メゾン 道の果て

4月30日

 以前書いたことのある、自宅から自転車圏内の激安スーパーが先月、突如閉鎖されてしまいました。
 店舗の入り口には2種類の貼り紙がありました。
 1枚は閉鎖前日に貼られたものとみられる、全品半額セールを通知する内容、
 もう1枚は閉鎖当日に貼られた告示書で、担当する弁護士の連絡先と、店舗と商品が弁護士の管理下に置かれることなどが記載されていました。どうやら資金繰り悪化の理由で倒産したようです。
 昨年秋頃に店舗内外装をリニューアルしました。リニューアルといっても看板を新しくしたのと店内のレイアウト変更程度で、目新しく大きく変わったという印象はなかったのですが、この出費が影響したのかもしれません。
 閉鎖の前の週まではいつも通り店を開いていて、倒産の前触れは全く感じられませんでした。ただ閉鎖されてから、よく考えればここ2〜3ヶ月野菜や果物の値引きセールや詰め放題をやらなくなったこと、お菓子類が賞味期限間近になっても値引きしなくなったり、商品の入れ替えもあまりしなくなったことから、資金繰りに苦心していたのかなと今になって思います。
 周辺には競合するスーパーが多数あり、この店舗が閉鎖されても生活には困りませんが、マスコミにも時々取り上げられた注目店舗が思わぬ形で終焉を迎えるのは実に残念です。

 閉鎖されてから1ヶ月。駐車場には関係者の車が時々止めてあるのを見かけますが、店の様子に全く変化はありません。
 店内の商品を始め什器設備や不動産の整理もあり、これらがすべて終わるのには相当の時間を要すると思われます。
 後継に何が進出してくるかも全く分かりません。今の設備を利用して別のスーパーが出店してくるのか、それとも更地にして新たな開発をするのか。時間をかけて経過を観察してゆきます。


4月23日

 雑草定点観測4月編。

 自宅脇の空地ですが、実は先月撮影の時点で既に除草剤が撒かれていたらしく、あれから急速に黄色く変色して4月上旬にはことごとく枯れてしまいました。アメリカフウロが変に紅葉していたのはその前触れだったということか。観察する側からは実に残念です。
 そんな除草剤の影響をものともせず、新しく芽を吹き出す植物もあります。スギナです。
 画像に通っている緑色はすべてスギナです。わずか半月で、結構な背丈に成長しています。
 自宅を新築した当時、裏側の敷地に砂利を撒いたところにたくさんスギナが発生して全部抜くのに苦労したことがありますが、それだけ生命力が強いです。

 駐車場ではカラスノエンドウよりもさらに細かい葉を付けるスズメノエンドウが出現、急激に成長してカラスノエンドウの群落すら取り囲んでしまいました。両者の生存競争が激しいです。

 カラスノエンドウとスズメノエンドウの実です。スズメノエンドウの実は丸囲みのところに集中してなっているのがわかると思います。どちらも熟すると黒く変色していきます。

 カラスノエンドウやスズメノエンドウの実がサヤエンドウに似ていますが、実際のところ食べられるのか。自宅のプランターで収穫した旬のサヤエンドウとともに数分間ゆでて試食してみました。結果は..成長中のを含めて繊維がかなりごわごわしています。中の豆粒はしっかりゆでればぷちっと食感は楽しめますが、.ともかく人間の食用には向いていないという結論となりました。スズメノエンドウに至っては実が小さすぎて収穫そのもののメリットがありません。一緒にゆでたサヤエンドウの実が絹のような舌触りで天使に思えてきました。


4月15日

 自宅から自転車圏内にありながらまだ一度も見ることがなかった、新三郷の24系客車「夢空間」を見に行ってきました。

 ラウンジカーの、オハフ25 901です。
 新三郷駅南口を出てすぐ目に飛び込んできます。屋根のない場所での保存ですが、外観の状態は比較的良好です。

 11:00〜18:00の間、車内も公開されています。車輌ごとに大手百貨店3社が手がけた高級な内装デザインは、これが鉄道車輌であることを忘れてしまいそうになります。革張りの椅子に身を委ね、金の窓枠を通して外の景色を眺めながら、実車が列車として運行している情景を思い浮かべます。
 カウンターや自動演奏ピアノもそのまま残されていますが、カウンター内部には蓋をして立ち入れないようにしてあり、現役当時の活気がそがれているような気がします。

 

 ららぽーと建物反対側の駐車場には、食堂車オシ25 901が鎮座しています。
 公開は停止しているようで、窓はカーテンが引かれ内部の様子がうかがえません。
 さらに片側の車体側面は手入れされていないのか、塗装の剥がれやつぎはぎ補修で見苦しい状態です。
 近隣では東川口で<北斗星>用食堂車スシ24 504がベーカリーレストランとして有効に利用されているのを知っているだけになおさら残念です。再整備して、この食堂車で再びお食事ができるようになる日が来ることを望みます。

 

 夢空間は3両編成でした。残る個室寝台車オロネ25 901も東京都内で保存活用されているそうです。
 新製から今年で34年。現役としての活躍は長くはありませんでしたが、日本経済が最も勢いづいていた時代の証人として、これからも残していってほしい車輌達であります。

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