メゾン 道の果て

12月31日

 先週に続き、改めて今年1年を振り返ってみると、

 ・2月 会社で在宅勤務の実施拡大 →4月に全面在宅勤務化
 ・3月 自宅の外壁塗り替え
 ・3月 学校休校 →6月より再開
 ・5月〜 プラレールの車体自作,YouTubeに投稿

  今年はコロナウイルスに振り回された出来事が多いです。学校でも3月初めから3ヶ月間もの長い春休みが続きました。6月に入って再開されたものの、最初は感染を警戒し1クラスを2つに分けて授業をしたりなどで進捗がかなり遅れていました。その後徐々に通常体制に戻し、夏休みを2週間に短縮したり運動会などの行事を中止する(代替行事として11月に学年単位のスポーツフェスティバルは開催)などして年間スケジュールの遅れを必死に取り戻そうとしています。
 プラレールの車体自作も、在宅勤務と外出自粛で自宅にいる時間が増えたことで実行しました。東武8000,10030系に続き11月には特急車輌の東武200系も作って動画公開しました。現在も次の新作を設計中です。
 地元路線、東武伊勢崎線車輌の世代交代もありました。3月に20000系,20050系,東京メトロ03系が一斉に引退。代わって70000系70090代がデビューしました。6月には<THライナー>の運行も始まっています。しかし在宅勤務化によって電車に乗る機会自体が激減し、外から眺めるだけの存在になってしまったのは残念です。武蔵野線の205系も秋に最後の編成が引退しています。来年春には185系の引退が予定されています。毎朝の通勤時間に眺めていた斜め3本ストライプの入った長い15両編成も、今のうちに記録しておかねば。

 最後に、今更ながら書けなかった今年の出来事。
●歯医者に通い始めました。中学校時代に虫歯治療して以来歯科医のお世話になることはなかったのですが、1月に左奥歯の1本が圧のかかったような痛みに見舞われ、35年ぶりくらいに歯医者に診療してもらうことになりました。以来10月にかけて数回治療を行いました。年齢柄もありますが歯周病も進行してきているとも云われ、一層時間をかけて歯磨きするように指導を受けました。現在は一旦治療が終わって様子見の状況ですが、行きつけの歯科医を持っておくことの大切さを感じました。


12月26日

 今年も1年を振り返る時期がやってきました。
 身の回りで起きた今年最大の出来事は、何といっても在宅勤務への全面移行でしょう。
 これまでは毎朝早く起きて7時台の電車に乗り、8時半頃に出勤して夕方まで勤務し、再び電車に乗って帰宅するという毎日を繰り返していましたが、在宅勤務になってからは朝起きる時間が少し遅くなり、仕事が終わってからすぐに家族と夕食、通勤移動の時間もなくなって体力的な負担も軽減されています。
 体力面や精神衛生面だけでなく、経済面でも効果が現れているようです。思えば最近銀行にお金を下ろしに行く回数が減ったなあと。
 では在宅勤務への完全移行で実際にどのくらい費用効果があったのか調べてみると、

・通勤定期代:半年で約10万円 →年間で約20万相当。ただし会社負担なので会社の経費削減となり個人としては支出減にならない。
・昼食代:毎月6000円程度 →年間で7万円相当。
・飲み会などの交際費:1回5000円×年15回として →年間で8万円相当。

 ということで個人としては年間約15万円、会社としても約20万円の支出減につながります。
 これに加えて会社からテレワーク関連物品購入手当が月5000円支給されることになりました。年間を通すと6万円の収入となり、個人としての費用効果は年間約21万円ものプラスにつながるという計算です。
 毎日、毎月、ほんのわずかな額でも積み重なると大きいものです。給与や賞与が多少減っても、しばらくの間は現状の生活水準を維持できそうです。
 こうしてみると在宅勤務の完全移行は実にメリットが大きいことがわかりましたが、一方で会社での人と人とのやりとりはすべてネットや電話経由となり、こうなると逆に会社に出社して生身の本人と会って直接話したい、と思う人も少なくないようです。特に定期的な飲み会がなくなってさみしがっている人が多いようで..人間という生きものは何と贅沢にできているんでしょうか。


12月19日

 毎年この時期になると、卒業した大学の合唱団の定期演奏会が行なわれます。この定期演奏会を見に行き、打ち上げに顔を見せるのが僕の恒例行事になっています。
 今年は新型コロナウイルスの大流行で、世界中のあらゆる経済文化活動が停滞する異常な年となりました。我が母校も例外ではなく、学内への入構ができなくなり授業は基本オンラインのみ、クラブ,サークルは学外を含め集合しての活動が禁止され、10月中旬に解除されるまで練習はオンラインのみで行なっていたそうです。Zoomを始めとする遠隔会議ツールの急速な普及は巣ごもりしながらの活動継続に大いに貢献しましたが、通信で1〜2秒のタイムラグが発生し、オンラインで音合わせをすると指揮者と演奏者との呼吸がうまく合わない、という欠点も明らかになり苦慮しています。
 そのような事情で今年は定演を開催するかどうかも直前まで決まらなかったそうですが、団員間で話し合いの結果、開催する判断となりました。ただし大学当局からの指示で徹底した感染防止策が取られることになり、入場者を現役団員の親族,卒団生本人までに制限し、事前予約も必要となりました。もちろんマスク着用で来場することは言うまでもありません。

 今年の会場は埼玉県から見て東京都心部を抜けて正対する方向にある遠い会場となりました。自宅からの所要は最短でも2時間。久々の小旅行気分です。
 会場に赴くと、まず入り口に消毒用アルコールのボトルが置いてあって、これで手を消毒します。
 受付では来場者名簿が準備してあり、記載された氏名にチェックを付けます。また体温も測定します。
 ホールに入って驚いたのは、全団員が特別なマスクを着用して歌っていたこと。一般的なマスクは横に長い四角形や六角形なのに対し、縦に長い四角形で、のれんのように垂らして着用します。一般のマスクよりも大きな声を出しやすい構造のようです。また観客席のうち舞台前方数列は規制線が張られて立ち入れないようにされ、他の席も1人ずつ間隔を空けて座るように指示されていました。着席可能な座席にパンフレットが1部ずつ置かれていました。観客数は例年より大幅に少なく、100人程度に収まっています。
 演目は、例年は組曲(5曲の場合が多い)を一通り歌い、これを3ステージ+アンコールで構成するのですが、今年は3ステージ構成ながら各ステージとも3曲に減らし、アンコールを含めて10曲の演奏となりました。実質2ヶ月間しか練習期間が取れなかった中でも、非常に素晴らしい演奏に魅了されました。
 演奏会終了後、例年ならば「ロビーコール」といって団員がロビーに集まって2曲ほど披露するのですが、今年はそれもなく、観客がほとんどいなくなって後片付けを始めるまで団員は表に出てきませんでした。分かりきっていることですが、何か寂しさを感じます。

 打ち上げは日を改めて、オンラインで開催されました。(家の手伝いもあるので)後半の方で少しだけ顔を出そうと、案内されたZoomミーティングIDに入ると、既に数人ずつにルームが分かれた分科会形式になっていて、会議運営者さんにそのうちの1分科会に放り込まれました。まずはここで1〜2年生部員と会話します。今年は新歓活動も十分にできない中、例年より大幅に少ない5人ながらも新入部員と一緒に活動できたのは喜ばしいです。
 Zoomの新しいバージョンでは、運営者でなくとも分科会を自由に移動できるようになっていて、最新版をインストールすると他の分科会の参加者が表示され、ルームを選んで入ることができました。オンラインでありながら、自宅にいながらにして例年と大きく変わらない打ち上げの会話ができるのは、最先端デジタル技術のありがたみを感じます。

 おしまいに、今年の定演開催を実現してくださった、大変短い期間で演奏を仕上げてくださった団員の皆様、先生方や関係者の皆様に深く感謝します。何もかもがいつも通りとならず、すべてが手探りで進んでいたかと思います。この経験が皆様の、そして団の今後にきっと役に立ってくることを願っています。


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