メゾン 道の果て

10月29日

(第3編からの続き)
 次は公衆無線LANが、実際どの程度つながりやすいかを実験してみます。
 このSIMカード業者の場合、BBモバイル、Wi2、eoモバイルのアクセスポイントが利用可能となっており、全国に40,000ヶ所以上に設置との説明です。業者提供の地図アプリで見る限り、実際にはそのほとんどが飲食店の中に設置されているのですが、その中でも使う機会が多いと思われるマクドナルドのBBモバイルでテストしてみます。
 自宅近くの店と、会社近くの店2ヶ所、合計3ヶ所でWi-Fiにつないでみましたが、一応つながりはするものの、画像の表示スピードが遅く、LTEの低速通信と大して変わらない状況。まあ以前も書きましたが外で動画を見るような使い方はしないのでこれでも十分な訳ですが。
 一方秋葉原駅構内の喫茶店にもBBアクセスポイントを見つけ、ここでつなぐと実に快適に!ダウンロードが進みました。場所や同時利用者数などの条件によって大きく左右されるのでしょう。
 LTE低速通信では屋外、地下鉄車内ともに満足のつながりでした。電車で高速移動中にも途切れることはありません。
 2週間使っていると、アプリのアップデート通知も入ってくるようになりました。外で低速LTEのままアップデートするとダウンロードに時間がかかるので、帰宅してから自宅の無線LANで更新するようにしています。

 電池持ちの件では前回、モバイルバッテリーを購入するということを書きましたが、家には最近出番の少なくなった単3充電池が多数あり、これをうまく活用できないものか。いつも行きつけの秋葉原のデジタル雑貨店を探してみると、こんな商品を見つけました。

 単3乾電池2本で動作するモバイルバッテリーです(電池・ケーブル別売)。税込259円。本体には昇圧回路が組み込まれ、直流5VをUSBで出力してくれます。非常にコンパクトな造りで、外出先でも単3電池さえ手に入ればすぐに使えます。実際に使ったところでは、充電池でも、残量の少なくなった乾電池でも十分に動作してくれました。大変重宝する一品です。

 4回連続となったスマホシリーズですが、今回で一旦締めます。今後は新アプリなどを体験したら、その都度レビューしてみたいと思っています。


10月24日

(第2編からの続き)
 先週末は実家に行って、母にスマホ端末を見せながら新しい050番号を伝え、携帯にも設定させました。最近ではオレオレ詐欺で、携帯電話番号が変わった、と電話をかけてくる手口が多くなっているので、本人が実物を見せて、詐欺ではないことを証明します。世の中、何とも世知辛くなりました。

 IP電話の設定が一段落したら、今度はアプリのダウンロードです。従来のガラケーのパケット通信ではほんの少し使っただけでも無料通信分のパケット数を超えてしまう事が多く、通信費が高額になることを恐れてあまり使ってきませんでしたが、格安SIMでは通信量が無制限。なので存分にネットを楽しむことができます。
 今まで自宅のパソコンでのみ見ていた数々のブックマークを設定。それからFacebookアプリや2ちゃんねるブラウザーもダウンロードしました。これで電車で移動中もネット環境に入ることができ、時間を有効に使えます。GooglePlayストアをのぞくと、無料でダウンロードできるアプリの実に豊富なこと。果てしなく広がる未知の世界です。使いこなすごとに、その世界を一歩一歩渡ってゆくことでしょう。

 ワンセグテレビは、今までのガラケーで圧倒的に使っていた機能です。家にいるときにガラケーに留守録し、これを持ち出して移動中や昼休みに視聴していました。今回のスマホでももちろんこの機能は搭載されていますが、両者のリリース時期の差5年間で進化したかといえば、正直逆に退化しているのでは?と思ったりします。番組表から予約録画できるかと思ったらその機能が付いていないし、録画自体もマイクロSDカードが必要なことが後で分かって、あわてて追加購入したり。高速早送りや巻き戻しもなく、録画データを消去したいときに消したい番組だけ消すことができず、相当な不満を感じます。大きな画面で楽しめるようになったのは良いのですが..。ワンセグテレビ機能だけは、引き続きガラケーを使っていこうと思います。

 電池持ちはスマホにとって大きな問題になっています。まず初期設定の状態で通勤に持っていき、昼休みと帰りの電車で使っていたら、鬼のように早く電池のなくなること。延べ1時間の操作で残量0%になってしまいました!それだけでなく発熱も著しいです。冬はカイロ代わりなどとネットで揶揄されていましたがまさにその通りで、温度上昇が原因で充電が一時ストップしてしまうほどです。
 そこで設定で画面の明るさを抑え、またGPS追尾やWi-Fiテザリング、Bluetooth通信など不要な機能を停止してみました。すると電池の持ちは大きく改善し、2時間以上の連続操作が可能になりました。やはり余分な機能を止めることで大きな節電効果が生まれるようです。しかしそれでもガラケーの電池持ちには到底かないません。バックアップ用にモバイルバッテリーの購入は必須のようです。次回レポートします。
(第4編へ続く)


10月19日

(第1編からの続き)
 本体のセッティングが終わったら、早速IP電話のインストールを始めます。
 IP電話サービスは、フュージョン・コミュニケーションズの「IP-Phone SMART」を利用することにしました。
 モバイル向けIP電話は「LINE」の無料通話機能なども知られていますが、LINEユーザー以外の、固定電話や携帯電話と通話ができない欠点があります。その点、「IP-Phone SMART」や、NTTコミュニケーションズの「050 plus」は050で始まる11桁の電話番号を持つことで、固定電話や携帯電話にもかけられ便利です。その中でも「IP-Phone SMART」は月額基本料金無料。かつ、通話料が090携帯電話の約半額。電話の回数が少ない人にはこちらがおすすめです。(050plusは基本料金300円/月(税抜)かかりますが、固定電話への通話料が特に安いです)

 早速IP-Phone SMARTのページに入り申し込み手続きを行ないます。050の電話番号が早速割り当てられ通知されてきました。通知から1時間ほどで利用できるようになります。この間、スマートフォンにIP-Phone SMART向け電話アプリ「SMARTalk」をインストールしておきます。
 SMARTalkを使い、まずは今まで使っていた携帯電話や、自宅の固定電話に向けて発信、または固定や携帯電話からの受信テストをしてみました。会社や実家からもSMARTalkでかけてみて、音声品質に違いが出るか試してみました。結果、低速LTE(0.25Mbps)や自宅のWi-Fi環境で使った限りでは特に大きな問題はなかったようです。電波が3G(FOMA)に切り替わるなど不安定な場所ではピー音がかぶったり途切れたりヘリウムガス吸ったかのような変な声が聞こえることがありましたが、少し間を置いて話せば正常に聞き取れます。
 SMARTalkは画面消灯の待ち受け状態でも、電話がかかってきたときはアプリが起動しすぐ通話ができて便利です。スマートフォンをシャットダウンしているときでも、留守番電話を設定しておけば再起動後に着信履歴や留守電メッセージの確認もできます。留守電メッセージ音声はメール添付として設定しておき、スマートフォンのメールアプリから確認→1クリックで再生、と、設定次第で使い勝手は良くなります。しかもこの留守番電話機能が無料というのも大きなポイントです。携帯電話大手だとこれだけで300円/月かかるのですから。

 結論。月480円コースの格安低速SIMを使ってのIP通話は、わずかに難があるものの通常使用では携帯電話と遜色がないと判断しました。その気になれば月額445円(税抜)から携帯電話とネットが使えるようなもの。今までガラケーと留守番電話サービスで月2,380円もの基本料金を払ってきたことが馬鹿らしく思えてきます。永く使い続けて愛着のある090携帯電話番号を捨てる決断は必要ですが、これによる通信費用圧縮効果は大変なものです。
 それにしても携帯電話大手はなぜMVNOの格安サービスを自ら行おうとしないのだろう。より多くのユーザーが格安サービスに気付けば、いずれは顧客がどんどん流出していって経営が立ち行かなくなることは分かっているのに。

(第3編へ続く)


10月13日

 このたび、ようやくといってよいかもしれませんが、スマホデビューしました。
 きっかけは何といっても、格安通信業者の台頭です。
 以前も書きましたが、今年に入って、スマートフォンが本体込みで月3,000円以下の業者が次々に現れました。
 ガラケーで月2,380円(税抜)払っている自分としても気になったので調べていると、
 MVNOと呼ばれている通信事業者がここ1〜2年で多くモバイル業界に参入し、通信+携帯通話で月1,600円台、通信のみで税込みでも1,000円以下とか、格安プランがたくさんあることに気が付きました。しかも中古のスマホ本体を入手してMVNOのSIMカードを差し込めば月1,000円以下で通信ができ、さらにIP電話を申し込めば、050発信で電話もできる。今までの携帯電話代金の半分以下で、スマホを使い放題、になる訳です。
 これらは一定量の高速通信が可能なプラン。高速通信はさほど必要としないので、低速のもっと安いプランはないか探してみると、大手カメラ店のオリジナル商品として「税込月額480円」という通信業者を発見。IP電話と組み合わせれば、携帯電話代が現在のガラケーの5分の1になる!!これはすごいです。現在との差額を積み上げると、5ヶ月で大手の解約違約金にまで達してしまいます。違約金を払ってでもスマホ+IP電話に切り替えた方が得だと分かり、急遽これを実践することにしました。

 まずはスマートフォンの入手です。事前に対応機種を下調べの上、金曜夜に秋葉原で中古スマホ端末を扱っている業者を回り、その1軒で購入しました。上写真のドコモのF-10Dがその機種です。2年前のLTE対応機種で、他の店では12,000円位のところを9,980円と、約2,000円も安いです。ただし本体+充電池のみで、付属品や取扱説明書、外箱など一切ありません。帰宅してから充電ケーブルも付属していないことに気付き、土曜日に自宅近くの中古の店で充電ケーブルを108円で入手しています。
 同じ金曜夜には大手カメラ店にも行き、この機種に対応する月額480円SIMカードを3,240円(初期費用)で購入しました。月額480円コースですが、電池持ちや緊急メール連絡のことを考慮してショートメッセージ対応版としたので、月額は584円(税抜、税込みで630円)となります。

 土曜日、充電ケーブルまで揃ったところでセッティングを始めます。取扱説明書はNTTドコモのページからダウンロードして、これを見ながらSIMカードを挿入します。電源を入れると低速のLTE通信が始まり、SIMカード業者の申し込み用ページにアクセスできました。そして手続きを行ない、まずは無事開通です。低速とはいえ、検索サイトのトップページを表示させるのにストレスは感じません。
 また低速LTEの他、宅内や公衆の無線LANアクセスポイントではWi-Fiを使った高速通信も可能です。端末側でWi-Fi設定をONにし、自宅の無線LANのパスワードを入力すると、ページの表示スピードが格段に上がりました。少し容量のあるアプリをダウンロードしたいときに重宝します。

(第2編へ続く)


10月6日

 先日、会社の労働組合の研修合宿に行ってきました。
 昨年2月から子会社勤務となっていますが、労働組合は親会社の組合員として引き続き加入しています。
 今回、2年任期で職場委員を依頼されることになり、前任者から引き継いでの初仕事が合宿への参加となりました。

 研修合宿は年1回、横浜市内のホテルで行なわれます。
 対象となるのは北海道から関東地方までの職場委員で、全体で150人ほど。職種も営業、システム開発、営業事務、保守業務、間接部門など実に様々です。
 研修初日は午後から始まり、組合の役員クラスの講話が60分×2本。主に会社の労働組合の歴史を振り返る内容でした。
 各種連絡の後、夕方からはホテルの宴会場を借り切って150人の立食パーティー。各地からの寄せ集めだけに、知らない顔ばかりの中での会合でしたが(中には知っている顔も何人か見かけましたが)、同席していた人と他の職場の状況について情報を交換しました。

 翌朝は一般宿泊客に混じって朝食の後、9時からグループ研修です。外部から講師をお呼びして、「会社を良くするための、労働組合の存在意義」をテーマに、数人ずつでテーブルを囲み討議します。思いついたことを付箋紙に書いて集め、模造紙に貼ってカテゴリーごとに整理する。「カイゼン活動」で良く使われる手法です。
 昼食の後、続きの講義を1コマ、そして今期の活動方針説明等で締めくくり、夕方に解散となります。

 ここまでざっと振り返りましたが、今まで労働組合の活動に直接携わったことがなかったので(というか携わらないのが普通なのですが)、引き継いでいきなりの宿泊研修は最初相当な不安がありました。しかし、実際に研修を受けてみると、労働組合がどのようにして成り立ち、どのようにして社員を支え、会社をも支えているかを知る良い機会となりました。
 職場によっては同じ担当者が何年も継続して職場委員を担当しているところもあるようですが、僕としては2年の任期の間、そして任期満了後別の人に引き継ぐとき、組合の思いをより多くの人に分かち合えるように活動していきたい、と思いました。

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