メゾン 道の果て

週観 道の果てから

3月31日

 今月は5回書いたうちの4回までが住宅展示場ネタになってしまいましたが、いや正直、ここのところは住宅メーカー各社からの応対でかなりどたばたしています。毎日のように各会社が自宅に電話をかけてきたり、自宅や妻の実家に資料を持って押し掛けてきています。実家の土地を計測していった会社。周囲の建物の状況を調べ、日照状況をシミュレートした会社。市役所へ行って公的書類を揃えてきてくれた会社。地質調査をする会社。いずれも無料で調査や診断を行います、と言っているので、無料でできるところは利用させてもらい、最後に間取りプランと金額見積で最も良い条件を示してきてくれた会社と契約する予定です。果たしてどこと契約を結ぶことになるのでしょうか。本人達にもまだ分かりません。プランの内容や営業担当者の人柄で逆転するかもしれません。
 この週末も、土曜日に1社と間取りの打ち合わせ、そして日曜日には最初に見学した1社の間取りプランが出来上がり、その説明を受けました。金額的にはほぼ目標通りというところですが、車の出し入れの件で一部見直しをかけることにしました。この会社とはまた2週間後に打ち合わせすることになっています。来週も土曜日曜で1社ずつ予約が入り、しばらくの間は住宅会社対応で花見もゆっくりできなさそうな勢いです。

 そして今週もまた懲りずに1社、新たに見て回りました。この会社も木造在来工法ですが、他社と差別化できるポイントとしては、高品質の木材へのこだわりと、一方でそのこだわりの木材で低価格な住宅の提供ができること。通常では住宅機器メーカー製品を購入している内装材や一部の什器を自社で製作して低価格で提供していること。他社ではオプションとなる豪華装備が標準で付いてくること。湿気や白アリの対策が優れていること。先週訪問した会社とかぶっている部分もありますが、住宅の最も基本的な性能の部分を特にアピールすることで、長期にわたって安心して住める住宅、というイメージを持ちました。
 妻はこの会社の別の展示場の外観が大変お気に入りで、各種豪華装備が標準で付いてくることもあって、見積もりをしてみようかと考えているところです。渡された「標準仕様」カタログには数多くの内装アイテムが「標準サービス」「標準」「オプション」に分類されて掲載されています。「標準サービス」は無料、「標準」は見積書に最初から盛り込み(選択しなければ見積もり額を下げられる)とのことです。他社と比較して、どんな見積もりが出るか。標準装備が高級なのでお値段も結構張ったりして。でもこればっかりは比較しないと本質が見えてこないと思います。


3月26日

 この週末も住宅展示場に行ってきました。
 いくつか展示場を見て回って話を聞いていく中で、やはり木の香りのする家が居心地が良い、ということで夫婦の意見が一致し、今回は木造住宅のメーカー2社を回ってみました。
 1社目は、ネットで仕入れた情報では、「事前に見積価格が分かる住宅」、すなわち高品質な住宅を適正な価格で販売することをセールスポイントの1つとしているそうです。
 玄関に入ると、当社ではお客様に無理に契約を勧めるような営業をいたしておりません、という内容の掲示が出されていました。他社が積極的に営業担当を走らせ、自宅に資料を持って押し掛けてくる中、この掲示にとても安心感を覚えました。
 応対した人はいかにも住宅を知り尽くしたという雰囲気のベテランの営業マンの方で、ツーバイフォーと比較しての在来工法の長所、高品質の材料、特にヒノキの芯の部分を柱に使い、太さも一般の住宅よりも太い4寸角とし頑丈さを確保していること、基礎や土台を特に入念に造っていること、防音効果の高い厚手の床材や、色あせしない瓦や屋根材など、住宅の基本ともいうべき部分を重点的にアピールしていたのが特徴的でした。
 契約に至るまでのセールスの進め方も、他社では土地回りや役所関係の調査を無料で行なうのに対し、この会社では印紙代1万5000円を先に支払ってから調査開始(契約に至らなかった場合は全額返金)、という方法で、本当にこの会社で住宅を建てたいと考えている人だけに絞って進める方法を採っています。展示場を見学してきた人に誰彼問わず営業活動するよりもヒット率が高く、しかも人件費も抑えられる。支出が抑えられることで住宅も安く提供できる、と。先週出かけてきた県民共済住宅のセールス手法と相通ずるものがありますが、実際に契約件数も多いのも、こうした手法で顧客の安心感を勝ち得てきたからなのでしょう。県民共済と違うのは、こちらは材料に一層こだわりを見せていること。そして県民共済のように全く外回りをしないという訳でなく、必要なときは担当者が飛んできてくれること。他の住宅会社とも、県民共済とも違った独自の営業スタイルは大いに注目したところです。

 もう1社は、結婚式直後に訪問した妻の姉夫婦がお世話になった住宅メーカーで、こちらも木造在来工法です。ここのモデルハウスは吹き抜けの中に柱がたくさんむき出しになっていて、木の温もりを感じさせるに十分です。
 セールスポイントは「半地下収納」。和室がリビングよりも少し高い場所にあり、ここの畳を1枚持ち上げると、地下室が広がっています。といっても地面を掘る訳ではなく床下空間の活用なのですが、和室の床を嵩上げすることで半地下部分の高さ1.4m(法律上床面積に加算されない高さ)を確保しています。中に入ると想像以上に広いです。ただコンクリート打ちっ放しの地べたなのでやや寒いのと、少し湿気も多いです。それから畳を開けてしか出入りできない構造なので、半地下に入って真上の和室に客を通されたら閉じ込められて出られなくなることも。しかし妻はこの半地下収納がお気に入りです。姉夫婦もこれに魅せられてこの会社に決めたというくらいですから。この他階段下にも半地下式の収納を作っています。その割には1〜2階は大きな吹き抜けになっていて、地上の空間をぜいたくに使っています。屋根裏にも高さ1.4mの収納空間が作られていますが、吹き抜け部分と一体化して狭さをあまり感じさせません。
 営業拠点が妻の実家からさほど離れていないということで営業担当者と話が合い、盛り上がりました。実家の土地の状況を少し話してみると、詳細を市役所に聞いてみるとのこと。住宅についての詳しい説明はその後で、ということになりました。妻の姉夫婦の実績があったので説明は後でも良いと判断したのでしょう。

 これで6社の展示場を回りました。他にも2社の資料を入手していて、都合8社の資料が手元にありますこの中から1社を決めるのですが、どの会社の資料も量が多く、見るだけでも大変です。やれやれ。


3月21日

 無印食品。
 そうです。お察しの通り、無印良品ブランドの食品です。
 最近この無印食品に注目しています。

 会社ではいつも自分用の急須でお茶を飲んでいますが、その急須の中身は、以前は紅茶のティーバッグだったりしました。それも期限切れのが大量に発生して、1日1パックのペースで飲み終わるまでに何ヶ月もかけたり、とかいう飲み方だったのですが、最近はありきたりの紅茶や緑茶も飽きてきて、何か他に面白いネタはないかと探すようになりました。
 成城石井のような店に行ってハーブティーを買ったりもしてみたのですが、ハーブティーは個性が強すぎて口に合わないものも多く、下手に手を出して懲りてから最近は敬遠して、100円ショップの緑茶で、それこそお茶を濁していました。
 そんな中で出会ったのが、有楽町の無印ショップで見かけたティーバッグ達でした。
 10パック入りで300円前後。スーパーで売られている普通の紅茶や緑茶のティーバッグよりは割高ですが、とにかく種類が多いのが魅力です。茶葉の種類によって多様に商品化された中国茶、いろいろな種類の味や香りのついた紅茶やハーブティー。何といっても無印ブランドなので、敷居が低くて初心者でも安心して入って行けるのがうれしいです。
 最近日替わりで飲んでいるのは、スイートショコラ、キャラメルシュガー、ハニーストロベリー、桜紅茶、桜緑茶。最後の桜緑茶以外の4種類はいずれもフレーバー紅茶で、お察しのようにチョコレートやキャラメルやいちごの味がします。最初はホントにこんな味がするんかいな?と思って買うのですが、不思議なことに本当にこんな味がするのです。日替わりで数多くの味を楽しんで退屈しません。

 お茶の類に限らず、最近の無印食品には普通のスーパーで売っている商品にない新ネタが続々登場しています。
 僕が最初にチェックしたのはバウムクーヘンでした。種類が多く、バナナ味、さつまいも味、かぼちゃ味、レモンの砂糖がけなど。極めつけは竹墨で真っ黒に染めた黒ごま味のその名も「黒バウム」。よほどのお菓子専門店でもない限り、こんなに数多くの種類のバウムクーヘンを扱わないでしょう。普通のスーパーで売っているたぐいのお菓子でなくあえてバウムクーヘンに着目し、その魅力を引き出す味付けをして、無印ブランドで全国に広めた担当者の功績に頭が下がります。
 せんべいもまたその1つで、おこげせんに「えび入り」「黒こしょう入り」があるとは。地元の草加せんべい専門店でも見かけやしません。その他各種おから入りクッキー、 パンの耳スナック、チリ味のプレッツェル、柿の種入りブロックチョコなどなど、みんな無印のオリジナル商品として無印だけで手に入ります。よくぞこういう商品を企画提案してくれたぞ、と感激することしきりです。一般の菓子メーカーがなぜこんな独創的な商品を売らないのかが逆に不思議です。
 そして料理の材料も。ケーキの素各種、スープ各種、グリーンカレーやジャンバラヤやタコライスなど、あっと驚く専門店の味が無印で簡単に手に入ります。恐るべし無印食品。いつかは徹底攻略してみたいと思いますが、今は炊事の一切を妻に握られてしまっているのでなかなか自分で作ってみる機会がないのが現実であります..。


3月16日

 先週出かけた住宅展示場で、見学したモデルハウスのうち1社がかなり積極的な営業攻勢をかけてきまして、翌月曜日と木曜日に妻の実家に来て、土地の状況を調べに来ました。境界杭を探してメジャーで計測し、市役所から登記簿を取り寄せて計測結果と照合し、そして今日、日曜日には資料が一式揃った状態で報告と、ここまで無料で調べてくれます。まだ情報収集の段階で、どの業者にするかなどさえ考えてもいなかっただけに、ここまで積極的に行動されると、はあ、としか言えません。
 今日も住宅展示場に行って、まずこの会社と打ち合わせ。現況調査報告で2時間、さらに設計担当者を入れてのプランニングで2時間。間取りなどの希望もまだ決まってなく、今思いつく限りの最低限の希望を伝えておきました。設計図が上がるのが2週間後。どんなプランが出てくることやら、楽しみであります。

 4時間に及んだ打ち合わせを終えた後、また別の会社のモデルハウスをも見てきました。こちらも木造専門の会社で、在来工法とツーバイフォーを手がけています。1階は他社同様にリビングを吹き抜けにして非常に広く取っています。ただ吹き抜けは広さを感じる一方で無駄なスペースでもあり、土地に余裕がなければ吹き抜け部分にもう1部屋造れるし、造りたいですね。2階の屋根裏部分でさえ居住や収納のスペースにしたいと思っているくらいですから。
 工夫を感じたのは、2階の大部屋を3畳ほどのスペースで南北半分に仕切る部分があるのですが、このスペースが2段ベッドのように上下2層に分かれていて、上半分を子供の遊び場、下半分を子供服などの収納に使っているところ。上下両層とも頭がぶつかる低さになりますが、スペースがうまく使われていて感心しきりです。
 それから屋根にも明かり取り窓が開けてあって、春の光がさんさんと差し込んできます。昼間は照明いらず、夜は月を見ながら一杯とか。ただ、ひょうが降ってくるような状況になると恐怖感がありますね。強化とはいえガラスですから。
 この住宅も3階部分があります。3階は屋根裏スペースの活用で天井が斜めになっていますが、和室と小さな石庭があり、1人で静かに過ごしたいときや、仲間でお茶したいときに使えそうです。
 この会社の在来工法には、壁部分に板材を互い違いに配置して、通気性を確保しながらツーバイフォーと同じような耐力壁を実現する「パワードウォール」という工法が使われています。また材料にヒノキや杉を使っているのを売りにしています。青森産ヒバを使ったという3階部分は、木の香りがいっぱい。木の部屋で過ごす休日こそ最高のぜいたくでしょう。

 前日土曜日には北与野にある県民共済住宅のショールームにも行ってみました。県民共済住宅は高品質の注文住宅を、一般住宅メーカーの3分の2という低価格で提供していて、埼玉県内でのシェアはトップを独走しています。外回り営業を一切しない(説明や契約はその都度ショールームに出向く)、広告宣伝をしない、モデルハウスを建てない、材料の一括購入などで低価格を実現しているそうですが、この日の訪問でも住宅展示場のような営業攻勢はなく、安心して見て回れたのが正直な感想です。住宅展示場と違って住宅そのものを見学できるのではありませんが、格安で購入できる一流メーカーの内装や機器類を並べたショールームにまた安心感を覚えました。見学者が多かったのも人気の証でしょう。職員さんも大忙しのようで応対する要員もなく、今回はパンフレットだけもらって帰ってきました。


3月8日

 今日は夫婦で住宅展示場を見て回りました。
 結婚するときの約束で妻の実家の土地に新しい住宅を建てて住まうことになっていて、現在住んでいるアパートの契約満了時期を見越して、建設に向けた情報収集を始めています。

 訪問した住宅展示場は、12の住宅会社が1棟ずつモデルハウスを建てて展示しています。
 どれも美しくデザインされた住宅ばかりで、各社がモデルハウスにかける意気込みが伝わってきます。
 工法もいろいろあり、どの会社から回ろうか迷いますが、最も入口に近いところから回ることにしました。

 1社目の建物は鉄骨建築の3階建て。
 玄関のすぐ左脇に和室6畳のオープンスペースがぱっと目に入りました。妻はこれがとてもお気に入り。
 建物中心にはエレベーターが付いています。1〜3階、そして屋上入口までを結びます。子供連れで来ると大変喜びそうなアイテムですが、お金もかかりそう。身内はみんな足腰元気なので必要ないでしょう。
 この建物は2世帯住宅という設計で、1階と3階の両方にキッチンとバスルームがついていました。
 そして2階は子供部屋が入るような作り。
 1フロア当たりの床面積は約23坪分ということですが、間取りがゆったり取られて広い住宅だなあと思いました。現在住んでいるアパートの約2倍余りですが、広く感じたのはアパートの狭い感覚に慣れてしまったからか?

 2社目はツーバイフォー工法の建物で、エントランス、リビングルームが広く取られています。リビングは2階部分と吹き抜けで、2階部分の窓から明るい日射しが降り注いできます。その窓の外は広いベランダになっています。2階部分は吹き抜けを挟んで東側と西側に分かれ、北側の廊下で両方を結んでいます。
 個人的に気に入ったのが、両側の2階部分に用意された、2階の一部を上下に区切った中2階と、ロフト。天井高さを1.5m未満とすることで、法律上2階建てとしつつ実質3階建てのように使えます。天井が低いので立ち上がると頭をぶつけますが、子供部屋としても使えるし、何よりも秘密基地のような感覚を楽しめるのが魅力。説明では、それだけ自由な設計ができる、ということでしたが。

 時間のある限りで多くの建物を回りたい、と思って訪れた住宅展示場でしたが、各社とも説明が長くかかり、1社目で1時間、2社目で2時間以上喰ってしまい、説明を一通り聞いたら日がすっかり傾いてしまいました。3社目以降は週を改めて、ということになりそうです。 

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