メゾン 道の果て

2月27日

 9日の開会式から2週間に渡って繰り広げられた平昌オリンピック。
 日本は過去最多となる、金4個を含む13個のメダルを獲得して幕を閉じました。

 大会期間中、各局で競技の模様が中継されていましたが、
 今回やたらと放映が多かったと感じたのが、カーリング。
 番組表を見ると、毎日どこかで必ずカーリングの生中継が入るような調子です。
 中継数の多さではフィギュアスケートやスキージャンプやスピードスケートなども凌いでいます。
 メダルをまだ取ったこともないカーリングがなぜここまで注目されるのか不思議でしたが、
 女子の予選を見て、理由が少し分かりました。

 かわいい。

 みんな、生き生きとした表情でプレーをしている。
 スピードと風当たりの冷たさに、つい厳しい顔つきになってしまう他の競技では見られない和やかさがあります。
 選手達のやりとりもよく聞こえてきてきます。それがまるで女子高生の雑談のような会話。これもまた親近感を覚えます。そんな会話からスーパープレーが飛び出してくるのだから、またすごいです。
 僕も最初はカーリングにはあまり興味なく、妻が付けていたテレビ中継を何となく見ていたのですが、
 選手達が醸す魅力(魔力?)に、いつしか釘付けになっていました。
 よく分からなかったカーリングのルールも少しずつ理解するようになりました。

 こうして日本中から注目を集めたからか、他国の強豪チームに次々勝利し、初めての銅を獲得するまでに至りました。今や時の人。今日も凱旋帰郷会見で、他の競技を差し置いてトップで伝えています。
 今までマイナーなスポーツと見られていたカーリングが、選手達の笑顔と親しみやすさで知名度を上げていったのは大変素晴らしいことと思います。カーリングに限らず他のスポーツも、別の視点から眺めてみると新たな魅力が見つかるのではないでしょうか。


2月20日

 毎週土曜日の夕方放送されている、NHKのEテレアニメ「クラシカロイド」にはまっています。

 第1シリーズはおととし10月から半年間に渡って放送されてきました。
 内容はというと、研究者によって作り上げられた8体の人造人間「クライカロイド」が、研究者の娘が営んでいるアパートに居候した上、毎回大騒動を繰り広げるというものです。
 その8体とは、
 餃子の焼き加減に異常なまでに執念を燃やすベートーベン。
 いたずら大好きモーツァルト。
 女に生まれ変わって、愛を説きまくるリスト。
 対人恐怖症で引きこもり、いつもみかん箱をかぶっているショパン。
 ベートーベンを尊敬して止まないシューベルト。
 天然系のバダジェフスカと東北?訛りがすごいチャイコフスキーの少女2人組ユニット。
 たまにアパートにやってくる、音楽プロダクション社長バッハ。
 どのキャラクターも強烈過ぎます。これが毎回衝突しては、主人公の歌苗やその幼なじみの奏助など人間達を振り回し、キレると「ムジーク」という魔法を発動して回りを音楽の世界の渦に巻き込んでいく。
 とにかくはちゃめちゃです。でもストーリーは非常に緻密に組み立てられていて、実在したベートーベンやモーツァルトなど音楽家達の逸話をうまく組み込む辺り秀逸です。
 また彼らを見ていると、現実の人間社会を相当煮詰めて濃くしたというか、ありえないけどありえそうというか、そんな微妙な部分からも笑いを誘います。
 第1シリーズを途中から見始めましたが、そのストーリー展開に引き込まれ、大爆笑しながら、いつしか虜になっていました。金曜日のビットワールドなどもそうですが、最近のEテレコンテンツは時に強力です。

 半年間の放送が大好評だったか、昨年秋から現行の第2シーズンが始まりました。このシリーズから新キャラクターとしてワーグナーとドボルザークが加わります。ワーグナーはバッハとムジーク対決の末プロダクションからバッハを追い出し、音楽プロデューサー兼若手アイドルとして革命を進め、他のクライカロイド達とぶつかっていきます。ドボルザークはなぜか人間ではなくカバとして登場しますが、ムジークを使うとカバなのに言葉がしゃべれたりします。最近の放送では相撲対決をしたり、1話全体が西部劇になったり(リストがロデオマシーンに乗ってムジークを発動させていたからというオチ付き)、子供キャラに変身する薬を飲んで別のアニメを見ているような状態になったり、はちゃめちゃの度合が加速しています。
 舞台は音楽の街、浜松。プロダクションの建物は浜松一の高いビル「アクトタワー」によく似ているし、餃子やみかん、お茶など名産品を随所に挟んできます。遠州鉄道2000系?もチョイ役で出てきました。うなぎパイとおんな城主直虎はまだ出てきていないようですが、今後さらにご期待。


2月9日

 冬らしい、寒い毎日が続きます。
 1月22日に降った大雪が、半月以上経った今でもあちらこちらに残っています。
 普通の年なら10日過ぎればほとんど溶けてなくなってしまうのですが、
 さいたま市に観測始まって以来の-9.8℃をもたらした大寒波が2回もやってきて、これが雪解けを遅らせています。
 朝の極寒に体がようやく慣れてきたせいか、-9.8℃の日の朝も、連日続いている-3℃と大して変わらなく感じました。が、いずれにしても手が凍り付くほどの、真冬の朝7時台に家を飛び出すのは苦手です。早く春が来てほしいです。
 日本海側では37年ぶりともいわれる豪雪となり、国道にたくさんの車が立ち往生しているのが報道されています。豪雪地帯の人達が大変な思いをしているのに比べれば、関東の極寒は大した問題ではないのかもしれません。

 大寒波は、過去最大級のインフルエンザの流行も連れてきています。
 通っている幼稚園の別のクラスでは3日間の学級閉鎖がありました。
 子供がじんましんにかかったので小児科医に連れていくと、待合室がインフルエンザ患者であふれかえって2時間待たされたと妻の談。待ち時間の間に感染されてはしゃれにならないです。
 会社でもインフルエンザで1週間出社できなかった人が2〜3人出ました。
 数年前に会社の別の事業所でパンデミックが起こり、ほとんどの人が出社できず業務がまひしたという話を思い出しました。
 前もって子供に予防接種をしておいた効果か、幸い我が家は今のところかかっておらず全員元気に過ごしていますが、正に戦々恐々です。

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