メゾン 道の果て

えんぷつ 週観 道の果てから

8月31日

 12日に書いた、ハードディスクビデオカメラの続き。
 前回はまだ電源も入れていなかったのですが、19日からの合宿に持っていくこともあり、1度試し撮りをすることにしてみました。
 撮影時の画質モードは4種類あります。ノーマルは20GBのハードディスクに9時間半録画できます。ファインは7時間10分、ウルトラファインは4時間50分と、画質が上がると撮影時間もそれぞれ0.75倍、0.5倍になり短くなります。一方画像サイズの小さいエコノミーはノーマルの2.5倍、約25時間もの撮影が可能です。
 近くの駅で同じターゲットを違う画質で撮ってみます。帰宅してパソコンに画像データを移して再生すると、画像の小さいエコノミーは、拡大したときにやはり画質が粗くなりました。VHSの3倍モードよりも粗いです。他の3種類はさして大差なく、今後はノーマルで撮影することに決めました。
 実際に撮影した感想は、とにかく軽くなって持ちやすいこと、ファインダーがなくなったので撮影しながら周りを見渡せるようになったこと、あとはテープを持ち歩く必要がなくなり、荷物がさらに軽くなったこと。いいことずくめです。

 一通り試し撮りした後、早速19〜20日の週末に、苗場で開かれた合唱団の夏合宿に持ち込みました。24時間張り付いて、練習や宴会の光景などをたくさん撮影してきました。存分に撮ったつもりでも実質1時間半くらいしか撮っていません。残り8時間弱の状態で現役団員にカメラを預け、合宿の最終日まで自由に使ってくださいと言い残して合宿先を後にしました。

 それから1週間後、約束でこのビデオカメラが戻ってきましたが、残り時間を見てびっくり!!何と1時間しか残っていないではありませんか。画質モードがノーマルのままだったので、本当に7時間も撮影記録があるようです。
 毎年現役団員にビデオを預けて自由に撮影させていますが、今年に限ってこの勢いは....テープの残量を気にしなくて良くなったので、あと8時間も撮影できるから、と存分に撮りまくっていたのでしょうか。
 早速内容を確認してみました。すると、宴会の風景が出るわ出るわ、ほとんどノンストップ状態で回っています。これは相当濃い口の記録になりそうです。ここは15倍速、そして60倍速で内容チェック。前代未聞の7時間もの膨大な記録も、たった7分で全容をチェックできます。これができるのもハードディスクならでは。8ミリやDVテープには決してできない芸当です。

 撮影記録はパソコンのハードディスクにコピーして、MPEG2形式の動画データとして管理されます。そのままDVDにコピーして渡すもよし、さらに編集加工してDVDデッキで見られるようにしたりするのも自在です。
 最近はDVD−Rも1枚100円程度で手に入るようになりました。以前は1枚400円くらいが相場だったのですが、このところ急速に低価格化が進み、120分1本が250円程度の8ミリテープをあっという間に逆転してしまいました。秋葉原の某激安雑貨店ではマクセルの純正品が1枚あたり39円相当で売られていてさらにびっくり。もちろんここで購入したのは言うまでもないでしょう。
 動画データのDVD化は現在勉強中。添付の編集ソフトもいろいろ楽しい機能があるようなので、またまた次の機会に。


8月27日

 7月の中国山地のローカル線ツアーのときに買った、青春18きっぷがあと2日分余っていたので、平日休みを1日取得して長野・新潟県方面に日帰りで出かけてきました。
 朝早く高崎線の普通電車に乗り、まず高崎へ向かいます。熊谷までは立ち客も多かったのですが、その先は空席が多くなります。高崎に向かう通勤客は少ないようです。
 高崎で1回乗り換えて横川へ。横川〜軽井沢間は500円払って廃止転換バスで峠を越えます。平日というのに観光客が多く、座席の半分が埋まっています。観光需要の多さがうかがえます。廃止された横川〜軽井沢間の鉄道を観光路線として復活すれば、より多くの観光客が集まって採算が取れそうに思えますが、最近聞いた話ではついに実現に向けて試験列車が走るとか。分断された信越本線がふたたび鉄道でつながり、感慨深いものがあります。そういえば碓氷バイパスはいつしか無料化されたのですね。料金所がなくなっていて、ノンストップでバスは通過してゆきました。
 軽井沢からしなの鉄道に乗り換え、信越本線を再び先へ目指します。途中、小諸と長野で乗り継ぎ、北長野で下車します。
 地元で走っていた211系通勤車両がわずか15年で廃車解体されるという悲報を聞き、長野総合車両センター裏へと駆けつけました。
 目的地の工場裏手へは徒歩約30分。公道から撮影できる場所はほんのわずかですが、フェンスの向こう側からその最後の姿を収めます。

 当日留置されていた車両は、サハ211-3007,3008,3037,3038,
3029,3030,3101,3102。最後の2両は平成2年春製造です。
登場したのがつい昨日のこと、のように思えたのですが....。
 画面中央、特急車両の左で解体作業が行われています。車両が写っているのがお分かりでしょうか。

 北長野から普通列車<妙高5号>に乗り込みます。各駅停車ながら列車名が付いているのは、長野での新幹線連絡という役割を担って、指定席車を1両設定しているからです。車両は189系。青春18きっぷだけで特急形電車に乗れて、優雅な旅ができます。
 長野で晴れていた空は、黒姫まで登ると曇りがちになり、ついにはにわか雨が降ってきました。

 二本木駅のスイッチバックで折り返し。上り<妙高6号>とわずかの間並びます。

 直江津では2分接続で次の普通列車が待っています。柏崎にかけては日本海側を望む区間です。最初は防砂林や国道の内側を走り、なかなか海が見えませんが、柿崎を過ぎると、一面の日本海!!途中の小さな駅では、海で遊んできたような若者グループが乗り込み、リゾート感覚いっぱいです。柏崎からは内陸に入り、山裾を縫いながら長岡まで抜けます。
 長岡16:20発の普通列車で上越線を南下します。越後中里から先は最終列車となり、これに乗り遅れると普通列車でその日のうちに帰宅できないので本気です。前日みたく雷雨で寸断されなければよいですが..。
 越後中里手前でスキー場休憩所の旧型客車を左に見ます(今シーズンもお世話になりました)。上り列車は越後中里発車後と湯檜曽駅手前の2回、ループ線を通過して270度回転します。長いトンネルで抜ける越後中里はよく分かりませんが、湯檜曽の方は進行方向右手下に、これから通過する線路と駅がクロスする格好で見えます。逆に駅から山を見ると、これから乗ろうとする列車が崖上に交差する線路を一度通り過ぎ去ってしまうという、面白い区間です。時間があったら降りてみたいところですが、最終列車なので。
 水上で乗り換える列車は6両編成でした。ボックス1個をゆったり取って、峠道を高崎まで下ります。沼田の辺りで日が落ち、渋川では右側に見事な夜景を望みました。高崎からはグリーン料金を払って1階席に乗り込み、21:21に大宮に戻ります。
 日帰りで行ける範囲の行動でしたが、また新たな発見もしてきた1日でした。
 さて、まだ余りが1回分あります。これは9月に入ってから、東北線の車両基地公開が9日にあるそうなので、この時ついでに北関東を一回りしてくる予定。


8月19日

 クマゼミが埼玉県に進出!!

 夏休みも後半に入ったこの頃、暑い日々が続いて何よりです(とでもいうのか?)
 自宅周辺では、この夏も蝉の大合唱が展開されています。
 梅雨が明けて少しの間はニイニイゼミの数攻勢、朝夕ごくたまにヒグラシ、1週間くらい経過してアブラゼミが登場してすぐに主役交代、8月中旬になると時々ツクツクホウシ、たまにミンミンゼミ、これが自宅周辺における蝉の勢力分布です。以前も書きましたが、アブラゼミは民家の網戸にたかって平気で鳴いたり、へんてこな飛び方をしたりと、存在感でも他の蝉を圧倒しています。

 これが大阪に行くと、今度はクマゼミが圧倒的な数を誇ります。
 公園の木の低いところにたくさんたかって
 「シャオシャオシャオシャオシャオシャオシャオシャオシャオシャオ....」
 とどえらい鳴き声を上げています。
 先日大阪に出張したときも、街路樹の下に転がってびーびー鳴いているクマゼミを拾いました。
 人様をあまり恐れずに平然と飛び回るのも、関東のアブラゼミとよく似ています。

 不思議なのは、関東と関西で夏の暑さが大して変わらないのに、なぜか関東地方でクマゼミが鳴いているのをきいたことがありません。蝉が越えられない高い山があるのか。ほんの少し緯度が変わっただけでも生活しにくくなるのか。それでも海づたいに東海から関東地方にまで渡ってくることは不可能ではないはずですが ....。あの図太い性格のクマゼミからは少し考えられないくらいです。

 と思っていたら、昨日朝早く、自宅の裏庭から明らかにいつもと違う蝉の鳴き声が。
 「シャオシャオシャオシャオシャオシャオ....」
 そうです。大阪でたくさん鳴いていた、あのクマゼミが1匹、埼玉県中部に迷い込んできたのです。
 関東平野の真ん中にいながらにして、クマゼミの鳴き声を生で聞けたのは生まれてこの方初めてのことで、とても感激しました。
 しかし、言い方を変えると、クマゼミが埼玉に飛んでこれるほど、実は地球環境の変化が進んでいるのかもしれません。これは果たして手放しで喜んでよいことなのかどうか....。


8月16日

 14日、お盆のさなかにかかわらず、いつものように会社に出勤していました。
 京浜東北線に乗っていると、東京駅に着く直前に車内放送が入り、
 「京葉線は先ほど停電事故が発生し、運転を見合わせております。会社線に振り替え輸送を..」
 東京駅を通り越し、今度は新橋でいつも通り降りようとしたところで
 「地下鉄各線とゆりかもめ線は、停電事故の影響により....」
 JRの1路線だけでなく、地下鉄や私鉄が軒並み停電しているということは、まさか、

 東京大停電!?

 新橋駅で降りると、ゆりかもめ線に乗れずにあぶれている乗客が列をなしていました。
 コンビニは照明が落ちて閉店状態。
 あちこちのビルから、非常発電機が作動したのか、白い煙が上がっています。
 これはただならぬ光景。
 会社に着くと、エレベーターや照明や社内LANは正常に作動していました。仕事も止まることはなかったです。非常発電機のおかげです。

 後からネットで情報が入ってきました。
 やはり東京電力の送電線が切れて都内や神奈川・千葉で一斉に停電になったようです。
 しかも原因はお粗末なことに、「クレーン船が誤って送電線を切ってしまった」ことによるとか。
 夏場の電気の使いすぎに注意しましょう、使いすぎると発電所がパンクして大停電の可能性、と電力会社に散々説教されながらも
 信じられない時間に、信じられない原因で大停電が起こるとは。かなりのお騒がせですね。

 今の世の中、電気がなければパソコンも使えないし、電話などコミュニケーションも取れなくなるし、移動すら満足にできなくなる。
 都会人の生活の大半に電気が絡んでいますから。
 この一件で、電気のありがたみが少しは分かったかもしれません。


8月12日

 ハードディスクビデオカメラを買いました。

 今まで8ミリビデオカメラを永年に渡っていました。最初に購入したのは今から14年前のこと。当時10万円くらいした富士フイルム製の8ミリビデオでした。小形で持ち出しがしやすく、何よりも旅行に出かけたときの光景が、動く映像で、音までついてそのまま残るということに感激し、以来旅行や合唱団の合宿活動、定期演奏会のたびにお供していました。7年前に落下事故でソニー製中古の2代目と交代、現在に至っています。
 しかし今やパソコンで動画を見たり編集する時代です。主力が8ミリからDV方式に移って久しく、最近ではDVDやハードディスク、SDメモリーカードに録画する機種も増えつつあります。現在の8ミリビデオでは編集にも特別な編集機や、必要に応じてビデオデッキを2台つないだりと、面倒な作業が必要になってきます。自分自身も最近大変忙しいスケジュールで、編集している暇もなかなか取れなくなっています。合唱団関連の編集は今後後輩達に任せることにし、撮影したデータを渡して、パソコンさえあれば簡単に編集できるようにインフラを整える必要が出てきました。
 最近のトレンドとなっている小型DVD、ハードディスク、SDメモリーカードの3種類の方式で検討しました。小型DVDは機種が特に多くなってきています。撮影したデータを即DVDプレーヤーで見られるのがポイントですが、録画メディア自体に30分以上の連続撮影ができないという欠点があり、合唱団の演奏会で使えないので対象から除外されました。メモリーカード方式はカード自体がまだ高価で導入コストが高く、また録画方式がMPEG4 などDVDとはやや違った方式なので、DVDとの親和性を考え、最終的にハードディスクビデオカメラに決定しました。製品の特性上振動や衝撃に弱いという点はありますが、20GB以上の容量があれば長期間の旅行でも録画メディアを持ち歩く必要もなくなり、荷物がさらに軽くなるはずです。

 先週の日曜日、新宿のカメラ量販店に買いに出かけました。ハードディスクビデオカメラは現在3社から発売されています。ハードディスクビデオカメラを最初に開発し最も製品ラインナップの多いビクターに、最近参入した東芝とソニーの2社が絡んでいます。
 カタログで事前に最新製品の仕様を比較したところでは、ほぼ同価格で30GBと容量が多く、編集面で新しい機能が付いた東芝製がやや有利、でした。ところが....
 ビクターのエントリーモデルの旧製品、Everio GZ-MG40がまだ在庫が多く残っており、これが何と、59,800円というとんでもなく安い価格で売られていました。(東芝、ソニーは共に89,800円から)スペックは旧製品でも全く問題はないので、すぐさまこれに決定。ポイントカードの残高も使って、予備の特大バッテリー込みで63,280円で一式購入することができました。
 今はまだ箱から開けたところまでで、実際に使ってみるのはこれからですが、大きさ、重さとも今までの8ミリビデオの半分くらいで、通勤カバンにも入りやすくなりました。来週は早くも合唱団の夏合宿。使い勝手など気が付いたところがあったら、またここに書きたいと思います。


8月5日

 いよいよ暑い夏が来ました。気温35℃。外では蝉がにぎやかに合唱しています。

 先週から今週にかけて、大変忙しい週でした。
 27日から30日にかけて4日間の休みを取り、うち3日間で西日本のローカル線巡りをしてきました。
 休みの直前までこれまた残業続きで旅行の細かい計画を立てる暇もなく、27日になってようやく夜行バスやホテルの予約を取るような状態。そして27日夜のバスで京都に向けて出発、ローカル線を乗り継ぎながら29日には広島まで達し、30日の夜遅くに一旦帰宅。
 次の31日は、今度は仕事で大阪出張。前日夜乗ってきたばかりの東海道新幹線でとんぼ返り状態で大阪に向かい、午後から打ち合わせ、その日のうちにまた東京に戻って帰宅、8月に入ってからは月次集計のピークで連日深夜残業と、ほとんど気が抜けない毎日でした。
 今日は久しぶりにゆっくり休み、道の果ても2週間ぶりにこうして更新しています。 

 西日本のローカル線巡りが直前まで決まらなかったのは、ターゲットとしていた路線が先月中旬の集中豪雨で軒並み土砂崩れを起こして寸断し、いつ復旧するか分からない状態になったからです。今回予定していた路線のうち、三江線は現在も不通のままです。
 三江線は本数が極端に少なく、昼間に全線を直通するのは江津側からの下り1本のみという、極めて乗りつぶしのしにくい路線であり、まず制覇しておきたかったのですが....。逆に三江線が不通になったからこそ日程を3日間に短縮できたのも間違いありません。
 今回の行程でも、芸備線の一部区間で実際に代行バスに乗ったり、各地で土砂崩れの現場を見たりで、自然の脅威を目の当たりにしました。自然災害恐るべし、です。地域住民が1日も早く元通りの生活ができるよう祈っています。

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