メゾン 道の果て

4月24日

 以前から何度か書いてきましたが、春になると無性にチョコレートが食べたくなります。
 バレンタインの時期はまだ寒くチョコレートを味わうには早いですが、寒い時期を脱し春本番となった今の季節はチョコレートを楽しむのにも最高の時期です。室温22〜25℃、程良くとろける環境で食べるチョコレートは至福の瞬間です。

 そこで! この時期だからこそ、
 「第1回チョコレート食べ比べ選手権」
 を勝手に開催してみました!

 今回エントリーしたのは下記の製品です。
(1)名糖アルファベットチョコレート
(2)フルタドレミソングチョコレート
(3)正栄デリシィ (西友みなさまのお墨付きくちどけミルクチョコ)
(4)カバヤゴールドチョコレート
(5)寺沢製菓 (ローソンVLミルクチョコレート)
(6)高岡ビッグミルクチョコレート
(7)平塚製菓 ハート形ミルクチョコレート

上段(1)(2)
中段(3)(4)(5)(7)
下段(6)

 今回は業界大手ではないが(首都圏では)知名度のあるメーカーの、キャンディ包装タイプチョコレートで比較してみました(1〜5)。他にもイオンのプライベートブランド製品とかが入手できますが、メーカーが特定できなかったので見送りました。(6)の高岡食品はミルクチョコでは板チョコしか見かけなかったので、これでエントリー。(7)の平塚製菓は一般の店舗で入手できない製品ですが、地元の専業メーカー(土産品などのOEM供給が主)ということで他社とどのように差別化しているか知りたいとの思いから比較に加えました。
 まずはコストパフォーマンス。店によって値段が大きく変わるので単純には比較できませんが、100円ちょっとで入手できる小袋入りで売られていたのは(3〜5)の3社。(6)の板チョコも「ローソン100」で税込108円にて入手できました。この4点を比較して最も内容量が多かったのが(5)の寺沢製菓でした。81gも入っています。(6)高岡の板チョコ75gがこれに続きます。残り2点は60gを割っており、(1)(2)もこれとほぼ同水準と思われます。(7)は地元の工場直売店で販売されており、150g216円(税込)で(6)と並びました。
 包装も(1〜5)は非常に似通っており、(3)が丸形の他はどれも一緒に見えます。(1)はアルファベット1文字が、(2)は音符マークが刻印されています。

向こう側から
(1)(2)
(3)(4)
(5)(7)

 さて本題の食べ比べ。その結果は、(個人の感想です)
【甘さ度合い】
 甘目 (2)(5)(6)(7)
 普通 (3)(4)
 控え目 (1)
【気付きノート】
 (1)名糖アルファベットチョコレートは他社比甘さ控え目だっただけでなく、カカオを炒った感がやや強く感じました。お子様をターゲットにしているのに中身は大人向けか。(3)(4)は共にこれといった特徴がなく、どっちがどっちか分からないです。ということはこれが今後に向けてのスタンダード、ものさしと考えて良いかもしれません。これ以外の4点は甘さがやや強く感じました。(2)のフルタはどこかバナナのような高貴な香りが。チョコレート界のバイツェンという存在かも。(6)高岡はミルク感がやや強く、微妙な癖も感じます。(7)は甘さに加えカカオの濃厚差も少し強く感じました。

 ということでどのメーカーも素晴らしく、比較するのもおこがましいのですが、個人的には甘い目のが好みなので(2)や(6)と相性が合うのかなあと感じました。
 国内多数のメーカーから日々販売されるチョコレート。今までどのメーカーも味は変わらない、と思っていましたが、実際に食べ比べてみて初めて、新たな発見がありました。次回以降は、大手メーカー製品も交えて比較検証を続けたいと思います。


4月17日

 このたび自宅の車が交代しました。満15年の車検期限が到来したエリオは、走行距離52,300kmをもって引退となりました。昔は妻が通勤用として使っていましたが、専業主婦となってからは年間の走行距離も短くなってきました。それでも15年間大きな故障もなく、満足のゆくラストランができたことは誇りとなりました。

 後任としてやってきたのが、新車のダイハツタントです。
 今までは普通車を乗り続けていましたが、実態として自動車で遠出する機会はあまり多くなく、家族も3人なのでたくさん乗せる必要がなく、車のパワーもさほど必要ない、ということで今回は軽自動車を選択しました。軽にすることで自動車税も安く上げることができます。
 軽でも車種は多数ありますが、タントのようなワゴンタイプにしたのは、「広い車内に憧れた」というのに尽きると思います。過去歴代乗ってきた普通車よりも天井が高く、実際に乗ってみると非常に広々と感じます。軽なので幅は普通車より狭くなりますが、それを全く感じさせないほどの空間です。

 操作の仕方も、15年でここまで大きく変わるのかと驚きの連続です。
 まずは車の鍵。電子キーを持って車の脇に立ち、ドアのボタンを押すと解錠されるというもので、少し離れた場所からも電子キーのボタンを押すとロックや解錠ができます。今時の車は軽でもこれが標準装備となっていて、鍵を差し込んで操作してきた世代には最初から戸惑います。スライドドアはボタン1つで自動開閉することもできるのでまた驚きます。
 運転席に入り、エンジンをかけるのもボタン1つ。ブレーキペダルを踏みながら押すとエンジン始動、踏まないで押すとアクセサリーのスイッチが入ります。もう1回押すとスイッチオフ。これも最初は勝手が分からず、操作マニュアルを必死にめくっています。シフトレバーの位置も変わりました。サイドブレーキはMT車のクラッチがある位置で足踏み式となっていました。
 基本操作が理解できたところで実際に運転してみます。ステアリングは取り回しが非常に軽く、車幅が小さくなったことと相まって狭い場所でも楽に車を出し入れできるようになりました。オプションでバックモニターを付けてもらい、バックするときにナビ画面に後方が映し出されるので接触するリスクも減ります。
 最近の車らしくアイドリングストップ機能も付いています。車を始動させてから数分間は作動しませんが、その後は車が停止寸前(5km/h以下?)になるとエンジンが止まります。そしてブレーキペダルを離すとまたかかります。長時間の信号待ちなどでは非常に効果的ですが、止まれ標識や踏切などで一旦停止するごとに一瞬エンジンが止まってかかるのは少々わずらわしいです。
 低速域で電気によるアシストが利いているからなのか、加速は静かでありながらきびきびしています。街の中で乗る車としては最適だと思いました。その証拠に、すれ違う車にタントの実に多いこと。実家に行くのに片道20km余りの行程で10台くらいは見かけたような。
 その他、メーカー純正ナビにはUSBメモリーの受け口やSDメモリーカードのスロットがあり、保存したMP3形式などの音楽を楽しむこともできます。ただしスマートフォンには対応しておらず、ネット音楽配信を聴きたいときは今まで通り携帯スピーカーを持ちこむことになります。
 これから恐らく10数年、外出の良きお供として活躍していくことになります。自分達の思い通りの仕様で注文したかけがえのない愛車なので、ずっと大切に使っていきたいと思います。


4月10日

 以前乗っていた愛車カリブが引退してから早いもので5年。以来、妻の車エリオに乗り続けていましたが、こちらもこのたび満15年の車検期限を機に引退することになりました。
 そこでエリオのさよなら運転を実行。家族で山梨県方面に出かけてきました。

 行きは首都高中央環状線山手トンネルを経由し、中央道で河口湖へ向かいます。大きな渋滞もなく、自宅から2時間で河口湖インターに到着しました。現地は時折霧雨が混じる天候で肌寒く、富士山も厚い雲に隠れてしまいましたが、東京周辺とは全く違う景色を楽しみながら車を走らせます。
 まずは富士桜高原麦酒の販売元レストランに立ち寄ります。このエリアには醸造元が2ヶ所ありますが、富士桜高原のは350ml入りの小瓶で複数の種類を楽しめるのが魅力です。売店で地ビールの4本セットを買い込みます。
 続いて最近注目されている「吉田うどん」を食べに、来た道を少し戻ります。今回は河口湖駅近くの有名店にお邪魔しました。吉田うどんの店の大半が昼のみの営業で、今回行く店も13:30には閉店するので少し急ぎます。店内は地元客と観光客が程良く入り交じっていました。
 肉うどんの中450円。大650円。「讃岐うどんを超える日本一のコシの強さ」と呼ばれて気になっていたその触感は、コシよりも歯ごたえの固さが印象に残りました。

 河口湖の湖畔に出て、浜辺の道路を一周します。大学合唱団の夏合宿は毎年河口湖で行なっていた時期があり、通り過ぎる風景を見るごとに、その時々の出来事を思い起こしたりなんかします。
 道の駅かつやまに車を止め、岸辺を散策します。子供は初めて見る湖の景色に、湖水の感触に大興奮です。

 御坂峠を越え、長い下り坂で甲府盆地に抜けます。峠の向こう側は暖かく、時折太陽が顔をのぞかせます。河口湖では桜のつぼみがまだ堅かったのですが、ここでは東京よりも少し早く満開を迎えていました。
 山梨市の笛吹川フルーツ公園の丘を登ります。以前も来たことがありますが、子供に盆地を一望できる雄大な景色を見せてあげたかったので、何年ぶりかの再訪となりました。
 丘から見下ろす盆地の町並みは期待を裏切りませんでした。連山の向こうに、雪をかぶった富士山の姿もちらりと見えました!

 帰りは大月から中央道に入り、首都高では都心環状線を一巡しました。最後に東京の様々な景色を見せられたのは、車にとっても幸せだったかな、と思います。


4月3日

(前編からの続き)
 歓談タイムが一段落した後、別会場となる教室に移動して、現役生が共同製作した鉄道模型レイアウトを視察しました。僕が現役だった時代から約30年、Nゲージ鉄道模型は車輌でもシーナリーでも製品が飛躍的に充実し、昔は考えられなかった中小私鉄の車輌が製品化されるほどになっています。今回現役生は、銚子電鉄の車輌が発売されたことに合わせて銚子電鉄沿線各駅の風景をレイアウトとして作り上げました。醤油工場のタンク,キャベツ畑,温室といった周辺アイテムも30年前になかったもので、これらが模型店で簡単に手に入るようになって再現性が大きく向上しています。今どきの現役生は、本当に恵まれた環境にいるのだなあと感じます。
 また別のレイアウトでは、架線を張ったり、線路周りの砂利の汚れ具合を緻密に再現するなど、リアリティを強く求めているのも印象的でした。やはりコンテストで入賞を目指すという高い動機付けが、高品質のレイアウト製作という方向に働いています。
 過去50年に渡って編集発行を続けてきた部の機関誌も並べられていました。僕の現役当時はわら半紙に輪転機を使って印刷していましたが、それから程なくしてコピーの時代となりました。現在では製本も本格的になり一部でカラー印刷も使われ、これも時代の変遷を感じさせられました。

 この後現役生を校内でお見送りし、東上線で池袋の会場に移動して成人限定の2次会を行ないました。参加者は約40名。これといったイベントのないただの飲み会ではありましたが、顧問の先生も交えて酒を片手にひたすら鉄談義ができる、というだけでも画期的であります。我々世代も一定の人数がまとまり、今の昔の鉄について熱く語り合いました。さらに我々世代は先輩後輩の再会を祝し、3次会まで繰り出しました。

 今回、50周年記念同窓会に参加して本当に良かったと思いました。卒業以来の再会となる先輩後輩。現役生の積極的な活動に触れられたこと。同窓会を通して実現した人材の交流。運営面で多少の不手際もあったようですが、何より今回のイベントを開催してくださったこと自体にまず感謝しています。今後、同窓会は継続的に行なわれるという話ですので、定期化すれば運営もスムーズになりますし、OB同士や現役生との交流も一層深められると思います。
 2次会では若い世代のOBとも会話をしました。その1人が、僕の実家近くの「お立ち台」撮影地の写真を見せてくれたので、僕がお立ち台周辺の話をすると非常に喜んでもらいました。これを通して感じたのが「知の共有」、すなわち各OBが協力のもと、得意分野(調査,旅行,写真,模型等々)やちょっと自慢したいこと(住所が有名スポットに近い,鉄道会社に勤務,など)をデータベース化すれば、現役生の活動に役に立つのかな、と思いました。
 いずれにしても今後の展開が楽しみとなる、記念同窓会でした。

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