メゾン 道の果て

12月31日

 この年末は、忘年会らしい忘年会がついに一度もなく終わってしまいました。年末最終出勤日の納会くらいでしたかな、みんなで酒を飲む機会は。例年必ず入ってくる高校時代の仲間との飲み会もなかったし。出費が抑えられ金は少したまりましたが、何か物足りなさも感じる大晦日です。

 例によって、今年を振り返ると、
・会社内のランニングクラブに参加(3月)
・出身高校の鉄道研究会同窓会に参加(3月)
・新車タント購入,エリオ引退(4月)
・スマートフォンに0円SIM導入(5月)

 会社の皇居一周ランニング会ですが、その後毎月欠かさず参加し、今や会の主力メンバーとなっています。継続は力なりとの信念を持ち、これからも続けてゆきます。
 新型車タントを導入して8ヶ月となりますが、タントで遠出したのは現在のところ8月の大洗くらいです。不名誉なことに?今年はついに関東を飛び出すことがありませんでした。それでも車内空間が広くなったのと、新型ならではの操作にも慣れ、毎度のドライブは快適です。
 500MBまで0円という衝撃的価格のSIMを導入しましたが、導入以降毎月200〜300MB程度の通信量しか使わず、現時点でも我ながら見事に0円をキープし続けています。クレジット会社からの請求もSMS使用料月額162円しか入っていません。
 そのほか、チョコレートや地ビールの研究を始め、わずかな味の違いを自分の舌で体感する取り組みもしてみました。
 自転車は今年も10月に電池切れリセットが1回あり、名目293km、累計で11,260kmの計算。年間走行距離は再び1,500kmに達しました。しかし体重が一向に減らないので、来年からは自転車よりもラン主体のトレーニングに切り替えます。


12月26日

 年の瀬を迎え、今年1年に飲んだお酒を振り返ってみます。
 といっても、今年家に買って帰った酒は大半が地ビール、クラフトビールだった訳ですが。
 体を気遣いながら、週に1回は地ビールでひっそり晩酌しています。

 今年のヒット賞の1つが、つい最近飲んだ「グランドキリン 夜間飛行」(期間限定)でした。アンバーエールで色が濃い、味が濃い、そしてビアカクテルではないのに、甘い。大手製品でようやく実力派クラフトと出会えました。
 その次に飲んだコエドブルワリーの「COEDO 伽羅」も同じ様な甘さを感じましたが、こちらはホップの香りが却って鼻についたかなという感触。

 地ビール最大流通量を誇る、軽井沢のヤッホーブルーイングの商品も一通り当たってみました。
 左から(1)よなよなエール(ペールエール),(2)水曜日のネコ(ベルジャンホワイト),(3)インドの青鬼(IPA),(4)東京ブラック(ポーター),(5)僕ビール、君ビール。(セゾン 店舗限定),(6)キイテナイゼSORRY(IPA 期間店舗限定)
 いずれも奇抜なネーミングと斬新なパッケージデザインにそそられます。そしていずれも大手メーカーでは出会えなかった個性的な味わいを楽しみました。(1)はがぶがぶ飲みたくなる飲みやすさ、(2)は優しさ、そして(4)は、今まで飲んできた中で最も濃厚な黒ビール。今年のベストヒットでした。一方で残り3種は苦味が強く、人によって好みが分かれる部分です。特にIPAは苦味だけでなくホップの青臭さが鮮烈で、(6)では鰹とオレンジピールの旨味がせっかく加わっているのにそれがかき消されてしまっています。

 西友では外国産のクラフトビールを安価に扱っていて、時に国内大手ビールより安くなることがあります。こちらのイギリス産エール2種類(330ml)が、賞味期限間近になって1本73円(税込)で売られていました。味の方もクラフト大国イギリスにふさわしい内容です。

 この夏、知人と銀座にあるビアパブに一度入ったことがあります。
 日本の地ビール、世界のクラフトビールからスタッフがセレクトし、日替わりメニューとして置いています。また3種類980円(税込で1,058円)の飲み比べセットもあり、多様な種類の地ビールの魅力に触れられます。この日は静岡県の「伊豆ベアード ライジングサン」、三重県の「はなきんひまわり」、岩手県の「ベアレン ラードラー」、そしてアメリカやベルギーの輸入ビール。ハーブの香り、旨味、レモンのビアカクテルなど1杯ごとに個性があり、地ビールの世界の奥深さを体感しました。
 現在の勤務先近くにも別の地ビール専門店があり、夜に通りかかるとテラス席がいつもにぎわっています。ただ、このにぎわいの中1人ぼっちで行くのはやはり寂しい。日本酒好きの人は周りに多いですが、地ビールを語りながら付き合ってくれる人、いないかなあ。


12月22日

 5月に書いた国立印刷局跡地の、さらにその後です。
 前回時点と比べてあまり変化していないように見えますが、基礎の作り替えは時間をかけて行われているようです。外からは高い防音壁に囲まれ(透明部分も普通の防音壁に変えられて)中をうかがうことは少し難しくなりましたが、中では地下2〜3階レベルまで掘り下げられているようで、ここに足の長い鋼材を差し込んで、敷地を囲うような形でトラックやクレーンが入れる高架橋?を仮設しています。橋の上から時折クレーンがショベルを下ろして土砂を運び上げているのが見えます。
 後方の高層ビルは、5月の写真ではまだ10数階レベルだったものが、7ヶ月で最上階である40階近くまで積み上がり、外壁や窓ガラスも入りました。屋上のクレーンが稼働していることが工事中の証です。地上からロープで資材を40階の高さまで吊り上げる姿はダイナミックです。

 近隣のホテルオークラ跡地でも掘り下げが進み、同じように基礎工事が始まっています。
 パストラル跡地もトラックの出入りが多くなりました。隣には神谷町郵便局などが入居していた比較的新しいビルがありましたが、あっけなく解体が進められています。
 虎ノ門ヒルズ周辺では再開発が加速し、一帯のビルが次から次へと解体されつつあります。虎ノ門駅前交差点脇のビル群も5棟まとめて閉鎖され解体を待っています。霞ヶ関でも財務省の敷地内に3階建てプレハブの工事事務所が建てられトラックが出入りしています。
 これだけたくさんの工事現場が出来てしまったのですから、東京都心部でのトラックや工事車輌のにぎわいはしばらく途切れないことでしょう。


12月14日

 第3回チョコレート食べ比べ選手権!

 過去2回で大手から中堅までの製品を食べ比べしてきましたが、よく探せばまだ知らないメーカーの製品に出会うことがあります。
 今回はそんな新たに確認できたメーカーの製品を取り上げます。
(1)不二家 (イオントップバリュひとくちチョコレート)
(2)大一製菓 (マツモトキヨシPBひとくちチョコレート)
(3)日幸製菓 ミルクチョコレート
(4)ブルボンミルクチョコレート

上段(1)(2)
下段(3<アッシュ>)(3)(4)

 (1)の不二家は業界大手といえますが、LOOKシリーズを始めとして販売しているチョコは多くがフルーツなどのフレーバーが入っており、純粋なミルクチョコレートとして入手できるのはイオンのプライベートブランドのみでした。写真のような黄色帯のパッケージで、裏側に「神奈川県の工場で作っています。 J597」と書かれていれば不二家の製品です。(ピンク色のパッケージで「岐阜県の工場で作っています。 A402」は、後述の日幸製菓です)
 (2)大一製菓は神奈川県茅ヶ崎市のメーカー。自社製品として徳用大袋入りで販売する例もありますが、他社ブランド製品として提供する場合が多く、今回もマツキヨブランドの製品として入手しています。
 (3)日幸製菓は岐阜県各務原市に所在し、100円ショップ向けやプライベートブランドなど多くの企業に製品をOEM提供しています。シジシージャパンPBや(株)アッシュ(写真左の青文字で「ミニチョコと書かれたパッケージ」)も同じ中身が入っているので日幸製菓の製品とみられます。
 (4)ブルボンもご存知、菓子業界の主力ですが、チョコレートはクッキーなどと組み合わせた加工品ばかりで、今回エントリーした板チョコは地元のドンキホーテで初めて発見しました。ある種限定品といえるでしょう。

 価格面では、(3)日幸製菓の108円(以下すべて税込)小袋が76g入りでした。寺沢製菓よりは少ないですが正栄デリシィなどよりは多いです。また「アッシュ」の製品では205g入り246円でした。(1)は180g入り213円、(2)は178g入り198円です。グラム当たりにすると(2)大一製菓が1.1円ほどとなり最もコストパフォーマンスがあります。(4)のブルボン板チョコは50g73円で、大手板チョコよりも30円も安いです。ドンキホーテだからというのもあるかもしれませんが。それでもグラム当たりでは1.4円を超え今回では最も高くついています。
 キューブ一口タイプの(1〜3)の刻印は、(1)が花柄(ひまわり,バラ,チューリップなど)、(2)が数字、(3)はトランプのマークでした。第1回の各メーカーと差別化されています。

【気付きノート】
 甘さについては4者ともスタンダードで、突出して甘かったりする製品はありません。
 キューブ一口の3者はそれぞれに強い個性がありました。
 (3)の日幸製菓は第2回の森永板チョコとも似たような、わずかな薬っぽさを感じます。そして気になったのが舌触り。他社製品より明らかにざらざら感を覚えました。
 (2)の大一製菓。カカオを焦がしたような匂いが口の中に広がります。過去3回の中で最もビターチョコに近いテイストで他社と一線を画しています。
 (1)不二家はまったりとした中に独特の炒った匂いと酸味?を感じました。
 今回は(4)のブルボンが最も素直な味わいで、第2回の大手板チョコ群よりも癖が少なく感じました。正栄デリシィやカバヤほどまでに特徴のない素直さではないようですが。 

 1日数個、チョコレートを食べ続けているうちに体重がじわじわと増えて、何年かぶりに過去最重量級に近くなってしまいました。朝夕の通勤時に走るようにしていますがなかなか解消できません。これを書いたらまたダイエットに励まなければ。


12月7日

 この週末、大学合唱団の定期演奏会を見に行ったときのことです。
 毎年、演奏会の打ち上げにも参加していまして、今年も例年通り演奏会場から現役生と同行で移動していました。
 駅で電車の到着を待っていると、ベンチで現役生が5人ほど、一心不乱にスマートフォンを操作しているのが目に入りました。
 何をやっているのか? またポケモンGOか何か?
 よく見ると、ゲームではなく、LINEの画面でした。
 離れた場所にいる仲間とメッセージのやりとりをしていたようです。
 少し前の世代であれば、携帯電話をかけまくるという行動に出るのでしょうが、通話料が高く付いたり、相手の都合(車内にいて電話に出られないなど)を考えると、通話よりも文字でメッセージを送る方法が適切で、コミュニケーションの取り方もその方向に進化しているようです。
 携帯電話普及世代だった僕自身、LINEを使ったことがないので、時代の激変を思わぬ形で目の当たりにしたという感覚でした。

 振り返ると、時代とともに通信コミュニケーションも大きく様変わりしてきました。
 僕が現役だった平成初期、連絡はもっぱら自宅の電話で、かけると大抵相手の親が出て取り次ぎました。
 寮住まいの人には「呼び出し電話」といって、寮の管理人が取り次いでいたのも普通でした。
 社会人になった頃、携帯電話が普及し始めましたが、会社でも役員クラスにしか手渡されず、月額使用料も5,000円以上と高価でした。そんな中流行したのが「ポケットベル」。表示されるのは番号だけという、今から考えるとよくこれで意志の疎通が図れたなあと驚くアイテムでしたが、番号から意味を類推したりこじつけたりして連絡を取り合うのが当時の一部若者のトレンドでした。
 21世紀を迎えようとする頃にはPHSが登場。携帯電話よりも安価に、月2,000円くらいから通話ができるとあって広く普及しました。周りが皆携帯電話やPHSを持つようになり、やがて必要に迫られPHSを購入しました。外出中であっても電波さえ届けば通話ができる。ライフスタイルは大きく変わりました。
 携帯電話はさらに進化し、iモードが登場してインターネットを取り込み、写真付きメールを送れるようになり、ついにはスマートフォンの登場でパソコン並みの高機能を手のひらサイズの中に。ソフトも進化して動画を見たり撮ったりネットに残したり。財布や定期券の代わりにもなったり。わずか20年の間に、誰でもどこからでも電話がかけられるどころか、世の中のあらゆる行動様式を変えてしまった。実に恐ろしい進歩を遂げています。
 この先10年後20年後。モバイルコミュニケーションはどのように変わってゆくのか、全く想像がつきません。
 ただ、昭和時代の「呼び出し電話」の意味が、今の若い世代にそのまま通じないということだけは事実です。

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