メゾン 道の果て

えんぷつ 週観 道の果てから

9月28日

 秋を感じるとき。

 夜中に暑さで寝苦しくなくなったとき。

 田んぼの稲がきれいに刈られてなくなったとき。
 果物屋の店先にりんごや柿が並びだしたとき。

 近所の学校で運動会が始まったとき。
 きんもくせいの香りが漂ってきたとき。
 長袖のシャツをひっぱり出したとき。

 とりわけこの1週間で小さな変化がいくつも積み重なっています。
 そのたびになぜか胸が小さく痛みます。
 長かった夏の暑い日々が終わって、ようやく過ごしやすい時間になったというのに。

 小さい秋は、もういくつも転がっています。
 あなたはいくつ見つけることができましたか。


9月21日

 本来は比較的ゆったりしているはずのこの時期に、なぜか仕事が集中しています。
 連日の残業に加えて土曜日は会社の旅行、日曜月曜は休日出勤で、
 3連休が見事につぶれてしまいました。事実上の連続12日出勤です。

 その旅行というのが日帰りバスツアー。
 JTB主催の企画に乗っかり、首都圏近郊の小観光地を回るものです。
 我が社では慰安旅行とかいう風習がそもそも存在せず、今回の日帰りバスツアーにしても社内行事としては異例ともいえます。
 旅行先を決めるに当たって、パンフレットやインターネットでいくつか内容を調べました。
 候補を数件に絞り、部内で決選投票をしたところ、
 よほど食い意地が張っていたのか、食べ放題コースが圧倒的な人気。
 最後は「かに」と「ぶどう」の戦いとなり、僅差で「かに食べ放題」に決定したのでした。

 3連休の初日、都庁前の地下バス駐車場に集合。部員20名+一般客混乗でツアーは出発します。
 小雨の常磐道を北上、最初に立ち寄ったのは茨城,千代田村の農園です。
 ここで栗拾いの体験。栗林のあちこちに栗の実が落ちています。
 栗のお持ち帰りはキロ当たり700円。400g拾って280円でした。

 続いて那珂湊へ移動。お待ちかね、かに食べ放題です。
 ゆでたてのかに足がてんこ盛りになって、次から次へと出てきます。
 制限50分。参加者全員、何とか元を取ろうと必死にはさみと格闘。横からゆで汁や身が飛んできます。
 これではあまり食べ放題という気分ではないようです。
 (だからかによりもぶどうと言ったのですが....)
 一緒に付いてきたすし1人前がまたおいしいです。バターの香りがしたうにが絶品でした。

 満腹気分で次に向かったのが笠間市の「工芸の丘」。園内を散策したり、陶器作りにチャレンジしている観光客を眺めたりして時間をつぶします。
 バスに戻って再び南下。最後は牛久駅近く「シャトーカミヤ」に立ち寄ります。
 予定では「ワインの試飲」と書いてあったので工場見学とかを期待していたのですが、何のことはない、滞在時間はわずか30分弱。おみやげを買うくらいであっという間に過ぎてしまいました。
 街中とは思えない静かなたたずまいのシャトーは結婚式場も併設しているとのこと。こんな場所で式を挙げてもいいなあ、と少しだけ夢を見ます。

 ワインを衝動買いして荷物が相当重くなりましたが、ツアーは無事に終了しました。
 あちこち動き回った上、翌日も休日出勤。疲れがたまったまま、どころかいつもの3倍疲れています。


9月16日

 先週末は河口湖から新横浜に出て友人の結婚式に参列。
 そして今週は週の初めから激務続き。気候が急に涼しくなったせいか、体に相当こたえています。

 さてその河口湖に行くのに、富士急行というローカル私鉄に乗ります。
 ここに昨年末から走り始めた車両があります。
 その列車の名前は「フジサン特急」。

 この車両、ちょうど1年前までは「パノラマエクスプレス アルプス」という名前で首都圏や甲信越を中心とした団体列車に使用されていました。昭和62年に急行形車両を改装・更新して登場した電車で先頭車は小田急ロマンスカーのような大きな展望室が付き、客室はグリーン車扱いとしてゆったりとしたリクライニングシートを配置、団体客やファンの人気を博していました。
 しかし登場から14年、中間車は車体の製造から30年以上が経過し車両の老朽化も進んでいたこともあり、引退することになりました。
 これを購入したのが富士急行です。老朽化していたとはいえ豪華な設備は線区の看板列車として十分で、車両そのものもしっかり造られていてあと10数年は走らせることはできると見たのでしょう。6両全てを買い取り、3両編成2本にして新たな活躍が始まりました。

 大月まで新型E257系<かいじ>号で初乗車を楽しんだ後、10:48発の<フジサン特急1号>に乗ります。河口湖までは運賃の他特急料金300円がかかります。
 3両編成で、富士吉田寄り先頭車に展望車が連結された編成です。
 外観は従来の白基調に黄+オレンジの帯だったのが、富士山を擬人化したキャラ(フジサンクンと呼ぶらしい)がたくさん貼り付けられ、見た目にびっくりします。
 2号車自由席に座ります。座席間隔が非常にゆったりと取られています。足元に荷物を存分におけて、それでもなおゆとりがあります。さすがはグリーン車です。さっきまで乗っていたE257系と比較にならないです。リクライニングも相当深く倒れます。
 同じ2号車には6人用個室もありますが、ここは指定席で個室料金が別にかかります。この列車では空室になっていました。
 1号車は指定席車。展望室や専用サロンも付いてさらに豪華な仕様です。展望室は指定席券とさらに展望室料金もかかりますが、前方を向いて座って運転士気分を味わえる貴重な座席でしょう。

車内のスナップ。
後方右側には大型モニターテレビがあり、前面からの展望風景が映し出されます。

 乗り具合は自由席車の座席の約3分の1が埋まる程度。富士吉田までは途中都留市(つるし)1ヶ所のみの停車です。都留市では乗客の入れ替わりが少しありました。
 標高が高くなるにつれ雨足が強くなってきました。富士吉田で進行方向が変わり、展望車が最後部になって折り返します。富士急ハイランドに止まり、次は終点河口湖です。
 グリーン車のリクライニングシートでふんぞり返る40分間の旅。たまにはこんな電車旅行はいかがですか。

河口湖にて。左側が<フジサン特急>用車両、2000系。
右は元京王5000系に転換シートを取り付けた1000系。
富士急では中古車がリニューアルされて元気に走っています。
9月6日撮影

9月8日

 今週末は河口湖、合唱団の合宿先で書いています。
 今の時期、河口湖は涼しくて過ごしやすいです。

 さて、先週は関西方面へ私鉄の乗りつぶしに行ってきました。
 本来の目的は和歌山県で廃止予定の鉄道がまた1線区出て、これが現役のうちに乗っておくことでしたが、
 せっかくまた関西に来るのだから、まだその多くを乗ったことのない関西私鉄を制圧しよう。
 そんなわけで「スルッとKANSAI 3dayチケット」を買って、関西私鉄乗りつぶしの旅としてきました。
 「3dayチケット」は関西の私鉄やバスが3日間 5,000円で乗り放題という大変便利なきっぷです。

 結果の方は、3日間で阪急,阪神,京阪,山陽の各鉄道線を完乗。他にも第3セクターや地方私鉄を回ったりと、数多くの成果を残すことができました?
 ということで、詳細はこちらのページから。

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