メゾン 道の果て

週観 道の果てから

11月27日

 前回に続き、土日きっぷ日帰りツアーの報告を。
 日曜日は新潟方面へ。まずは上越新幹線に乗り燕三条で下車。ここで弥彦線に乗り換えます。
 弥彦線の電車は長い6両編成でやってきました。昼間は2両編成が往復する路線なので、やや意表を突かれます。車内はがら空き、貸切状態を楽しみます。
 10分で吉田に到着。ここは越後線と弥彦線が交わるジャンクションで、4方向から電車が次々到着し、乗客の乗り換えが終わったら4方向に次々発車、これが1時間おきに展開されます。今乗ってきた6両編成の電車は吉田止まり。弥彦へは別のホームから出る2両の始発電車に乗り換えます。

3色4本の115系が集まる吉田駅構内。
右の2本は新潟地区各線で運用される。近年内装のリニューアル工事を行なった車両は右のような青系に塗装している。
左に小さく写る2本は弥彦線用の2両編成。

 吉田を出て弥彦まで約10分。一面の広い田んぼ、そしてその行く手に大きな山が迫ってきます。
 弥彦駅はその山にぶつかる手前に設置されました。駅舎は神社を模した造りで、この日も観光客がたくさん乗り降りしていました。
 折り返しの待ち時間が相当あったので、弥彦神社にお参りしてきました。ちょうど菊の時期、境内にはたくさんの菊の花が飾られていました。参道には菊の花で作り上げた「上高地」が展示され、参拝者を驚かせていました(下写真)。
 また近くの弥彦公園には楓が多数植えられていて、園内は真っ赤に色づいていました。

 弥彦から来た道を引き返します。吉田、燕三条を通り過ぎて東三条へ。燕三条を出ると信濃川の大きな鉄橋を渡ります。さらに高架区間に入り北三条。この高架区間が終点、東三条まで続くかと思いきやその手前で地上に降り、東三条駅に滑り込みます。
 東三条から信越本線の特急<北越4号>で柏崎へ移動。長岡までは水田地帯を直進、そして長岡を出るとカーブを繰り返しながら山を抜けていきます。車窓は真っ赤な紅葉に染まり、しばしその美しい光景を目に焼き付けます。

 柏崎から越後線に乗ります。信越線が内陸部の主要都市を回るのに対し、越後線は海に近い方面を新潟まで直進します。とはいうものの、全線単線ゆえに列車の増発が難しく、長距離列車はほとんどが複線の信越線を経由してしまい、越後線はローカル列車だけがたまにやってくる寂しい路線になっています。越後の広い田んぼ、時々小さな山に分け入り丘越え、寺泊まではこれの繰り返しです。寺泊を出て大河津分水路を渡り、程なく先ほど立ち寄った吉田に着きます。
 乗ってきた電車は弥彦線東三条行きとなるのでここで乗り換えます。乗り換えた電車は弥彦始発の2両編成。朝に乗った同じ車両にまたお世話になります。既に車内は観光客で座席が一通り埋まる盛況。これに加えてさらに各駅で新たな乗客が乗り込みます。
 内野からは列車の本数が昼間20分おきに増える区間。内野、寺尾、そして関屋と交換待ち停車を繰り返します。沿線風景も内野を境に一変。丘の下まで住宅でびっしり埋まっています。2両編成の電車は乗客満載の状態で新潟に到着しました。

 新潟到着後少しの間、駅に出入りする電車達を撮影。ここ新潟も実にいろいろなカラーの電車が出入りします。特急で2種類、普通電車で4種類、他に気動車やイベント列車が来る時間帯もあり、ファンにはたまらないでしょう。
 新潟まで来た記念に、名物「イタリアン」の店に行ってみました。新潟県でイタリアンといえば、ソース焼きそばにトマトソースなどをかけたものを指すとのこと。駅から徒歩10分の万代シティバスセンターに2大チェーン店の1つ、「みかづき」が出店しており、そこに入ってみました。
お店の雰囲気はまさしくファストフード店で、イタリアンもスチロールの容器に盛られて届けられます。

これが「みかづき」のトマトツナイタリアン。ポテトとドリンク付きセットで580円。
他にもカレーイタリアン、ホワイトイタリアン、季節限定の和風きのこイタリアンなどが販売されていました。
2大チェーン「みかづき」「フレンド」とも主に郊外のショッピングモール中心の店舗展開で、駅から行きにくい位置にあるのが残念なところ。

 新潟駅に戻るとすっかり日が暮れますが、まだ17時を過ぎたところ。お土産を買って新幹線で戻れば、18時台のうちに大宮まで戻って来られます。何たって1日当たり9000円の出費で仙台と新潟の両方を新幹線で往復できてしまうのですから。これは使えます。


11月23日

 前回の週末、JR東日本発売の「土日きっぷ」で宮城県と新潟県に行ってきました。
 目的は、寒い冬が来る前に未踏破線区を乗りつぶしておくこと。
 特に、くりはら田園鉄道は来年3月の廃止が決定しており、雪で景色が変わったり、廃止直前の大混雑を避けて乗るには今しかない、と思ったからです。
 日程は日帰り2回。新幹線で土曜日は仙台へ往復、日曜日は新潟県まで往復しました。新幹線乗り放題の「土日きっぷ」だからこそ成せる技です。

 土曜日は新幹線で仙台へ。まず利府支線に乗って利府まで1往復した後、一度仙台に戻って東北線の気動車快速に乗り、小牛田(こごた)まで行きます。「土日きっぷ」のゾーンは小牛田までなので、ここから先、目的地の石越(いしこし)までは別運賃で切符を買います。480円。
 小牛田からさらに約30分で石越に到着。目指すくりはら田園鉄道に乗り換えますが、乗り換え時間がわずか4分。しかも信じられないことにたくさんの行楽客が列をなして1両編成の列車に乗り込みます。
 10:17に満員の列車は出発します。終点の細倉マインパーク前まで約50分、満員のままの状態が続きました。今が紅葉真っ盛りの時期、ほとんどが終点まで行ってハイキングを楽しもうとする人達だったのでしょう。
 沿線は東北の稲作地帯、広い田んぼの中をひたすらまっすぐ進みます。石越から2駅目の若柳には車庫があり、電化されていた11年前まで活躍していた電車が保存されています。その後経営合理化の必要に迫られ、電気運転を廃止して現在は小型気動車で運行しています。電気運転廃止後も架線柱は残され、前方や後方を眺めると木の架線柱がずらっと並んでいるのが見えます。新幹線、東北道、国道4号と続けて下をくぐりますが、田んぼの中をゆく沿線風景はあまり変わりません。
 この光景が変わり始めるのが行程の3分の2まで進んだ栗駒駅付近からです。橋を渡り1つ山を越え、再び田んぼの中を行き、そして鶯沢工業高校前からは上り坂の連続になり、山裾を右に左に分け入ります。山は真っ赤に染まり、満載の乗客達の目を楽しませてくれます。
 細倉マインパーク前(下写真)は、かつての細倉鉱山を観光施設として再開発した際に移設・新装した駅で広い駅前広場を持ち、一角には電気機関車ED202と貨車ワフ71が編成で保存されています(下写真右)。 

 乗客のほとんどがそのままハイキングに向かったらしく、折り返し11:09発の列車は一転してがら空きの状態で発車します。
 乗車している小型気動車KD95形は11年前に登場した新車ながら床が木張りでできており、レトロな車内の雰囲気を味わえます。このうちKD952はミヤギテレビの情報番組とのタイアップにより「OH!バンデス号」と名付けられています。車内は子供達の絵が飾られ、運転席脇のスペースには津川雅彦プロデュースによる列車の置き物が置かれ、車内放送はさとう宗幸と、手作り感いっぱいの企画で盛り立てています。

 東北線の通勤形電車で小牛田に戻り、ここから残り時間で石巻線を制覇します。
 小牛田を出て右に大きく曲がり進路を東に取ります。3つ目の前谷地(まえやち)で気仙沼線と分かれ、水田地帯をさらに東進します。石巻が近づくと住宅がにわかに多くなってきます。
 石巻で20分以上の長時間停車を行ない、接続する仙石線の連絡を待ちます。駅構内のあちこちに石ノ森章太郎の漫画キャラクターの絵やフィギュアが飾られ、独特の雰囲気を醸しています。ちょうどやってきた仙石線の電車も、漫画キャラクターがたくさん描かれていました。

クハ205-3108
車体に漫画キャラが描かれたこの編成は「マンガッタンライナー」と呼ばれ、毎日決まった運用で仙石線を往復しています。

 石巻を出てもしばらくは住宅が多く、石巻の集積力がうかがえます。車内は乗り換えてきた高校生などでいっぱいになり、各駅で少しずつ降りてゆきます。沢田を出ると車窓右手は海に。「万石浦」と呼ばれる湾の中を走ります。
 終点、女川は漁業の町。駅の近くに漁港があり、たくさんの漁船が待機しています。この日は天候もまずまずで、港では釣りをしている人達を多く見かけます。

 折り返し1時間もあったので、駅すぐ脇の「女川温泉ゆぽっぽ」に入ってきました。広い浴場と宴会場、そして引退した気動車の車内をお座敷に改装した「お座敷列車」など、500円の出費で十分楽しめます。
 程良く温まったところで折り返しの列車に乗り、石巻に戻ります。帰りは石巻から仙石線で。車両は山手線などから転入してきた205系が使われています。日暮れが早いこの時期、あっという間に真っ暗になってしまいました。仙台から新幹線に乗れば、19時台のうちに大宮まで帰れます。


11月12日

 最近のお気に入り。
 NHKの朝のニュース「おはよう日本」で、平日の毎朝6:42頃(前後します)から放送されているコーナー「まちかど情報室」です。
 タイトルからすると一件何の変哲もなくて思わずスルーしてしまいそうですが、
 実はこのコーナー、これからブレイクする?新製品や新サービスを紹介しているのです。
 テーマは毎朝変わります。1日1つのテーマで3種類くらいの製品やサービスを流しています。
 先週5日間のテーマは「こだわりのパン」「インターネットを利用した習い事」「ハイテク鍵」「絵本に出てくる料理を作る」「併設型ドラッグストア」でした。
 「こだわりのパン」は、ヨドバシカメラの店頭が映し出されて、いろいろな機能のホームベーカリー機器が展示されていました。
 そして、実際に生地から作って焼いて食べている人にインタビューしています。
 こんなアプローチをされると、思わず自分の手元にもホームベーカリーを置いて、自分で生地からパンを作って食べたい!と思ってしまいますね。
 ドラッグストアや、先月紹介された「駅ナカ」では、こんなサービスをしている店もありますよ、との紹介。
 食べ物関連では、先月では「みそ汁専門カウンター」「給食居酒屋」とかが出てきて、
 「行きたい!」「これはいい」と叫びまくっています。
 自分にはあまり縁がなさそうなテーマの日でも、思わぬアイデアから作られた商品が次々出てきて、
 これまた思わずテレビの前で「へぇー」を連発しています。
 視聴者に通信機能付き「へぇー」ボタンを渡して、ネットで投票したらどのくらいの量になるのかなあ。元祖トリビアを軽く上回るかも。

 紹介している情報は衣食住のあらゆるジャンルに渡っていて、毎日わずか4分のコーナーながら充実しています。
 毎朝これを見てから会社に向かうと元気が湧いてきます。
 世の中をきっと楽しく明るくしてくれる商品達だからこそ、元気が出てくるのでしょう。
 それにしてもこれだけの製品やサービスを、それも毎日よく集めて紹介できるなあと、本当に感心しながら見ています。
 上記番組コーナーのリンクは2年前から現在までに紹介された各商品について、発売者やサービス提供者の連絡先とホームページが掲載されています。ぜひご活用ください。きっと役に立つこと請け合いです。


11月5日

 自転車の新しいヘッドライトを購入しました。
 週に1度、自転車で遠出する習慣は現在でも続けていますが、
 今の時期は日が暮れるのが早く、帰りが夜になってしまうことも多くなりました。
 夜歩いていると、最近の自転車のライトが変化していることに気が付きます。
 従来の豆電球と発電機との組み合わせに変わって、白い光のLEDが多くなってきています。
 それも点滅式のがあったり。点滅式だと、自転車の存在が遠くからでもすぐ分かりますよね。

 ということで、行きつけのカメラ量販店の自転車売場に行き探してみたら、
 これが品揃えの多いこと。乾電池式だけでも20種類以上はあります。
 そしてそのほとんどが点灯・点滅が切り替え可能なこと。筆者の知らぬ間に世の中が進んでいるものですね。
 乾電池1本2本で、懐中電灯以上に明るい光を放つライトが出回るとは。
 早速購入して自転車に装着しました。
 実際に付けて走ってみると、乾電池式ながら従来の発電機ライトよりも少し明るく前を照らしてくれます。
 これはもう、発電機で「ペダルが重い」という思いはしなくて済みますね。
 人通りが少なければ夜でもスピードを出して走れるし。
 点滅モードで相手にも自分の自転車の存在に気が付くし。
 乾電池式なので、普段は取り外して懐中電灯になるというのも便利です。
 自転車の装着アイテムがまた1つ増えました。これからも僕の自転車は、オプション装備を増やして活躍してくれるでしょう。

BACK道の果て バックナンバーへ
TOPトップへ戻る