メゾン 道の果て

7月31日

 1年遅れの東京オリンピックが始まりました。
 連日テレビは朝から夜までいろいろな競技を中継しています。NHKのEテレまでが朝夕の幼児向けを除いてオリンピックに変わってしまい、天才てれびくんやおしりたんていなどが見られなくなって子供が残念がっています。そんな中、日テレだけはいつも通りに情報バラエティを放送していて、かと思ったら1日だけ終日オリンピック中継に差し替えたり。各局の考え方に差が現れて興味深いです。
 中継で映っている各競技会場は感染防止策でほとんど無観客。声援も聞こえず、近代オリンピック史上最も静かな大会となっています。これは異様な光景。コロナ渦さえなければ観客いっぱいで盛り上がったはずなのですが。.こうなれば世界どこで開催しても一緒だと思いました。とはいうものの、大学の入学式・卒業式で入ったことのある日本武道館の内装、スケボー会場背後のレインボーブリッジや会社名が大きく書かれた物流倉庫、自転車なと公道で行なわれる競技での周囲の風景や道路標識などにやっぱり日本、東京なんだなあと安心感をおぼえます。ただ、今は2021年なのに看板がどこも「TOKYO2020」と大書されているのは違和感があります。
 地元埼玉県でも一部の競技が開催されています。先日所用で埼玉スタジアムの近くを車で通り過ぎる機会がありました。会場周辺は通行規制がかかっていましたが、無観客開催だけに警備員の他は散策中の地元民がわずかにいた程度で静かでした。
 
 楽しみにしていた開会式を最初から最後まで中継で見ました。開会式から無観客の、実に静かな幕開けでしたが、選手入場行進の曲にゲーム音楽を高らかにかけたり、プラカードが漫画の吹き出し調になったりなど、日本のサブカルチャーを前面に出していたのはよかったです。演出責任者の解任や辞任など開催寸前の混乱が多かったですが、出だしは何とか無事に、というのが正直なところです。大坂選手が聖火の最終ランナーとなったのも、ダイバーシティ&インクルージョンの体現と実践という観点から支持します。

 開会式から1週間余り、連日ゴールドラッシュが続きます。今夜の途中経過で金17個、銀5個、銅8個。柔道で、水泳で、スケボーで、ソフトボールで、そして卓球やフェンシングでも日本選手が大活躍しています。金の数は前半戦だけで過去最多に迫る勢いで、どこまで記録を伸ばせるか、注目しています。
 その一方でコロナウイルス新規感染者数もまた過去最多を更新しています。本日時点で東京都内で4000人、全国で12000人を超え、危機的な状況です。各人が感染防止に努め、オリンピックが中止されることなく無事に全日程を終えられることを切に祈ります。


7月25日

 盛夏を迎えた、我が家の野菜プランターの現況です。

 今年も小松菜,きゅうり,西瓜,カボチャをプランターで生育しています。鶏ふん系肥料を使った効果は大きく、西瓜は手のひらくらいにまで成長し、今まで育ててきた中で最も大きな実となりました。きゅうりもいくつか収穫できるまでになりましたが、梅雨明けの猛暑に今はどの作物もノックアウト中。梅雨明け前まではジャングルのように入り混じりはびこっていた蔓も、うなだれて意気消沈しているようです。
 小松菜の反対側にはオクラもあり、花が咲き始めました。花が終わって1週間で実の収穫です。

 西瓜ときゅうりの実が仲良く並んでいました。

 少し離れた場所にカボチャを地植えで育てています。こちらも肥料を混ぜこんで育てると、今までにないペースで成長を続け、7月に入って雌花を立て続けに咲かせました。プランターの株は雄花ばかり盛んで雌花は1個たりとも付かないので、やはり地植えのパワーを感じさせました。茎の中間からも根を出していたのでその部分を地面に這わせると、しっかりと根をもぐらせ養分を吸収しています。それがさらなる成長につながっているのでしょう。実の1個は日に日に大きくなっています。今度こそ食用になることを期待しています。
 この成長力を見て、来年は西瓜も地植えにしたいと考えています。庭の木の下、雑草だらけのスペースが1箇所確保できそうなのでここを開墾して小さい畑にしようと。
 周囲には紫蘇も生えています。カボチャ肥料の養分で、他の自生している場所よりもひときわ大きくなっています。今年もバッタが紫蘇の葉を狙って多数出没しています。その都度捕まえてお引き取り願っている(近くの公園などに分けてリリース)のですが、この1ヶ月で追放実績が40匹くらい。しかも小さいほど逃げ足が速く、少しの間に葉が小穴だらけになってしまいました。


7月17日


 自宅のシンボルツリーだった白樺の木が今年、枯れてしまいました。
 12年前、自宅を新築した年の秋に植えて以来、家族を見守り続けていました。
 春に芽吹き、夏には葉を青々と茂らせ、秋には黄色く色づき、やがて葉を落として冬を迎える。庭に出るごとに、外出・帰宅ごとに、季節の移ろいをこの木から感じることができました。
 ところが今年は4月になっても、初夏の汗ばむ陽気を迎えても、一向に新緑が芽吹く様子が見られません。細い枝を折っても、その断面に生気がありません。去年までは元気だったのに。植物の最期は突然にやってくることも多いようです。それにしてもなぜ..原因が思い当たらないです。

  一方で白樺の管理は、コガネムシとの戦いの歴史でもありました。
 毎年7月になると周囲の畑からコガネムシが次々襲来して、夜中のうちに葉を食い荒らします。最初はコガネムシなど考えが全くなく白樺を植えたのですが、最初の頃はひと夏で葉のほとんどを食いつぶされ無残な状態になったこともありました。それ以降、朝に夜中に白樺の木を揺さぶってコガネムシを捕まえ、自宅から遠く離れた河川敷などに追放する、これを夏の間毎日のように繰り返していました。それでも秋までに葉の3割は食害に遭って見苦しい姿になっていました。
 それが今年はコガネムシにとっての食事場所がなくなった訳で、自宅敷地内で全く見かけません。朝晩の捕獲追放作業がなくなったので、精神的に少し楽になっています。

 いずれにしても、白樺が亡くなってしまったのは残念なことです。手入れしたり介護に似たお世話をしたり、の状態でしたが、いざ亡くなってしまうと一抹の寂しさを感じています。
 跡にはまた新たなシンボルツリーを植えようと考えています。食害対策はもちろんのことですが、できれば果実のなる木がいいなあ、と家族と相談しているところです。


7月4日

 長ーいバーコードが印刷されたパッケージを、このところ立て続けに見つけました。
 左写真は近所のスーパーで買ってきた、トモエ乳業の牛乳パックと明治のファットスプレッド。牛乳パックは画面に見える部分に加えてその裏まで3面に渡ってバーコードが連続して印刷されていました。明治のは1面のみですがこれもよく目立ちます。
 さらに右写真、山形県の会社が発売している玉うどんは、表裏2面に長いバーコードが印刷されていました。

 今まで見かけなかったこの長いバーコードが急激に増えてきたのはなぜだろう。
 それには、セルフレジの普及が関係しています。
 自宅周辺にあるスーパーやドラッグストアのうち、少なくとも2軒でセルフレジが導入されています。人件費を削減しながらレーンの数を増やし、レジの行列を少しでも減らす目的で導入されているのですが、実際に使ってみると、エコバッグをセットしてタッチパネルを操作して、籠の商品を1点ずつバーコードを読み取りながらバッグに移し、全商品を移したらまたタッチパネルを操作して会計処理、金額を投入してお釣りとレシートを受け取る。結構面倒で慣れないと時間がかかり、かえって有人レジの行列に並んだ方が早かったりすることも多いです。ということで個人としてはセルフレジはあまり使わない派です。
 その時間がかかっている要因の1つにバーコードの読み取りがあります。バーコードが印刷されている場所を探すのに手間取ったり、バーコードをセンサーに向けてもすぐに反応しなかったり。今回のような長いバーコードを、目立つように複数面に印刷することで、セルフレジ会計のスピードアップを実現しようとしています。現実にどれくらいスピードアップに寄与できるのかはよく分かりませんが、少しでも買い物客の負担を減らしたい、という導入企業の思いが現れています。

 それにしてもこう見ると、長いバーコードを最前面に押し出すのは今までにない斬新なデザインに見えてきます。このスタイルが今後拡大し、他の商品もみんなこのようなパッケージデザインになっていくのか。様子が少し気になったりします。


BACK道の果て バックナンバーへ
TOPトップへ戻る