メゾン 道の果て

5月31日

 リフレッシュ休暇も後半になったところで、木曜日に「成田ゆめ牧場」に行ってきました。
 埼玉県南部方面からは車でおよそ2時間半で行ける距離で、房総半島にある牧場などと比べて行きやすいのが魅力でした。遊園地と違ってアトラクションも控え目で、小さい子供連れでも安心して訪問できるのもポイントです。
 平日だったこともあり来園者は少なくゆったり過ごせました。午後になって女子中学生の修学旅行集団がやってきて少しにぎわいを見せましたが。

場内には馬、山羊、アヒル、うさぎなど多様な動物が放され、自由に触れ合うことができます。画面中央のポールの上にいる動物は山羊です。ポールの上は細長い板が渡され橋となっていて、こんな高くて細いところで平然としていられる山羊の習性に驚かされます。
園内にはトロッコ列車も走っています。1周420mを5分かけて回ります。機関車は富山県の砂防軌道で使われていた中古車で、線路幅は610mm。その筋専門の愛好家がボランティア団体を立ち上げ、修復や保守を行なっている本格的な保存トロッコ鉄道です。年に数回、小型蒸気機関車も登場します。
牛の乳搾り体験。背後にある牛舎から毎回1頭が呼ばれ乳搾りに供され、行列に並べば無料で体験ができます。外から観察していると、想像している以上にたくさんの量が出てくるのですね。

 まだ子供が小さく、動物を見ても驚くどころかあまり関心がないようで、ひたすら園内の一角をぐるぐる回ったり、丘を上り下りしたり。
 お土産も買って帰りました。牧場だけあって商品のほとんどが牛乳、チーズとその加工品が絡んでおり、乳製品があまり得意でない人に買って帰る土産が少ないのが意外な難点でした。それにしても、..正直高いです。お土産だけでも相当散財しました。場内のアイスクリーム屋で売っていたソフトクリームが1杯380円。牧場とれたてに相応しい絶品の味わいでした!!が、昔食べた栃木県の牧場アイスの方が安かった様な記憶が。
 帰りはR464を西へまっすぐ進みました。この近辺では開発が急激だったようで、印旛日本医大駅近くの新興住宅地を通過中、イノシシが目の前を横切ったのにはびっくりしました。


5月26日

 今週、リフレッシュ休暇を取得して会社を休んでいます。
 リフレッシュ休暇は会社の制度として10年に一度、5日間連続で休暇をもらえるもので、前後の土日をはさんで9連休としました。
 休暇期間中でも業務に滞りがないように、引き継ぎはしっかり済ませておきます(が、残業続きで正直かなりしんどかった)。

 前回のリフレッシュ休暇は九州の路線乗りつぶしに使いましたが、今回は子供が小さいこともあり、遠出は考えていません。
 昨年の江差線さえクリアできれば、廃止予定で今すぐにでも乗っておくべき路線はしばらくありませんし。
 周囲の人に、旅行どこか行かないの、と何度も云われました。
 休暇の使い方としてはかなりもったいない気がしますが、8ミリビデオやVHS演奏会ビデオのMPEG変換など、家での懸案事項を一気に片付けてしまおうと思います。そしてそのついでに?子供と触れ合う時間を増やすと。
 会社の同僚の1人も同意見で、前回のリフレッシュ休暇ではどこにも外出せず、大量にたまっていた過去のドラマ録画を9日間かけて一気に見たそうです。お土産は期待しないください、と言い残して(笑)。

 まずこの土日でビデオの変換作業を進めつつ、その待機中に、子供と一緒に自転車で外出してきました。
 目的地は、月1回直売セールを開いているあられ工場。
 前の荷台にチャイルドシートが付いていて、ここに子供を座らせ、ゆっくりと自転車を転がします。どこに連れて行かれるか分からない子供は、前方をきょろきょろ見渡して戸惑っている様子。
 片道25分かけてあられ工場に到着。店員さん達の威勢の良い掛け声に固まり動けなくなる子供を持ち上げ、買い物を済ませます。
 帰りはまた違うルートを25分かけて。子供には何もかもが初めてでお疲れのようで、途中で眠りこけてしまいました。


5月18日

 4年前にも紹介した浦和美園駅近くの「鉄系」眼科医院に、新たなアイテムが出現しました。

 EF66形電気機関車の前頭部です。
 駐車場の一角に、やはり通りから目立つように設置されました。
 ヘッドマークも付けられ、お店の看板としての役割も担っています。

 EF66は高速貨物専用機として開発され、昭和41年に試作機901号が登場しました。総モーター出力3,900kwは当時の国鉄最大で、長大な貨物列車を高速で牽引できる性能を誇りました。力強さだけでなく直線を巧みに組み合わせた車体デザインも魅力で、貨物専用にしておくにはもったいない美しさでした。
 しかし国鉄末期に貨物輸送が減少したことにより、その一部が東京発着の寝台特急牽引に抜擢され、一躍大スターとなりました。ここに展示された45号機もそのうちの1台で、昭和49年に製造されてから10年ほどは東海道の高速貨物機でしたが、昭和60年3月より寝台特急を担当、JR発足後は西日本会社に所属し、平成22年に引退するまで東海道・山陽線を離れることなく第一線で活躍し続けました。

 後ろ姿。運転室直後の仕切部分でばっさり切られています。
 車体真下には動輪が1つ据え付けられました。
 なお同機の反対側の前頭部も保存されており、京都は嵯峨嵐山駅の施設で展示されているそうです。

 気が付けばこの眼科医院も開業4年を迎え、当初から展示されている元西武や元羽幌炭礦の車輌達も塗装が少々あせてきているようです。このEF66 45を含めて、いつまでも大切に手入れされ、現役だった頃の輝きを後世に伝えていってほしいと思います。


5月6日

◎4月下旬の夜、高校時代の後輩と再会しました。後輩とは最近は年賀状のやりとりのみになっていましたが、同期の友人宅のすぐ近くに引っ越していたことが分かり、書いてあったメールアドレスに連絡したところ、3人で会いましょうとの返事が来て実行しました。
 後輩と会うのは大学時代に2人で日帰り鉄旅行に行って以来23年ぶりです。同期の友人と後輩との間では高校卒業以来27年ぶり、しかも偶然なことにこの双方の子供さんが同じ幼稚園に通っているとのこと。これからは幼稚園のイベントごとに家族ぐるみのお付き合いができればと期待がかかります。
 3人とも年相応に老けたり、体型が変わったりしましたが、27年ぶりの再会とあって話が弾みます。後輩の方でもその同級生で一部付き合いが続いているらしく、次回はその同級生とも会いましょうと約束しました。

◎連休中はどこにも遠出することはなかったのですが、休日の1日を、子供と2人だけで実家に行って過ごしました。いつもは母親の姿が見えなくなると大泣きする子供ですが、この日は車の中ではおとなしくしていました。やがて眠りこけてしまい、実家に着いたときにはご機嫌が良くなかったか30分くらい泣いていましたが、そのうち自分がどこにいるか分かってきたのか、庭を歩き回り植物達と触れ合っていました。妻は子供がいない間に掃除や片付けなどを一気にやってしまったとの話。自立心が目覚める1歳3ヶ月。たまには子供を引き離して妻孝行を。

◎先日購入した中古8ミリビデオカメラで、過去の8ミリビデオ資産を順次MPEG変換してハードディスクへ移行しています。以前も記したように、移行対象テープは100本以上になり、1日に平日1本、休日4本を目標に6月までにMPEG変換を完了するスケジュールで進めています。折しも大型連休に入り、作業の進捗が加速しています。
 記録の古い20年以上前のテープは一部劣化が進んでいるようで、画面に白いかすれた横線が入って映像が途絶えたり、音声にノイズが入ったり、時にはテープの異常を検知して再生が止まったりして苦心もありましたが、これ以上劣化が進行する前に保存できたことは良かったです。平成8年以降に録画されたテープではおおむね順調に移行でき、作業用パソコンから離れて家事や子供の遊び相手をしていても安心しています。
 移行作業は昔の映像をパソコン上で映し出しながらになる訳ですが、やはり20年間の時代の積み重ねは大きいようで、昔の旅行ではどこをどのように回ってどこの街に泊まったかをすっかり忘れてしまっています。作業中の映像を見て、あっ、このときはここへ立ち寄ったなあ、とかつぶやきながら思い出しています。記録を残していくことの大切さを改めて感じました。


5月1日

(前編からの続き)
 ついに運命の腸カメラ検査当日がやってきました。朝食は抜き、代わりに指定された錠剤(下痢止め?)4粒を飲みます。この後ほぼいつも通りの電車で会社近くの医院に向かいますが、またいつ噴射するか不安なので、替えパンツを複数準備していきます。幸い移動中には何も起こりませんでした。
 8:30に医院に到着。保険証,産業医からの紹介状を提出し、検査内容の説明を受けた後、「腸の中をきれいにする飲み物」の入ったポリタンクを受け取ります。
 その量、1.5リットル。これをなるべく30分以内に飲み切ってください、との指示です。
 ポリタンク1.5リットル入りで渡されると、分量が大きく見え本当に飲み切れるのか少し不安になりますが、まずは紙コップに少しずつ注いで、5分おきくらいに分けて飲んでみます。スポーツドリンクのような味で、意外に進みます。
 やがて15分ほどして最初の便意がやってきました。すぐにトイレに駆け込むと、昨日までの食料の残骸が混じった茶色い水を噴射。腹痛などはなく、肛門から小用を足すような感覚です。それにしても不思議なくらい出るまでの時間が早いです。
 この後10〜15分おきくらいにこれが繰り返され、色も透明に近づいてきました。5回目の頃には飲む前とほぼ変わらない色に。5回目が出たときに流さないで受付に声をかけるとのことなので、少し恥ずかしいながら声をかけると、チェックの後すぐに、検査に入りますので着替えてください、との指示が出ました。ここまで2時間15分。
 検査着は下半身部分は紙でできていて、お尻の部分に穴があります。ここからファイバースコープを肛門に差し込む構造です。
 着替えてベッドに仰向けにされると、右腕に点滴を打たれました。生理食塩水とともに腸の動きを制御する薬を注入するそうですが、点滴自体が初めてなのでかなり戸惑っています。左腕には血圧計の帯がつながれ、大がかりな検査になる気配。
 そしていよいよ肛門にファイバースコープが差し込まれます。胃カメラのような嘔吐感を伴う著しい苦痛はありませんが、空気が注入されたりするとお腹が張って痛みを感じます。盲腸の付近まで差し込んだ後、少しずつ引き上げて腸内をくまなく観察します。大腸内は異常なし、直腸の肛門付近にポリープが1つ見つかり、遠隔操作でこれを除去しました。また直腸に炎症があって、サンプルを採って調べるとのこと。痔ではないそうです。
 かくして3時間かかった検査が終わり、説明を受けて会計後解放となりました。ポリープ除去手術が入ったので約21,000円の大金を支出しました。産業医が、3万円を準備してください、と云っていたのが本当だったとは。
 本日時点で炎症の精密検査結果は届いていませんが、ガン化する可能性のあった要素が見つかって除去できたので、今回の検査を受けて良かったと思いました。その後の経過も、痔のような出血や痛みもなく順調ですし。

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