メゾン 道の果て

11月28日

 いわゆる「B級グルメ」がブームになって久しいですが、人気はまだ衰えを見せません。
 この週末地元で開催された、埼玉県のB級グルメ大会を見て、その思いを改めて強く感じました。

 この日予定していた友人との登山計画が雨天で延期となり、そのおかげで見に行けたようなものですが、
 あいにくの雨の中でも、会場は多数の来場者であふれ返っています。
 出品された料理のアイテムは36種類。どれも100〜300円の安い値段で買うことができます。
 内容的には焼きそばやうどんなど麺類をベースに、町の特産物を加えてアレンジしたものが多いです。一例を挙げると、地元特産のトマトを入れました、とか、小松菜を練りこみました、など。ネーミングもアゲ揚げだとかルンルンとか、口にするのが恥ずかしいものが多く、B級グルメ大会というより町おこしアイデア料理大会といった方が的を得ているようですが、それでも人気のブースは昼には早々に完売となるところも。
 よく考えてみれば、最近はあらゆるメディアを使って全国のご当地グルメが次々と発信されています。食を通じて、地方の魅力をアピールする。消費者もメディアを通して全国のいろいろな新しい食のスタイルに触れる。自分の周辺の地域だけにとどまらず全国を同時に相手にするので競争は厳しいです。とりわけ埼玉県は東京のすぐ隣、ふるさと意識が薄く、存在感の点で東京にも地方にも取り残される、との危機感が働いて、新しいアイデア料理を生み出す力になってきているのでしょう。あとはそのアイデアの産物がどれだけ受け入れられ、定着するかです。10年、20年と継続して地元民に親しまれるようになれば、紛れもなく正当B級グルメの仲間入りとなることでしょう。

 大会の投票結果が発表されました。優勝した日高市の「餃子入りパイタン高麗鍋」は、当日寒かったこともあって体が暖まる一品として票が集まったようです。注目は2位の草加せんべい衣唐揚げ。せんべいを砕いた衣で外はカリッと、中はしっとり。この文句だけでも新しいクリスピー感が伝わってきます。
 大会は年1回、埼玉県内を持ち回りで開催しているので(既に今回で10回目だそうです)、来年以降も継続的に上位に残り、地域の味として定着していって欲しいものです。

 埼玉県B級グルメ情報サイト


11月21日

 赤坂プリンスホテル新館の解体工事が話題になっているそうです。

 勤務先から一応歩いて行ける距離なので、昼休みを使って足を延ばしてきました。地上39階の超高層建物ですが、回りの建物も高層ビルが多く、起伏の激しい地形も相まってその姿をなかなか拝むことができません。赤坂見附駅前の広い通りに出てようやく姿を現しました。 

 建物の上部に取り付けられている、4階分の窓のように見える出っ張りの部分がフードになっていて、この中で解体作業が行なわれているそうです。解体工事の進捗に伴いこのフード部分を2階ずつ下ろしてゆき、最後は1階まで下りて作業終了、という進め方です。超高層ビルも今後老朽化で解体対象となる建物は増えるでしょうが、実際問題どんな方法で解体するのだろう。その解を見事に示してくれた工法です。逆に考えれば高層ビルを建てるときも、建設中の建物の最上部にくくり付けたクレーンを上に上に持ち上げていくのですから、解体はその逆の作業を、いかに安全に進めるか、という点に絞られてきます。

 赤坂プリンスホテル新館は昭和58年竣工と建物としてはまだ新しく、解体してしまうには余りにもったいないです。ただ、周辺には数え切れないほどのホテルがあり、ホテルとして競争して行くには厳しい環境だったことは確かです。ホテル以外の用途でうまく活用できる方法はなかったものかと。それを含めても解体という結論になってしまったことは惜しまれます。
 跡地には所有者である西武グループが改めて高層ビルを建て、ショッピングセンター,住宅,ホテルの複合施設にするとか。
 これから12月にかけて、赤坂プリンスホテルは日に日に背丈が縮んでゆきます。時々観察して、推移を見守りたいと思います。


11月14日

 定期券の経路を変えてみた話。
 これまで自宅のある伊勢崎線沿線から勤務先に通うのに、日比谷線でまっすぐ向かって霞ヶ関で下車していました。このルートは、行きは北千住始発の日比谷線に座って乗れ、帰りも座れて自宅最寄り駅まで直通乗り換えなしと、各停なので多少時間はかかりますが重宝していました。
 しかし霞ヶ関駅から徒歩10分もかかる上に途中の信号待ちが4ヶ所、さらに政治スローガンを大書した怪しい大型トレーラーが一日中居座っていたり、反原発団体が連夜に渡って騒いでいたりと耳障り目障りなことこの上なく、定期券の更新に合わせて隣の神谷町下車に切り替えようと考えていました。神谷町であれば1駅余計に乗ることになりますが、徒歩所要時間が少し短くなり、裏道を歩けば信号待ちも一切なくなります。

 ネットの経路検索で定期券代を調べてみると、現在のルートで霞ヶ関下車を神谷町下車に変更した場合、半年で640円、月当たり100円余りのアップになります。
 ところが調べていくうちに、実は霞ヶ関まで出るのにもっと近くて安いルートがあることを発見。それは千代田線でした。確かに地図を見ると日比谷線は築地方面を大回りしている。千代田線は日比谷対秋葉原付近を最短距離で結び、駅の数が少ないこともあって日比谷線経由より8分も所要時間を短縮しています。近道だけに運賃計算距離も短く、現在の定期券代のまま神谷町まで乗ることができます。東京駅周辺や出身大学の部室がある御茶ノ水近辺へのアクセスもたいそう便利になります。早速試してみよう。

 ということで今週から千代田線ルートを実践してみました。行きは従来通り日比谷線で座っていきますが、帰りに千代田線に実際に乗ってみると、霞ヶ関から、秋葉原周辺に相当する新御茶ノ水まで出るのにあっという間の感覚でした。日比谷線の約半分の時間です。8分の短縮は大きく、霞ヶ関で見送った日比谷線の東武直通の同じ電車に、北千住でもう1度乗ることができます。伊勢崎線急行に乗り換えればさらに1本前の各停を捕まえられることも。
 その代わり、千代田線は本数が日比谷線より少なく、いつも混雑していて座れません。よほど急いで帰りたいときや、御茶ノ水に用があるときはこのルート、座って帰りたいときは日比谷線、と使い分けることになると思います。日比谷線経由秋葉原で下車すると別運賃を取られるのでここのカメラ量販店には行きにくくなりますが、新御茶ノ水から裏秋葉原地帯には出られるので、こちらを活用してみます。


11月6日

 先日、会社から「ダイナモマルチライト」を支給されました。
 LED懐中電灯,AM/FMラジオ,サイレンの機能を持ち、電池がなくとも手回しで充電可能。さらに携帯電話やスマートフォンにも充電できる優れ物です。中国製。ちなみに同様の品が、秋葉原の電器店で3,980円で売られていました。

 早速試しに使ってみます。
 本体上面に切り替えスイッチが2つあります。1つは懐中電灯用で、中央の位置でオフ、上側にずらすとライト点灯、下にずらすとサイレンが鳴ってライトが点滅します。ライトは結構明るく遠くまで照らします。光が広がりにくいLEDの特性上暗い室内を明るくするまでには至りませんが、懐中電灯としては十分な性能です。サイレンは昔のナムコのゲーム(ギャラクシャン?パックマン?)のような、ワオワオワオワオ〜という音を出します。スイッチをニュートラル(オフ)にしたつもりがサイレン側に切り替わってしまい、職場のあちこちから奇妙なサイレン音が鳴り響いてひんしゅくを買っていました(笑)。
 中央にある丸いパーツがAM/FMラジオのチューニングで、これと別にもう1つのスイッチでAMとFMを切り替えます。ボリュームは本体側面のつまみで操作します。受信状態はAM/FMとも良好です。
 手回し充電は本体裏側にハンドルが付いていて、これを1秒間に2回転の割合で回すと充電されます。回転方向は右回り・左回りのどちらでも正しく充電されるとのこと。1分の手回し充電で懐中電灯・ラジオが15〜30分使えるそうです。
 さらに携帯電話用プラグが4種類付属しており、FOMA・ソフトバンク用、au用、iPhone用、スマートフォン用と、今のトレンドを網羅しています。携帯電話本体をプラグとコードでつなぎ、手回し充電のハンドルを回すと、携帯電話の充電表示が点滅を始めました。1分の手回しで1分の通話が可能との説明です。
 行き帰りの電車で携帯を使っている最中に電池切れになったときでも、この方法で充電して携帯を使い続けることができそうです。ただ手回し充電はハンドルを回転させるとどうしても音が出るので、車内で使うと回りの乗客の視線を浴びてしまうのが恐いですが..。

 非常用にとどまらず、いろいろな場面で活躍できそうです。しかし改善して欲しい部分もあります。
・イヤホンジャックくらい付けて欲しい。電車の中でラジオを聴くには不便。
・その一方で本機には必要のない4.5V入力端子が付いていたりする。
・スイッチのパーツが外れやすい。ちょっと触っただけでもすぐに飛んでいってしまう。
・手回し充電で猫の鳴き声のような音を出す個体があった。
 中国製だからか、初期不良が散見されるようで、各自で動作確認をして不良や異常が見つかったら報告を、という通達も回ってきました。製品の信頼性を高めることが、顧客の満足につながります。製造業に携わる社員として切実に思うところです。

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