「丸の内センターだより」'99-6 先日、日帰りで伊豆半島に1人で出かけてきました。曇り時々小雨のあいにくの天気 でしたが、伊豆急の展望電車「リゾート21」の展望席を独り占めしたり、下田のロープ ウェーを貸し切り状態にしてガイドのお姉さんと話をしたり、下田公園の満開のあじさ い群落の中に埋もれてみたり、真夏の観光シーズンではきっとできないであろう体験も いくつかしてまいりました。雨が続くこの時期ですが、たまにはこんな小旅行もいかが ですか。 今月は「ノストラダムスの大予言」。 ついに、来てしまいました。1999年7の月が。 「ノストラダムスの大予言」。僕は別段予言を信じたりするたちではありませんが、 子供の頃からこの予言は話題になっていて、「1999年7月に核戦争が起き、地球が爆発 する」などとまことしやかに語られていました。小学生時代はまだ東西冷戦下にあった ので、場合によってはそのようなことが起こりうる。そうすると、僕は30歳までしか生 きられない。どうしよう、もっと長く生きたいよう。そんなことを言っていた覚えがあ ります。 あれから20年。冷戦は終結し、核兵器の撤去も進んでいるようで、最悪の状況は回避 されつつあるようです。僕も2000年1月の、30の誕生日は迎えることができそうです。 最近テレビで大予言関連の番組が数多く放送されています。それを見ていると、過去 に実際に起こった事件を、その予言詩なるものは確かに予告していたと言っています。 近年では第2次世界大戦でのドイツ軍の侵攻や広島、長崎での原爆投下も予言されてい た、とも言っています。 でもちょっと待てよ、この予言詩には年代が具体的に書いていないし、ドイツ軍がと か、日本の都市名が出てくる訳でもないし。これは後世の「研究家」が自分の都合の良 いように解釈しているとしか思えないのですが。そうすると、あの「1999年」も、具体 的に核戦争とか、地球が爆発とか、人類破滅とか、当時のノストラダムスがそんな言葉 を知っている訳ではないので、解釈次第ではいかようにもなるはずだ、と。 さて今話題になっている予言詩は、もちろんこちらです。 「1999年7の月 空から降りてくる恐怖の大王が アンゴルモアの大王を復活させ その前後 火星(mars)が幸福に統治するだろう」 訳では1999年7の月、と具体的な年月が出てきます。その後に「恐怖の大王」という 言葉が出現します。これだけで十分に恐ろしい予言と言えます。 しかしこの詩編にはやはり具体的に核戦争などという言葉は出ていません。「恐怖の 大王」の内容がまず第一に分からないではないですか。核ミサイルなのか、支配者によ る恐怖政治のことなのか、それとも自然現象なのか。 ではこの詩編にはどんなことが予言されている、というのでしょう。現在の「研究家 」達の説は、おおよそ次の通りです。 1.核保有国が核戦争を起こす、もしくは核戦争が発生する 2.隕石・彗星が地球に衝突する 3.地球規模の自然災害が発生する 4.8月下旬に土星探索衛星「カッシーニ」が墜落する 5.未知のウィルスが蔓延する 6.特定の個人・団体が暴動を起こす 7.8月22日にGPSナビゲーションのトラブルが発生する これらの説に対する、個人的な見解です。 1.:コソボなど特定の地域紛争こそあれ、核兵器を使うような事態はまず起こらな いでしょう。もしかすると誤爆があるかもしれませんが、そのときはきっと使 用国が世界中から非難を浴びることになります。 2.:NASAは現在のところ宇宙の監視体制を強めていて、こちらも現在のところ発生 し得ない、と言っています。でも百万が一では起こったりなんかして。 3.:自然災害などしょっちゅう起こっています。何も1999年7月にこじつけること はないでしょう。 4.:NASAでは「まず起こり得ない、可能性は百万分の一」と発表。しかし落ちてき たら大量のプルトニウムが地球にまき散らされる。これは恐いかも。 5.:こちらも近年MRSAなどの耐性ウィルスが発生していますが、自然災害と同 じ理由で、いつでも発生しうる事柄です。 6.:これは現実に起こるかもしれない。オウムの例もありますし、大予言を信じる 宗教団体は数多いですから、これらが動き出したらちょっと大変なことになる かもしれません。頼むから毒ガスだけはまき散らさないでほしい(笑)。 7.:1980年1月6日に稼働を開始したGPS衛星の日付カウントが一巡するのがこ の日だそうで、カウントの誤作動により、航空や船舶に影響が出る可能性があ るとのこと。対策さえできていれば問題ないでしょう。 ということで総括的には、何も1999年7月だから起こるものはなく、起こるとすれば 宗教など人為的なもの。これにちょっと気を付ければいつも通りに過ごせるでしょう。 そしてそう信じたいと思います。あと8月22日前後の飛行機は注意した方が良いかもし れませんね。 しかし我々コンピューター業界では、この大予言以上に恐れている事象があります。 何と言っても現実に2000年1月に発生する可能性があるのですから。この件はまた来月 書くことにしましょう。 平成11年7月4日