「丸の内センターだより」'99-8

  このところ連日公私多忙の状況で、メールを書く暇もないくらいでした(が、返信
はできるだけ早くするように努めました)。
  実は今、このメールは帰りの東北線の車内で打っています。行きの電車は貴重な睡
眠時間、帰りの電車はこれまた貴重なプライベート時間です。先月購入したB5ノー
トのFMV-BIBLO が早速活躍しています。上野から蓮田まで40分、この間に文書を作っ
たり、 NIFTY掲示板のログを読んだり。ますますはまりそうな勢いです。

  今回は「漫画」について。
  「漫画」といえば、もう言うまでもありません、日本の文化の象徴であります。
  4コマからアニメまで、数え切れない量の漫画があらゆる場面で流通しています。
  それゆえ、どこから切り出せばよいか迷いますが、素直に現在の僕と漫画の付き合
いから書くことにしましょう。
  会社に出社して古新聞受けをのぞくと、時々読み終わった漫画雑誌が捨ててありま
す。この中で面白そうなものがあれば、拾って帰りの電車内で読みます。
  現在ターゲットとしているのは「ヤングジャンプ」「ヤングサンデー」「スピリッ
ツ」「モーニング」の4つです。拾って読んで、読み終わったらまた古新聞受けに返
す、それを繰り返しています。費用もかかりませんし。ただし、必ずしも毎週読める
保証だけはありません。ですから3号飛んでストーリーに少し付いていけない、とい
うこともしばしばです。
  これとは別に、月曜と水曜はコンビニで「少年ジャンプ」「少年マガジン」を立ち
読みします。昼休みから食事時間を差し引いた実質30分、気に入った作品をピックア
ップして一気読みするのです。

  さて、ここからは現在読んでいる以上6誌をにわか評論してみたいと思います。
  まず「少年ジャンプ」。昔と比べて面白い作品が少なくなったように思います。と
いうか小中学生向けにつくった作品が多いので、我々大人の感覚では読むに堪えない
、正直なところそんな感想です。にかかわらず毎週立ち読みしているのは、それは楽
しみにしている連載があるからです。強引な展開で毎号爆笑ものの「こち亀」、背景
が緻密に描かれた「Rookies」 、こんな女の子と付き合いたいな、という世の男性陣
の願いをかなれてくれた「I's」 、ストーリーに思わず引き込まれる「ホイッスル」
「ヒカルの碁」など。あとは巻末の投稿コーナーも好きですね。特にかつてのNG大
賞、現在は「アホ研究本部」と名前が変わっていますが、はがき1枚に何でもありの
この企画こそジャンプ最大の楽しみといっても過言ではないでしょう。小中学生らし
く、だじゃれやトイレネタが殺到してますが、量を稼げば苦笑が爆笑になるから不思
議です。
  「少年マガジン」は、ジャンプと比較してやや大人向けというか、読み応えがあり
ます。内容を見ても専門知識が出てきたりなどマニアックで、勉強になります。個人
的に好きなのは「BOYS BE」 「将太の寿司」「勝負師伝説  哲也」それからリアルに
恐い路線で「キムンカムイ」などです。
  「ヤングジャンプ」。男子高生をターゲットにしているらしく、アイドルのグラビ
アが充実しています。お楽しみは「私立T女子学園」。ボケとツッコミとシラケのコ
ンビネーションが最高にマッチしています。「こち亀」「しりT」、スピリッツの
「TKman」 、僕はこの3つを「3大ギャグ漫画」とひそかに呼んでいます。それか
らドラマにもなった「サラリーマン金太郎」。日頃言えないうっぷんを、この作品を
読んで晴らす、という向きも多いのでは。他に「マイホームみらの」「ホットマン」
「B-SHOCK」 この辺りがお気に入りです。
  「ヤングサンデー」。ヤンジャンと出版社が違うだけで内容は似たり寄ったりです
が、力作が多いのもまた然りです。「海猿」「太郎」「桜通信」「カケル」「同じ月
を見ている」というところですね。
  「スピリッツ」。6誌の中で最もお気に入りです。とにかく読み応えのある作品が
そろっています。どれをセレクトしようか迷いますが、「青空」「美味しんぼ」「ビ
リーバーズ」「九龍で会いましょう」などなど。読み切りもレベルが高いです。
  そして「モーニング」。作品の完成度の高さには毎度感動しています。「島耕作」
で経営哲学を学んだり、「カバチタレ!」で法律の抜け道を知ったり、「OL進化論」
で、こんなことあるある、とうなずいたり。
  いかがでしょうか。ここで取り上げた作品から、セレクトした本人の好きな作品の
傾向、ひいては本人の性格までが見て取れますね。皆様のお好みはいかがですか。
  ちょっと量が多くなったので、続きはまた次回に持ち越しましょう。

                     平成11年9月20日