メゾン 道の果て

3月31日

 今までの長い人生で視力には人一倍の自信を持っていましたが..
 最近になって、自分で手帳に書いた字が読めなかったり、パソコンやスマートフォンで表示される文字が小さく、画面を拡大するのがちょっと面倒なのでと、虫眼鏡を使う機会が少しずつ増えてきました。
 しかし虫眼鏡にも限界があります。前回のミニカー塗り替えのとき、片手で虫眼鏡,もう一方で爪楊枝に塗料を付けて、という体勢で作業していたのですが、対象物(ミニカー)がしっかり固定されていないと右に左に動いてぶれてしまい、正確に位置決めするのに大苦心しました。
 身の回りでも同じ世代の人達は皆同じ悩みを抱えているようで、外で眼鏡を付けていなくても家では常に老眼鏡とか、細かい工作をするときには必ず、と言っている人も増えています。自分もこんな世代の仲間入りしたんだなあと、老眼鏡を買ってみることにしました。

 一口に老眼鏡といっても100円のものから眼鏡屋さんでオーダーする本格的なものまで幅広いですが、今回は手始めに近所の100円ショップで購入します。100円ショップの老眼鏡は機能重視の実用的なものと思いきや、フレームのデザインが多種多様でどれを選べばよいか迷ってしまうほどで、最後は直感で決めました。度数というのも初めて知りました。最も軽度な1.0から始まり0.5刻みで1.5、2.0というように度数は増えていきます。試着用があったので試してみると、1.0でも今まで見えづらかった細かい字がはっきりと見えるようになりました。2.0ではさらに見えますが、文字が湾曲するようにも見えて疲れます。ということで今回は度数1.0を選びました。
 ミニカー工作は細部の墨入れが済んでいなかったので、早速着用して作業をすると、今までぼやけていたライト類やドアノブなど1mm以下の小物が明確に見え、作業が実にはかどります。虫眼鏡のように片手がふさがることがないので精神的にも楽になります。
 今まで老眼鏡なんて、と思っていましたが、これからは日常生活に欠かせない存在になりそうです。


3月24日

 前回のトミックス日産4代目セドリックを早速塗り替えてみます。

 前回にも書いた通り、分解は簡単です。車体,窓ガラス,シャーシと車輪2本で構成されています。
 成型色が青の車体を黒に塗り替えます。30年昔の若い頃、鉄道模型の未塗装キットを塗装して組んでいた時代があり、お彼岸で実家に戻った際にその時の器具や塗料を持ち出してきました。エアブラシはタミヤの電動コンプレッサー(とはいっても空気を圧縮するのではなく空気を送り続ける簡易なもの)付きですが、電源アダプターが見つかりませんでした。あったとしても30年使っていないので動作の保証がなく、代用品として自転車の空気入れを繋ぎ片手で押して試したところ、意外にも楽に使えたのでこれで乗り切ります。塗料も多くが経年で固着していましたが、薄め液を瓶に少し垂らし、1日置いてからかき混ぜ復活させます。
 細部の色差しも欠かせません。建物窓サッシ用に買った銀のマーカーがここでも活躍します。車体裾飾り帯や窓枠(車体内側から銀のマーカーで枠をこする)、ホイールカバーを塗り分けます。ヘッドライトの銀,テールライトの赤は爪楊枝の先に塗料を付けて塗りました。根気のいる作業が続きます。
バンパーですが、ネットの実例写真では光沢の金属素材だったようで、手元にあったメタリックシルバーを筆塗りし、こすって金属感を表現しました。

 左が塗装後、右が塗装前です。プラの質感が消え、俄然重厚なイメージになりました。
 細部の色差しが効果的です。特にホイールカバーの銀は、これだけでも印象が大きく変わります。
 国際興業バスと並べても存在感で決して負けていません。「昭和50年代のタクシー、確かにこんな車いた!」と思い起こさせてくれました。
 手間をかけて塗り分けた甲斐がありました。残りの2台も同じように塗装しようと思います。


3月15日

 建築模型の次回作ですが..正直なところ、まだ着手できていません。
 航空写真などで情報を集めてはいるものの、窓配置など不明確な部分が多く、設計段階から抜け出せないでいます。

 これに並行して、第1作の建物にふさわしい共演者集めに取りかかっています。

 トミーテック「バスコレクション」、国際興業バスのいすゞBU04です。
 実車は昭和47年から各バス事業者に販売されました。かつて実家の脇がバス通りで、1日に何便もこの形の車が走っていて、非常になじみ深いです。
 模型製品は平成17年にリリースされたバスコレ第5弾のうちの1つで、全10種類が中身の分からないブラインドパッケージ形式で1個378円(以下税込)で販売されていました。今回中古の店で購入時の価格は880円。21年前と比べて倍以上の価値が付いています。
 この模型のすごいところは、細部の表現が素晴らしいこと。造形もさることながら、国際興業らしさを強調する緑系のストライプ塗装やKKKのロゴマーク,ウィンカーやテールランプの色差し,出入口や行先表示の細かい文字,さらには前後のナンバープレートの番号に至るまで徹底して再現しており、当時の活躍を知るバスファンにとってはたまらない至高の一品に仕上がっています。縮尺はジオラマコレクション共通で150分の1のNゲージサイズで、今回製作した建物もこれに合わせています。

 トミックスの日産セドリック3台セットです。別の中古販売店で998円で入手しました。
 中古市場において、Nゲージサイズの鉄道車輌はたくさん売られていますが、建物や車など周辺アクセサリーは見かける機会が大変少なく、このセドリックも中古販売店を多数回っている中でたまたま発見したものです。社名がトミー(→後に子会社化され現在のトミーテック)時代の初期製品で、当時の価格は500円でした。今やこちらも倍の価値が付いてしまっています。
 実車は昭和50〜54年に販売された4代目モデル(同型車で5代目グロリアも存在)で、主にタクシーで見かけました。模型製品の成型色は白,茶,青ですが、青いセドリックは見た記憶がありません。手元にある昭和58年版トミックスカタログには「簡単に分解できますので、塗り替えも可能です」とあり、実際に車体裾を爪でこじ開けると車体,シャーシ.窓ガラスブロックの3つに分けられたので、次の機会にタクシーとして一般的だった黒に塗り替えてみたいと思います。

 晴れた日に、庭の駐車スペースに第1作の建物と車を並べてみました。何となく駅前っぽいイメージになったかと思います。
 ただやはり、完璧に色差しがされたバスと並べると、3台のセドリックがただのおもちゃに見えてしまいます。半世紀近く前の製品とはいえ造形が良好なので、前後のライトやホイールカバーなど細部に色や墨を入れて、バスの横に置いても存在感を示せるようにしてみたいです。

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