メゾン 道の果て

3月27日

 3連休の最後の日、出身高校の鉄道研究部で創立50周年の記念同窓会が開かれ、これに出席してきました。
 実は2年前にも顧問の先生が定年退職される際に同様のお誘いがありましたが事情で参加を見送っていました。出席した同期生から、大変盛り上がったとの連絡があったので、今回は少しのぞいてみよう、と思い参加を決意しました。ただ四半世紀のブランクがあるので多少の不安は付きまといます。

 通っていた高校は東武東上線沿線にあります。東上線に乗ること自体、平成14年2月に大学合唱団有志によるコンサートを大山で開いたとき以来となります(あれからももう14年経つのですね!!)高校時代の東上線車輌はほとんどが8000系だったのが今では世代交代で8000系は消滅、代わって50000系が主力を担っています。池袋から乗った普通電車の車輌は9000系のトップナンバー編成でした。高校1〜2年当時に東上線に在籍した車輌で今も東上線池袋口で活躍している編成はこの1本のみなので、貴重な出会いとなりました。また伊勢崎線でしばしお世話になった30000系達とも再会しました。
 高校最寄り駅で下車します。大学1年のとき以来27年ぶりに通る通学路。道がきれいになったり住宅が建て替わったりで景色も変わり、何度も道を間違えそうになります。浦島太郎状態とはこのことか!?それでも何とか勘で母校にたどり着くことができました。
 会場では多数のOBと現役生が待ち受けていました。我々世代のOBは参加が少ないかと思いきや、何と自分の他に8名の姿がありました。このうち同期と1つ上の世代には時々会っていますが、その上の世代や後輩とはほぼ縁がなくなっているので、卒業以来の再会となりました。30年近い時間を経てあまり変わっていない人、体型が横に広がった人、頭が淋しくなった人、皆さん社会に揉まれて経験を積んできたようです。本当に久々の再会に、お菓子とお茶を片手に話が弾みます。
 退職された顧問の先生も今回参加されて、卒業以来の再会となります。相変わらずのマイペースぶりに少し安心します。もう1人の、当時若かった顧問の先生にお会いしたかったのですが、こちらは今回ご欠席とのことで残念な思いです。代わりに現行の顧問の先生からご挨拶をいただきました。
 現在の部員数は中学・高校(私立の一貫教育があるので)合計で約50人です。僕が現役だった頃は高校だけで20人ほど。中学はクラス数が少なかったので両方合わせて30人強?ということを考えると人数が増えて活動が盛んになっているようです。その一方で部員のほとんどが中高一貫組で、かつては主流だった高校入学組がごく少数となった(現役生は「高入生」と表現していた)のは、同じ高校入学生として少し寂しい思いです。
 鉄研の行事としては、春と秋に撮影会(鉄道沿線にみんなで撮影に出かける)、夏合宿(数人ずつの班に分かれ3〜4泊で旅行)、三年生を送る会(3月に2泊程度で旅行)とありますが、退職された顧問の先生曰く、部員の自主性を重んじつつもこれまでに重大な事故が起こったことがないのが誇りだと述べられていました。(細かいトラブルは昔も今も絶えないようですが..)。
 それよりも時代と共に進化している部分もあって、
 ・昔は別々だった中学の部活動と高校の同好会が一体化した。
 ・鉄道模型レイアウトを文化祭以外に外部のコンテスト(夏休み中に開催)にも出品するようになった。同時に賞の獲得を目的に、テーマを決めて質の高い作品作りに取り組むようになった。
 ・この結果レイアウト製作期間が、昔は夏休み中心だったのが冬から春を中心に年中行事となった。
 ・活動回数も週3回だったのが、時期によってほぼ毎日になったりしている。
などと、四半世紀も経つと活動内容が大きく変わったなあと感じます。むしろ変わって当然なのでしょうが、昔の鉄研を知る者からすると、充実した活動ができて恵まれていると思いました。

(後編へ続く)


3月20日

 最近、「jango」というネット音楽配信をよく聴いています。
 英語のサイトですが、世界中のあらゆる音楽が、ジャンルごとに幅広く揃えられています。もちろん無料で聴き放題です。

 僕の好きな音楽のジャンルはインストゥルメンタルです。本格的に聴き始めたのは大学に入った辺りの頃で、最初はNHK−FMのリクエスト番組で新しいアーティストの作品と出会い、気に入ったら御茶ノ水のレンタルCDの店に行って借りてくる、という具合に曲を増やしていきました。またNHK−FMではインストゥルメンタル専門番組が毎日放送され、これも楽しみにしていました。しかし数年前にどちらも廃止されて、作品と出会う機会がなくなってしまいました。
 その一方でインターネットの音楽配信は内容が充実してきて、無制限聴き放題のサイトも増えてきています。いくつかのサイトを探して入ってみたりしましたが、インストゥルメンタルに特化した番組がなかったり、あっても曲数が多くなかったり、アーティストのセレクトに偏りがみられたりと、なかなか思い通りの出会いがありませんでした。
 そんな中、「jango」は、
 ・世界中の曲を幅広く集めた、インストゥルメンタル専門の番組が存在する。しかも曲の種類が豊富
 ・特定アーティスト専門の番組も多く、気に入ったアーティストがいればさらに深掘りできる
 ・期間などの制限なく無料
 と、いいことずくめです。
 Genre Stationsから、New Age 〜New Age Instrumentalを選び試聴してみると、あらゆる種類の環境音楽が次々に演奏されてきました。ネットを使っているときのBGMに最適です。演奏中にSimilar Stationsというメニューが出て、類似の番組や演奏中のアーティストに特化した番組も紹介してくれます。
 パソコン用だけでなくスマートフォンアプリもあります。200kbpsの低速通信でも遜色なく聴けて、電車や車で移動するときにも重宝しています。

 まだ使い始めて1ヶ月ですが、すっかりはまって新しい生活習慣になりつつあります。ジャンルもアーティスト番組も多いので、これから長い時間をかけて付き合っていくことになるでしょう。


3月13日

 金曜日に、会社の有志で行なっている皇居一周ランニングに参加してみました。
 隣の部署には元陸上部の強化選手(800mで日本記録を出したことがある)や元バスケットボールチームの精鋭などアスリートが多く、スポーツを通して健康増進を図ろう、という動きが持ち上がりました。スポーツも数々ありますが、その中で特に誰でも取り組めるランニングで有志によるクラブを作り、これまで約1年、毎月1回のペースで皇居一周のランニング会を実行してきました。最初は数人から始めたランニングも、会を重ねるごとに人数が増え、今は毎月20人前後がエントリーしています。
 僕が今回このランニング会にエントリーしたのは、会社帰りに気軽に参加できるという点。また球技のように特別な技や道具を使う必要がなく、ただ走るだけでよいのでこれも気軽さにつながっています。僕自身も学生時代、山手線沿線道路を一周するハイクのコースを走った経験があるので、これを思い出しつつ今の自分でどれだけがんばれるか確認したい、との思いで出席してみました。

 定時退社後、日比谷駅隣接のランニングステーションに集合します。1回500円の利用料を支払い、ロッカールームで着替えます。今回の参加者はわずかに6人。しかも主力メンバーが全員欠席。期末準備対応や研修の都合、また当日が震災5周年の日だったので休暇を取って実家に戻っていたなど様々ですが、最近ここまで少なかったことはないそうです。
 6人が出揃ったところでランニングスタート。日比谷公園脇、祝田橋交差点を起点に反時計回りで皇居を一周する5kmのコースです。
 まずは内堀通りを北上します。最初はゆっくりとしたペースで進み、かなりの余裕を感じます。左右に広がる大きな広場。都心にこれだけ何もない空間が広がっているのに改めて驚きます。程なく右手に東京駅丸の内口がライトアップされているのが見えます。日比谷から東京駅までこんなに近いのか、とまた驚きます。
 大手門を過ぎ、竹橋駅に差しかかる辺りで西向きに方角が変わり、国立近代美術館を右手に緩い坂を上り始めます。首都高代官町入口付近で行程の約半分となります。もう少し上って、そして下った所が千鳥ヶ淵で、ここで左に曲がって南に進路を取ります。
 お堀を望む公園を左手に上りがなお続きますが、半蔵門をピークに長い下り坂になります。一同のペースが少し上がってきました。遅いランナーを追い抜いてゆきます。左に見下ろすお堀は高さ20m位ありそうで、ここまで走りながら標高を稼いできたことを実感します。三宅坂、桜田門駅と坂を下り続け、最後は桜田門を通り抜けて完走となります。一周の所要時間32分。後半になってからはかなり満足した走りになりました。
 この後ランニングステーションに戻って着替え、居酒屋で懇親会となります。

 5kmの距離ではありますが、余力を相当残して完走できたと思っています。時間が許せばもう一周してもよいくらいですが..。来月以降も続けて参加して、基礎体力を維持していきたいと思います。


3月6日

 春を迎え、庭の花も少しずつ種類と数が増えてきています。

 蔓日々草(つるにちにちそう)です。例年4月から5月にかけて花を付けますが、今年は暖冬だったせいか3月早々に咲き始めた株があります。この鉢植えの株は緑色の葉の品種です。

 同じ蔓日々草でも、こちらは葉が白い縁取りとなっている品種。隣の家から種が飛んできたのが自生して、数年間でこれだけの群落になっています。写真では分かりにくいですが中央の辺りで1つ花を付けました。見頃になったら改めて写真を載せようかと思います。

 これは姫立金花(ひめりゅうきんか)でしょうか。葉の形に特徴があります。
 花壇の奥の方でひっそり生育していますが、種が飛んで別の場所でも花を付けています。

 おまけ。昨年9月に紹介した万能ねぎのその後です。一冬を難なく越しましたが、後から植えたグループは相変わらず株が小さいです。時々小料理の材料にしています。
 同時期に植えた水菜はすぐに溶けてなくなってしまい、今は空き植木鉢となっています。

 鉢植えの1つをいじっていたら、草木の根元で冬眠していた雨蛙が飛びだしてきました。小さな羽虫も見かけるようになり、春の訪れを感じます。

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