メゾン 道の果て

3月31日

 新型コロナウイルスの感染が拡大し、毎日のニュースはほとんどがこの関連で占められています。
 病院や施設での集団感染が相次いで報じられ、東京と周辺の1都3県では不要不急の外出自粛指示も出されています。大規模なコンサートやイベントは軒並み中止、春の高校野球も中止、大相撲は無観客開催、テレビ番組のスタジオ収録も無観客。異常事態です。
 そしてオリンピック,パラリンピックは1年延期が発表されました。Tokyo 2020ならぬTokyo 2021ということになります。
 そこへ昨日、大変ショッキングなニュースが入ってきました。大御所お笑いタレントの志村けんさんが新型ウイルスで亡くなった、との報道です。日本国民共通の国宝を突然失い、自分を含めて打ちひしがれています。

 欧米諸国はさらに深刻で、イタリアではわずか1ヶ月余りで感染者10万人、死者が1万人超えです。医療崩壊が起こっている事態を深く憂慮します。アメリカは感染者数が15万人。直近1週間で4倍の、爆発的な広がり方です。
 これに比べれば我が日本の感染者数は本日現在で約2700人、死者数も100人に届いていない状況で欧米に比べれば感染拡大は抑えられています。冬になると風邪をひいていないのに自主的にマスクをつける人が多いなど、自身の健康管理に気遣いをする国民性が感染の拡大を防いでいるのではと思っています。
 とはいうものの決して油断できないことには変わりありません。
 僕自身も電車で出勤する日には必ずマスクを着けて外出するようにしました。通勤時間帯の電車の混雑は相変わらずですが、車内を見渡すとマスクを着けていない人がごく少数になっています。勤務中も、買い物で店に入るときも常にマスクを着用しています。ちなみにマスクはウイルス騒動以前から自宅にある程度必要数のストックがあり、これを開けて使っています。
 在宅勤務も今月は連日のように実施しています。最初は遠隔勤務者の集中で回線がつながりにくくなる障害がありましたが、程なく通信環境も増強され、現在ではほぼ問題なく利用できています。

 学校も休校要請から1ヶ月。子供は毎日が春休み状態となり、親が在宅勤務をしている傍らでテレビゲームをしたりして遊んで過ごしています。今月登校したのは終業式の1回のみ。もう少し大きくなると、友達と会えなくてさみしい、と言い出すのでしょうが、まだ1年生だからなのか、外に出ず家の中でゲームしたり絵本を読んで過ごすのが好みのようです。英語教室も結局、今月の全レッスンが中止となりました(4月からは再開できるとの連絡もありました)。
 家の中で長くくすぶり続けるのもと思い、今週、子供用の自転車を買いました。18インチで、子供がサドルに跨って両足が付く高さに調整し、近くの小さな公園まで連れて練習させています。行動範囲が自宅周辺,屋外で人通りが少ないところなので感染のリスクは少ないと考えています(が、普通の風邪をひかないようにそれなりの格好はさせています)。

 今日は会社への出勤日。各都府県知事の外出自粛、テレワーク実行の呼びかけに応じたのか、通勤電車の混雑がようやく収まり、途中駅からでも座席にありつけるようになりました。まるで土曜出勤しているかのような気分です。いつもであれば年度末最後は会社の営業部門は大忙しですが、一斉在宅勤務実行で静まり返り、事務部門だけがせわしなく動いています。何はともあれ一日も早く感染拡大が収束し、元通りの生活ができるよう願うばかりです。


3月24日

 自宅の外壁を塗り替えた話。
 昨年12月に外壁塗装の見積もりを取ったことを書きましたが、その後検討の結果、最終的に見積もり金額の安い外部業者に依頼することにしました。大手塗料メーカーの関連会社ということもあり、信頼性が高いとの判断です。

 そして今月に入って、いよいよ塗り替え作業が始まりました。
 初日は足場の組み立て。足場担当の業者が中型トラックで乗り付け、作業員2人がかりで丸1日かけて組み上げます。
 塗装担当の業者は2日目から入ります。塗装の職人さんは1人。最初は高圧洗浄機を使って長年の汚れを落とします。畑に面した北側一面についていた苔もきれいさっぱり落としました。
 3日目から4日目にかけて窓枠など塗装しない部分のマスキング。丁寧な作業が求められるのか、こちらの想像しているよりも時間をかけて養生していました。
 4日目の後半から下塗りが始まり、6日目までに外壁全体が下塗りの白で塗りつくされました。並行して屋根庇など細かい部分の塗装も進めます。
 7日目から上塗りです。今回の塗り替えでは、妻の意向で、今までよりもかなり濃い目の色にしました。汚れが目立たなくなるというのが理由ですが、実際に塗ってみると思っていたほど大きくイメージが変わらないように感じます。
 9〜10日目で雨どいやシャッターボックスなどの付属品を塗り分け、並行してマスキングをはがしてゆきます。そして11日目で営業さんも入って最終確認、検収。12日目に再び足場担当業者が来て半日で足場を撤去します。
 職人さんは毎日8:00に作業を始め、日が暮れる18:00頃まで続けます。期間中、僕は例のウイルス対策で在宅勤務をしていましたが、塗装の職人さんが1人だったこともあってか、高圧洗浄の噴射音を除けば静かで、在宅勤務にも支障はありませんでした。休日は日曜と雨天の日。期間中2日ほど雨が降りましたが、これを含めても半月余りで作業完了となりました。

 完成状態を改めて見ると、今までのざらっとしたモルタル仕上げは粒がとがっていて、ぶつかると擦り傷になりそうな感じでしたが、再塗装でそれがある程度コートされ、柔らかい印象になりました。塗装面は艶があり、新築当時を思わせる美しさが戻ってきました。近所の住宅は10年,20年と塗り替えられていない家も多く、見比べると違いが分かります。


3月14日

 東京メトロ日比谷線の03系が、2月28日の運転を最後に現役引退したとの情報が入ってきました。
 昭和63年のデビュー以来30年余りに渡って日比谷線,東武伊勢崎線で活躍し、毎日の通勤でも大変お世話になっていました。
 後継車の13000系が必要本数となる42編成分出そろい、03系はいつ引退してもおかしくない状況ではありましたが、お別れ運転などのイベントも一切なく、ひっそりと本線上から姿を消してしまったのはとても残念に思います。

 情報では、最後まで営業運転に入っていた03 136編成を含め、すべての編成が既に群馬県内の解体場まで廃車回送されたとのことです。
 ただし、先頭車を中心に地方私鉄へ譲渡の引き合いがあり、一部の車輌がトレーラー輸送で東京都内に戻ってきています。
 南千住にある千住検車区にも03系が何本か戻っているとのことなので、外から様子をうかがってみました。
 (写真はすべて敷地外の公道から撮影しています)

検車区の周囲は高い壁に囲われ中をのぞける部分は限られていますが、南側に塀の低い部分があり、改造待ちの03系の姿が見られました。
東側終端の門から。13000系が並ぶ中、写真右端に03系の先頭車が留置されているのが見えました。
1枚目写真の反対側の位置から。先頭車2両が向かい合っています。03 102, 03 802の車番が読み取れました。この編成も2月まで現役でしたが、廃車回送後に先頭車が南千住に戻ってきています。
また奥にも別の03系先頭車がいるのを確認しています。

 ここには03系が先頭車を中心に10両余り集められ改造中とのことなので、他の車輌は庫内の見えない位置にあると思われます。
 また妙典や新木場の車輌基地にもまとまった数で留置されている他、一部は熊本電鉄,長野電鉄,北陸鉄道への譲渡が始まり、熊本では既に営業運転に入っているそうです。各地に転進する03系達のさらなる活躍を願っています。

BACK道の果て バックナンバーへ
TOPトップへ戻る