平成19年1月20日更新
福知山13:42 2534M 普通 クモハ112-3814(旧番モハ112-230)
福知山は山陰本線の中間駅であると同時に福知山線と北近畿タンゴ鉄道宮福線も発着する、京都府北部の拠点駅である。山陰線を通り抜ける列車、福知山線から宮福線に直通する列車、折り返す列車など運転系統も多様で、京都方面と大阪方面からの2つの系統を受ける「ビッグXネットワーク」の中心を担っている。
福知山線の普通列車に乗り換え、大阪方面に向かう。ただし今回は大阪までは向かわず、途中の篠山口までとする。残りの篠山口から先は夏のツアー(実施済)で加古川線と絡めて乗りつぶす、ということで次回のお楽しみとして取っておく。
車両は舞鶴線と同じ113系2連だが、クリームに窓回り茶色の福知山線北部・山陰線ローカル運用車の専用カラーをまとっている。内装はリニューアルされているがどちらも実は車齢が古く、一方は昭和43年、一方は39年生まれで40年以上も元気に走り続けている高齢車だ。国鉄末期に先頭化されたクモハ112は普通の113系の前面をユニットで取り付けたのに対し、最近になって改造されたクモハ113は、先が長くないと考えたのだろうか、貫通路をふさいで運転室窓3つを開けただけという簡易な改造で先頭車化された。その風貌は極めてユニークで、昭和40年代の旧型国電を彷彿とさせるものがある。
福知山を出ると、電車は右に左にカーブを繰り返しながら田園を走ってゆく。単線ながら特急が1時間おきにやってくる線区だけに、走りっぷりも満足だ。乗客は各ボックスシートに1〜2人程度で、結構空いていたが、黒井や(丹波)柏原(かいばら)で大量の乗車があり、車内は立ち客大勢となった。部活帰りの生徒や三田方面に向かう所用客が多い。谷川は加古川線の乗り換え駅だが降りる客は少なく、それ以上にまた乗客が乗ってくる。次の下滝から丹波大山にかけては渓谷に沿って走り、美しい水の流れを楽しむ。
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篠山口にて 左:クモハ113-3814(旧番モハ113-18) 右:クモハ113-3815(旧番モハ113-164) |
篠山口には14:32着。ホームの反対側に221系の快速が待ち受けており、今乗ってきた2534Mの乗客が急ぎ足で一斉に乗り移ると、すぐに出発していった。2534Mも5分後に折り返し、2545Mと列車番号を変え、三田方面からの乗り換え客を満載して慌ただしく出ていった。
篠山口駅は東西両側に広場を持つが、町の中心から大きく離れており、駅前にはコンビニ一軒しかない。かつては篠山線というローカル線が町の中心に向かって走っていたそうが、僕が生まれる前に廃止されていたのでなじみがない。東口駅前にあった看板は、この辺りが「日本で最も低い位置にある分水嶺」であることを記している。峠越えのないこの地域から、太平洋と日本海の両方に水が注がれているのだ。
篠山口15:03 3021M 特急<北近畿11号> クハ183-703(旧番クハ481-339)
<北近畿11号>に乗って来た道を福知山まで引き返す。北近畿ゾーンの周遊きっぷは篠山口以北がフリー区間で、特急列車の自由席に乗車できる。自由席は座席の半分以上が埋まるほどの盛況。午後のひととき、車内はしばしの眠りにつく人も多い。
福知山15:59 117D 普通 KTR-704
福知山駅はJR線は高架化されたが、北近畿タンゴ鉄道(以下、KTRと記す)宮福線はまだ地上ホームから発着している。昔の姿を一角だけとどめた地上ホームを眺め、黄金の時代に少し思いを馳せる。宮福線の普通列車はKTR-700形気動車の単行。全席転換シートの豪華な車両だ。
福知山を出るとしばらく山陰線と並行する。厚中問屋、荒河かしの木台は宮福線側のみに駅が設置されている。その後は長短いくつものトンネルを抜けて(宮福)大江、宮津へと歩みを進める。宮福線は昭和63年に開業した新しい路線で、福知山と、観光名所である天橋立とを直結する。開業当初は宮福鉄道と称したが、後に宮津線の運営も引き受けて社名を現在のKTRに変更している。平成8年に宮福線全線と宮津線の宮津〜天橋立間を電化、京都や大阪から特急電車が天橋立まで直通するようになったが、ローカル列車は現在でも気動車のままで、架線の下を単行ディーゼルカーがかっ飛ばして行く。
宮津(16:48着)で下車。列車は西舞鶴方面に向けてそのまま出発していった。構内では宮福線専用車のMF-200形が出発を待っている。MF-100/200形は宮福線開業と同時に登場した車両で、新幹線の発生品ながらリクライニングシートをおごったさらに豪勢な車両である。
宮津にて MF-200形 MF-201
宮津17:18 3065M 特急<はしだて5号> クハ183-752(旧番サハ489-3→サハ489-203→クハ481-752)
後から追いかけてきた<はしだて5号>に1区間だけ乗車する。宮福線から天橋立へ向かう直通列車は配線の都合上、宮津駅で進行方向が変わり、ラスト1区間を逆向きに走ることになる。大型連休の初日だけに入り込み観光客が多い。
天橋立17:44 14D 特急<タンゴディスカバリー4号> KTR-8011
天橋立観光は明日に置いておき、本日はそそくさと宮津線で折り返す。やってきたのはKTR-8000形気動車「タンゴディスカバリー」の4連。「タンゴディスカバリー」は2両固定を基本とし、これを2組、3組と連結して長い編成を組む。
宮津湾、1つ小さな山を抜けて若狭湾の海岸に沿って走る。丹後由良で長い鉄橋を渡った後、その由良川の上流に向け南に進路を変える。しばらくは由良川の広い流れを右に走るが、やがて東に方角を変えると川と分かれ、また1つ山を抜けて西舞鶴(18:17)に到着する。
西舞鶴でしばらく停車。その間に反対の東舞鶴からきた同形車2連を迎え、連結する。6両編成になった列車は14分後、綾部経由の京都行き特急として出発していった。
西舞鶴にて KTR-8015
連結風景をビデオで撮影していたら不覚にも東舞鶴行きの電車を逃がしてしまった。次の列車まで少し時間があるので、駅周辺を散策してみる。まあ、今日の宿泊はここ西舞鶴なので移動にさしたる影響はないが。
駅近くの通りには小川が流れ、鯉が悠然と泳いでいる。線路沿いを10分歩くと田辺城跡の公園に行き着く。城は撤去されてしまったが、城門が文化財として保存されている。
西舞鶴19:10 345M 普通<特急リレー号> クモハ112-5307(旧番モハ112-335)
<特急リレー号>と名乗るからにはどんな車両が来るのか期待していたが、何のことはない113系2連、しかも昼に乗ったばかりの車両がまた戻ってきた。日が長いこの時期でも19:00を過ぎると真っ暗になり外が見えない。
東舞鶴で下車し、市内を観光する。北に10分歩いて国道27号にぶつかり、そこを左に曲がってさらに道なりに進むと、舞鶴名物「赤レンガ倉庫群」が見えてくる。以前少年マガジンの連載でこの赤レンガ倉庫群のカットが出てきたが、ああそのまさに本物を見ている。確かにこんな風景だった、と感激。夜は美しくライトアップされ、とても幻想的な光景が楽しめた。一部の建物は博物館や喫茶店としても営業している。

東舞鶴20:30 944M 普通 クモハ125-6
駅前のスーパーで軽く夕食の後、ラストは小浜線から直通の普通列車で西舞鶴に戻る。クモハ125が1両でやってきた。夜半の時間帯にもかかわらず高校生が何人も乗っていた。部活動ご苦労様である。西舞鶴まで所要6分。