メゾン 道の果て

3月29日

 来たる4月1日から、消費税が5%から8%に上がります。
 3%上がるということはつまり、今まで10,500円(税込)の品物が10,800円出さないと買えなくなるということです。
 差し引き300円の値上げです。スーパーで缶コーヒーが3本も買える金額差なのでしゃれになりません。
 大きな買い物ほど影響が大きいです。3月中に買えるものは買ってしまおう。

 先月書いた中古の8ミリビデオカメラも、急遽3月中の購入を決めました。
 入手できたのは14年前に発売されたDigital8規格のビデオカメラで、税込で15,750円もしました。4月以降はさらに450円上がるところだったので、消費税率改定あってこその決断です。
 Digital8とは8ミリビデオのテープに従来のアナログではなくデジタルで信号を記録する方式で、8ミリビデオと互換性がありました。しかし録画時間が短かったせいか、DV方式などに追われ程なくして姿を消した幻ともいえる規格です。実際に使うのは8ミリ再生の部分だけで、Digital8もカメラ部分も使いません。
 ジャンク扱いの品だったので正常に動作できるか少々気がかりでしたが、現時点では問題なく動き、これまで10本ほどの8ミリビデオをMPEG2形式に変換しパソコンに取り込んでいます。6月までに100本ある8ミリテープをすべてMPEG2化する計画ですが、とにかく故障が起こらないことを願い、大切に取り扱っています。

 8ミリビデオをパソコンに取り込むと、当然ながらそれなりのディスク容量が必要になります。現在のノートパソコンや、過去に購入したハードディスクでも不足するので、こちらも消費税改定前に大容量2TBの外付けハードディスクを緊急購入しました。10,800円。
 出かけた秋葉原の店ではレジの前に行列が出来ていました。やはり同じように消費税が上がる前に買っておこうとしているのでしょう。ネットニュースでも、ハードディスクが飛ぶように売れていると報告されています。ただでさえ慌ただしい年度末に消費税率改定の駆け込みで、商売に関わる人達はいつになく大変な思いをしていることと思います。


3月22日

 今日で子供が1歳2ヶ月になります。
 1歳を過ぎてからの成長は目覚ましいものがあるようです。
 初めての誕生日に、一歩、二歩と歩み出すと書いたのですが、それから2ヶ月でもう普通に歩くようになっています。
 表で親子一緒に散歩すると、飽きるまでどこまでも前に進んで行きます。
 住宅街をぐるり一周して、先々で通行人に声をかけられることも。結構かわいがられています。
 時々後ろに前に転んだりしますが、受け身の取り方も要領よくなったようで、すぐに立ち上がります。

 ずっと短いままだった髪の毛も、1歳過ぎた辺りから伸び始め、頭を洗ったときの感触が明らかに違ってきました。
 離乳食も食べる分量が少しずつ増えてきました。
 野菜類などレパートリーも増えつつあり、ひきわり納豆とかも食べさせています。
 そのせいか、最近では大人並みに固いうんこが出るようになりました(笑)。

 居間のおもちゃも、これまた着実に増えてきています。
 その多くが妻や義母がフリーマーケットで買ってきたもの。
 新品では数千円するようなおもちゃが、市価の約10分の1くらいの値段で売られていたりして、気になった物は片っ端から入手しています。
 子供服も大半はフリーマーケットで調達し、出費を抑えています。
 (残りも成人した姪のお下がりだったりしますが)
 3月を迎え暖かくなると、出店規模も来場者も多くなり、見て回るのにも一苦労といいますが、少ない家計を乗り切る生活の知恵として、フリーマーケットや中古の店は大いに活用させてもらっています。


3月16日

 勤務先に近い虎ノ門周辺の路地です。
 先日、路面に青い矢印状のマークが描かれました。
 所々に白で自転車に乗っている人の図が書かれているので、自転車の走行する向きを示しているのだと思います。
 最近の道路交通法改正で、自転車は車道の左側通行が規定されました。確かに自転車に乗って車道を右側通行していると(法改正前)、こちらに進んでくる対向車で危険を感じたことが何百回とありますが、このように自転車通行帯や通行方向を分かりやすく表示してくれると、自転車だけでなく車の運転者、歩行者にも自転車通行の存在をアピールでき、交通安全につながると思います。

 52階建ての新しい超高層ビル「虎ノ門ヒルズ」も完成が近づきました。
 窓ガラスの装着も終わり、夜には室内の灯りを見るようになりました。
 手前の道路は今回新しく造られた環状2号線です。この道路の造成で、多くの古い建物が立ち退くことになりました。
 右側に見える低い建物は虎の門病院ですが、エントランスの庭が道路に持って行かれた上、下写真のように建物入口の大階段も道路にかかった部分が撤去され登れなくなってしまいました。中途半端に残された2〜3段が、ここに大階段があったことを伝えています。

 東京のシャンゼリゼ通りを目指す、といって造られた環状2号線は、確かにこの近辺の景色を一変させました。本当にシャンゼリゼ通りのように人と車が程良く行き交うかどうかはこれからですが(周辺の交通事情を見ていると、やはり車中心になってしまうかと予想していますが)、時代とともに変化しつつある東京の町並みを、引き続き見守ってゆきたいです。


3月8日

 ソチオリンピックが無事終了しましたが、この辺りから重大事件が続いています。
 オリンピック会場の対岸、ウクライナで動乱が起こり、対処を巡ってロシアと欧米諸国が激しく対立しています。
 中国では無差別殺傷テロが発生し、多数の人命が失われました。
 国内でも柏で無差別殺傷事件が起きたり、京浜東北線で衝突事故が起きたり。

 そのような中、3日に富山県の高速道で夜行高速バスがトラックに衝突し、運転手と乗客合わせて2名が亡くなる事故が発生しました。
 夜行高速バスが絡む事故は、他の交通機関に比べると多いように感じます。
 おととし、関越道でツアーバスが衝突し7名が亡くなる事故、
 平成17年4月、東北道で近鉄バスが横転し3名が亡くなる事故。(福知山線尼崎事故の直後であまり報道されませんでしたが、逆にそれゆえ覚えています)
 東名高速では外国製の大型2階建て車が2台続けて炎上するといったこともありました。

 今や夜行高速バスは全国至る所で走っています。
 大都市間、大都市と地方都市を結ぶ路線はもちろん、地方都市同士を結ぶ路線の夜行も数多いです。
 今回事故が起きたのも仙台と金沢方面を結ぶ路線でした。
 需要がどれだけあるか分からない地方都市間のルートですが、ある程度の乗客があったということはそれなりに採算は取れていたのでしょう。

 その一方で、ほぼ壊滅状態となっているのが寝台列車。
 30年前までは全国各地で走っていたのに、今や全国でも指折り数える本数しか残っていません。
 来週のダイヤ改正で、首都圏と東北を結ぶ<あけぼの>も廃止(臨時化)されます。
 <あけぼの>自体は乗ったことがありませんが、「完全に横になれる」「個室付きで安心」といった寝台列車は、バスや航空機では決してできない、鉄道(と船舶)ならではのサービスです。
 さらに寝台列車によっては「シャワールーム」や「ロビーカー」「食堂車」といった設備もあります。
 夜行バスの需要が旺盛なのに、なぜ寝台列車は縮小する一方なのか。採算面だけで廃止を決断してよいものでしょうか。

 運転手1人の技量に全てが委ねられているバスと違い、安全面でも鉄道は勝っています。
 今回の事故は運転手の体調の急変で意識がなくなったことが原因とも報道されていますが、
 鉄道では一定時間加減速などの操作をしないと警告音が鳴り、自動で停止する装置が運転室に付けられています。
 またカーブ手前でスピードを出し過ぎたときに自動停止する速度照査形停止装置も多く整備されています。
 踏切事故に対しても先頭部に一定の空間を設けて被害がなるべく抑えられるように車輌が設計されています。
 今こそ「安全」「安心」「完全に横になれる」を売りに、寝台列車の復権を叫ぶときだと思います。
 この3つのキーワードで売り込めば、夜行バスより多少値段が高くても乗客はついてきます。
 一定の需要が見込める区間では、バスの他に寝台列車を選択できるような交通体系を築いていってほしいです。>JR各社殿

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