メゾン 道の果て

週観 道の果てから

5月30日

 先日購入したカーナビレビューの続きを。
 この機種はカーナビでありながら持ち運びもできる、いわゆる「ポータブルナビ」に分類されます。カーナビは従来自動車関連の店で販売されるのが常でしたが、徒歩や自転車での利用も想定して販売されるようになったことで家電量販店でも扱われるようになりました。もっとも徒歩などでは携帯アプリを使えばわざわざポータブルナビを買わなくても、という判断もありますが、携帯の通信費や情報の月額利用料が発生するのを抑えたかった(2年使うと携帯の方が高く付く)ので、結局買うことにしました。画面の大きさは5インチ。胸ポケットにもちょうど収まり、ひょいと外に持ち出すのに大変都合良いです。

 まずはナビとともに自転車で回ってみます。電源を入れてしばらくすると現在位置の地図を表示してくれるのは車に取り付けたときと一緒です。車から取り外すと徒歩モードになり、音声案内は基本的に行ないません。また到着予想時刻や渋滞情報の表示もしません。一方でルートは車で向かった場合と一緒で、原則として主要道路を経由します。
 ここでは地図代わりに使って、町と町の境界線をたどることにしました。ある程度詳細な縮尺まで拡大すると、例えばここの生活道路の手前までが3丁目、その先は4丁目というように地図が分かりやすく色分けされます。ここまでは紙の地図、ロードマップと同じですが、ナビの強みは現在自分がいる場所と、東西南北の関係を常に表示してくれること。自分が今地図のどの辺をどう走っているか、紙の地図よりも早く理解できます。我が町の周辺一周も、簡単にできました。
 また目的地の住所を入力すると、その場所を一発で表示してくれます。あらかじめ目的地の住所を入力し、最寄りの駅で降りたら電源を入れ、案内を開始してもらいます。やや大回りになることもありますが、確実に目的地まで連れていってくれ、見知らぬ町でも心強いです。
 食事や店、ガソリンスタンドなどといったスポットもたくさん登録されています。都内の駅周辺など「食事」と指定しただけでもマークがびっしり表示されて訳が分からなくなるほどです。アイコンである程度カテゴリー分け(ex.和食、ラーメン屋、カレー屋、イタリアンなど。有名チェーン店はそのロゴマークが入る)されているので、例えば今いる駅前周辺でそばが食べたい、というときには、そば屋のどんぶりの絵が入ったマークを探せばおおよその見当が付きます。やみくもに知らない町をぐるぐる歩き回るよりスマートです。
 この機種にはワンセグテレビを受信したり、SDカードに録画したビデオや画像を見る機能も備わっています。ただし車にセットした場合、運転中は地図を表示し音声だけが流れるようになっています。まあワンセグは携帯電話でも見れるので個人的には余計な機能だと思いますが。
 1つだけ大きな難点があります。それはバッテリー充電して使った場合、電池が公称2時間しか持たないこと。車で使う分にはシガーライター電源から電気を取るので気になりませんが、徒歩や自転車で使った場合、必要なとき以外は電源を切るようにしないと2時間はあっという間です。高機能と充電池のサイズ、使用時間をいずれも満足させるのはさぞかし大変だったのでしょうが。

 使い始めて1ヶ月。まだまだ使い方を勉強している段階で、知らない機能がもっとたくさんあるかもしれません。外出時の良きパートナーとして、これから長く付き合って行けたらと思います。


5月26日

 自宅から自転車圏内に、新たな鉄スポットが出現!!

 それは最近まで鉄道と縁の薄かった街、浦和美園にできました。
 この5月6日に開業したばかりの眼科医院、「ほしあい眼科」です。
 ネットの鉄道系掲示板で話題騒然。自転車を飛ばして早速見に行ってきました。

 イオン浦和美園ショッピングセンターの南、車が多数行き交う目抜き通りに忽然と現れた3台の車輌。
 自分もたまにここを車で通りかかることがあります。しかしまさかここに鉄道車輌が運び込まれてくるとは想像していませんでした。
 写真右奥に見える建物がイオンSCです。角度を変えて撮ればその奥にある埼玉スタジアムまで入るはず。

 手前にあるえんじ色の車体は、ひたちなか海浜鉄道からやってきたキハ22タイプ気動車、キハ22 3です。
 北海道北西部にあった羽幌炭礦鉄道が昭和41年に自社発注した車輌でしたが、昭和45年に廃線となって、登場わずか4年で一度失職してしまいます。その後茨城交通が引き取り、昨年まで実に39年に渡って茨城県の地で活躍してきました。茨城交通〜ひたちなか時代は白地に青と赤のストライプといういでたちでしたが、保存展示にあたり羽幌炭礦時代のえんじ色白帯に戻されています。車内は現役末期当時のままで、来院者の待合室として開放しています。

 その横には電車の生首が2つ。元西武701系(クハ1745,1746と思われる)の運転室部分です。
 昨年まで流鉄(総武流山電鉄)で現役でした。流鉄時代の装いのままカット、搬入されています。

 周辺は新しい宅地が造成されつつある場所で、通行人も増えてきています。
 通りすがりの人達は決まって電車の生首をチラ見しながら通過していくところ、観察すると面白いです。
 この車輌達が新しい街の顔となり、いつまでも大切にされてゆくことを願っています。


5月20日

 5月8日の回で山梨に行ったことを書きましたが、
 そのとき活躍してくれたのが、このポータブルナビです。

 パナソニック「ストラーダ」の'09秋発売のモデル。
 家電量販店で50,000円前後で販売されていたものですが、中古の店で35,700円で手に入れることができました。
 この機種はFM-VICS渋滞情報表示機能が付いていて、表示中の地図の近辺で渋滞が発生していると、それをすぐに教えてくれる頼もしい存在です。
 今回の機種選定にあたっては、このFM-VICSが対応していることを条件としました。
 FM-VICSが付いてなければ、内外のあらゆるメーカーから、それこそ最低20,000円を切る価格で入手できますが、車で行く先々で何度も渋滞にはまり苦い思いをしてきた自分にとって(誰でもそうですが)、多少道幅が狭くても遠回りでも、渋滞情報をキャッチしてすいすい走れる道を進みたい。
 となるとパナソニックか三洋の、それも一部機種に限られてきます。ネットで対応機種を事前に調べた上で中古の店を何十軒と巡り、ようやくそのうちの1軒で出会ったのがこの機種だったわけです。
 保証書とレシートが付いていて、自宅すぐ近くの家電量販店で、3月に47,000円で買ったことになっていました。たった1ヶ月、しかも未使用で放出されたということですが、何か曰くがあったのでしょうか。多少心配してしまいます。

 ともあれ電源を入れ、説明書とにらめっこしながらいろいろ使ってみることにします。
 FM-VICS渋滞情報は付属のアンテナコードで受信します。ちょうどヘッドホンステレオのイヤホンみたいなもので、これをフロントガラスの内側所定位置に取り付けます。車内の最も目につくところにコードが這って少々見苦しいですが、最もリーズナブルな買い物をしたつもりなのでこんなものかなと思っています。
 電源を入れてしばらくすると、
「今日は 5月1日 土曜日です。」
 というように音声案内が入り、同時に現在地を表示します。GPSで自分が今いる場所を正確に指し示してくれるのだから、技術の進歩おそるべしです。
 目的地を設定すると、道案内が始まります。車でのおおよその到着予想時刻を表示してくれるのが便利です。現住所から実家までは所要45分ですが、これは道幅5m以上の主要道路を走った場合の数値。僕の場合、信号待ちの少ない裏道をもっぱら通行しているので、現実には40分くらいで着いてしまいますが、到着見込みが早くなると予想時刻も自動的に繰り上げてくれます。
 では実際に愛車に装着して、いつもの裏街道を走らせてみます。ナビが示すのは国道や主要県道を通る最も分かりやすいルート。曲がるべき交差点が近づくと、「あと700mで右折です」「あと300mで右折です」と親切に音声が教えてくれますが、裏街道を進むには曲がる必要がないので無視して直進すると、自動でルートを再設定してまた「次の**交差点を右折です」と(しつこく)案内してきます。このやりとりを数回突破して、ようやく裏街道をルート設定してくれました。裏街道が最短と判断されない限り、やや大回りでも幹線ルートを設定するようです。
 肝心要のVICS渋滞情報表示ですが、対象となるのは高速道や国道、主要幹線道路までで、通行の少ない県道まではフォローしていません。ただ幹線道路が渋滞していれば、その周辺の主な道路も大抵渋滞しているので、地図を見ながら渋滞しなさそうな細い脇道に入り、どこで抜けられるか確認しながら進む、といった芸当もできます。更新は5分おきで、まさにライブで情報が入ってきます。
 本来ならば緑矢印が順調、これが黄色になると混雑、赤で渋滞というのが正しい表示ですが、受信した調子が良くないのか、黄色や赤の混雑、渋滞の状態を表示してくれません。逆に緑矢印以外の部分は何か交通トラブルがある、と考えるのがよいのでしょう。音声で「*キロ先で渋滞があります」と解説してくれるのもありがたいです。これだけでも注意喚起になりますから。
 機能が多く、レビューが長くなりそうなので、続きはまた今度書くことにします。


5月15日

 大型連休備忘録(忘れないうちに....)

◎現在、自宅の調理器具や風呂、給湯設備にはプロパンガスを使用しています。建て替えを機に地元の安い業者と契約し、器具一式も新調して毎日の家事に利用させてもらっています。
 連休直前、同業他社のセールスマンが自宅にやってきました。現在の業者よりも基本料金,従量料金とも安い価格を提示し、これを機会にぜひ乗り換えてください、と熱心に売り込みをかけてきました。現在の業者に切り替えてからまだ1年も経っていなかったのですが、家族話し合いの結果、少しでも料金の安い方が、ということで一旦は乗り換えを決めました。成約記念品として10,000円相当の商品引換券、洗剤や菓子折などたくさんいただきました。
 ところが成約の直後、今度は現在の業者のセールスマンが乗り込んできて、当社の契約に戻ってほしい、と頭を下げて懇願されました。もう同業他社との契約印を押してしまい、商品券や菓子折までもらっているので、とお断りしても、同業他社への解約手続きその他面倒な作業はすべて当方で行ないます、これ以上お客様にご迷惑がかからないようにします、と同業他社以上に熱心に迫られました。料金も特別に同業他社よりさらに安くしておくとのことなので、再度家族で話し合い、元のさやに納まることになりました。同業他社からもらった品々は現在の業者のセールスマンで引き取り、責任を持って返却するそうです。菓子だけは食べてしまいましたが..。
 どうやらプロパンガス業界内部でもいろいろあるらしく、同じ系列だった企業が上層部の経営方針の対立で仲違いし、協調関係から激しい競争関係になり、ある業者が取引停止など不利益になったりするとそれにつけ込んで他社のテリトリーに進出し荒らし回る、という構図が見えてきます。客先を1軒1軒お願いして回るセールスマン氏は本当に大変だと思いますが、上層部の対立をお客様に巻き込むような経営はやめてほしいです。迷惑がかかるのは利用者や現場のセールスマンなのですから。

◎連休の1日を使って、リビング前の空き空間に芝生を張りました。芝生は近所のホームセンターで10枚348円で売っていたものを購入。値段は店によって348〜398円とばらつきはありますが、どの店のも一定のサイズに切られていて10枚一束で売られているのが画一的で、比較しやすいです。
 今までここに置いてあった鉢植えを別の場所に移動させ、草むしりした後スコップで掘り返します。小石をどけて土を平らにならし、芝の目土(1袋15リットル入り398円)を厚さ2cmくらいに敷き詰め、その上に芝生を並べます。
 芝生を敷いたことで雰囲気も大分変わり、殺風景さがなくなって整った印象です。夏になると芝の緑が一層美しく見えるのでしょうね。今から楽しみです。


5月9日

 今春の大型連休は天候に恵まれましたね。例年だと大抵1日か2日は雨が降るものですが。
 1日くらいはやはり遠出しないともったいないと思うのが人間の性。高速道路1000円乗り放題で渋滞が起ころうと、覚悟を決めても出かけたくなるのであります。
 そんな訳で今月3日、車で山梨県まで出かけてきました。

 中央道は渋滞必至、しかもETCを付けていないので、一般道経由を基本としました。最初は出発地から外環道に乗り、関越の所沢で降ります。ここまでは順調でしたが、その先のR463で予想通り?渋滞の列に突入。
 渋滞回避に役立てるべく、VICS渋滞情報案内付きのカーナビを買って設置しておきました。運転しながら道を教えてくれて大変ありがたい存在です。しかし裏道をたどってもところどころで渋滞や混雑に巻かれる有様。それでも付けていないよりは30分は時間短縮効果はあったと思っています。これがないとよく道を間違えたりするので。
 所沢インターからR16に出るまでほんの15kmの距離を1時間半もかかってしまいました。ここからは拝島、武蔵五日市と順調に進みますが、その先も秋川渓谷で小さな渋滞にはまり、多難な道のりが続きます。

奥多摩周遊道路から望む奥多摩湖。桜は散りながらもなお咲き続けていました。

 R411に入り山梨県内へ。奥多摩湖周辺の渋滞を危惧して周遊道路経由のルートにしましたが通行量は思ったより少ないようです。ただ途中立ち寄った丹波山村の道の駅は行楽の車で混雑していました。
 柳沢峠を抜けてからはフルスピードで坂を下り込み塩山に抜け、県道とR140で山梨市に入ります。

 山梨観光の新名所、笛吹川フルーツ公園に着きました。ここまで休憩をはさんで6時間の持久戦でした。
 この公園は甲府盆地を望む丘の上に位置しており、眼下に甲府から塩山、勝沼までの広い町並みを一望し、山の向こうには雪をかぶった富士山と、まさしく大絶景!!
 まずは公園の最も高い場所に建っている「赤松の湯 ぷくぷく」で食事とします。大絶景を眺めながら食べるほうとうは格別の味でした。
 甲府盆地の町並みを探っていると、緑のじゅうたんの中を突っ走る小さな小さな特急電車の姿が。やがて町並みの中に消えたかと思うと、数分後に遠く離れた勝沼の丘の上にその特急電車が小さく現れ、橋を渡ってトンネルへと消えて行きました。ここは実物が箱庭のように見えるワンダーランド。

 公園内にはぶどう,桃,すもも,りんごなど十数種類の果樹が植えられています。今は実を付けているものはなく、りんごだけが白い花を盛んに開いていましたが、枝の分かれ方や若葉の形を見て果樹の種類を当てるのには良い時期かもしれません。

 ガラス張りのドームが3つ、園内にあります。1つはイベント広場と博物館、下写真に写っている左が土産物やレストランが入っている建物、右が有料施設(大人400円)となるトロピカル温室。中では熱帯の果樹や植物が大切に育てられています。アセロラやコーヒーが実をたくさんつけていました。(お金かかってますねえ。これだけの立派な建物が建つのですから、さすが山梨の政治..)

 この他、斜面に広がるチューリップの花壇や3両編成のロードトレインの運行もあり、子供連れには喜ばれる場所でしょう。
 夕方になると家族連れは引き上げてしまい、カップルが数組寄り添うように、眼下の景色を眺めていたのが印象的でした。

 18:00に現地を後にし、雁坂トンネル経由でR140を秩父へと走らせます。西武秩父駅前までは順調に流れて1時間40分で到達します。しかしこの先、R299の区間でノロノロ運転に捕まり大幅なスピードダウン。秩父市内の芝桜見物客が合流してきたせいですが、まさかこんな山道で延々と渋滞するとは。
 飯能を過ぎてからは大きな渋滞もなく、途中食事をはさんでも5時間で家に帰ってくることができました。

BACK道の果て バックナンバーへ
TOPトップへ戻る