メゾン 道の果て

4月30日

  野草雑草の花シリーズを始めてからというもの、散歩やランニングのときに道端の草に目配りするのが癖になってしまいました。季節の流れとともに主役の草花も交代しつつありますが、ところどころで畦道の草が不自然なまでに黄色く枯れているのを見かけます。除草剤か何かを撒いたのでしょう。稲作が始まろうとするこの時期に薬で除草することが、生態系に影響がないか少し気になります。


スズメノエンドウ
以前紹介したカラスノエンドウを半分くらいのミニチュアにしたような野草で、花は白色です。カラスノエンドウと共生していることも多く、葉の大きさや花の形で区別がつきます。
ハハコグサ
黄色い小さな花が頂点にかたまりになって付きます。自宅周辺では局地的に繁殖しているのを見かけます。
ハコベ
オランダミミナグサとナズナの中間みたいな育ち方をします。写真では見づらいですが、直径3mmくらいの、花びら10枚の白い花が付きます。
ヘラオオバコ
国道バイパス沿い約1kmに渡って数多く自生していました。花茎は高く飛び出し、穂の下から白く細かい花を咲かせ始め、時間とともに上に向かって咲き進みます。
川土手沿いにたくさん見かけたこの花、ネットで調べても名称が分かりません。葉の付き方がミミナグサ系やキュウリグサとも似ているようですが。小さい花がかたまりになって付くのが特徴です。


4月22日

 最近、自宅近くの林からか、ホーホケキョ、というウグイスの鳴き声が連日のように聞こえます。この街に住み始めて10年以上になりますが、実際に鳴き声を聞くことなどほとんどなかったので、新たな驚きとともに自然のありがたみを感じます。自宅周辺も新築住宅が立ち並びましたが、野生の動植物と触れ合える環境はいつまでも残ってほしいものです。

キュウリグサ
ナズナとよく似た咲き方をする花ですが、花の色は水色がかかっています。葉をちぎってもむとキュウリのようなにおいがする、というのが名前の由来だそうですが、実際にやってみて、云われてみればそういうにおいがするなあ、というのが感想です。
オニタビラコ
タンポポにもノゲシにも似た植物ですが、細い茎をひょろっと高く伸ばして成長し、1cmくらいの小さな花がまとまって付きます。
ハルジオン
ハルジォオンともいいます。この時期急速に茎を伸ばし、うなだれるようにつぼみを付けたかと思うと上向きになって開花します。
ユウゲショウ
桃色の花の大きさは2cm前後。前回のヒナゲシと並んでこの時期を代表する可憐な草花と思います。
アメリカフウロ
葉が独特の形をしています。淡い桜色の花の大きさは数ミリ程度、葉の大きさの割に小さいです。

4月11日

 春の野草の花。調べるごとに種類がどんどん増え、1回や2回では到底おさまりきらず3回目となりました。
 これを書いているそばから、また新たな草花が成長しては咲き始めるので、このシリーズはしばらく続きそうな気配です。


オランダミミナグサ
この時期どこにでも出てくる野草です。茎分かれを繰り返しながらたくさんのつぼみを付けますが、花が咲いているのをめったに見かけません。気が付いたら花が終わっていていつ開いているかも分からず、謎が多いです。

スズメノカタビラ
実家の芝生の中によく生えて出てきていたので、芝生の花だと思っていた時期がありました。
スズメノテッポウ
上と同じく雀の名が付く野草ですが別物です。
湿った環境が好みで耕作前の田んぼの中からたくさん芽を出し、穂を付けます。子供のころこれで草笛を作って遊んだことがありました。今となっては作り方も吹き方も忘れてしまいましたが。
ヒナゲシ
オレンジ色の花が付くこの種類は特に「ナガミヒナゲシ」と呼ばれるそうです。数ある雑草群の中でもひときわ可憐さを誇っています。
イヌナズナ
直径1mmほどの小さい、黄色い花をかたまって付けます。花が終わった後の実の付け方はナズナと似ていますが、ナズナの三角形に対しこちらは長円形の実になります。


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