メゾン 道の果て

11月27日

 何ヶ月かぶりくらいに子供の話を。
 1歳の誕生日に立ち上がって一人で歩み始めた我が娘は、
 1歳2ヶ月になると、家の階段をするすると上り下りできるようになりました。
 1歳半を迎えた頃には、いろいろな物を、あい、と云っては手渡しするようになりました。
 この頃になると、平日母子で近所をお出かけするようになりましたが、
 そのお出かけコースを覚えていて、休みの日に僕が子供と2人で外に出ると、自分が行ったことのある場所まで僕を誘導します。
 例えば近所のセブンイレブンまで裏道を通って600mを往復したり。
 時には500m先のドラッグストアと、行きつけのクリーニング屋と2ヶ所立ち寄ったり。
 しかもちゃんと家まで歩いて戻ってきます。
 小さい子供ながら記憶力と、1kmをも歩いてしまう体力に恐れ入ります。
 それから観察力も鋭いこと。買ったばかりのスマートフォンを持たせると、早速画面を指でなぞって操作するものまねをします。そして電話するまねも。親が手本を見せたわけではないのに、どこで覚えてきたのでしょうね。

 現在1歳10ヶ月。まだしゃべりはしませんが、むにゃむにゃと言葉にならない声を発しています。
 元々食は細い方でしたが、このところ食欲が出てきたようで食事の量も着実に増えてきました。
 これに比例して体力もついてきました。家の中では元気に走り回り、歯磨きの時の暴れっぷりも以前より増してきています。
 最近ではNHKの子供向け番組に興味を示すようになりました。いつもは母親がいないとすぐに大泣きするのですが、子供番組を見ているときはテレビの前で一人で陽気に踊ったりなんかしています。
 その日その日の場面ごとでは変化がないように見えますが、この半年を振り返ると、本当に成長してきたなあと、改めて実感するこの頃です。


11月20日

 先日レポートした大きな芋虫のその後ですが、
 先週末(15日)の時点で、いつもの居場所の木から忽然と姿を消してしまいました。
 体長も相当大きくなっていたので、土に潜って成虫へと変わる準備に出ていったのだと思います。
 木の根元は固い土ですが、少し歩めば雑草地帯や植木鉢の土もあります。
 蟻に襲われたり、車道に出て車に轢かれたりしないことを祈りつつ。
 そういえば夏場に車道を、10cm位の黒い芋虫が単独で渡り歩いているのを見たことがありますが、彼もまた居心地の良い土を探し求めていたのかもしれませんね。

 一方、庭の別の場所で、また別の種類の芋虫を発見しました。
 コンクリートのタタキの上に糞がたくさん落ちていたので、もしかしてとその上方にある草花を調べると、その茎に葉に、大小合わせて4匹も幼虫を見つけました。
 その姿がユニークで、美しい緑色の体を、まるでえんどう豆のような恰好をしてぶら下がっていました。
 下写真の右に左に1匹ずついるのがそれです。見事なまでの擬態ぶりに、生き物の知恵を感じます。

 こちらもスズメガの一種で、シモフリスズメという種類らしいです。
 11月に入って毎朝冷え込むようになってきましたが、じっとぶら下がっては寒さをこらえているようです。
 自然の掟に耐えて生きられるか、続けて観察してみます。


11月10日

 最近セブンイレブンで買った限定ベビースターラーメンです。
 写真左2つは上板橋の有名店「蒙古タンメン中本」とタイアップした蒙古タンメン味、北極ラーメン味です。
 パッケージに炎のマークがそれぞれ5個、10個もついていることから分かるように相当辛そうです。
 で、実食すると、蒙古タンメン味は、実物の野菜たっぷりの味噌風味を忠実に再現しています。そして辛い。実物や、同じくセブンイレブン定番商品のカップの蒙古タンメンに比べるとマイルドですが、鼻水が出てきます(笑)。
 北極ラーメンは、カップラーメン版ではふたに激辛ラー油の袋が付いていてこれを後入れするのですが、身の危険を感じて(!!)ラー油なしで食しました。これでもかなりの激辛です。後日そのラー油の袋を、炒飯を作るのに使ったら、調理中に目が痛くなるほどの刺激。そして、舌の感覚が麻痺するほど暴力的な激辛。間違いなくハバネロかジョロキアが入ってます。ラーメン後入れで使わなくて正解でした。とここまでカップのレポートを引っ張りましたが、ベビースターの北極ラーメンも、蒙古タンメン同様むちゃくちゃな激辛ぶりは抑えています。ただ舌の感覚が少し麻痺し、やはり鼻水が出ます(笑)。

 ここで中本にまつわる話を少し。
 30年近くも前の高校時代、上板橋駅近くの私立高校に通っていましたが、その当時から生徒の間では有名な店だったようで、クラスの中では、中本の激辛ラーメン食って帰るぞ、という会話が時々聞こえてきました。今となってはもったいない話ですが、当時の僕には友達が少なく、店に一緒に入る仲間もなく、結局3年間一度たりも行くことがないまま高校を卒業してしまいました。
 最近になって、あの中本が池袋に支店を出した、という話を友人から聞き色めき立ちましたが、これにとどまらず首都圏各地に進出し、いつしか大宮にも出店していました。高校時代の仲間と大宮に集まって飲んで、その締めの一杯で入ったのが僕の中本デビューとなりました。そして未だに上板橋の総本山には行けていません。母校にも、それ以前に東武東上線自体も10年くらい行っていないし。
 その一方で中本の蒙古タンメンはセブンイレブン限定でカップ化され、いつでも容易に味を楽しめるようになりました。上でも書いた通り、北極ラーメンもカップ化されています。

 話を戻して、写真右側は「ベビースターラーメンおつまみ 十味唐辛子味」です。同じ辛口でも左2つの中本コンビとは完全に一線を画し、単に唐辛子を入れて辛くするのではなく、山椒や陳皮、青紫蘇、胡麻、海苔などといった香り付けを程良くブレンドすることによって、深く豊かな味わいを堪能できます。お酒を片手にほおばれば、これぞ、大人の至福。願わくば期間を限定せずに販売し続けてほしいものです。

 紹介した辛口トリオに限らず、最近のベビースターラーメンはいろいろな種類のフレーバーが出ています。他にも漫画とタイアップしたオムライス味やチーズ味、大袋で大人の胡椒味やコンソメ味など。探すほどに奥が深いです。


11月5日

 2週間ほど前、家族で庭の一角にある木を剪定していたとき。
 枝の1本に、鮮やかな緑色の幼虫がいるのを見つけました。
 体長7cmくらいになる、かなり大きな個体です。
 突然の出現に最初は驚きましたが、どんな美しい蝶になるだろう、と思い、そっとしておきました。
 木も剪定が必要なほど大きくなっていたことだし、虫の一匹程度で減りはしないので。

 この週末、気になって居所を探してみると、
 葉っぱの緑に同化し隠れながらも、相変わらず枝にぶらさがっていました。
 緑一色だった体は、いつしか節々に黒の模様が混ざるようになりました。
 人が現れても動じることなく、静かに、少しずつ葉っぱをかじっています。

 後でネットで調べたところ、これは蝶ではなく、「スズメガ」という蛾の幼虫らしいです。
 幼虫のお尻に大きな角が1本立っていましたが、これは蛾の幼虫の特徴だそうで。
 さらに体の模様から判断すると、クロメンガタスズメという種類のようです。成虫は黒っぽく、背中に人面模様が浮かび上がるとか。埼玉県では絶滅危惧種に指定されているとの記述もあります。

 これから朝晩寒い時期を迎えます。成虫として飛び立つには時期が遅かったかもしれませんが、この種類は地中に潜ってさなぎとなるそうです。彼が木からいなくなったとき、きっと土の中で冬を越してくれるだろうと思います..

BACK道の果て バックナンバーへ
TOPトップへ戻る