メゾン 道の果て

7月31日

 (前編からの続き)
 日頃の行ないが良かったせいか?翌23日も大変良く晴れました。小鳥のさえずりとともに起き、森の木々を眺めながら露天風呂を楽しむ、最高のぜいたくです。
 この日はまず清里へ。サンメドウズ清里スキー場に行き、夏も営業している高原リフトに乗ります。
 標高1,900mから望む山麓の景色はまさに絶景。虻が執拗に攻撃してきて早期退散させられたのが残念なところですが。

 車で清泉寮とJR最高地点を回った後、R141を韮崎方面に向けて下ります。須玉インターから昨日と同じ道を上り、「ハイジの村」すぐ隣にあるひまわり畑に行きました。
 畑にびっしりと植えられたひまわりが一斉に花を開き、観光客の目を楽しませてくれます。
 想像していたよりは規模は小さいものの、写真の撮り方次第ではこんな雄大な風景が。

 韮崎に戻り、中央公園に保存されているEF15と貨車に対面した後、R20を東に進みます。
 次の目的地は桔梗信玄餅でおなじみの「桔梗屋」工場(笛吹市一宮町)。観光バスが多数出入りし、もはや山梨県の有名スポットになったかの感です。
 ここの目玉はお菓子のアウトレット半額コーナー。桔梗信玄餅(5個入り398円!)を始めせんべいやかりんとう、ブッセの皮などが半額。つられて妻は買いあさります。反対側にある「お菓子の美術館」では桔梗信玄桃のバラ売りがあり、1個80円。箱入りよりも単価が安いです。
 約15分で回れる工場見学コースもあり、桔梗信玄餅や信玄桃の製造過程を見て回ってきました。

 最後は桃狩りで締めます。桔梗屋工場から約3km東にある観光果樹園「浅間園」に行きました。入園料1人1,200円(今回はクーポンで100円引き)で40分間桃が食べ放題。
 そのシステムはというと、まずフロントに荷物を預け、貴重品のみを透明なビニール袋に入れるよう指示されます。入園料を払うと退園時間を書かれた入園券を渡され、券と貴重品袋を持って指定された桃畑に向かいます。畑の入口で係の人に入園券を渡して、いよいよ桃狩り開始です。
 このシステムで、自分達がその場で食べる分以外、桃の持ち帰りは基本的にできなくなります。持ち帰り用には専用の籠が園内に準備されていて、籠に入れて持ち出した分をフロントで精算する、という仕組みです。
 よく熟したしっとり桃、山梨県民が愛するという熟す途中のサクサク桃、どちらも堪能しました。特にサクサク桃は今回の発見。リンゴのような食感がたまりません。山梨県民の気持ちが分かったような気がします。2人で9個の桃を平らげ、別料金で持ち帰り用の桃を6個収穫です。

 勝沼インターから中央道に乗ります。途中小仏トンネルを先頭とする渋滞に巻き込まれたものの、まだ日が暮れないうちに圏央道の桶川インターまで帰って来れました。その足で実家に立ち寄り、取ったばかりの桃を届けてから帰宅しました。
 今回のツアーは今までにない充実した内容だったと思います。桃狩りや工場見学、食べ放題といった要素があったからでしょうか(笑)。


7月26日

 夏休み。
 まとまった年次休暇を取ることができたので、夫婦で1泊のドライブに出かけてきました。
 今回の目的地は「八ヶ岳山麓と甲府」。
 愛車のさよなら運転も兼ねており、普段あまり走っていない愛車が最後に満足して走れるよう、できる限り遠くの目的地にしてみました。

 22日、記念すべき結婚4年目の日の朝9:30に自宅を出発します。ところが自宅周辺の高速道路はどこも渋滞していて、一般道を転がした挙げ句に今度は信号待ちの連続。調布から中央道に乗ったときには12:00近くになっていました。それでも中央道に乗ってしまえばノンストップの快適ドライブ。韮崎インターまで1時間半で着きます。
 ここからR20を北上し、まずは道の駅白州で休憩。食堂で野菜カレーを頼みます。
 とてもおいしいはず..でしたが、前日高校時代の悪友と飲んだ酒がまだ残っていて、時々頭痛で食欲が失せてました。それでも何とか完食。

 その少し先にある、和洋菓子メーカー「シャトレーゼ」の白州工場に行きます。目的は工場見学とアイス食べ放題。
 R20沿いには案内看板の1枚もなく、「サントリー工場のすぐ手前の道路のはず」と思っているうちに1度通り過ぎてしまいました。すぐに気付いて引き返したどり着きます。工場も駐車場も森の中。昼間からヒグラシが鳴く薄暗さです。
 ちょうど前日にテレビで紹介されたこともあって見学者が増えるだろうと警戒していましたが、思ったほどの混雑ではないようです。
 工場見学といっても簡単な内容で、夏休み中は予約なしでもそのまま入場できます。案内の通りに建物の中を進むと、製造ラインが一望できる見学者ホールに出ます。大量の棒アイスが流れる製造ラインを眺めながらいただく食べ放題アイスの味はまた格別です。とはいえ妻は2本、僕も3本と少し控えめでした。やっぱり大人か(笑)。

ガラス屋根と大吹抜が象徴的な見学者ホール。

 山を1つ越え、須玉インターの東、丘の上にある「ハイジの村」に向かいます。正式には「山梨県立フラワーセンター」というそうですが、「ハイジの村」という、名作アニメで親しまれた名前にひかれてやってくる人は多いです。
 入場料500円を払って園内に入ると、そこには「アルプスの少女ハイジ」の舞台を実写化したようなイメージの建物達、そして小さな広場があります。脇にはアニメのオープニングを意識した?ブランコが。これらの建物はキャラクターグッズも扱っている「ハイジのテーマ館」、パン屋、食品屋、レストラン、バラの温室など様々に楽しめます。チャペルもあり、実際に結婚式場としても使われています。
 広場を抜けた敷地内は一面に広がる花畑です。スタッフのおばちゃん達が、ていねいに花の手入れをしています。
 園内を一周する小径にはロードトレインも走ります。時間が遅かったせいか、犬のヨーゼフや山羊のユキちゃんには会えずじまい。平日の夕方ということもあって訪れる人は少なく、ゆっくり見て回ることができました。

 すぐ隣にはひまわり畑がありましたが、時間切れにつきまた明日ということにして、お宿の方に急ぎます。
 甲斐小泉駅近くにある「ネオオリエンタルリゾート」。付近一帯は1000軒以上もある広大な別荘地で、この一部、300棟をホテルとして使用しています。とにかく敷地が広大なので、夕食などでフロント棟に行くにはホテルの送迎車を呼んで乗せてもらいます。
 しかしそれだけに森のコテージ1棟を二人占めできるのは最大の魅力。コテージに個別露天風呂も付いていて気が向いたときに自由に浸かれる、と妻は大喜び。夕食にコースの創作料理も付いて1泊1人12,100円〜はかなりおおすめです。

 (後編へ続く)


7月20日

 約2年ぶりに、身の回り品の処分をすることにしました。
 左上から電卓、カセットテープレコーダー、携帯テレビ、CDプレーヤー「ディスクマン」、乾電池チェッカー、MDプレーヤーです。
 電卓は小学生の頃(約30年も昔になりますね)、父が会社で記念品としてもらってきたものです。
 計算手段が「紙に手書き」か「そろばん」だった当時において、「計算機」の登場はあまりに画期的な出来事でした。
 そろばんよりも数段速くて正確とあっては、もはやそろばんを習う意味もなくなりました。
 そんな、当時は1台数万円したであろう「計算機」も、今や100円ショップで買えるほどになってしまいました。
 そしてこの計算機もここ10数年あまりの間、故障した状態でほとんど使われることもなく実家の机の中にしまったままになっていました。

 カセットテープレコーダーは大学3年の頃購入したものです。本機は当時発売されていた他のカセットテーププレーヤーとは違った機能を持っていて、2倍速再生や音を出した状態での早送り・巻き戻しが可能というのが特徴でした。特に音出しキュー・レビューは、カセットの音楽を順番を飛ばして聞きたいときに重宝しました。MDの時代になってからはカセットを使わなくなり、こちらも実家にしばらく放置されていました。
 携帯テレビですが、実家にレシートの入った空き箱が残っていて、これによると平成7年3月5日、上野のカメラ量販店で14,800円で入手したとあります。自宅のビデオでわざわざ予約録画しなくても、電車で移動中に見たいテレビが見れるので、これまた自分にとって画期的でした。最近ではイヤホン用音声の接触が良くなく音が途切れて調節に苦心していました。加えて携帯電話でワンセグテレビが見れるようになったこと、本機もデジタル対応ではなく7月24日のアナログ放送終了でただの箱になってしまうので引退となります。
 MDプレーヤーは平成11年8月23日、同じ上野のカメラ量販店で26,040円で購入との記録があります。MDの導入はやや遅く、メディアがカセットテープとさして変わらない値段に下がるまで待ちました。MDはカセットテープのように曲の順番が固定されることなくランダムに再生できるので、「この曲を聞いたら次にこの曲が来るのが分かる」状態から解放されたのは大きいです。最近は故障が多く、メディアの出し入れに難儀したり、再生しようとするとエラーが出て突然停止したり。またMDLPに非対応でもあり、昨年導入した中古のMDプレーヤーに交代しました。
 そしてディスクマンは結婚して間もなくの頃、中古の店にて800円で購入しました。動作保証なしのジャンク品でしたが、車の中でCDを聞くのにちょうどよいと思い買ってみました。が、実際にはCDを聞く機会もあまりなく、あまり使わないでいるうちに音声ボリュームを大きくできなくなるトラブルが起こり、代替なしでの引退となります。
 乾電池チェッカーを買ったのは3年前で、構造が単純で故障しにくい針式のものでしたが、頻繁に使っていたらある日突然針が動かなくなり、分解修理にも手間がかかるので新しい針式のチェッカーを買って交代になりました。

 どれもこれも、使われた時代の全盛期を語る代物です。
 しかし使わなくなった物をいつまでとっておいても、家の中ががらくただらけになってしまいますので。


7月14日

 やっぱり気になる、蟻の行列。

 先日自宅で庭いじりしていると、庭の一角を蟻の行列が横切っているのに気が付きました。
 体長5mmくらいの小さな蟻が次から次へと行き交っています。
 その行列をたどっていくと..敷地境界のブロック塀をガイドにして、何と家の回りをぐるりとほぼ一周していました。距離にして約40m以上。
 肝心のたどった先に何があるか、ですが、草の茂みに入り込んだ上に隣の家の敷地に続いているようで確認できませんでした。

 会社近くの庭園。ここでも最近、蟻の行列を見かけます。
 去年の夏に薬剤散布?がされてから一時見かけなくなっていましたが、今シーズンはまた復活しつつあります。
 こちらの行列も、縁石に沿って約30〜40mに渡り続いています。
 自宅の行列と違うのは、蟻がやや大形の種類で、動きが早いこと。
 また日によって行列の交通量が多かったり少なかったりします。
 多かった日、一体何が起こっていたのか気になり、行列をたどってみると、1つのごみ箱に行き当たりました。
 ごみ箱の中をのぞき込むと、捨てられたマックシェイクの容器に蟻が群がり、激しく上下に往来しています。
 どうやらマックシェイクの匂いをかぎつけたらしく、みんなで体にこすりつけて持ち帰ろうとしているのでしょう。
 別の日には、捨てられたガムに蟻が群がっているのを見かけました。目的地にたどり着いたのは良いのですが、ガムの粘り気に足を取られ、仲間の救援を呼んでいるうちに行列が太くなってきました。時間が経って乾燥してくると救援の必要もなくなったようで行列はまた細くなっています。
 そんな行列の中に、あえて昆虫の死骸を置いてみました。
 近くに蜂が落ちていたので、これを行列の中へ。一体どんな動きをするのか。
 みんなで群がってえっちらおっちらと運び出すのを期待していたのですが、残念ながら置いて数時間経っても位置や姿形に変化ありません。
 最初は通りすがりの蟻達が興味を示して立ち寄ったりはしていましたが、やはりごみ箱のマックシェイクにはかなわないのか、やがて立ち止まる蟻も少なくなり、ほとんどが素通りしてしまいます。

 しかし蟻の行列は、それを人間に置き換えると相当の距離を歩いているんですね。
 かつて鉄道模型を楽しんでいた身から言わせると、蟻の大きさと、Nゲージサイズ(150分の1)の人形を重ね合わせてしまいます。今回の行列の長さが40mとすると、40mの150倍..片道約6km、往復で12kmの距離を延々と歩いている計算になります。それもよく疲れを見せず歩いているものだなあ。どこからそんなバイタリティが出てくるんだろう。そしてあれだけ離れた距離から、獲物のありかを探して行列を作ってしまう行動力にも恐れ入ります。


7月9日

 しばしの間、ネットをお休みしてました。
 前回の続きで、新プロバイダーとしてのKDDIからADSLモデムとともに開通通知が来たのが29日のこと。モデムの箱が届いたので、早速つなげられる!と思って箱を開けてみたら、
  ご利用開始日(回線工事日):2011年07月05日
 との記載。
 ぬか喜びです。ケーブルテレビのインターネットが6月30日までの契約なので、結局7月最初の5日間はネットに入れなくなります。
 一方、今月1日の地上波テレビアンテナ受信切り替え、2日のケーブルテレビ撤去は予定通り行なわれ、自宅のパソコンは完全にオフラインになってしまいました。インターネットのない生活は少々手持ち無沙汰。金曜日に会社の歓送迎会でしこたま酒をあおったせいもあって、ひたすら横になっていました。

 日曜日、実家に行って3日ぶりにメールを読んできましたが、その行きがけに中古の店に寄って、無線LANの機器を買ってきました。今まではテレビ用の配管からインターネットの情報が送られていましたが、今後は電話線経由となり、自宅の電話線モジュールが1階に一口しかないので、2階のパソコンでネットをするには無線LANが必要になってきます。月額料金の安い低速ADSLのコースにしたこともあり、さしあたってスピードは必要としないので、54Mbpsの親機子機セットで1,344円のを入手しました。現在主流の300Mbpsが家電量販店で7,000円台から、150Mbpsが3,000円台ということを考えると、かなり安い買い物です。

 火曜日、この日からネットがつながるようになります。会社から帰宅後すぐに説明書を読みながらADSLモデムを接続し、開通をひそかに歓びました。YouTubeの動画も大きな問題なく視聴でき、今までのケーブルインターネットと比べて全く遜色ありません。この日は時間切れで無線LANの設定はひとまずお預けに。
 翌水曜日、買ってきた中古無線LANの接続を試みました。説明書の通りに設定を進めましたが、インストールの途中でトラブル発生。予期せぬところでエラー画面が出てかなり焦りましたが、手順の最初に戻って改めて設定を始めると、無線LAN親機のPINコード(ID番号)の入力を求める画面が出て、これを入力したら、無線がつながるようになりました。しかし喜んだのも束の間、程なくして無線がつながりにくくなり、ページを開くのにやたらと時間がかかります。親機の機嫌があまりよろしくないようです。木曜日にはページを開くことすらできなくなってしまいました。
 あらゆる可能性を考えながら原因の究明を進めていくうち、実は家の中に壁や天井などの障害物が多く、これが無線の電波を弱めているのでは?ということが見えてきました。現在パソコンを置いている2階自室所定位置は、その壁の向こう側がトイレで、壁とドアの2層分余計に障害物になっています。それからパソコン用デスクの背面が金属板で覆われているのも原因かもしれません。木造建物より鉄骨造りの方が電波が届きにくくなる、と家電量販店の説明にありましたので。そこで部屋の中でパソコンを置いている位置を変えたり、USBに挿した子機をデスク背面から離したり、親機を移動させたりして感度を上げる試みをした結果、ようやく受信状態が改善されてきました。
 今日も1日、フィールドテストを兼ねて無線LANを使い続けていますが、今のところトラブルは起こっておりません。動画のダウンロードも順調です。
 一連の切り替え作業を通して、自分の生活には改めてネットが欠かせなくなっていることを再確認しました。今回の無線LANも、この調子で末永く使うことができればと願っています。

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