メゾン 道の果て

1月30日

 先週末は妻からもらった風邪が子供に、そして僕自身にも移され一家そろって寝込んでいました。幸いインフルエンザではなく、回復も早かったので週明けからはほぼいつも通りの生活に戻りました。
 プラレールの箱も開けて、エンドレスのレールを組み立て車輌を走らせてみました。
 さっきまで大泣きしていた子供は、車輌が走っているのを見た途端におとなしくなり、目が釘付けになっている様子。鉄道おもちゃという、今まで家になかった種類の遊び道具に強い興味を持ったようです。

 プラレールに触れるのは、僕が幼児だった頃以来実に約40年ぶりになります。
 40年も前の記憶なので不確かですが、当時家にあったアイテムは、赤い電気機関車に青い客車(旧形客車?)、貨車、そしてレール数本、だったように思います。青いレールに赤い車輪が、子供心に強く印象に残っています。
その当時、親に連れられて大宮の児童養護施設に通っていたことがあり、ここのプレイルームにはもっと数多くのプラレールが、積み木などと一緒に置いてありました。赤い架線柱をたくさん立てた下をぐるぐると走る電車の姿に憧れ、いつかはプラレールをあれだけ集めてみたい、と思っていました。
 やがて子供は成長してゲーム機などに興味が移り、Nゲージの年齢になってプラレールなど振り向きもしなくなりましたが、次の世代を育てる立場になったとき、そのプラレールが、多少の進化をしながらもなお存在し続けているのは大変大きな意義を持っていると思います。子供時代の憧れが時代を越えて親を動かし、次の世代へつないでいく。プラレール55年の歴史はその強い憧れが作っているに違いありません。

 久しぶりにプラレールを扱って気が付いたことをいくつか記すと、
・スピードが2段階に切り替えられるようになっている。その切り替えスイッチが屋根に付いている。(昔は2スピード機構などなかったはず、動力のスイッチも床下だったような)
・電車の編成でも一方向にしか進まず、バック運転できない。昔はバック運転できていた覚えがあるのだが..→Wikipediaで調べると、動力が2スピード対応になってからバック運転が不可能になったらしいです。
・一見昔と変化がない青いレール。よく見ると、車輪が通る部分にスリップ防止用の縞模様が入っている。
 などと、細かい部分で40年の進化を感じます。
 製品ラインアップも、前回は不満を述べましたが、40年前に比べれば当然豊富です。期間限定やイベント限定品も数多く発売されるほど、多くのユーザーから支持されています。
 願わくば、特に車輌製品については限定ではなく、通常販売品としてレパートリーを増やしてほしいのですが..。子供達にとって最も親しめる車輌は、やっぱり最も日常目にしている地元の車輌だと思います。 


1月24日

 おととい、子供が2歳の誕生日を無事に迎えました。
 2歳になれば、少し物心がつくようなお年頃。
 この時こそ、お誕生日プレゼントには、「プラレール」を贈ろう、と前々から決めていました。
 今のうちから始めたい鉄英才教育(笑)として。

 プラレールを始めるからには、ぜひとも地元になじみ深い車輌から始めたい。
 東武伊勢崎線沿線に住んでいるので、特急形や通勤形、地下鉄や東急から乗り入れてくる車輌まで実にバラエティ豊かです。
 ところが、現在のプラレールのラインアップを見ると、東武特急「スペーシア」ぐらいしかありません!
 新幹線は各車種が一通り揃えられるほど充実しているのに、私鉄となると、例え大手であっても主力形式1〜2車種ぐらいしかリリースされず、実にお寒い状況です。大多数を占める銀色に茶帯の通勤車輌や、地下鉄からの乗り入れ車輌は現在製品化されていません。本当は特急車や通勤車を代わる代わる走らせたいと願っていましたが、子供が大きくなってNゲージに興味を持つ頃までは叶わぬ夢になるようです。

 ともあれ、ネットでの事前調査を続けると、思わぬネタが見つかりました。
 プラレールショップ限定の商品で、東武スペーシアの入門セットが売られているとのこと。
 車輌は通常販売品にはない紫色の「雅」。エンドレスを組めるレールと駅。そして東京スカイツリー。
 すぐさまこれに決めたのは言うまでもありません。
 そしておとといの会社帰り、東京駅八重洲地下のプラレールショップで4,104円(税込)で手に入れました。

 これがセットの内容です。
 上記の通り、スカイツリーのモジュールと紫帯のスペーシアは本セットの限定です。通常販売品のスペーシアはオレンジ色なので、ちょっぴり優越感があります。
 買ってあげた当日は子供もかなり興味を引いてくれたようで、セットの入った箱を何度も持ち上げていましたが、昨日から風邪で熱を出してしまい、遊ぶ気力も失せたのか、箱を開けてもちらちら見る程度です。この週末でゆっくり遊びたかったのに。


1月15日

 自宅玄関にある白樺の木です。
 枝にトカゲが止まっているのが見えますが、これは突き刺さって干からびた状態です。
 生きている姿ではありません。
 夏場に庭を無邪気にうろついていたトカゲ君だったかな、と思うと、かなり残酷な仕打ちです。

 実は昨シーズンも、同じ白樺の木に蛙が刺さっていました。
 トカゲに蛙。小動物が2年続けて玄関先で生け贄にされています。
 一体何者の仕業なのか。この地に40年住んでいる妻でも見たことがなく、不気味さを覚えていました。

 ご存知の方もいると思いますが、これは「モズの早贄(はやにえ)」といわれるもので、野鳥のモズが、秋から冬にかけて捕まえてきた獲物を木の枝などに突き刺す行動をします。冬場の保存食の確保ともいわれていますが、実態は不明な点が多いそうです。
 僕も小学生時代に読んでいた図鑑でこの習性を知ってはいましたが、獲物が突き刺さっている現場を見たことはありませんでした。
 それが新居を建てて玄関先に木を植えてから、その木に2年続けて獲物を刺していくとは、鳥にとっても目に付きやすい、かつ獲物を残した場所が分かりやすい、ということなのでしょうか。
 実家の庭先でも見たことがなかったモズの早贄。いま住んでいる地域が自然豊かなことの証しでもあります。


1月10日

 報告が遅くなりましたが、実は昨年12月、ノートパソコンが起動しなくなるというトラブルに見舞われました。
 購入してから2年9ヶ月。高性能CPUを活かし主にビデオの編集用として使っていました。
 ある日演奏会の動画をオフラインで編集中、突然画面がフリーズして何分間も画面が固まった状態に。
 通常の終了ができなかったので強制終了させ、その後再起動させると、初期画面の状態のまま止まってしまいました。今までに経験したことのない事態に戸惑っています。
 マニュアルを開き、その手順に従ってハードウェア診断を行なった結果は、ハードディスク読み込みのエラーとのメッセージが出ました。
 これは困ったことになりました!!
 ビデオ記録の一部がこのノートパソコンに保存されていて、これらが呼び出せなくなってしまったのです。

 とにかくまずは修理を依頼します。メーカーのサポート窓口に電話すると、翌日には指定業者が来て引き取って行きました。パソコン本体は3年保証がついていて、無償で修理することができました。
 ただしハードディスクは新品に交換し、ディスク内部のデータは別料金のデータ復旧サービスを使っての救出となるとのこと。しかも今回の事象では、救出費用が10数万円かかるのはほぼ間違いないようです。恐ろしく高額です。これで新品のパソコンが2台くらい買えてしまうのですから。
 本当に幸いだったのは、記録の大部分については外付けハードディスクや別のパソコン、ビデオカメラのSDメモリーカードでバックアップや保存管理されていたこと。またメールや文書などはもう1台のパソコンで管理していて、過去の文書が呼び出せなくなる事態にならなかったこと。それでも過去の定期演奏会1回分の動画データが手元からなくなってしまいました。
 演奏会記録は合唱団にバックアップ・編集用として毎回提供していたので、正直すがるような思いで現役窓口とコンタクトを取り、その結果当該1回分のデータ所在を確認することができました。
 これで復旧サービスを使わなくて済むようになり、障害ハードディスクは廃棄処理を依頼しました。

 結果として修理復旧費用はかからなかったものの、多大な教訓を残しました。
1.データはバックアップを取っておくこと。特に写真や動画など大切なデータは本体の他外部メディアなどに2ヶ所以上保存場所を確保すること。近日中にバックアップ専用として外付けハードディスクをもう1台購入します。
2.ハードディスクを含む機器を大切に扱うこと。ノートパソコンでは持って移動する機会も多いので、デスクトップよりも障害発生のリスクが高くなります。これからはむやみに動かさないようにします。キーボードを折檻するようなまねはもうしません。
3.メーカーや販売店の追加保証は入っておくこと。今回はメーカーの3年追加保証が入っていたので無償修理となりましたが、保証期間外だと5万円程度の修理費用がかかります。改めて保証のありがたみを痛感しました。
4.根本的な対策として、次にパソコンを買うときは(何年か先になりますが)ハードディスクを使わないSSDメモリーの外部記録が付いたものを検討します。

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