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週観 道の果てから

9月27日

 秋にも初めてやってきた大型連休。いかがお過ごしになりましたか。
 僕はというと、

 19日:合唱団の練習で外出
 20,21日:特になし、家の中の整理や未見のビデオ,ネットの片付け
 22日:ドライブ
 23日:秋分の日、実家と墓参り

 と、実におとなしく過ごしていました。せっかくの5連休なのに。
 5連休とあらば、誰もが泊まりがけとかで出かけたくなるもので、高速は大渋滞、ホテルは予約でいっぱい、有名観光地は人だらけと、大して良い思い出が残らないのがオチだったりします。
 それでも1日は夫婦でドライブに行ってきたので、ここに報告します。

 今回の目的地は秩父地方北部。高速など使わずひたすら下の道路を西に向かって走らせます。
 11:00に自宅を出て片道2時間。渋滞もなく順調に埼玉県東松山市までやって来ました。
 市街地を抜けR254を経由して嵐山町に入り、嵐山渓谷の河原を見下ろすと、そこにはキャンプを楽しんでいる人でびっしり!!!!
 自然を楽しみに来ているはずが、人で自然が埋め尽くされるような本末転倒の事態を目の当たりにしました。

 県道を西に進み、ときがわ町(旧都幾川村)の中心部を過ぎると、沿道に
 「シュウカイドウ」
 と書かれた立て看板が目に付きました。
 それに導かれるように車を走らせると、やがて人里離れた山道に分け入ってゆきます。
 そして行き着いた先には....
 杉林の根元に広がるピンク色の花の群落。
 実家にもシュウカイドウは咲いていますが、ここまでたくさんの数がそろうと感動してしまいます。

 定峰(さだみね)峠を経由して秩父市に入ります。大野原地区まで下った後少し北上し、またしても山を登ります。
 登った先にあるのが「美の山公園」。簑山の山頂にあり、春は桜の名所になります。
 麓を見下ろすと、秩父市街や遠く秩父連山を臨むことができます。あいにくこの日の天候は曇りで、あまり遠くの景色まで見ることはかないませんでしたが..。

 山を降り、 R140を北上すると、景勝地、長瀞に着きます。
 駅前の駐車場に止めて、岩畳を散策します。やはり連休とあって、大勢の観光客でにぎわっていました。
 時折流れてくるライン下りの舟が、旅情をさらにかき立てます。

 もう秋だというのに、「氷」の旗がどの店にもといって良いほど軒先にぶら下がっています。
 そして店内ではかき氷を食している人を数多く見かけました。
 長瀞の隠れ名物なのでしょうか。

 長瀞を17:10に出て、帰宅したのは20:30頃。R140を寄居方面に北上する途中で渋滞に巻かれたものの、それ以外では帰りも下を使って順当に戻ってきました。波久礼付近のR140は渋滞名所。裏道を回って山越えしてくれば、と反省しつつ、携帯カーナビ(VICS渋滞情報受信機能付き)が欲しくなってきたこの頃です。


9月21日

 最近のお買い物から。

 パソコンの液晶モニター(15インチ)です。今回も中古品を、4,200円で購入しました。
 以前のCRTのように1,000円などというものはさすがにありませんでしたが、3ヶ月保証も付いて安心感はあるし、液晶の方が電力を消費しないですし。
 そもそもここにきてディスプレイを買うことになった理由はといいますと、アパートにいた頃は部屋数が少なく自分のスペースが限られていたから、そして新旧2台あるパソコンを同時進行で使うような用事が少なかったからでした。新型の方は2年前に、ネット接続用として本体だけ購入し、ディスプレイは旧型機のを必要の都度線をつなぎ替えて共同利用していました。本音は毎度のつなぎ替えは少々面倒、しかもつなぎ替えするごとに一方の電源を落としもう一方を立ち上げ、とやっているとそれだけでもロスタイムになります。
 新居に移ってから、部屋数も自分のスペースも圧倒的に多くなりました。せっかくだから新型機に専用のモニターを買ってあげて、同時進行の作業もできる(旧型機でこの文章を書きながら、新型機でネットの情報を集める)ようにしようと決め、満2年を過ぎてようやく専用モニターを入れることになった次第です。

 これは、商品名「my ocean」、東急ハンズで2,940円で販売されています。
 写真のように青い光を放つ謎の卵形物体、一体どのようにして使うかといいますと、



 お風呂の浴槽に沈めるそうです。
 夜、浴室の電気を消して真っ暗な状態にし、この卵のスイッチを入れて点灯させ、浴槽に沈めると....
 水面のさざ波が壁や天井に反射して、青い幻想的な世界が広がります。
 それは、まるで海の中にでもいるような感覚。
 携帯写真では暗すぎて、その微妙な光のゆらめきをお伝えできないのが残念です。

 仕事で疲れた体を湯船に横たえ、青の洞窟の中でしばし幻想を楽しむ。
 この卵形物体1個で、どんなお風呂でも劇的な空間に変身します。お試しあれ。


9月15日

 大学合唱団の合同ステージの練習も、始まってから3ヶ月。
 個人的に各曲の音取りがようやく上がり、次の表現を付けていく段階に入ったという感じです。

 そんな中、川崎市の生田にある大学キャンパスで2回続けて練習が行なわれることになりました。
 生田のキャンパスを訪問するのは約5年ぶりのことです。
 5年間のうちに新しいマンションが次々と建ったり、大学構内も近未来的な?建物が建っていたり、様変わりしていました。

 久々の生田訪問で、寄ってみたかったスポットがありました。
 それは、近くにある「生田緑地」の旧型客車です。
 生田緑地自体は学生時代にその存在を知っていましたが、僕が通っていたのは別のキャンパスで、生田に出かけるのは週1回持ち回りでここの開催となる合唱練習のとき、しかも直前に授業があったりで生田キャンパスの周辺を散策する暇も考えもありませんでした。
 その生田緑地に旧型客車が保存されているのを知ったのは割合最近のことでした。車内も公開されているときき、ますます行きたくなったのですが、現住所から都心をはさんで1時間半の場所、なかなか行く機会がないものです。しかし今回のチャンスで、初めてその客車と対面することができました。

 生田緑地は大学最寄りの生田駅よりも、隣の向ヶ丘遊園駅の方が近いです。
 駅から徒歩15分、緩い坂を上り詰めた先の山林が生田緑地です。

 お目当ての旧型客車は、池のほとりの小さな広場に見つかりました。

 スハ42 2047。
 昭和23年生まれ。戦前から終戦直後にかけて製作された35系一般用客車の最終ロットの位置付けで、台車が改良型になり乗り心地が向上しました。現役末期は常磐線で運用され、普通列車で時折上野にも姿を見せていたそうです。昭和60年に引退し、この地に運ばれてきました。車内外とも良く保存整備されていて、今でも現役かと思えるほどの状態です。

 現役時代の改造で、当初ニス塗りだった壁はピンクのペンキ塗りとなり、他にも窓のアルミサッシ化などところどころ改造が施されましたが、座席に腰をかけると、幼少の頃親に連れられ乗せられた客車普通列車を思い出します。
 それはいつも乗っていた115系などの電車よりも薄暗く汚れていて、先頭に立っていたEF58形機関車ともども子供心に恐かった思い出。
 それから程なくして全国津々浦々にあれほど居た旧型客車が皆姿を消してしまい、少し大人になって、乗ってみたいと思うようになった頃にはもはや気軽に乗ることはできなくなった..。
 そんな子供の頃を思い出しました。
 久しぶりに青春時代の忘れ物を取り戻したようなひとときを味わせてくれました。

 少し離れた場所にはD51 408号機が保存されています。昭和15年の新製から45年の引退まで30年間の活躍。最後は新鶴見に所属し首都圏の貨物輸送に従事していました。

 生田緑地にはこのほか各地の古民家を移築した日本民家園や、時期を限定して開かれる旧向ヶ丘遊園ばら苑、プラネタリウムや岡本太郎美術館などスポットがたくさんあります。今度は夫婦でばら苑と民家園に行ってみようか。


9月9日

 新居ができてから、関係各方面から花と緑のプレゼントをいただいており、部屋の内外が少しずつ活気づいております。

 これは「アンスリウム」という植物で、妻が加入している生命保険会社から新築祝いで受け取ったものです。紅い花と白い花の2種類の株が1つの鉢に植えられていて、見事な対照美を演じてくれます。
 葉も花も、ワックスでも何かかけたような(笑)強い艶があるのが特徴です。
 この手の植物は一見育てるのが難しそうですが、意外にも週1度の水やりで良いとのこと。リビングに置いてその艶を楽しむことにします。
 ラベンダーと、日々草(にちにちそう)です。
 下のクワズイモ共々、建築した住宅メーカーからいただきました。庭先が一層にぎやかになります。
 住宅メーカーからは他にキヅタ(ヘデラ)も1株もらったのですが、環境が合わなかったのか、すぐに枯れてしまったのが残念。
 左がクワズイモ。成長が早く、1ヶ月で葉の数や大きさが2倍になりました。犬の形をした鉢がおしゃれです。
 右は妻が100円ショップで買ってきたテーブルヤシ。何もなかった食卓に息吹を与えてくれた存在です。手持ちのキティちゃんカップに収まっています。

 これらの花や緑が贈られたとき、名前も何も分からなくて、休日にホームセンターの園芸屋に行ったり、ネットで調べたりして、初めて名前を知った次第です。ネットに写真だけ出しておいて(名前不詳)と書くのは少々恥ずかしいですからね。

 他にも旧宅の取り壊し前から育てていて、改築中にアパートや妻の姉夫婦の庭に避難していた花木がたくさんあり、新居の庭先に早速展開しています。回を改めて、そのオールスターズをご紹介しましょう。

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