メゾン 道の果て

週観 道の果てから

1月27日

 昨日を最後に、妻が会社を退職しました。

 入社以来16年余り、地元にあるアパレル会社の工場で、洋服のお直しをする仕事を続けてきました。
 今どき珍しくなった週休1日勤務の下、朝は7時半に家を出て夕方まで働き、
 帰りがけに買い物をして、帰宅後は夕食を作って僕が帰ってくるのを待っている。
 そんな毎日を繰り返してきました。
 僕と同じように、ここ数年間は大きな病気をすることがなく、家事と仕事がうまく両立しているように見えました。

 そんな彼女が退職を決めるきっかけとなったのは、昨年11月の緊急入院のとき。
 結婚してからも、子供が生まれるまでは働くと決めていたそうなのですが、思ったよりは自分の体が強くなかったことを悟ったようで、これからは家事に専念して体を整え、来たるべき妊娠〜出産に備えようと、考えを改めました。

 最後の出勤となった昨日は、花束と、大きな鉢植えを両手に抱えて帰ってきました。
 会社の中で愛され、信頼されてきたんだなあと、つくづく感じずにはいられませんでした。

 16年間、お仕事お疲れ様でした。
 明日からは専業主婦になり、毎日自宅にいて家のお守りをすることになります。
 僕にとっても、土曜の朝早くに起こされることがなくなり、土日の休みを以前より充実して過ごすことができそうです。
 久しぶりに、2人で旅行に出かけてみようかな。


1月20日

 先日、大学合唱団時代の仲間で集まって、飲み会を開きました。
 合唱団仲間とは、独身者を中心にメンバーも固定されつつありますが、今でも年に何回かはこうして一緒に集まって飲んでいます。
 今回もおおよそいつも会っているメンバーが揃いましたが、その中で1人だけ、10年ぶりくらいに再会した後輩がいました。
 彼は現在北海道は旭川に住み、ある大手スーパーに勤務しています。
 全国各地に店舗を展開するこのスーパーにおいて、彼は東北から北海道へと渡り歩き、会社の主力として今日も売り場を支えています。

 そんな彼の目下の悩みは、「結婚を迫られていること」です。
 ほう、彼もようやく結婚ですか、と感心していましたが、詳しく話を聞いてみると..
 相手は30代前半くらいの同僚の女性で、4歳の子供がいるそうです。
 子供がいるシングルマザーということは、普通は離婚経験ありということになりますが、
 彼女の場合は出産する前に前夫と離婚した、という話。
 しかもけんか別れとかでなく、自分の意志で別れたい、と思って離婚したとか。
 で、今回後輩と出会って付き合った時間はそんなに長くないそうでしたが、
 突然、「夢の中で、この人と結婚しなさいとお告げが来た」みたいな言い方でプロポーズされた、とのこと。
 そして前の夫と出会ったときもこういう感じで、電撃的に結婚して離婚して。
 一度思ったら一直線で突き進む、動物のような行動をする人のようです。

 彼も、それだから少しこわいところがある、どう対処したらよいか、としきりに周りに相談を持ちかけていました。
 本当はこの飲み会でいつも来るメンバーに、彼と同期の、大学で心理学を教えている先生がいまして、彼女の行動が心理学的にどんなものなのか聞きたかったですが、風邪を引いて欠席だったので大変残念がっていました。
 ただ、周囲のメンバーで相談して一致した意見は、
 「もう少し付き合って、様子を見てから判断しましょう」
 ということにしました。一緒に生活して、私生活を見せ合ってからでも遅くないでしょうし。結婚した後になって、こんなはずではなかったと思うよりは傷も深くならないでしょう。
 まあ僕と違って、告白してくれる女性がいるだけですごい幸せ者だと思います。
 あとは彼がどのような判断をするかどうか。少し気がかりです。
 僕が彼の立場だったら、やっぱり悩んでいるでしょうね。皆さんはどう思われますか。


1月13日

 結婚してから早いもので半年経ちますが、
 1回は自分達の結婚式でしたことを振り返って整理したいと思いつつ、なかなかできないでいました。
 この年末年始の休みでようやく暇が取れたので、まずは結婚式で使ったBGMをまとめて、CDにしてみました。

 結婚式で流したBGMは、僕のたっての希望で、倉本裕基のピアノ曲集としました。
 僕が倉本裕基の曲と出会ったのは、いつも毎週水曜日の夕方に聴いているNHK−FM「サンセットパーク」という番組です。「サンセットパーク」は毎週月曜から金曜まで放送がありますが、水曜日は映画音楽やジャズ、イージーリスニングといったジャンルの音楽を流します。
 この番組でいろいろなアーティストの曲を知り、そして好きになりました。特に気に入ったアーティストでは御茶ノ水のレンタルCD店に行って借りたり、お店で買ったりもして、もっと深くその世界を掘り下げました。
 そんなアーティスト達の中で倉本裕基を選んだのは、哀愁を帯びたピアノの旋律があまりに美しく、そして人恋しく、聴くたびに涙がこぼれそうになるからでした。韓国ドラマのバックに流れる切ない音楽に涙を流した人も多いことでしょう。この音楽の多くも倉本裕基が手がけているといいます。式に同席している人も、この曲を聴いて一緒に涙を流したい。思いを1つにしたい。そう願って、何枚もあるアルバムの中から十数曲を、披露宴のシーンに合わせてセレクトしてみました。
 また生い立ち紹介のビデオがかかっている場面では、新妻の希望で一青窈の「ハナミズキ」を挿入しました。CDでは一番最後に持ってきて、結婚式の主題曲の感じでまとめてみました。
 これに加えて、出し物として大学合唱団の同期生7人で校歌などを歌っています。これもビデオから切り出して、CDにまとめることにしました。

 式で使用したBGMはパソコンの中に、MP3形式の曲データで保存されています。最近のパソコンではWindows Media Playerの機能が進化して、MP3を音楽CDに移行する作業は大変簡単になりました。
 そんな中で苦労したのが、校歌を音声だけ取り出して編集する作業でした。
 結婚式のビデオは大学合唱団の同期生が撮影・編集しDVDにまとめてくれましたが、このままでは音楽CDとして取り込めないので、手持ちハードディスクカメラの映像編集ソフトを使って映像データのまま、歌っている部分だけを切り出し、次にそれをハードディスクカメラに移行、カメラから音声だけパソコンに取り込み改めてMP3形式で作り直す、という面倒な手順を踏みました。

 せっかくオリジナルCDを作るのならば、ということで、ジャケットも作ってみました。
 ジャケットは結婚式場が撮影した当日の写真データを使い、画像編集ソフトなどを使って加工、これを先日購入したカラープリンターで印刷します。ジャケット用紙は市販品を10枚入り550円で買いました。CD−Rが10枚で400円ちょっとなので、CD−Rよりもジャケット用紙の方が高いです。困ったことに(笑)。ともかく我ながらステキなジャケットが出来上がりました。もちろんCD−Rのレーベルもプリンターで印刷しています。

 編集した思い出CDを聴きながら、今この文を書いています。
 音楽を聴いて、ジャケットに印刷したアイテム写真を眺めると、あの結婚式の日にいつでも戻れます..。


1月3日

 今年もよろしくお願いします。

 結婚してから初めての年末年始を迎えました。
 会社の休みは暦通り29日から3日までの6日間。
 これで4日も休みを入れると土日をはさんで9連休となり、実際にそうしている人もいるようですが。
 ともあれ6日間でも、連続の休みで会社のことをすっかり忘れ、心身ともにリフレッシュできるものです。

 連日朝は毎日9:00起き。夜も寝る時間が早いので、十二分なくらいに睡眠をとっています。
 年末3日間は主に年賀状書き。今年は親類への報告状もあるので、いつもより枚数が多いです。プリンターのトラブルさえなければこんなに遅くはならなかったのですが..。それでも印刷された写真の画像は美しく、自信を持ってお届けできたと思います。
 29日は高校時代の仲間と大宮で忘年会。これは毎年恒例の行事ですが、今回も6人で集い、そば居酒屋のチェーン店と、親父向けの焼鳥屋で語ってきました。今回出席者のうち既婚者は自分を含めて2名でした。願わくば残りの4名に早く幸せが訪れることを。
 年越しはそばを食べて、妻と2人で紅白を見ます。彼女は「ゆく年来る年」を見ずにさっさと寝てしまいましたが(笑)。
 元日は1日家の中で過ごしていました。テレビを見ながら、今まで時間がなくて手つかずだった、パソコンのバックアップ作業や合唱団の演奏会ビデオ編集などを手がけます。朝食は3が日通して雑煮。これは実家にいたときも同じでしたが。雑煮の内容物もほぼ一緒で、夫婦で食文化がぶつかる場面は特になかったようです。おせちはスーパーの既製品で一通り揃ってしまいます。
 2日は自分の実家へあいさつ。そして今日、3日は初詣に出かけました。場所は西新井大師。草加市内からは電車で近く、往復で1時間ちょっとあれば回ってこれます。さすがは3が日だけあって東武大師線は混雑しており、電車の運転間隔が普段10分おきのところが8分おきになって、本数が増えていました。境内も混雑していて、縁日屋台をゆっくり見て回る余裕もないほどです。夫婦でお願い事をした後は、特にどこに寄るということもなくまっすぐ家に帰りました。夜は妻の実家で夕食。というようにあっという間に6日間が過ぎ去ってしまいました。
 また明日から早起きして出勤です。今年も1年、無事で過ごせますように。

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