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Vol.11 紀伊半島一周ツアー 

 関連コラム 5月11日分

平成14年5月23日更新

(1日目)

行きの新幹線は500系。
今更ながら、500系に乗るのは初めてです。
紫系統でまとめられた車内は落ち着きがあります。
名古屋から関西線の普通列車を乗り継ぎます。
亀山までは新型の313系3000番台が担当。
亀山から先は西日本エリアに入ります。ここはキハ120の受け持ち。畏れ多くもボックスシートもトイレもない通勤用車両で、峠を1つ越えます。
柘植(つげ)から草津線の電車で草津に出ます。
この電車、先頭車と中間車で色が違います。
中間車は車内も改装されていて、転換シート付きの豪華なインテリアです。
草津からの東海道線、京都からの奈良線<みやこ路快速>を担当するのは221系。ご存知、関西の主役デラックス快速形車両です。
奈良から桜井線に乗り換えます。
105系通勤車両2連のワンマン運転。この車両はかつて常磐線各停〜営団千代田線直通に使われていました。言われてみればその面影があるでしょう。
王寺まで出て、王寺から和歌山線五条までの電車は117系快速形車両。特急並みのぜいたくなインテリアは健在です。
五条から和歌山までの1時間余りは再び105系の2連。通学時間帯にぶつかり車内はおもちゃ箱をひっくり返したようなにぎやかさ。
ラストコース。和歌山〜和歌山市のシャトル電車(105系)に乗り換え、和歌山市着。

 1日目のおこぼれ。

・500系新幹線に初乗車。しかし連休中だけあって車内は定員いっぱい。車内を見て回る余裕もなかった。

・桜井線で南下すると、途中で天理を通過する。電車が天理に近づくと、突然何本もの車両留置線が出現した。それも洗車台付き。「こんなところに車両基地なんかあったか」と一瞬思ったが、周囲の風景を見てすぐに答えが分かった。独特の風貌の宿舎が数多く建ち並ぶ市内。そう、全国各地から信者が集まることがあり、これはその団体列車用の留置線だったのだ。天理はすごい街だなあと思った瞬間。

・関西線の駅、王寺は「うじ」と前にアクセントを置く。ちなみに筆者の通勤経路に「王子」という駅があるが、こちらは「おうじ」。一応区別はできているようだ、と考えてみたりする。

・和歌山線は吉野口で峠を越える。次の北宇智(きたうち)を発車するとき、電車はバック運転を始めた。実は急勾配の途中にあるこの駅、列車を止める平坦な場所を確保するために本線から分岐した場所に駅を設けている。俗にスイッチバック式といわれている。

・和歌山の街はとても広い。名物のラーメン屋はその広い市内のあちらこちらに点在している。繁華街の小さなお店で1杯いただいた。さすがは激戦区。有名でない店でも味に手抜かりはない。
 和歌山城は夜はライトアップされて美しい。終日城内に出入りすることができる。

 2日目に続く

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