メゾン 道の果て

 9月30日

 雑草定点観測9月編。

 

 隣の空地は除草剤と雑草生育のいたちごっこになっていますが、9月になってからの新たな薬剤散布はないようです。先月から生えてきた多様な雑草群の中でも特に目についたのが堅そうな茎と細長い葉を持つ種類。Googleレンズで撮影検索したところ、「コゴメガヤツリ」という検索結果が出ました。一般的にカヤツリグサと呼んでいるものです。

 駐車場。手前のエノコログサ類は除草剤で完全に枯れています。新たな植物の成長もまばらで勢いは弱いです。
 車の出入り口となっている部分に草が生えています。ここに着目してみると、


 エノコログサやダンドボロギクに混じって、葉の幅が広い草が見られます。
 左側の背丈が高い種類は「エノキグサ」、右側、地面近くに生えているのは「キヌタソウ(砧草)」という検索結果でした。花がなくても葉の形で検索してくれるGoogleレンズは賢すぎて恐れ入ります。エノキグサは先端に1〜2cmほどの細長い、あずき色粒々の花のようなものを付けています。

 宅地分譲地のエノコログサも、9月の1ヶ月間ですっかり枯れてしまいました。ところどころで見られる背の高いダンドボロギクがまだ緑色のままなので除草剤の影響ではないことが分かります。
 別の区画では生育が1ヶ月遅れているようで、こちらは緑から黄色に移り変わっている最中です。


9月25日

 14年前に購入し長く愛用してきたパナソニックの乾電池式シェーバーですが、最近になってスイッチが入らなくなってきたので買い替えることにしました。
 家電量販店に行って売り場をのぞいてみると、何とこれと全く同じ形のものが現在でも発売されているではありませんか!!型番品番も変わっていません。価格は当時1,480円(税込)だったのが現在では同じ店で1,050円にまで下がっていました。
 最近の工業製品は矢継ぎ早にモデルチェンジが進み、5年一昔というほどに様変わりしている印象ですが、そのような中において、14年間一切モデルチェンジなしで現在も販売継続中の製品が存在することに大変驚いています。
 言い換えれば、この製品はもはやこれ以上改良の余地がなく、極めて高い完成度を誇る一品ともいえます。機構,デザイン,使いやすさの全ての面で最高の満足度、これが確立されることでロングセラー化され、コストダウン→価格の安定、利益増大、とつながっていくのが分かります。


 長きに渡って姿形が変わらないロングセラー工業製品で、東海道山陽新幹線の「N700」を連想しました。
 平成19年に量産車が登場してから16年、初期の車輌は廃車が進んでいますが、それを取り替えるべく導入されている「N700S」は、車体構造はほとんど16年前の「N700」と変わっていません。また機構面でも、電力効率のより優れた最新の制御システムを導入したりしていますが、最新の「N700S」でも従来の機構を完全に刷新しているかというとそうとは思えません。
 結果、旧車とほとんど同じ形,デザインの新車を導入して旧車を経年廃車にするという、端から見るとおかしなことをしているように見えます。新幹線の決定版ともいえる「N700」で確立された最高の技術や品質を何世代にも渡って継承することでコスト削減につなげるのはよく理解できますが、ユーザーにとってはフルモデルチェンジによる「真新しさ」がなく、魅力的に映らないのは残念に思ったりします。


9月12日

 自宅から自転車圏内に1軒、セイコーマートがあります。
 北海道や茨城県ではおなじみのコンビニですが、かつては東京都内や関西にも店舗を展開していたそうです。しかしコンビニ業界再編の中で北海道と茨城県に経営資源を集中することになり、現在は埼玉県を含めて3道県のみの展開、埼玉県内の店舗も数えるほどしかなく、このセイコーマートも実は貴重な1軒、ということになります。
 たまにここを通り過ぎるたびに「北海道フェア」と書かれたのぼりが立ち、またテレビの情報番組でも取り上げられることもあって、少し気になっていました。

 店内に入ると、明らかに他の大手コンビニ各社と違う雰囲気が漂います。
 それは、「北海道感」
 本部が北海道の企業なので、北海道で売れ筋のアイテムを多く並べています。
 特に目につくのが「Secoma」と書かれたプライベートブランド商品。開発は系列の「株式会社セコマ」が行なっているそうです。ラインナップは幅広く、菓子パンやおにぎりを始めアイス,冷凍食品,ドリンク類,カップ麺,日用品に至るまで。パン類やアイスは「北海道牛乳の」などと北海道産をプッシュ。ガラナジュースや珍味の鮭とばといった、北海道ならではの商品も陳列しています。北海道の名前が付かない商品も、パッケージデザインが他のコンビニで見られないゆえ、埼玉にいながら北海道の田舎のコンビニに来たような錯覚に陥ります。
 いつでもできたてで暖かい弁当が並べられている「HOT CHEF」のコーナーも、他の大手コンビニと一線を画し、お弁当への強い信頼感を覚えます。

 パッケージデザインにつられ、セコマPBのドリンク類をまとめ買いしてしまいました。ガラナジュースは北海道以外で見かけたことがない、といえるほど地域色あふれる商品ですが、茨城や埼玉でもセイコーマートでは簡単に手に入ります。コーラのような濃い色と甘味ですが、薬っぽい匂いは人によって好き嫌いが分かれるところです。それだけでなく「ガラナスパークリングウォーター」なるものも販売されていました。ガラナエキスの入った炭酸水で、色も透明な薄茶色、ガラナジュースと違って全く甘くないのにびっくりします。北海道メロンのクリームソーダは、テレビで紹介され大人気となった同PBの「北海道メロンソフト」アイスを連想させます。
 お酒のPB商品も多く、ガラナサワー,和ミントモヒート,余市町産トマト酎ハイなど飲みたくなる魅力いっぱいのパッケージです。

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