メゾン 道の果て

6月30日

 今の自宅がある環境は東京都心部から25km圏内、かつ最寄り駅から10分のところにありながら田んぼが広がるという、ある意味奇跡的に残された空間の中にいます。
 田んぼの中には数々の生き物がいて、1日見ていても飽きないほどに魅力がいっぱいです。
 まず目に付くのがたくさんのタニシの子供達。この時期、体長数ミリ程度ですが、一見黒い石粒のように見えて時々ゆっくり動き回ります。
 その中を泳ぎ回るオタマジャクシ達。5月にはもっとたくさんの数を見かけたのですが、6月になると個体数が減っているようです。ザリガニの餌食になっているのでしょうか。個体の大きさは、確かに成長しているようで一回り大きくなり、後ろ足も出て大人の蛙に近づいてきています。
 そのザリガニもよく見かけます。成長した大人ザリガニは側溝の底に穴を掘って潜んでいたりしますが、雨が数日降らないと側溝は干からびてしまいます。息しているか、ちょっぴり心配になりますが、また数日して水がたまると水中を歩き回っているので、それなりに生命力はあるようです。子ザリガニは田んぼの中をゆうゆうと泳いでいるのを見かけます。
 さらによく目を凝らして見ていると、1mmにも満たない白い点のような物体が水中を縦横無尽に行き交っています。これがミジンコで、あらゆる小動物の餌となるのですが、どうしたら毎年これだけの数のミジンコが発生するのか、不思議でもあります。
 場所によっては浮き草が大発生している区画もあります。これまたほんの数日で水面を覆い尽くすほどの増殖ぶり。小動物にとっては恰好の隠れ家となっています。

 そんな自宅周辺も、近年田んぼが埋め立てられアパートや新築住宅が次々に建つようになりました。
 それでも子供にとって田んぼは昔も今も格好の遊び場で、新築住宅の子供達も網を持ってザリガニ釣りなどに興じているのをよく見かけます。
 田んぼとともに育ち、生き物との共生を知る。
 この奇跡の空間に住み、子供を育てることを誇りに思います。
 そしてこの風景がいつまでも残り、次の世代へ受け継がれてほしいものです。


6月24日

 自宅を新築して、早いもので5年が経過します。
 住宅メーカーのしっかりとした建築のおかげか、5年経った今でもほころび一つなく快適に過ごしています。
 住み始めた頃は毎日が夢のようでしたが、5年も経つともはや日常の光景となり、最初の頃のような感動は薄れています。

 子供が2人まで生まれてくることを想定して間取りを決めましたが、実際には完成4年目にしてようやく1人、というところです。
 なので、家の中は比較的ゆったり使っています。
 それでも子供ができてからは着実に荷物が増え、それぞれの部屋に子供用品が分けて積まれています。
 自慢の?3階小屋裏も、片隅が荷物置き場と化しています。

 最初は植物が少なくやや殺風景でもあった庭先も、5年間で植木鉢だらけになり一種のジャングルのようです。
 車が3台止められるように造った駐車スペースは、カリブ引退後普段は1台分しか使わず、ここにも植木鉢が進出しかかっています。
 そして雨が降るたびに、ジャングルや植木鉢からカタツムリが次々現れて出てきます。
 以前も数百匹レベルでカタツムリ退治をしたことを書きましたが、この春夏を迎えても、相変わらず百匹単位で出現し、始末に追われています。
 シンボルツリーとして植えた白樺は未だに小さいままですが、今年も葉をたくさん茂らせています。
 足元にはたくさんの蟻さん達が行き交い、注意しないと自転車で轢きそうになります。

 最近、建築した住宅メーカーから、太陽光発電のモニター募集の案内が届いています。
 太陽光発電を導入すれば昼間の電気の大部分を自分でまかなうことができ、補助金が付いたりなどメリットは大きいです。
 昨今のエネルギー問題を考えると、太陽光を設置したい気は少しだけはありますが、自宅の屋根は3色混合葺きなので、パネルを張ってしまうとせっかくの3色葺きが隠れてしまうのは寂しいです。しばらくはこのままで、屋根の色を楽しみたいです。


6月15日

 かねてから建設中だった虎ノ門ヒルズが11日、グランドオープンしました。
 会社事務所から歩いて数分の距離、ということで、初日の昼休みに早速のぞいてきました。

 地上54階建て。数百メートル離れた場所から見上げても画面に入りきらないほどの威容を誇ります。
 窓ガラス部分に穴の開いているフロアーが見られますが、ここがレジデンスといって一般住宅が入居する階で、専用入口・専用エレベーターで出入りします。家賃もずいぶんお高いようですが、どういう人達が入居するのでしょう。
正面入口大階段から汐留方向を望みます。今回開通した環状2号線が2層構造で建設され、写真に見える片側1車線道路と広い遊歩道の真下には片側2車線の地下バイパス道路が通り、新橋駅近くまで直結します。
場内(2階相当)には芝生を敷き詰めた広場があり、ここでゆったりとした時間を過ごすことが出来ます。この真下に、地下バイパス道路のトンネル入口があります。
正面から館内に入ってまず目に付くのは大きな吹き抜け。外からの開口部も大きく取り、明るい日差しと竹の植栽が独特のムードを醸します。
館内はオープンデッキスタイルの店が多く、気軽にふらりと立ち寄れるような雰囲気作りがなされています。
「ぼく、トラのもん。」虎ノ門ヒルズのキャラクターは、ドラえもんを白くしてストライプ柄(虎をイメージ?)を入れたデザインで、もちろん藤子プロの制作です。写真でもお分かりのように、多数の人達が詰めかけて記念撮影しているほどの人気ぶりでした。

6月9日

 5日に梅雨入りしてから4日間連続で雨が降り続いていますが、これから気温が上がり、飲み物の量が増える季節です。
 寒い時期では清涼飲料水をほとんど買いませんが、外出して少し汗ばむこの時期になってくると、ペットボトル入りの飲み物を買い込むようになってきます。
 内容はというと、定番の品には手を出さず、専ら新しい種類のフレーバーばかりです。
 最近ではみかんやりんごの風味が付けられたミネラルウォーターがお気に入りです。
 みかん水やりんご水、ともどこか違う、何とも不思議な感覚になる飲み物です。
 しかし新種のペットボトル飲料の大半を占めるのは炭酸入り。新しい種類、を基準にすると、買ってくる品々も必然的に炭酸入りの方が主流になります。
 新種であれば、ファンタの梨味やラ・フランス味とかにも手を出します。
 ウィルキンソンの濃厚ジンジャーエール、とかいうのもありました。通常の倍の生姜が入っているようで、かなり辛かったです。個人的にはおすすめしません(笑)。

 話が変わって、このところ話題になっているのが、コカコーラのネームボトル。
 約300種類の姓や名が、ラベルにローマ字で大きく書かれています。
 どのような名前がラインアップされているかは公式には発表されていませんが、まとめサイトでそのほとんどを確認することができます。
 その中に、僕の名前がレギュラーボトルに、妻の名前がミニボトルに、それぞれ確認することができました。
 定番商品で最初興味があまりなかったゆえスルーしていたら、気が付いたときにはいくつもの店を回っても、その名前のボトルを入手できなくなっていました。
 売り場に行くと、他の客がコカコーラのボトルをいくつも回転させて探していた、というのを何回も見かけました。やはり自分の名前がないか気になるのは誰でも一緒のようですね。
 僕は姓が珍しいのでこのようなことはありえませんが、姓と名の両方が揃ってフルネーム成立、という例も少なからずあります。
 人気アイドル、嵐のメンバーの1人が姓名両方が揃った、とネットでは話題になっていますが、
 身の回りの人では、会社の同僚で1人(それもネームボトルのCM段階で両方揃うことが判明)、高校時代の仲間で1人、大学の合唱団関係で2人(もう1人いたかな..)、少なくとも確認しています。
 フルネーム成立となった名前の人はラッキーですが、言い換えればメジャーな姓名の組み合わせでもあり、日本にはその同姓同名の人がおそらく相当数いることでしょう。石を投げればその同姓同名の人に当たったりなんかして。

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