メゾン 道の果て

週観 道の果てから

6月30日

 いよいよ、永年住み慣れた蓮田の街を離れる日が近づいてきました。

 今週、半日休みを取って市役所に転出届を提出しました。
 転出先での転入届の提出は、賃貸契約開始に合わせて7月に行なう予定です。
 婚姻届はまだ手を付けていませんが、これも7月中には提出します。
 この後も免許の住所書き換え、愛車の所在地移転など、必要となるだろう公的手続きは数多いです。

 新居での生活に向けた準備も進めています。
 7月1日からの契約開始に先立ち、本日、新居に電気、水道、ガスの供給状態確認をしてきました。
 ガスは業者の方が訪問してきて、点検と必要な契約を行ないました。
 電気はブレーカーを上げ、室内灯や換気扇が動作するか確認します。そして新居に準備してあった書類に必要事項を記入して郵送します。水道は市役所の水道部に使用を開始する旨電話で連絡します。
 今日はガス業者が来るというので、あわててガスコンロを買ってきましたが、コンロを接続して点火、までする必要はなかったようです。業者はガス漏れなどが起こっていないかなどをチェックするまでが任務のようです。

 電気が通れば、次に必要になるのは家電製品です。
 新居の近くの大手電器量販店に事前に見て回りました。
 必要なものは3部屋分の照明器具に冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビ、電子レンジ、掃除機、アイロン、その他挙げたらきりがないですが、まずは緊急度が高い冷蔵庫とエアコンから購入します。もう真夏は近いですから。
 エアコンは6畳タイプで最も安い製品を、工事費込み50,000円で購入しました。一方冷蔵庫は婚約者が予算を10万円も出し、将来家族が増えて中にたくさんしまえるようにと、新居に似合わぬほど大きなサイズのを予約していきました。
 その一方でテレビは最新型である必要はないので中古のを購入します。また小型扇風機や電気釜など、お互いの実家から持ち込んでくるものもあります。それ以外の家電製品は必要になったところで順次揃えてゆく予定です。まあいざとなったら婚約者の実家もすぐ近くだし。電器屋も近いし。
 あとは食器類や洋服類、生活用品の搬入と、家具や寝具類、カーテンなどもホームセンターに行って準備してゆきます。

 今まで婚約者とはデートを通してのお付き合い、しか見てこなかったのですが、こうして新天地での現実の生活が見えてくると、彼女への意識、物の見方が変わるというか、日常の生活習慣が激変してこちらがマリッジブルーになりそうです。新生活にうまく順応していけるかどうか....。


6月23日

 挙式まであと1ヶ月。式や引っ越しの準備も本格化してきました。

 披露宴(と2次会)の会場で、新郎新婦の生い立ちをスライドで紹介するコーナーがありますね。
 今はこの写真を探し集めていたところです。
 必要となる写真の枚数は、生まれてから現在に至るまでを新郎新婦それぞれ11枚と、2人が同時に映っているのを8枚。
 一言では簡単そうに見えますが、この選ぶ作業に意外と時間がかかります。
 まずは昔のアルバムをひっくり返す作業。幼児期の写真は戸棚や押し入れの奥に引っ込んでいたり、アルバム自体散逸しかけているのも多く、家の戸棚という戸棚を探し、段ボールを漁り、ようやくアルバムにたどり着きました。
 さらに親に頼んだら、産婦人科医院がプレゼントした「育児日誌」というものが出てきました。その中に、僕が生まれた直後の写真が貼ってあり、これを1枚引きはがしてきました。ベッドの中ですやすや眠っている乳児。片隅に生年月日と体重の書かれたカードが下げてあります。
 次からの10枚は現在までの経過です。割合にして幼児期から中学まで4枚、高校2枚、大学2枚、社会人2枚、というところですが、幼児期の写真がたくさん発掘され、どれにしようか考えた挙げ句、直感で3枚選びます。3歳、5歳、そして12歳のとき。そして中学では学校が「丸刈り強制」だったので、これもインパクトがある。当時所属していた科学部の仲間で写っているのを1枚。
 高校時代はまず、九州に修学旅行に行ったとき、クラス仲間で写っているのを1枚。そして部活動で鉄道研究会に入っていて、電車をバックに写っているのを1枚。当時、鉄研の仲間で全員で写った集合写真は数少なく、この1枚が唯一といっていいかもしれません。今となってはもっと集合写真を撮れば良かったと悔やみつつも、当時は内紛が多く上下間や同級生同士での対立や派閥争いも多かったので写したり写りたくない気持ちもあったのかもしれないと言い聞かせてみます。でもそんな集団でも今も人によっては付き合いを続けていて、今度の結婚式にも何人かは呼びます。そのとき当時のことを写真で思い出してもらえたら....。
 大学では学業よりも合唱団の活動が中心になっていたようで、写真も2枚、両方とも合唱団活動のを使います。1枚は合宿、1枚は定期演奏会から。定演では上半身白のスーツで出るので、これはまたアクセントになりそうです。
 ここまで8枚、残りは2枚です。社会人になってからというもの、会社の部内でイベントをめったなことでしない部門なので、部で写っている写真は大変に少ないです。それでも1回社内旅行に出かけたことがあり、そのときの集合写真を1枚拝借しました。あとの1枚はオープニング用で1人で写っているもの、これでようやく11枚集めました。

 2人で写っている写真8枚ですが、これがまた実はやや困ったことになりました。2人であちこち出かけてきたものの、肝心のツーショット写真がほとんどないのです。
 そこで、3月下旬から3ヶ月間、2人で会うたびにどこかでツーショット写真を撮ってもらうことにしました。時には撮影のために車で山や海に行ったりしたこともありました。そして今月になってようやく8枚を揃えることができました。
 デジカメで撮った写真はフロッピーやメディアに保存し、大手カメラ量販店に置いてあるデジカメプリンター機で1枚30円で印刷します。データ圧縮のせいか、色に多少のにじみが出ていますが、まあ満足はしています。
 あとはBGM(2曲)を準備し、写真に添える文句を1つ1つ考えて申し込み書に記入して提出と。納期3週間で、DVDになって手元に送られてきます。結婚披露宴や2次会に来られなかった方にも、DVDプレーヤーがあればお見せすることができますので。

 でも昔のアルバムはついつい見てしまうものですね。特に小学校や中学校時代の友達。久しぶりにアルバムを開けると、「あああんな奴いたなあ」を連発しています。片思いしていた女の子。今どこにいるのかなあ。結婚しているのかなあ。


6月14日

 毎週金曜日、TBSでドラマ「特急田中3号」が放送されています。
 ご存知のように、このドラマは「鉄道オタク」がテーマ。
 鉄道がドラマで取り上げられるのは、その多くが推理小説ものとか旅行もの、そして以前は新幹線恋物語のような裏方ものとかありましたが、趣味としての鉄道が取り上げられるのは異例のこと。
 鉄道オタクの1人として、一般人から鉄道趣味が、鉄道オタクがどのような目で見られているか大変な興味を持って、4月からの放送を見始めました。

 第1回の放送は、鉄道に全く興味のなかった主人公が鉄道研究会に誘われたり、
 女の子が電気機関車の絵柄のパンツをはいてパンチラしたり、
 合コンで相手の女の子の体をいきなりメジャーで測ったり。
 テレビの前で
ありえねーーーー!!」
 を連発していました。
 どう考えても無理がありすぎるストーリー。
 登場人物も、ここまで強烈なのは普通いないだろうと思う人物ばかり。
 鉄道オタクの目からしても、相当奇異なドラマに映りました。

 しかし回を重ねるにつれて、これらの強烈過ぎる描写はだんだん影を潜めてきたようで、
 ストーリーもまともになってきて、落ち着いて楽しめるようになりました。
 各登場人物の恋や出会い、職探しなどの行方もまた興味津々。

 楽しみといえば、このドラマではほぼ毎回のように登場人物が関東近郊に旅行に出かけます。
 マニアな番組制作スタッフ選りすぐりの路線が取り上げられます。
 第2回で出てきた房総半島の小湊鉄道はローカル色いっぱいです。
 第3回ではつくばエクスプレス線が颯爽と登場。
 その後も碓氷峠の廃線跡をのぞきながら軽井沢に行ったり、小田急の新型ロマンスカー「VSE」で箱根に行ったり、銚子電鉄に乗ったり、はたまた都電に江ノ電に湘南モノレールなどなど。マニアも思わず唸ってしまうセレクションです。
 極めつけは第8回に出てきた「北斗性」というイメクラ。ドラマに出てきた店が実在するかは知りませんが、これとよく似た、電車をモチーフにした風俗店が存在するらしいです。それをスタッフが知っていて再現させていたとすればまた驚きです。

 もう1つの注目は、毎回登場する「鉄道カフェ」のセット。
 駅名標が並べられた薄暗い館内を鉄道模型がぐるぐる走り回り、
 その横には寝台特急<カシオペア>号のロビーカーの実物大モックアップが鎮座しています。
 しかも内部まで本物そっくりに作られていて、本当に良くできています。
 あのセットだけでも相当お金かかっていることでしょう。
 撮影終了後、このセットを一式そのまま売りに出して一般営業してもらえないかなあ..と思うのは僕だけではないはず。

 毎週楽しみにしていたこのドラマも、いよいよ残すところあと2回。
 明日の放送は<スーパービュー踊り子>号に乗って伊豆旅行、との予告です。
 そして最終回は..上野駅で<北斗星>号に乗って..という情報が入ってきました。
 ストーリーの結末やいかに。もしかするととんでもないどんでん返しがあるのかもしれません。全ては6月22日の夜を待つのみ。


6月7日

 土曜日に、大学合唱団時代の同期生のホームパーティーに招かれました。
 場所は二子玉川、みんなが憧れる閑静な高級住宅街に、デザイナーズマンションを購入しているとのこと。
 同期生と後輩の合わせて5人で駅に落ち合い、丘を上り下りしつつそのお家を目指します。
 マンションの門にはガラスの自動ドアが設置され、物々しさを感じます。
 自動ドアを通された先はごく普通の集合住宅の造りですが、おのおのの玄関は、実は3階部分にあります。
 「お邪魔しまーす」
 とのかけ声とともに、案内されたリビングルームは階段の下、2階部分です。
 急な傾斜地をうまく生かして建てられた建物で、大変ユニークな造りです。
 狭くて急な階段が少々怖いですが....、2階からの住宅地を見下ろす風景も申し分なし。
 そしてさすがはデザイナーズマンション、室内のあらゆるところに、設計者のこだわりが見え隠れします。
 3階部分とは吹き抜けになっていて、広々とした室内空間です。
 階段はさらに下にも続いていて、1階部分に夫婦の寝室がある、そうです。
 おいしいワインと奥様の手料理、そして楽しい会話で至福な時間を過ごさせていただきました。

 しかしさすがは二子玉川とだけあって、家賃も相当かかっているようです。
 現在僕が住んでいる埼玉県蓮田市周辺では、2LDKで5万円少々が相場です。
 二子玉川のような高級住宅地になると、その倍以上は軽くかかるでしょう。
 結婚を1ヶ月後に控えている我が身として、住居の話題はやはり気になります。
 一緒に招かれた同期生の1人が8月に結婚することが決まっていて、大船周辺で物件を探したそうです。相場は8万円くらいとか。交通の便にもよりますが、本人は「高い」と言っています。
 逆に僕について、挙式まで2ヶ月を切っているのにまだ決まっていないのか、とか言われてしまいました。たくさんの物件を見て回るので、迷って決めるまでに相当時間がかかる、と。

 でも既に新しく住まう場所は事情あって婚約者の実家の近く、ということに決めていました。相場は月6万余り、後は不動産屋に行って相談するまで。
 翌日、婚約者と2人で物件を見て回りました。彼女が条件を絞り込んでくれたので、あとは駅からの近さと、家賃の相場だけでほぼ即決でした。
 デザイナーズマンションでも何でもない普通のアパートですが、とりあえず新居は決まりました。あとは室内のレイアウトをどうしようか、と、新居での生活を脳内でデザインしています。
 欲を言えば和室2部屋よりも和洋1室ずつの方が良かったなあ..でもカーペットを敷けば洋室に早変わりできるし。

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