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「目指せ、道の果て」 Vol.1 道東ツアー'05

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平成17年11月9日更新

(2日目:9月17日(土) 前編)

 東横インでは7時から朝食の無料サービスが始まる。前回、福岡で東横インに宿泊したことがあるが、6:30出発で予定を組んでいたため、無料の朝食を泣く泣くあきらめた。今日は7:20の特急で出発するで、わずかであるが朝食時間は確保できそうだ。
 7:00と同時にロビーに行列ができていた。おにぎりと味噌汁のセルフサービス。10分で食事を終え、相当慌ただしいチェックアウトとなった。

 旭川7:20 3004M 特急<スーパーホワイトアロー4号> クハ785-2
 時計を少し気にしながら小走りで駅に向かう。うまい具合に発車2分前に改札にたどり着く。全てが順調に回っているようだ。電車も定刻に出発する。天候は晴れ時々曇りで悪くはない。
 車窓には田んぼが実に広大に広がっている。東北の穀倉地帯よりも広く感じられるのは北海道に来たからか。米も収穫時期を迎え、黄金色に輝く大地は日本の美の1つだろう。

 滝川8:05 3425D 快速 キハ40 737(旧162)
 根室本線に乗り換える。根室本線はここ滝川を起点に全長448.8kmに及ぶ長大路線だが、途中の富良野,新狩勝トンネル,釧路といったところで運転系統が大きく分断され、全線を直通する列車は1本もない。今日はこれより4本の列車を乗り継ぎ終点の根室まで、その道筋をひたすらたどってゆく。
 第一走者、キハ40(100番台)は昭和50年代に大量に製造され、現在でも北海道で最もポピュラーな気動車。同型車には昨日もお世話になっている。快速を名乗っているが、通過駅が東滝川,平岸,島ノ下の3つだけで、しかもスピードがあまり出ないので、快速感があまりしない。
 最初は田園から次第に山を分け入るような線形になり、赤平(あかびら)、そして芦別では住宅地が広がっている。かつて炭鉱で栄えた名残で、現在でも多くの人々が暮らしている。芦別を過ぎると再び山間部に分け入る。野花南(のかなん)から島ノ下の区間は最近ダム建設で長いトンネルの新線に切り替えられた。

 富良野 9:15 3427D 快速<狩勝> キハ150-7
 富良野では7分接続で乗り継ぐ。キハ150は平成5年に登場した新型気動車で、ここから旭川方面に分かれる富良野線で主に使われているが、この<狩勝>号では山を越えてはるばる帯広まで足を伸ばす。軽量車体と強力エンジンの組み合わせで、連続する上り勾配も難なく突っ走る。

 富良野付近では農業が盛んに行なわれている。作物が収穫期を迎えている。向こう側に見える青い箱らしきものは、玉ねぎ運搬用コンテナー。

 (空知)金山を過ぎて長いトンネルに入り、これを抜けると人造湖の「かなやま湖」を渡る。その後もしばらく左手に湖が続くが、木々に隠れて良く見えない。東鹿越(ひがししかごえ)まで来て、ようやく眼下に湖が広がっているのが見える。
 次の幾寅(いくとら)は映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ現場で知られるようになった。撮影に使われたキハ40 764(旧230)が半分に切断されて駅前に飾られていた。実車は老朽化が他車よりも進んでいたらしく、今年ついに廃車になった。北海道のキハ40の廃車第1号がこの車両になるとは。祭りが行われているようで、駅前が賑わいを見せている。

幾寅駅出発。赤い車体のキハ40 764が見える。

 その次の落合を過ぎ、山の中を1km余り進むと長大な新狩勝トンネルに入る。すぐに昨日乗った石勝線と合流するが、暗闇の中なので線路が分岐しているのが分からない。以下、帯広までは昨日と同じルートを走るが、最後部に立って、特急に乗っているのとはまた少し違った感覚で風景を楽しむ。

 広内信号場にて。
 石勝線と合流する上落合信号場から先、人家のない場所にこの手の信号場が多く存在し、列車の行き違いに使われている。トンネルのような覆いはポイントを雪から守るシェルター。
 キハ150-7。山を下りて、新得でただいま小休止中。

 帯広 11:36 4003D 特急<スーパーおおぞら3号> キハ283-20
 帯広から振子式特急形気動車キハ283系「FURICO283」に乗車する。カーブを曲がるたびに車体が自動で右に左に傾き、重心をコントロールして高速で通り抜ける。エンジンが強力になったことも相まって、札幌を1時間前に発車した在来のキハ183系特急に帯広辺りで追い付いてしまうほどの画期的なスピードランナーだ。
 9両編成の車内はかなり空いてはいるが、それでも指定席を中心に多くの乗客が乗っている。池田までは昨日と同じルートをゆく。内陸の酪農地帯をしばらく走るが、厚内付近から海が見えてくる。以降は時折内陸に入りながらも、太平洋沿いに線路は続いている。時たま釧路方面から来た貨物列車や特急列車と行き違う。
 白糠を出ると、湿原地帯の中を走るようになる。右手に海と国道、左手に湿原。特急でこれを眺められるのもまた北海道ならではの光景である。工業地帯が近づき通り過ぎるともうすぐ釧路に着く。

 後編に続く

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