メゾン 道の果て

7月30日

 自宅から駅に向かう途中にある広場で、毎年7月末になると盆踊りが開かれています。
 例年は平日の夜ですが、今年は開催が土曜日と重なったので、初めて子供と一緒に見に行きました。

 盆踊りを見に行くのも久しぶりですが、改めて眺めてみると、
 まず自転車がたくさん置いてある!
 普段は人っ子一人いないことも多いその広場に、200やら300やら、とにかく大量の自転車が整然と並べられているのに驚きました。
 会場には木のやぐらが組まれ、たくさんの提灯が飾られ、いかにも盆踊り、夏祭りといった雰囲気です。
 そしてここを走り回っている主役は、これまたおびただしい数の子供達!
 近所の小学校の全校児童がみんな来ているのでは、と思わせるほどの数です。
 実際、うちの子供も何人もの同級生に声をかけられていました。

 会場には露店がいくつか出店していました。焼きそば,フランクフルト,ポップコーン,地元食材を使った味噌きゅうりや枝豆など。それから子供が好きな光り物おもちゃもありました。これらの露店は地元商店会の店主やボランティアが中心になって回していて、市民や子供達に寄り添う姿に好感が持てました。自分が子供だった頃の、ちょっぴり怪しい縁日屋台とは全く違います。
 そしてまた驚いたのは、一部の店では行列までできていたこと。においにつられたのか、売り方が上手だったのか分かりませんが、行列ができるほどに活気がみなぎっているのを強く感じました。

 盆踊りとはいいますが、踊り手の婦人会メンバーは数が多くなく、主役はお構いなしに自由に走り回る子供達になっています。それでも、町内会行事にこれだけの子供達が集まってくることで、地区の未来は明るいものになる、と確信しました。子供達が親になったときに、また思い出して次の世代を連れていって..近所付き合いが希薄になる今日この頃でも、夏祭りは地域行事の象徴といえます。


7月23日

 長い長い梅雨空の日々が続いています。
 6月26日を最後に、1日を通して晴れた日が1日もない。
 6月28日から7月16日まで、19日連続で日照時間ほとんどなし。
 週末に至っては、6月22日以降5週11日連続で!!雨か曇りのぐずついた天気。
 晴れたら動画投稿用に外でビデオ撮影しようと思っていましたが、5週末続けてかなわず先延ばし継続中。
 ここまで曇り続きになるともうあきれるばかりです。毎週のように、天に向かって恨み節をぼやいています。

 長梅雨は生き物にも影響が出ています。
 この時期になると自宅の庭に発生するカタツムリ。
 おととし,去年の捕獲数が少なかったからかもしれませんが、
 今年はわずか3週間余りの間に1000匹以上もの超大量捕獲。
 過去最高記録のさらに2倍です。この狭い庭の敷地内で、これだけの数がいたことに驚きです。
 コガネムシも今年は動きが早く、今日時点で累計50匹近く捕まえています。
 雨の日の夜に出てきては自宅の白樺に飛んでたかって来るようで、警戒は続きます。
 それだけではありません。植木鉢の1つに、キノコが突然生えてきました。
 何の種類か分かりませんが、湿気の多い日が続いてキノコの成長には最適な環境だったのでしょう。

 しかし長い曇りや雨の日々も、ようやく終わりが見えてきました。明日辺りから念願の青空がやってきそうです。暑い毎日になりますが、これぞ夏というもの。止まっていたビデオ撮影も再開です。


7月12日

 通勤ルートを上野東京ライン系統に変えて約2ヶ月。
 地下鉄では望めなかった東京都心部の車窓も、行き帰りの楽しみになってきました。
 そんな何気ない車窓風景の中でも、思わぬ発見があります。

 会社帰りに常磐線に乗って外を眺めていると、三河島駅の近くで、何やら巨大な「朝顔の木」のようなものを見かけました。
 朝顔といえば、このページでも自宅の庭に生えてすさまじい状態となったのを何度も取り上げてきました。
また自宅周辺を自転車で走らせていて、3mくらいの高さにまで群落を作った株をいくつか見ていますが、「朝顔の木」はそれをはるかに上回る巨大さ。一体どれだけのものなのか。
 後日改めて、三河島で途中下車して観察に行きました。

 これが「朝顔の木」です。三河島駅のホームから見下ろす位置にあり、高さ5mくらいはあります。
 蔓で伸びる朝顔が単体で木のようになることはあり得ないので、恐らく他の木に絡みついてここまで巨大化したのでしょう。

 それだけでは終わりません。さらに伸びた蔓は高さ6mくらいの電線に絡みつき、ここからぶら下がってたくさんの青紫色の花を付けています。朝顔の生命力,強靱さを見せつけられ圧倒されてしまいます。
 そういえば自宅周辺でいくつか見かけた朝顔群落は、どれもこれと同じ青紫色の花を付ける種類でした。もしかするとこの種類だけが、巨大化する要素を持っているのかもしれませんね。

 今回この発見がなければ、三河島という駅に降り立つことなどなかったのですが、ここは東京の都心部近くにありながら大きな再開発がされておらず、15両編成が止まるホームの東端に1ヶ所だけある改札を抜けるとすぐに住宅密集地という、住に徹した環境にあります。駅前の商店は少なく、駅近くに公園が2ヶ所、外国人向けのゲストハウスがある。かつて労働者の街だったというこの場所も、時代とともに変化しつつあります。

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