メゾン 道の果て

12月31日

 今年も大晦日に1年を振り返ります。
 昨年末は1桁の日もあった東京都のコロナウイルス感染者数は、年明けから急増しわずか1ヶ月で2万人を超えて過去最高を記録しました。その後徐々に減少し、6月に1000人台に落ち着いたかと思えば7月に第7波が来て1ヶ月で4万人台となり過去最高をあっさり更新。急に増えては減ってを繰り返しました。今は11月からの第8波の最中で、12/27時点では22063人を記録するなど増加が続いています。
 幸いなことに感染者数は激増しても重症化リスクが少ない方向にウイルスが変異したようで、昨年と比べても行動制限はかなり緩和されています。マスク着用で外出するのは今まで通りですが、少し遠くにお出かけするのも気兼ねすることが少なくなりました。9月には千葉県の小湊鉄道,いすみ鉄道を乗り通してきました。おとといは3年ぶりに仲間7人で忘年会。一方でワクチン接種は4月に2回目を実施した後様子見で、3回目はまだしていません。11月以降感染者が再増加しているので予約を入れようとするも空きはまた1ヶ月先、という状態です。

 それ以外は身の回りのネタが中心となったのは昨年と同様ですが、今年は自宅に咲く花をたくさん紹介してきました。振り返ってみると花の種類と数が想像していた以上に多いことに気づかされました。来年は野草雑草の定点観察を計画しています。
 マイブーム。家族がそれぞれ見るアニメが違う件では、現時点で子供は「SPY×FAMILY」、妻はガンダム水星の魔女を毎週追跡中。「彼女、お借りします」は9月でアニメ、実写ドラマ両方の放送が終了後も動画まとめを見たり、川口駅前の公園がドラマのロケ地と知って自転車で訪問したりなどしています。グッズや展示会には手を出していませんが(笑)。プラレール動画投稿は2月の東武10000系製作で止まっています。子供がプラレールを卒業し毎日任天堂「あつまれどうぶつの森」で遊んでいるようでは若干仕方ないところもありますが、ここにきて東武鉄道自社企画品で70000系70090台<THライナー>色が12月に発売されつい買ってしまいました。来年は「スペーシアX」の登場も予定されています。これはもう少し続けよとの天の声でしょうか。
 今年はロシア、というかソ連がウクライナに侵略戦争を仕掛け、市民が逃げ惑う様子や被害状況が連日のように報道されました。戦争の影響で日本でも物価やエネルギー価格が値上がりしています。一刻も早く戦争状態が終わり、世界中で平穏で安定した生活が戻ってくることを願っています。


12月25日

 英語のリスニングが苦手な件。
 会社の自己啓発学習でMicrosoft Accessの動画教育を受講しています。日本語の教材に適当なコンテンツがなかったこともあり、英語版の動画を視聴しています。ですが、普段から英語を使う環境にいなかったので、英語音声の説明が何をしゃべっているのかさっぱり分かりません。
 こんなとき役に立つのが、この動画に付いていた英語字幕機能。講師がしゃべっていた会話がそのまま文字起こしされて字幕に記録されていたので、内容をおおよそ把握することができました。本来は英語圏の聴覚障害者向け補助として使われる機能のようですが、我々のような英語を学習する非英語圏の人々にも大いに役立ちます。リアルタイム自動文字起こし機能の結果を字幕化されているようで、時々、AccessをAXSとか、VBA(Visual Basic Application)をVrbaなどと別のワードに変換してしまうのはご愛嬌です。
 自動文字起こしといえば、最新のMicrosoft Teams(チーム内で遠隔会議やチャットを行なうグループウエア)では、留守番電話にメッセージを吹き込むと、それがリアルタイムで文字起こしされるだけでなく、英語訳までされて送信先にメールで送付されるという、半世紀前では想像もできなかった世界が広がっています。うー、とか、あっ、とか独り言まで記録、翻訳されてしまうのですから恥ずかしい。

 話を戻して、先日テレビのあるバラエティ番組で、英語のリスニングに関する問題が出されました。
 その内容は、「線路はつづくよどこまでも」の原曲の英語詩が何と言っているかを書き出すものです。
 歌い出しは、
  I 've been working on the railroad All the live long day
  I 've been working on the railroad Just to pass the time away
 となりますが、番組の中では2行目後半が「パスタ」とか、「体毛」に聞こえるとか、空耳アワーのような展開になっていました。
 歌詞の字幕を伏せて、改めて聴いてみると、上の歌い出しのようには聞こえず、
  I 'm be walking on the railroad All the live from,yeah
 と理解していました。原曲は19世紀後半、過酷な労務に従事する鉄道労働者を歌った内容ですが、勝手な解釈では線路の上を歩いて冒険する少年というふうにとらえていました。
 落ち着いてみれば構文的におかしなところに気が付くはずなのですが、英語詩を聞き取るのにいっぱいいっぱいで理解する時間的余裕がなく、まずは最低限受け入れる。その結果が空耳になっての理解となるようです。パスタとか体毛と表現した人のことをあまり笑えません。

 英語だけでなく、日本語でもリスニングが苦手になることがあります。
 先週、大学合唱団の定期演奏会を今年も見に行きました。
 アンコールを除く全曲が日本語詩でしたが、パンフレットに記載されている歌詞を事前に読まないで聴くと、これもまた何言ってるか分からなくなることがままあります。日常的に使っている日本語なのに。
 合唱に限らず、テレビの歌番組でも字幕なしでは歌詞が理解できないことが少なくないです。
 歌い手も日頃から、日本語を聴き手にはっきり分かりやすく伝わるように発音の指導を受けて実践しています。それでも聞き取りづらくなるのはどうしてだろう。歌の特性、普段の話し言葉とイントネーションが違ってくるからなのか、詩と曲のそれぞれで芸術性が高すぎて通常の感覚ではついていけなくなるからなのか。芸術と日常との乖離か。実はそれらだけでは終わらない、もっと壮大な人類の課題なのかもしれません。


12月18日

 夏休みから通い始めたレンタルビデオ店ですが、今も週1回、親子で毎週土曜日に行くのがルーティンになっています。夏休み中に「カードキャプターさくら」を一通り見終わると、次は「ヒミツのここたま」シリーズを週4本ペースで一気見。ただ最近は学校の宿題や自由課題が増えてDVD視聴の時間が取れなくなってきたので、「名探偵コナン」の単行本を毎週2冊ずつ、というようにしています。漫画単行本は1冊1週間で88円(税込、以下同)。古本屋で買っても1冊300円以上するのに比べて4分の1程度の出費で済み、また家の戸棚を本で占領されないのもメリットです。漫画本は辞書のように常日頃必要とされるものではないですから。
 親はレンタルビデオ店に毎回子供の付き添いで行っているようなものですが、最近になって、

 「食品類のワゴンセールが安い」

という事実に気づきました。
 以前も書いたように、このレンタルビデオ店ではお菓子やカップ麺などの軽食類を販売しています。賞味期限が近づくと20%や半額と分かるようにシールを貼って値引き販売するのも一般的なスーパーなどと一緒ですが、特徴的なのは、ここの品揃えが他のスーパーではあまり見かけない商品が多いという点です。
 例えばカップ麺では徳島県の「金ちゃんラーメン」とか、マルちゃん北海道限定の「やきそば弁当」、お菓子では高知県のミレービスケット、石川県のピーナツ揚げ餅「ビーバー」などのようなローカル商品、また大手メーカーでも期間限定ネタは結構多いです。例えばカップヌードルの合体シリーズとか。これらの商品も賞味期限間近になると値引き対象となります。
 今月に入って実際に買ったのが、湖池屋「鬼カラムーチョ」60g入り半額52円、カルビーチョコグラ300g入り20%引き240円。普通のスーパーはもちろん、行きつけのディスカウント店でもこれだけの値引きを見かけることはなかなかありません。鬼カラムーチョはうまみたっぷりでしたがその名の通り鬼辛い。味の冒険も楽しめるのがここのワゴンセールの魅力です。
 またレンタルビデオ店という性格もあってか、キャラクターとのコラボ商品も多いようです。以前、呪術廻戦デザインの缶コーヒーが箱単位で半額となっているのを見ました(買いはしませんでしたが)。他にも鬼滅の刃関連のアクセサリーがワゴンに収められていました。
 何気にあなどれないレンタルビデオ店の食品ワゴンセール。引き続きチェックしていきます。


12月4日

 横浜小観光を楽しんだ後、帰りは元町・中華街駅始発の<Fライナー>に乗りました。
 元町・中華街は横浜高速鉄道の駅ですが、この先東急,東京メトロ,東武または西武と、4社のエリアを渡り歩いて神奈川〜東京〜埼玉を通り抜ける、よく考えれば地味にすごいルートでもあります。<Fライナー>は昼間15分おきと運転頻度は高く、1時間4本のうち2本は東武東上線、2本は西武池袋線に直通します。
 この日乗車した車輌は東急2代目5000系の東横線向け10連口、4000台でした。どの会社の車輌がやってくるのか、わくわくしながら待つのも楽しみです。
 元町・中華街を出た時点での乗客はまばらで、僕が乗っていた先頭車は他に2〜3人しかいません。2駅通過して次はみなとみらい。2〜3人新たに乗り込みました。京急ミュージアムのあった新高島を通過してすぐに横浜。多くの乗客を迎え、座席がほぼ埋まります。
 ここから東急東横線になりますが、地下区間はさらに続きます。反町を通過してようやく地上に出ますが、カーブが多くスピードは一向に上がりません。東急東横線までの種別は特急ですが、特急らしからぬゆったりとした走りでいくつもの駅を通り過ぎます。
 菊名を出ると次は武蔵小杉です。途中の日吉で地下にもぐり、目黒線が加わって複々線区間になります。ここからは俄然スピードが上がり、スマホの自転車アプリで計測すると時速110km近くも出ていました。車輌は通勤形ですが、走りは特急らしくなってきました。すれ違う列車もにぎやかになります。東武9000系が、都営三田線の最新型6500系が、埼玉高速2000系が、後方へとすっとんでいきます。
 多摩川を渡り、地下の田園調布通過で目黒線とも別れて複線で次の自由が丘へ。100km/hの高速で高架を走り抜けます。見慣れた東武70000系の姿が見えると中目黒。代官山を通過して程なく地下に入り、渋谷に着きます。乗客の大部分が入れ替わりました。
 渋谷から地下鉄副都心線、種別も急行になります。次は明治神宮前、その次は1駅通過で新宿三丁目です。ここでも乗客の多くが入れ替わります。地下に入るとGPSの電波がつながらず現在位置や速度の測定ができないのが少しもどかしいですが、それでも時速80km/hくらいは出ている感覚です。東新宿通過中に先行の各駅停車を追い抜きます。次の池袋でも乗客が入れ替わり、東横線からの乗客は他にいなくなったようです。
 その次は小竹向原、ここで2分ほど止まります。この先和光市までは有楽町線となり全駅通過です。地下鉄区間の運転士さんは、通過駅に接近すると律儀に、プァン、と警笛を一発鳴らし、駅を少しスピードを落として通過します。全駅ホームドアが設置されても、安全第一には抜かりがないようで。
 和光市で地上に出て、これより先は東武東上線、複々線区間となります。進行方向左側に東上線池袋発の電車が並走してきました。次の北朝霞・朝霞台で下車し、トリップは終わりとします。元町・中華街からの所要69分。一見遠くて時間がかかりそうに見える埼玉県と横浜中心部が、地下鉄経由でも1時間で行けることに驚きます。

 実際に乗り通して観察すると、やはり主要な駅で乗客の入れ替わりが多く、池袋以北と東急線区間を通しで乗っている乗客はほとんどいなかったようです。とはいえせっかく直通運転、しかも急行で運行しているのですから、長距離の需要開拓、長距離利用にふさわしいサービスがほしいところです。例えば一部座席をボックスシート、またはロング・クロス変換シートにするとか。西武直通では座席定員制の<S・TRAIN>が全車LC変換シートの編成で運行されていますが本数が少ないです。そんな中、東急2代目5000系で編成中にLC変換シートを2両組み込んだ編成がつい最近現れたそうで、願わくばこの編成を<Fライナー>で直通運転に使い、JRのグリーン車のようにクロスモードで有料着席サービスとかしていただけるとうれしいです。

 北朝霞・朝霞台駅周辺はびっくりするほどのどかです。駅から歩いて2分で農家と畑、3分で大地を見下ろす丘の上に出ます。同じ武蔵野線と東武線接続の南越谷・新越谷周辺のにぎわいと比べてしまいますが、東京23区からほんの3駅の駅前でここまで自然豊かな光景に出会うとは。そんなのどかな光景に敷かれた複々線の線路を走る各社色とりどりの通勤電車を眺めるのも乙なものです。

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