メゾン 道の果て

えんぷつ 週観 道の果てから

7月24日

 今年は梅雨明けがやけに遅いです。
 例年だったら7月初めあたりからとっくに暑くなっていて、朝から晩までニイニイゼミの大合唱が聞こえるはずなのですが....。
 下旬になっても雨続きの涼しい毎日。
 先週、自宅のクーラーを交換で持って行かれ、新型が入るまでの1週間をクーラー無しで過ごすことになりましたが、熱帯夜の不眠地獄は来ることなく無事1週間が経過し、ほっとするやら何とやら。
 この先1週間も曇りや雨の毎日という予報です。
 このまま夏が来ないのでは、と、少し心配になってきます。

 夏が来ない、といえば、13年前、あの1993年を思い出しました。
 1993年。平成5年。
 大学を出て社会人となった思い出の年です。
 この年は、とにかく、夏が3日間で終わってしまった。
 梅雨明けがいつもより遅く7月下旬になり、そしてようやく真夏がやってきました。
 3日間だけ暑い日が続きました。
 そのうち1日は新潟まで行き、炎天下で廃線跡を10kmくらい、半分ふらふらになって歩いた思い出があります。あれはきつかったなあ。若気の至りか。
 しかし、廃線跡を歩いたその翌日、また梅雨に逆戻りして雨が続き、晴れても涼しかったりと、夏らしくない日々が続き、そしてそのまま秋になりました。
 廃線跡歩きも、もっと後に行けば、こんな暑い思いをしなくても良かったのに、と思ったりもしました。
 でも暑い日がずっと続いてからこその夏。
 植物が生長し、実りへとつなげる夏。
 その年の冷夏で米が大凶作となり、「平成米騒動」が起きて、コンビニのおにぎりにタイ米が混ぜられたりといったこともありましたっけ。
 「夏の日の1993」とかいう曲もありましたねえ。そんな曲らしい夏はほとんど体験せずに終わってしまいましたが。

 梅雨末期の大雨で各地に被害が出ていますが、今は早く梅雨が明けて、真夏がいつものように来るのを待つばかりです。てるてる坊主でも吊るして晴れの日を待ちましょか。


7月17日

 先週8日から、上野を発着する東北線と高崎線の快速・普通電車の全列車にグリーン車が連結されるようになりました。
 両線でのグリーン車運用開始が2年前のちょうど今頃でした。
 あれから2年で、すべての電車がグリーン車付きになるとは想像もしていなかったです。
 これでグリーン車連結列車の時間を事前に調べなくても、どの列車にもグリーン車が連結されているので、より気軽に使えるようになりました。

 しかしそれよりも喜ばしいのは、東北線の15両編成の列車が大幅に増えたことですね。
 改正前は10両編成の列車が多かったです。
 115系が走っていた2年前には、115系の列車は最短でも11両編成で座席の数も多く、上野発車5分前までに着けば大抵座席にありつけました。
 それが新型のE231系の編成に変わってからは10両編成が基本となり、4扉となって座席数も減り、しかもグリーン車連結のおかげで実質8両編成相当となってしまい、20分前に並ばないと座れないし、立席となるとすし詰め状態に。朝ラッシュは15両編成ですが、帰りのラッシュは遅い時間帯になると10両編成が大半となり、座席を逃すといつもきつい退勤を強いられてきました。

 今回の小改正で、夜20時台以降は15両編成が基本となりました。
 座席確保で15分待ちしていた状況が大きく改善され、車両によっては発車直前まで席にありつけます。
 5両の増結のおかげで、帰りが相当楽になりました。
 今までの待ち時間は何だったのでしょうか。これからその待ち時間を、お酒を買い出しに使うことだってできます(笑)。

 改正に合わせて、東北・高崎線用のE231系がさらに110両新製されました。基本10連8本、付属5連6本です。
 一方従来から使われてきた211系にも、東海道線から回ってきたグリーン車34両を連結して「全列車グリーン車連結」を実現しましたが、普通車中間車がその数だけ余剰が発生し、一部では廃車が出てしまっています。中には平成2年新製という車両もあり、他の用途に使えなかったか、と思うと実に残念でなりません。
 そういえば昨年まで常磐線で動いていた2階建て普通車も、享年16年であえなく解体されたそうですね....。
 短く生涯を終えた平成生まれの車両達に、レクイエムを捧げます。


7月8日

 京急ストア新橋店が、先月27日リニューアルオープンしました。
 今までは本当に「スーパーマーケット」という感じで、これがオフィスの建ち並ぶ都心の一等地、新橋にあるとはにわかに信じられないくらいでしたが、その便利さゆえによく買い物に利用していました。20:00には早々に閉店してしまうのもスーパーらしいところでしたが、24時間スーパーが郊外に次々登場している昨今、残業用の食事を買いたくても買えないのは不便さを感じていました。

 改装後の店内に入ってまずびっくり。
 スーパーマーケット臭さが全くなくなり、「デパートの地下食品街」という雰囲気にまとまりました。
 商品陳列棚もスマートにまとめられ、商品が棚から降ってきそうなほど雑然とした感じがなくなりました。
 また、白だった内装が木目調に変わったのも、高級感を盛り立てています。

 専門店のテナントも出店場所を変えた上、かなりの数が入れ替わりました。1軒あったパン屋さんも交代して新たに2軒が入ってきました。1軒はバラエティ豊かな種類のパンを並べ、毎日通っても飽きが来ないです。もう1軒はカレーパン専門店。まだ食べていないのですが、カレーパンに特化した店のことです。通をうならすほどの一品、大いに楽しみです。弁当屋も、今まではどこも似通ったスタイルの弁当を出していたのですが、新しい店ではそれぞれの個性が光るメニューを出してきています。他にも焼きたてスイートポテトのお店とか、見て楽しい選んで楽しいコンテンツがいっぱいです。「築地銀だこ」が撤退したのは少し残念ですが..。

 何より今回のリニューアルで一番うれしいのは、閉店時間が23:00になったこと。今までと比べて3時間も延長されました。
 専門店街でも21:00まで延長され、残業用の弁当や食料を遅くまで調達できるようになり、助かっています。
 これからさらに頻繁に利用することは間違いないでしょう。新橋京急ストア万歳。

BACK道の果て バックナンバーへ
TOPトップへ戻る