと重々しさを感じながら待ちます。
 発表会が始まりました。出演者は6人の歌い手とピアノ伴奏の計7名。
 このうち6名までが女性でした。1名ずつ、交代しながらオペラの歌などを披露してゆきます。
 歌い手は皆プロ級の実力を持つ人ばかりでしたが、歌声や歌っているときの表情、仕草に個性が垣間見られて、少し親しみを感じるとともに、自分がこれから歌を歌うときの参考にもなりました。
 そんな中、唯一の男性出演者として登場したのが、我が大学合唱団の後輩の1人でした。
 卒団後も引き続き合唱団の指導者になって後進を指導し、自らもプロを目指して?日夜研鑽を続けています。
 この日は記念すべきソロデビュー。大学合唱団の現役時代よりも一層、声も体格も豊かになったようで..(苦笑)。
 でもそれだからこそ、他の女性出演者とも堂々と渡り歩き、豊かな歌声で魅了させてくれました。

 その帰りがけ、自由が丘に立ち寄りました。
 埼玉県、東北線沿線に住んでいる我が身には実に縁のない街でありますが(何せ都心をはさんで正反対ですから..)、せっかくの機会なので少し立ち寄ります。今回のステージを一緒に見に行った人に自由が丘出身の後輩がいて、彼に街を案内してもらいました。
 とにかく、ハイセンスがぎっしりと凝縮された街。新宿や渋谷などに見られる混沌や雑然や濁りのない、清純な街というのが印象的でした。
 街の至るところにファッションや雑貨、喫茶店があふれかえる。デパートがそのまま外に展開したみたいです。
 彼のおすすめという喫茶店に入りました。
 お店の名前は「bijurei」。ビルの2階に、まるで隠れているかのようにひっそりと開いています。
 ORIENTAL CAFE DININGというのが店のテーマ。
 お茶(中国茶)をHOTで頼むと、手のひらに収まるくらいの小さな急須と大小2つの茶碗、砂時計とおつまみがセットで運ばれてきます。
 魔法瓶のお湯を急須に注ぎ、砂時計をひっくり返して3分、おつまみを食しながら待ちます。
 時間がきたら急須のお茶を全部大きな茶碗に移します。そしてさらに小さな茶碗に少しずつ移していただく、という具合。
 少々手がかかりますが、これなら濃すぎず薄すぎず、ほどよい味のお茶が存分に楽しめる、という訳で。なるほど。
 お茶単体で850円は正直お高めですが、中国茶の真髄と心地よいエイジアンテイストを味わいたい方、本当におすすめなり。

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