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えんぷつ 週観 道の果てから

9月24日 オリンピックが始まった。

 先週のできごと。
 18日(月)韓国・北朝鮮国境の鉄道線「京義線」復元工事が韓国側で起工。
 20日(水)日本債券信用銀行の本間忠世社長が首吊り自殺。
 22日(金)WindowsMe日本語版、16:00より発売開始。
  シドニーオリンピック関連
 16日(土)柔道女子48kg級、田村亮子選手が念願の金。男子60kg級では野村忠宏選手が連覇。
       競泳女子400m個人メドレーで田島寧子選手が日本新(4'35"96)で銀。
 17日(日)柔道女子52kg級、楢崎教子選手が銀。
       サッカー日本代表、スロバキアに2-1で勝利。野球はアメリカに4-2でサヨナラ負け。
 18日(月)競泳女子100m背泳ぎ、中村真衣選手が日本新(1'0"55)で銀。
       柔道女子57kg級、日下部基栄選手が銅。
 19日(火)柔道男子81kg級、瀧本誠選手が金。
 20日(水)サッカー、ブラジルに1-0で惜敗するも、D組2位で決勝トーナメント進出。
 21日(木)柔道男子100kg級、井上康生選手が金。ソフトボールは5連勝でメダル確定。
 22日(金)柔道男子100kg超級、篠原信一選手は判定負けで銀。女子78kg超級では山下まゆみ選手が銅。
       競泳女子200m背泳ぎ、中尾美樹選手が銅、萩原智子選手は4位。
 23日(土)サッカー準々決勝、アメリカにPK戦の末敗退。野球は準決勝に進出。
       競泳女子400mメドレーリレー、日本新(4'4"16)で銅。
       陸上男子100mはモーリス・グリーン選手が9"87で優勝。

 と、こんな調子でオリンピックが始まりました。新聞も、テレビも、オリンピックムード満点です。
 日本人選手もあちこちで活躍しています。獲得したメダル数も昨日までに4個ずつ計12個。
 今日は女子マラソンで高橋選手が見事に優勝してくれました。これで金がもう1個増えます。

 オリンピックで楽しみなのが、その翌日のスポーツ紙の一面。
 日本人選手の活躍を写真入りで大きく報じ、その横にこれまた大きく
 金
 と、燦然と輝く金ピカ文字で飾り付ける。
 これがまたオリンピックムードを盛り立ててくれるんですねー。
 銀や銅の場合も同じように銀ピカ銅ピカ文字を添えて大きく報道する。
 このピカ文字の輝き具合が、何ともたまらないです。
 なんか金箔をくしゃくしゃにして広げたような雰囲気が見事に伝わってくる感じで、気持ちよいです。

 この金ピカフォント、以前は日刊スポーツだけが使っていたようですが、
 今回は他のスポーツ紙や夕刊紙もこぞって「金ピカ」を使い出しています。
 やはり金のムードや重みを出すのはこの「ピカ」文字にかなうものはない、と思ったのでしょうか。
 連日のように各紙でピカ文字が踊っているのを楽しんでいます。

 しかし最近の日刊スポーツは「金」を取ったわけでもないのに金ピカ文字を連発しているようです。
 昨日の柔道も
 篠原銀 誤審
 と、金を取ったわけでもないのに「誤審」の部分が金文字になっていたり、
 今朝は
 中田が 外した
 と、ベスト8レベルで金文字だったり、
 他のカラー面でも金ピカ文字が乱発状態で、本来の金の重みが失われているようで興ざめです。
 やはりピカ文字はここぞ、という場面に限って使ってほしいですね。>日刊スポーツ新聞社殿。


9月18日 旅に出ました。その2

 先週のできごと。
 11日(月)東海地方で集中豪雨。名古屋市と周辺地域で堤防決壊による浸水被害。
 14日(木)サッカー予選リーグ、日本代表が南アフリカを2-1で逆転して勝利。
 15日(金)シドニーオリンピック開幕。韓国と北朝鮮の同時入場行進が実現。

 この週末も、また旅に出ていました。
 行き先は金沢と能登半島。今回も列車を使っての旅程です。
 往路は名古屋から高山本線経由で富山から、復路は直江津からほくほく線回りのルートです。
 直前になって名古屋で大洪水があり、一時は旅行自体が実行できるか気がかりでしたが、
 交通網の復旧が確認できたので、計画通り出かけてきました。

 今回の旅行の最大の目的は、実は来年3月に廃止されるローカル線の乗りつぶしです。
 能登半島に「輪島」という町があります。「輪島の朝市」といえば有名です。
 そこへ向かう第3セクターのローカル線が廃止されることになり、お別れ乗車を兼ねて訪問しました。
 金沢からは七尾線に乗って1時間半。七尾で乗り換えてさらに40分で穴水という町があります。
 ここで宇出津、珠洲方面と輪島方面に路線が分かれるのですが、今回廃止されるのはこのうち輪島方面に向かう線路です。
 列車は2両編成。観光地輪島を控えているだけに観光客が多く、座席が一通り埋まっていました。
 しかしよほど線路の手入れをしていないのか、最高スピードが40km/hくらいまでしか出ていません。乗った車両は七尾からの直通でしたが、穴水までの機敏な走りは見せてくれませんでした。
 並行するバス路線が充実しているからなのでしょうか。その理由があったにしても、地元の力で残してゆくべき第3セクター鉄道をこうも無闇に廃止してしまうのは、納得がいかないです。

 旅行自体は3日間。初日は富山県の各線を回り、2日目は金沢市内観光と能登半島の路線乗りつぶし、3日目は福井まで往復するというコースで、一応北陸3県めぐりをやってのけたことになります。その70%は路線の踏破目的で、我ながらいかに鉄分が濃いかよく分かります(鉄)。

 これで廃止計画路線をまた1線区クリアしました。
 実は7月の東北旅行も、下北半島の転換路線が廃止されるということでのお別れ乗車が目的でした。
 今後も全国で路線の廃止計画がいくつか上がっていますが、さしあたっては前回の東北、今回の北陸、それから北九州の路面電車の3ヶ所は廃止が間近なので早急にクリアしたかったところです。
 これで残すは北九州1ヶ所。こちらは11月にはなくなるので、来月航空運賃が安くなるのを待って乗りに行きます(鉄)。

 そういえば前回の東北旅行記をまだ書いてませんでしたね。ハイ。なかなか暇がないし。


9月12日 熱狂的巨人ファンvs中日ファン。

 涼しくなって過ごしやすくなったと思ったら、暑い日が戻ってきたり。
 初秋とはいえ、秋と夏を行ったりきたりです。

 先週のできごと。
 3日(日)ロシアのプーチン大統領が来日、日露首脳会談(〜5日)。
 4日(月)民主党の山本譲司衆院議員が秘書給与を不正に受給した疑いで逮捕。
 6日(水)国連ミレニアムサミット開幕。世界149ヶ国の首脳が集う。
 8日(金)自衛隊の内部情報がロシアに漏洩。防衛庁の三等海佐を逮捕。

 日本テレビ系のバラエティ番組「雷波少年」の「熱狂的巨人ファンvs中日ファン」が好きです。

 姉妹番組の「電波少年」を含めて、数多くの企画がこの番組から生まれてきますが、
 その中でも特にこの「熱狂的巨人ファンvs中日ファン」が好きです。
 というか、この企画を見るためだけに「雷波少年」を見ているようなものですが。

 なぜこのコーナーが好きかといいますと、それはもう、
 人間の本性が、最大限に発揮されること。
 これに尽きるでしょう。
 自分が応援するチームが勝てば、それはうれしいものです。
 このコーナーではそれをもう極限状態にするべく、
 チームが勝てば食事とごほうび。
 負ければ食事抜き。連敗すれば当然絶食続き。
 ほとんど命懸けに近い状態で熱心に応援生活を送っている2人の出演者の行動は、人間というよりか、動物的本能そのものです。それは下手なお笑いよりもずっと面白いです。
 勝ったときの喜び方、負けたときの悔しがり方、
 直接対決のときの、相手チームを罵倒しまくるところ。
 ここまで本性丸出しになれる企画は、他にないでしょうね。
 これを見れるだけでも、生きてて良かったなあと思うくらいです。本人達には失礼かもしれませんが。
 特に中日ファンの、勝っても負けても「うああああああ!!!」と絶叫するところが大好きです。 

 こういう超他力本願な企画も、今年は3年目にして初めて応援チームが優勝するというところまでこぎつけました。
 思えば4月のシーズン開始から半年近く、いろいろなことがありました。
 中日ファンは開幕早々絶食1週間、ドクターストップ直前まで行ったと思えば、
 10連勝して素顔と名前が公開されたり、
 巨人ファンも連勝連敗を繰り返し、
 今や巨人はマジック減らし。
 中日もその後を必死に追っています。
 野球の結果を見ては、「今ごろあの2人はどうしているんだろう」と想像する毎日。
 今期は巨人が優勝して、巨人ファンの素顔が拝めるのでしょうか。それとも....?


9月5日 料亭でカップ麺を注文した話。

 以前雪印牛乳のパッケージのHACCPマークでネタを書いたことがありますが、(リンク)、
 先日購入したパッケージを見たら、こんな文章が印刷されていました。

 原因はその後、北海道の大樹工場製の脱脂粉乳に毒素が含まれ、それを原料にしたことと判明しましたが、改めて全社を挙げて信頼できる製品作りに取り組んでいただきたいものです。

 先週のできごと。
 28日(月)三宅島噴火で全児童生徒140人が集団避難。29日に避難先の秋川市へ。
       1日(金)には全島民の避難を決定。

 今回は、ここのクローズドな雰囲気だから話せるネタを、そっと書きましょう。

 以前にもこのページで書いたことがありますが、僕はカップ麺が好きです。
 最近は新製品が出るペースが落ちてきたようですが、それでも週2回は食べています。
 食べる場所はもっぱら会社の打ち合わせ用の机。
 昼休みのライフサイクルとして、最初の40分で買い物や本の立ち読み、そして残りの20分で買ってきたものを食べる、というパターンを取っています。昼休みの後半など事務所に戻ってくる人が多いので、僕が食事を取っているところは注目の的となっているようです。
 昼食はいろいろなところに出向き、いろいろなジャンルの食料を買ってくるのですが、特にカップ麺を食べる回数が多いので、周りの人々には「カップラーメンのこわ」とまで云われています。まるで僕がカップラーメンしか食べないような言い方で少々心外ですが(笑)。

 僕の上司(部長)は、とりたててすごい仕事をする、という人ではないのですが(それが普通ですが)、何かと面倒見が良く、お互いに信頼しあいながら業務を進めています。それだけに仕事もはかどりやすく、現在の職場に来てから上司に恵まれているな、と感謝しています。

 さて、先日その上司と同僚と3人で月島の料亭に行ったときのこと。
 3人で盃を交わしているうちに、話題がいつの間にか僕のカップラーメンの話になり、さらに上司が、
「カップラーメンといえば、ラ王でしょう」と、ラ王のネタで十数分。
 そしてその次の瞬間、酔いの回った上司は思いもよらない行動に出ました。
 お店のおかみさんに、
 「日清のラ王ってありますよね、あれいただけませんか」
 と一言。
 最初は冗談だと思っていました。もちろん高級料亭のこと、店のお品書きにカップ麺の類があるはずもありません。
 ところがそれからさらに十数分後、何と、我々の手元に1杯のどんぶりが。
 その漆器のどんぶりの中には、醤油味のスープの入った生タイプのラーメンが、山盛りの刻みねぎとともに盛り付けられていました。高級料亭らしい、小ぢんまりとした雰囲気で。
 僕が1口、味を確かめました。
 生麺らしい歯ごたえ、だけど少しぼそっと切れるところ。
 これは本物の「ラ王」のようです。
 何でも店の人が外のコンビニまで出向いてわざわざ買いに行ったそうで、ねぎと人件費を込みにして1杯500円と言っていました。
 しかし冗談半分の注文が、「お客様本位」ということでそれを真に受けて、お品書きにない品をわざわざ持ってくる店のおかみさんもまたすごい人だなあ、と感動してしまいました。
 高級料亭でジョークがどこまで通用するかという点では、いい実験になったかもしれません。皆様も行き付け・顔なじみのお店があったら、試してみてはいかがでしょう(笑)。

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