メゾン 道の果て

9月28日

 最近、近所でこんな貼り紙を見かけました。

 警告

 猫取り多発地域

 猫取り?
 一体何のことか、と思ってのぞき込むと、
 この近辺で、虐待目的で猫を連れ去る行為が横行しているという内容の文章が書かれていました。

 もしこれが事実ならば、実に恐ろしいことです。
 自分の家の愛猫が、ある日突然いなくなったとしたら。
 何日も後に無残な姿で出てくることになったら。
 そして猫だけでなく、エスカレートして人の子供にも手を出すことにもつながりかねません。
 このような許されない犯罪行為は、早く取り締まって解決してもらいたいものです。

 別の場所では、犬猫を捨てる行為は犯罪です、という看板が掲げてあります。
 人間の事情で飼えなくなったからといってペットを捨てたり放置する者。
 捨てられたペットを拾って虐待しようとする、さらに心ない者。

 ペットを飼ったからには、その最期まで責任を持って愛情を注いでほしいものです。
 我が家にも3年前まで犬がいましたが、家族に愛されつつ17年の生涯を全うできたのは幸せだったと思います。
 その幸せが、全ての犬猫にあまねく行き渡ることを願って。


9月21日

 朝顔グリーンカーテンの、さらにその後。
 初秋の涼しい日々を迎えるようになってから、下の葉が次々と茶色く枯れてきました。
 花は今でも次々と咲いていますが、真夏のような勢いはなくなってきています。
 同じプランターに「縷紅草(るこうそう)」の種も一緒にまき、こちらは8月下旬になってから本格的に赤い小さな花を付け始めました。
 朝顔の紫と縷紅草の赤が競演しています。
 縷紅草は「紅葉縷紅草(もみじるこうそう)」という種類で、涼しくなってからは葉も赤く色付き、花と一緒に紅葉も楽しめます。

 グリーンカーテンの根元となっているプランターです。
 同じプランターにまいたカボチャは、本葉が1枚出たところで成長が止まってしまい、その後弱って6株とも溶けてしまいました。残念です。
 プランターには枯れて落ちた葉やしぼんだ花を放り込んでいますが、夏場では1週間で黒く変色し腐葉土へと急速に変化していきます。よく見ると腐葉土には白いカビ様の物体が細かく付着しています。高い気温と水やりの湿気で繁殖が進んで、弱った植物を溶かしてしまうほど強力になったのでしょう。
 早くに咲いた朝顔の花は8月のうちに種を落とします。このうちいくつもが芽を吹きましたが、同じように溶けてなくなった個体も少なくないです。そんな中、何株かは高さ数cmまで成長し、その場所で花を付けました。成長できなかった割に花を付けるのも大変早かったです。
 手前側のプランター片隅に紫蘇が1本生えています。これも7月に自然と芽を吹き、他の植物との熾烈な生存競争を勝ち抜いてきましたが、あまり成長せず背丈の小さいまま9月に花を付けました。
 涼しくなってからは枯れ葉の数が増え、気温の低下とともに分解能力も落ちてきているようで枯れ葉がたまり出しています。
 もうじき植物の寿命もやってきます。種を取って、来年のグリーンカーテンに備えます。


9月15日

 うまい棒のお話。
 会社帰りに100円ショップに立ち寄ったとき、「うまい棒」が組み合わせ自由10本108円で売っているのを見かけました。会社で残業時間のおやつにちょうど良いと思い、並べられていた11種類の中から10種類を1本ずつ選びました。
 うまい棒のフレーバーの豊富さは今も昔も変わらず、最近はむしろ新しい味が数多く出ているようですね。
 たこ焼味やコーンポタージュ味、えびマヨネーズ味などは、僕が少年時代だった頃にはなかった味です。
 そもそもうまい棒ってどのくらいの種類が売られているのだろう。
 やおきんの公式サイトによると、現在18種類が販売されているそうです。レギュラーで16種類、これに今年登場した「プレミアムうまい棒」2種類を入れて18種類。またWikipediaによると一時期存在したものの販売終了となったフレーバーも非常に多いそうで、大部分が僕の知らない間に期間限定などで現れては消えていったのでしょう。

 うまい棒と初めて出会ったのが小学校も高学年になった頃。
 それまではハートチップルとかキャベツ太郎とかスナッキーなど袋入り20〜30円のスナックをよく買っていて、うまい棒を見かけたのが少し後の時代だったと記憶しています。これを裏付けるように、Wikipediaによる情報でも昭和54年夏に発売開始、だったそうなので、記憶とほぼ一致します。
 というか、その当時は明治のアイスで「うまか棒」のCMがよく流れていて、この名前をまねした類似商品なのかと本気で思っていました。
 最初に出会ったのがソース味。次にサラミ味。カレー味。さらにチョコ味、バーガー味、めんたい味と続き、どこまで種類が増えるのだろう、とわくわくしながら新しい味を楽しんでいました。
 中学になって近所の駄菓子屋に寄る機会もなくなり、うまい棒ともしばらくお付き合いがなくなっていましたが、近年では一部のコンビニや量販店でも見かけることがあり、健在ぶりをアピールしています。
 しばらくぶりにうまい棒を食べてみると、あの頃から変わらない味と、進化した味をともに味わうことができます。
 ソース味は販売を終了したことになっていますが、それを引き継いだとんかつソース味は、少し刺激的な辛味と酸味が入っていて、これぞ昔の駄菓子屋でよく売っていたスナック菓子のソース味。優しい味わいのチキンカレー味、濃厚なチーズ味、それぞれに個性があります。この個性が、そして新しい味への探求心が、うまい棒を35年ものロングセラー商品たらしめたといえると思います。
 これからもさらなる新しい味が登場し、次の世代に受け継がれることを願って。


9月7日

 夏の不愉快な虫の代表格といえば、「蚊」に尽きるでしょう。
 一度人の前に現れると、執拗なまでに攻撃してくる。
 我が家では、ミサイルと呼んで常に警戒しています。

 5年前に家を新築してから、生きている虫は家の中に入れないように努めています。
 夏場は虫が入らないように網戸で徹底的にガード。
 しかしそれでも蜘蛛と白ミサイルだけは警戒網をかいくぐって進入してきます。
 蜘蛛は攻撃してこない(外に出れば益虫でもある)ので、生きたまま捕まえて屋外追放のみとしていますが、
 白ミサイルは、どこから入ってきたのか家の中にいて、夜中に寝室に侵入して、寝ているところを攻撃してきます。
 どうやら玄関に出入りするわずかな間に、家に入ってくるようです。
 他にも、網戸をうっかり開け放してしたら2基が侵入して夜中に大騒ぎしたことがあります。
 僕や妻だけでなく、子供も攻撃を受けるようになったので、この夏からは玄関にレーダー(=蚊取り線香のこと)を設置して、侵入するわずかな隙も与えないようにしています。レーダーの効果は絶大で、設置してからは夜中の空襲に遭うこともなくなりました。

 一方家の外で庭いじりをしていると、黒ミサイルが数基単位で次々飛び交ってくるので、外では夏でも長ズボンは必須アイテムです。
 長ズボンをはいていても攻撃しようとしてきますが、生地が厚ければ被害はありません。
 逆に攻撃で生地にたかっているときは、たたいて撃墜するチャンス。
 かくして5分の間に10発撃墜したことがあります。
 手でつぶしたミサイルを蟻の行列に放り込むと、一心不乱に歩いている蟻達もすぐに振り向き、2〜3匹で組んで巣に持ち帰ります。
 特に出血大サービスが付くと大争奪戦となり、上から見ていて面白いです。

 最近、代々木公園でデング熱感染者が相次ぎ、連日ニュースになっていますが、
 そもそも感染した人達はミサイル対策を何もしていなかったのでしょうか。
 素足を出したまま自然の場所を歩き、十数発も攻撃を受けても何も感じないほど鈍感だったのでしょうか。
 攻撃されてもたたいて撃墜するという考えはなかったのでしょうか。
 1週間で40人以上の感染発症を確認とは、1人の保菌者に、数発レベルではない相当数が攻撃し、その相当数が核ミサイル?に変化して他の無防備な人達に攻撃したからとしか、僕の頭の中では考えられません。
 夏場に野外の、虫が出てくるような場所に出かけるときは、長ズボンをはいたり防虫スプレーでガードするように教育され実践してきたはずですが..。

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