メゾン 道の果て

10月31日

 会社の営業部門で座席レイアウト変更を行なうことになり、各担当者は仕事の合間に、使わなくなった書類の整理,処分を進めています。
 ペーパーレス推進→保管している書類を減らす→ロッカーの大幅削減でスペース捻出→フリーアドレス(全席自由)化・テレワーク推進とともにオフィスにゆとりを、という考えでのレイアウト変更実施ですが、我が営業事務部門では未だにペーパーレス化が困難な(それも営業側の理由で)手続きが多く、紙書類が飛び交っています。何だかなあ、とぼやきたくなります。

 今回のレイアウト変更でも大量の廃棄物が発生しています。
 指定集積場所に集められた廃棄物を眺めてみると、段ボール箱に詰められた大量の紙書類とともに捨てられていたのは、
 ・バインダー,クリアファイル
 ・大型ステープラー,ステープル(ホチキスとその針)
 ・穴開けパンチ
 ・ヘッドセット
 ・無線LANアダプター(子機)
 といった面々です。
 バインダーは紙を200〜300枚は閉じられる大型のものが数十冊単位で捨てられていました。ペーパーレス化,書類のデータ保管化(PDF化)で無用となったのでしょう。同じ理由でクリアファイルも色柄とりどりのものがまとめて処分されています。ステープラーや穴開けパンチなどもこれに関連しています。
 一方でテレワークに必要なマイク付きヘッドセットも複数台見かけました。イヤホン端子に接続するタイプ,USB用など数種類ありどれもほぼ未使用のようです。なのに処分されているのは、耳に装着する部分のスポンジが経年劣化してぼろぼろ落ちてしまっているからと思われます。無線LANアダプターは、最近のパソコンでは無線LANが本体標準装備となって、USB外付けタイプの出番がなくなったのが理由です。
 新品に近い外観の品もあり、処分にはもったいないとも思いますが、これも時代の流れなのでしょうか。
 かなり昔、今回と同様のレイアウト変更のときに、フロッピーディスクが大量に捨てられる、ということを書いた記憶があります。このときも、保存手段のフロッピーからCD,ハードディスクへの交代という移り変わりがありました。今や情報セキュリティの観点から各パソコンのハードディスクはWindowsOS以外入れられなくなり、データは外部のデータセンターで一括管理された結果、廃棄物の中にCD−ROMですらあまり見かけなくなりました。廃棄物からも、それぞれの時代の栄枯盛衰が読み取れます。


10月23日

 前回、ペーパー建物を並べて商店街を表現するのに、「グレーの色画用紙を買って道路を表現すれば」と書きました。グレーの色画用紙が文具店などで普通に売っているものだと思って。
 ところが。
 現実にお店を回ってみると、実はグレーの色画用紙は一般的ではないことに気付かされました。
 近所の100円ショップでも文具専門店でも、並んでいた色画用紙の多くが赤青黄緑などといった基本色と、これに加えてパステルカラー色分け。オレンジや黄色や緑色などが微妙な色違いで何種類かありました。またラメ入りの金銀色というのもありました。しかしなぜかグレーだけはありません。
 さらにディスカウント店、DIY店、東急ハンズまで回って探しましたが、グレーの色画用紙は見つけられませんでした。
 お絵かきには全く使えない黒い画用紙も普通に売られているのに、一体なぜグレーの画用紙は売っていないのだろう。グレーはそんなに需要の少ない色なのか。
 確かにグレーは白と黒の中間で表現された、彩りのない地味な存在です。しかし、空や海の青、土の茶色、草原の緑と並んで、我々が最も身近に接するのが石ころ、岩石のグレーです。地球本来のアースカラーの1つです。それだからこそ、一般的に販売されてしかるべき基本色の1つだと思うのですが..。

 とはいえ一般的に売られていないのを嘆いても仕方ないので、次善の策として思い付いたのが、
 ティッシュやお菓子の箱に使われている厚紙。この印刷されていない裏側の色が、少し茶色がかっていますがグレーです。この厚紙を適当な大きさに切断することで、舗装道路を表現できそうです。
 実際に建物と一緒に並べてみましたが、それだけでも実感度は上がります。さらに白のビニールテープを細く切り貼りしてセンターラインを表現すると、俄然道路らしくなってきました。手持ちのトミカなどのミニカーを配置すると、まるで実物の道路に車がいるかのような感じです。少し茶色がかっているのが、土ぼこりが付いているように見えて、晴れた日の乾いた路面のイメージをかき立てるようです。


10月15日

 プラレール動画を投稿し始めて5ヶ月。現在のところおよそ月1本のペースで新作動画をアップしています。
 最初の投稿は再生回数も少なく、初投稿から1週間で30回。1ヶ月以上かかってようやく100回、というペースでしたが、特定路線の特定駅をイメージした作品を作ってからは、100回を1週間余りで達成するようになり、人気YouTuberの足元にも遠く及ばないものの、ある一定の支持は得られつつあるように感じてきています。

 ところでプラレールでレイアウトを作っていて最近強く思うのが、
 「街のにぎわいがない」
 ということ。
 鉄道は、利用客がいるからこそ成り立つシステムであって、利用客が乗り降りする駅周辺には、(秘境駅でない限り)街とか集落というものがあります。街に建物があり道があり車があり、こうした裏方さんがいるから役者である鉄道車輌が引き立つのだと思います。Nゲージ鉄道模型ではこうした周辺建物は早くから数多く商品化されていますが、プラレールでは駅や車輌基地といった鉄道に直接関係する建物のみ。共通システムのトミカでも、車に関係の深い建物ばかりで、普通のビルや商店、住宅などはラインナップされていない、と大変貧弱な状況なのが実態です。
 なければ自分で作る、というのがやり方ですが、プラレールもトミカも子供向けおもちゃということを考えると、できれば親子で、または子供だけでも簡単に作れるものにしたい。
 それをかなえてくれるのが、紙で建物を作る、ペーパークラフトです。

 ペーパークラフトも最近ネットで公開されダウンロードできる作品が増えていますが、日本の普通の建物についてはまだ数少ないようです。主なところでは、
 ・東芝テック
 ・キリンビバレッジ
 ・キヤノン
 といった大手企業が、主に子供をターゲットにした作品を公開しています。
 特に東芝テックは構造が簡単,大きさもプラレール向け,種類も豊富で親子工作には最もおすすめです。キリンビバレッジやキヤノンはやや難易度が上がり、縮尺も作品によりまちまちで現物を調べて拡大縮小印刷する必要がありますが、パーツが多い分完成したときの喜びは大きいと思います。

 この3連休、猛烈な台風19号が首都圏を襲い、土曜日は家から1歩も外に出られませんでしたが、これを逆手に取り、親子で部屋にこもって建物ペーパークラフト作りにいそしみました。
 100円ショップで買っておいたA4厚紙に、上記サイトの作品をカラープリンターで印刷し、はさみやカッターで切り抜いて折り紙のように折り、のりやテープを使って組み立てます。1日で数多くの建物を組み上げ、ちょっとした街が出来上がりました。
 プラレールで小さな駅と踏切のレイアウトを作り、ここにペーパー建物商店街を並べてみます。

 右写真、ペーパー建物を並べる前と比較すると一目瞭然。何もない殺風景だった駅周辺がぐっと実感的になり、にぎわいが聞こえてきそうな感覚に誘われます。あとはグレーの色画用紙を買って道路を表現すれば一層実感的になると思います。
 駅前商店街はこれで充実できましたが、駅周辺の住宅街はまだアイテム数が少ないので、次のステップでは自分でペーパー住宅を作ってみようと思案しています。

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