メゾン 道の果て

2月29日

 新型コロナウイルス対策で、このわずか2〜3日の間に大きな動きがありました。
 勤務先の会社で急遽、テレワーク(在宅勤務,遠隔勤務)の実施拡大が決まり、原則週2回までとなっていた上限が撤廃され当面は在宅勤務が自由にできるようになりました。
 紙で営業部門に配布する業務が残っているがために全面的なテレワーク化には至りませんが、その必要最小限の要員を当番制にすることで、例えば連続3日間在宅勤務などということが実際に行なわれることになります。
 この施策はおとといから実行に移されましたが、実際に在宅勤務をしてみるとネットワークの不具合が続出。画面が数分間固まったり、動いたかと思えば突然回線が切断したり、音声通話が途切れて聞こえなかったり相手に伝わらなかったり。昨年8月の営業部門一斉テレワークでもこんなトラブルはなかったのに。オリンピック混雑対策を狙いとした東京地区のみの実施と、今回のような全国的な実施とでは訳が違ってくるのでしょうか。
 周辺の大手企業では社員のウイルス感染が確認されて全社が在宅勤務に切り替えるなど、当社以上にテレワークが強く推進されているようですが、おとといを見る限りでは通勤電車の混雑はほんのわずかに緩和されたというレベルで、18時台の帰りは相変わらず座れません。世の中の大半を占める中小企業への、テレワーク導入の取り組みが課題となっているように感じました。

 学校では、政府からの全国一斉臨時休校の要請を受け、地元自治体でも3月2日からの休校を決定しました。
 半月以上の繰り上げで事実上の春休みに入ったも同然です。が、ウイルス対策で不要不急の外出を控えるようのお達しがあり、週末ごとに妻子が出かけるフリーマーケットも軒並み中止となり、各地の遊園地やテーマパークが休園するような状況では、毎日が家にこもってとなり、長い春休みが魅力半減になってしまいます。
 学習塾も同様で、子供が通っている英語教室も2週間、レッスン2回分をお休みするとのメールがありました。
 一方通信教育は、3月分の教材を会員以外にも無料で公開するとの通知が入りました。臨時休校となった小中学生が学習に不足ないようにという考慮を感じます。

 未知のウイルスという予測できなかった事態とはいえ、今回のテレワーク実施,一斉休校,イベント自粛などの急激な決定,実行で多くの人々が振り回されています。ゆっくり休める人もいれば職や収入源を失う人、逆に多忙になる職種もあります。政府が責任を取るとは言っていますが、その言葉の通りしっかりとしたフォローをお願いしたいです。


2月24日

 最近、子供が「おしりたんてい」にはまっています。
 「おしりたんてい」は、幼稚園から小学校低学年を対象とした人気の絵本という認識はしていましたが、子供が、NHKでアニメが放送されているので見たい、と言い出してきて、このところ毎週土曜の朝、放送に付き合っています。
 実際に見てみると、これが結構親子で一緒に楽しめてしまいます。
 まず主題歌がかっこいい。子供はリズムに乗りながら一生懸命踊っています。親はリモコンのdボタンを一生懸命押して、時間内にできるだけ多くのスイートポテト(アイテム)を集めています。
 番組の前半、ストーリー展開が進む中で時々、
 「○○(ターゲットなど)はどこ?」
 と1枚ものの絵が表示されます。
 この中にはたくさんの登場人物が描かれていて、片隅にあるヒントの絵と同じものを30秒で探す、というクイズです。
 親子どちらが早く見つけるか競争しています。
 番組の後半に入るとき、「おしりをさがせ!」 の画面が出て、「このあと、おはなしのなかに、みどりのおしり(色や形は毎回変わる)が4こ かくされているよ!」とナレーションがかかります。ここから10分、親も子供もみどりのおしり探しに夢中になり、見つけたときは、あった!と声を上げています。
 実によくできた、アミューズメント性の高いアニメだと思います。小学1年生達に人気が高いのもよく分かります。
 ストーリーも、幼児向けアニメとは思えないほど手の込んだ展開があったり、あっと驚く意外な結末が待っていたり。大人でも楽しめる内容です。
 しかし子供にとって面白いのは、「失礼こかせていただきます」の決めぜりふとともに、ぷぷぅ〜と臭いガスを撒いて周りのキャラ達を撃沈させるシーン。今も昔も子供は、出るもの におうものが好きなようです。

 そのアニメ版おしりたんていも、現在放送されているのは実は再放送で、初回放送は2年前の春から全39話、足掛け9ヶ月に渡って続いていたとのこと。再放送されるだけに人気が高い証拠でもあります。
 NHKのアニメは時たま面白かったり、傑作と思う作品が出てきます。2年前まで放送されていた「クラシカロイド」とか、月曜火曜夕方の「わしも」とか。今後の新たな作品でまた興味深いのが出るかもしれないので、目が離せなくなります。


2月15日

 このところ連日のように、新型コロナウイルスの騒動が報道されています。
 発生源となった中国では死者が1000人、感染者数が6万人を超えたと伝えています。
 それどころか、日本国内でも初の死者が確認されたとの情報が入ってきました。しかも外国人との接点がなく、どのようにして感染したのか分かっていません。大変恐ろしい事態です。

 横浜港では感染者が乗船していたとのことから豪華客船が港内で足止めされ、数千人の乗客がウイルス潜伏期間の2週間、各客室で待機させらせれています。中国、武漢(ウーハン)から帰国したチャーター便でも同様に、帰国者は14日間、指定されたホテルや施設などで待機させられています。
 この間、電話やネットを通じて外部との連絡は取れるものの、部屋から外には出られず、事実上の軟禁状態に置かれています。昨日まで船内で数々のアトラクションを楽しんでいたのが一転し、感染者と一緒に過ごしていた疑いで禁錮14日の刑に処せられている、といっても過言ではないでしょう。お気持ちをお察しいたします。
 もし自分がこの状況に置かれたらどうだろうか。
 確かに「14日間、ネットで動画を見放題。無料の食事付き」というとらえ方をすれば魅力的に映ります。あらゆる種類のネット動画や中継を毎日代わりばんこに見て、少し飽きたらネットゲームをしたりSNSで発信したり..家から一歩も出ず引きこもっている人々の気持ちが分かります。
 しかしその一方で、感染の恐怖、死の恐怖というものも付きまとってきます。
 自分が発症することがあるかもしれない、とか、外から支給された食料や空気とともにウイルスが侵入してこないかとか。
 死の恐怖というプレッシャーの下では、ネット動画を見ていても楽しいものではないと思います。

 万が一、国内で感染が広がったらどんなことになるだろう。
 一定期間会社に出勤できなくなるどころか、自宅軟禁状態になる地区が出るかも分かりません。経済活動にも大きな打撃になります。
 今年の一大イベント、東京オリンピック,パラリンピックの開催自体危ぶまれます。
 このような事態にならないことを、今はひたすら願うばかりです。

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