メゾン 道の果て

3月31日

 新・雑草歳時記3月編。
 例年3月20日前後に桜(ソメイヨシノ)の開花が始まり、今頃には満開になるはずなのですが、今年はおとといの時点でほとんどがつぼみのままで、昨日になってようやくちらほら、といった状況です。川土手では開花を待ちきれずにつぼみの下で宴会をしているグループをいくつか見かけます。
 自分が小学生だった50年近く昔は入学式の頃に桜が満開、といった記憶が強く、今年の気候はそれを思い起こします。

  田んぼの土手には、いかにも春爛漫といった光景が広がっています。
 左写真のカットではナズナが中心ですが、他にも黄色いイヌナズナ,ノボロギク,白いタネツケバナ,オランダミミナグサ,赤紫のホトケノザ,ヒメオドリコソウ,カラスノエンドウ,その他スズメノテッポウ,スズメノカタビラ,オオイヌノフグリ,ノゲシ等々多種多様な野草が狭い範囲でそれぞれ群落を作って百花ならぬ十花繚乱状態です。

 上写真の一角にあるオランダミミナグサです。去年も開花状態を載せましたが、今回見かけた方が勢いがあり、めったに見られないチャンスと思い改めて記録しました。

  駐車場。イヌムギの株が成長し、昨年の枯れ草をすでに覆い隠しています。一部の株は穂が生え始めています。
 手前に生えているカラスノエンドウやスズメノエンドウは今が花真っ盛りで、所によってアブラムシがびっしり付いているのも見かけます。
 昨年夏に大きく成長したダンドボロギクの枯れ枝が倒れ、残骸となっているのが見えます。

 昨年12月に登場した、名前も知らない葉の広い草。1月から2月にかけて葉が赤く変色しましたが、その後は成長することもなく変わりません。周囲ではキュウリグサやオオイヌノフグリなどが茎を上に伸ばしているのと対照的です。

 川土手の斜面で見つけた、一見謎の植物。実は一昨年6月に紹介した「タチアオイ」の春姿です。奥に枯れ枝が見られるアジサイ共々手入れされているらしく、去年の残骸はきれいに撤去されています。


3月25日

 昨年2月、松原団地の建て替えで発生した広大な空地のことを書きましたが、
 あれから1年余りで、大きな変化がありました。

 1年前とほぼ同じ方向で撮影。ここには大型鮮魚店「角上魚類」が進出し、2月22日から営業開始しました。駐車場が非常に広く、ひっきりなしに車が出入りしています。店内もさぞかし広いだろう、と思いきや、拍子抜けするほどにコンパクト。それでも産地直送の鮮魚類が所狭しと並べられ、買い物客で大にぎわいです。同じ建物にはマツモトキヨシも出店しています。
 手前側の区画は空地のままでまだ手を付けられていません。

 向こう側から逆方向を臨みます。角上魚類は画面右奥になります。
 中央の建物の1階にホームセンターが、2階に大型電機店が駅前から移転して入居予定です。設備工事が続いており、具体的なオープン時期は示されていません。
 その手前の空地は大手中古車販売店が入居予定でしたが、数々の不適切行為が明らかになって出店が保留になったようで、整地だけがされている状態です。建築予定看板から会社名が一時消されていました。

 隣接する広大な空地には道路ができました。まっすぐではなく、右に左にゆったりと曲がりながら造られています。主役は道路や車ではなく住宅に、美しい街並みに、という理念がうかがえます。一部では実際に住宅が建ち始めています。
 どのような街が作り上げられるのかが、道路造成からも少しずつ見えてきたようです。


3月18日

 近所の川辺には、季節ごとに何種類かの水鳥が入れ替わりでやってきます。
 冬の寒い時期には渡り鳥の鴨が100羽くらい、水面や河原でたたずんでいましたが、3月になってから北国へ飛んで帰っていたのか、今は数羽ほどしか見かけません。
 その代わりに最近現れたのが川鵜(かわう)。
 黒い姿は一見カラスと似ていますが、カラスよりも首が細長いながらも体格がたくましく、くちばしが黄色いので区別できます。
 30羽ほどの群れで行動しています。時に河原の木の枯れ枝に集団でたかったり(見かけがワイルドなのでちょっとした恐怖を感じます)、川の中洲に降り立って休憩し、何羽かは羽を大きく広げて毛づくろいするような動作を見せたり、どことなく修学旅行中の生徒集団を連想させます。
 そんな中、彼らを見ていて
 「列車に興味があるのでは」
 と思うようになりました。
 冬枯れの木で休んでいるときも、反対側の中洲にいるときも、彼らはいつも線路のある方向に首を向けてします。そして数分ごとに高架橋を通過する電車をじっと眺めているようです。
 川辺にはお散歩中の人々や、他の種類の水鳥とかもいますが、これらには興味を示さず、ただひたすら高架線路の方角に首を向けています。時たま大きな音とともに高速で通過していく長い編成は彼らにとって特異なもの、強い興味の対象として映ったのでしょうか。他の種類の鳥達がマイペースで行動しているのと対照的です。野性的な川鵜の集団に、少し人間味と知性とを感じた瞬間でした。

 

 ネットで調べた内容では、川鵜は昭和40年代に川の水質悪化が原因で全国で一時3000羽くらいまで激減し絶滅が危惧された時期があったそうです。その後水質が改善され餌となる魚が増えてからは個体数も急増して推定15万羽までに回復し、昔の状態に戻ってきているとのことです。公害や水質汚染が生態系にいかに強い影響を与えたかを物語るエピソードで、改めて地球環境を守る行動の大切さを理解しました。

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