メゾン 道の果て

週観 道の果てから

10月27日

 この製品の名前は、何というでしょう。


 水洗トイレの詰まりを直す道具としてよく見かけますが、

 正しい名前が思い浮かばない。
 ブラシとか、他の掃除道具にはそれぞれちゃんとした名前が付いて呼ばれているのに、
 なぜかこの道具には名前がない。

 その独特の形から思い浮かぶ言葉は、

   「すっぽん」

 妻も同じ意識だったようで、
   「すっぽん」
 と名前を付けていました。
 しかし何ゆえに
   「すっぽん」
 なのか。
 トイレを詰まらせた原因物をすーっと吸ってぽんと出す、か。
 先の黒い部分をたたくとぽんぽん音が出るからか。
 冷静に考えれば考えるほど笑いが込み上げてきます。


 この道具、正しくは「ラバーカップ」というらしいです。
 自宅2階のトイレは水圧が少し弱いせいか、今までに2回も詰まらせており、その対策として急遽、近くのホームセンターで798円で買ってきました。普段頻繁に使うものではありませんが、いざというときの用心棒として役に立つ存在です。


10月20日

 カセットテープやMDのMP3化推進中。

 もはやメモリープレーヤー以外考えられなくなった、現代の音楽の持ち運び。
 しかし、昔レンタルCD店に通って借りてダビングしたり、FM放送を録音したりしたたくさんのフュージョンやイージーリスニング系音楽が入ったカセットテープやMD達を、無性に聴きたくなることだってあります。それも外で、ときにランダムに。
 家の中ではCDMDラジカセがあって、その気になればいつでも昔の資産を楽しむことはできるのですが、外で聴きたくなったときにカセットのヘッドホンステレオはもうなく、あらかじめCDMDラジカセでカセットをMP3データに変換しなければなりません。最近になってようやくこの作業を始めた次第です。

 作業にはパソコンとCDMDラジカセを動員します。
 CDMDラジカセのイヤホン出力とパソコンのライン入力を音声ケーブルで接続し、パソコンから音声が出ていることを確認します。
 音声のデータ化(MP3化)には、録音用のソフトも必要になります。僕が購入したのは、ソースネクストの「iPod Selection アナログ録音」。ダウンロード版で1,780円と、安価に手に入ります。ユーザー登録して会員になると、数多くのソフト製品が割引になるなどの特典も受けられありがたいです。
 このソフトの便利なところは、テープやMD、ラジオ放送などを録音するだけでなく、録音したMP3データを後で加工することができる点です。音声を秒コンマ単位で切り貼りしたり、ボリュームを大きく、小さくしたり、また区間を指定してフェードインやフェードアウトすることもできます。一度データ化した後、もう少し大きくしておけば良かった、と思ったら即加工できるので重宝しています。画面も機能もシンプルで使いやすいです。
 ただし、時々動作が不安定になることがあり、再生中によくフリーズしています。特に2ちゃんねる専用ブラウザーと同時に動かすと必ずといってよいほど固まるので、作業中は2ちゃんねるブラウザーを見ないようにしています。この欠点さえ除けば実に扱いやすく、休みごとに愛用しています。

 過去資産として持っているテープは約100本近く。MDは約50枚弱。これを全部データ化するだけで途方もなく時間がかかりますが、週末1回にテープ片面ずつといったペースでも着実にMP3データ化を進め、ランダム再生できる曲のレパートリーを増やして行きたいと思います。


10月15日

 大きなプリンの容器の中にいくつもいる黒い物体は、ヒラマキガイ(ヒラマキミズマイマイ)という、貝の一種です。
 タニシと同じように水の中に住み、藻などを餌として生きています。 

 妻の姉夫婦の家で熱帯魚を飼っており、その水槽に生えてくる藻を食べてくれる役割で魚と一緒に過ごしていましたが、数が増えすぎて水槽が貝だらけになり、半分が捨てられてしまいました。その捨てられた貝を拾い、自宅で飼い始めました。
 魚と違い、餌や空気に気を使わなくても、多少放っておいても生きているので気が楽です。水を取り替えなくても、水面近くに出てきて2本の細い触角様の気管を伸ばして空気中の酸素を取り入れて生き延びています。自分で水面から出てかたつむりみたく陸上を這って回ることがないのでその点でも安心して飼えます。餌は近所の田んぼから採取した水苔と藻。食が太くないのか、飼い始めて3週間経ってもあまり減っていません。一方で糞は着実に落としていますから、その藻を食糧としてがんばっていることが分かります。

 最初拾ったときの数は40匹ほど。当初はジャムが入っていた小さな瓶で飼っていましたが、水を取り替えきれいにしているのに鼻をつくようなむっとする匂い。何というか、下水の匂いをまともにかいだような感覚。一体この臭気はどこから..
 瓶の中には壁面や他の個体に吸い付いている個体と、底に沈んだり浮き上がっていて吸い付いていない個体とがありました。前者と後者をそれぞれ別の容器に分けて移すと、後者のグループからのみ下水臭が漂ってきます。容器を振っても水の揺れるに任せるのみなので、どうやらこの貝は死んでいて、匂いはその死骸から発せられるようです。1cmにも満たない小さな個体ですが、その割に死臭がすごく、入っていた容器を何度繰り返し洗剤で洗っても簡単には取れません。
 それ以降毎日容器を振って観察して、内壁などに吸い付いているか確認するのが日課になりました。死んでいる貝を見つけたらすぐに処分する。以来、容器から下水臭が発せられることはなくなりました。貝は本来匂いのしない生き物なのですね。
 小瓶が手狭になったので少し大きなプリンの容器に移し、現在も28匹が仲良く?ここで過ごしています。壁面をゆっくり這ったり、藻を食べている姿を見て癒される毎日です。


10月6日

 ついに、やってしまいました..

 週末、いつものように実家に車で向かっていたときのこと。
 途中までは順調に走っていましたが、
 信号待ちで止まっていたところ、突然エンジンの回転が遅くなり、
 ガタガタガタ
 と音を立ててストップ

 何度となくエンジンを起動させても、ガタガタとすぐ止まる。
 まさか、こんな所でガス欠か。
 燃料が残り少なくなっているのは知っていましたが、実家まであと10km程度だったら軽く持つだろう。実家近くのスタンドに寄って、と思っていたところにまさかの事態。これは焦った。

 ギアをNにして手押しで安全な路肩に避難させ、善後策を考えます。
 脇を通り過ぎる車は誰も助けてくれない。
 どうしよう。時間だけが過ぎてゆきます。

 15分考えて、現場近くのガソリンスタンドに助けを求めることに決めました。
 いつも通る道で、スタンドがどこにあるか把握していたからこそ取った行動でした。
 近くといっても歩いて10分。急いで目的のスタンドに向かいます。
 店員のおじさんは、直接救援は出せないが10リットルの携行缶は貸してくれるとのことで、これにさしあたって必要な5リットルのガソリンを入れてもらい、歩いて車まで引き返しました。しかし携行缶はことのほか重い。わずか5リットルとはいえ、50km走るのにこれだけ重い量の化石燃料がいるのか。環境と車の問題を考えるいい機会にもなります。
 給油してエンジンをかけると再び動かせるようになり、スタンドまで車で携行缶を返しに行きました。

 教訓。ガソリンがなくなりかけたらすぐに補充しよう。
 結婚してからの3年間でバッテリーあがり、パンク、ガス欠の三冠王を達成してしまいました(笑)。
 幸い事故には至っていないものの、駐車場でドアをへこませたこともあり。気を引き締めなければ。

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