平成17年12月18日更新
ツアーも最終日になった。昨夜は就寝が早く、存分に休息を取れた(はず)。宿泊したホテルは2日前と別の場所で、窓から見える景色もまた違う。朝食を気にせず6:30にはホテルを後にする。
旭川6:43 723D 普通 キハ150-5
今日最初に訪問するのは富良野線。旭川から美瑛を通り富良野へ向かうローカル線だ。車両は2日目にも乗車したキハ150の2両編成。
駅の外れにある富良野線ホームを出た列車は右に大きくカーブを切り、小さな停留所にこまめに停車しながら南下する。右に広い道路、左に住宅街。駅間が短く、都市近郊鉄道らしさも感じられる。しばらく乗っているうちに住宅の数もまばらになり、左手になだらかな丘が見えてくる。丘の上にはにれの木が。これも北海道らしい光景。
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美瑛にて。駅そのものも、観光スポットの1つになっているようだ。旗・のぼりが何本も建っているのが証。 |
美瑛で数分停車した後、山越えに入る。とはいえトンネルはなく、丘を越えていくような感じ。先ほどまで晴れていたのが急に霧の中になった。日差しもさえぎられ、50m先も見えない。次の美馬牛(びばうし)から下りに転じ、上富良野に向けて盆地を降りる。
上富良野からは周囲を小高い山に囲まれた農業地帯。ラベンダー畑のイメージが強いが、この時期に列車から見える光景は黄色い稲穂や掘り出された玉ねぎ、でイメージと大きく違う。終点富良野では農作物を積み込んだ貨物列車が出発を待っている。
富良野8:13 3426D 快速 キハ40 738(旧番163)
富良野からは2日目に乗車した根室本線を滝川へ戻る。車両も2日目に乗った車両の1番違い。車内も国鉄時代のままで、しばし昔の旅行気分を味わう。天候も良好で、今日は素晴らしい1日になりそうだ。

滝川9:30 3008M 特急<スーパーホワイトアロー8号> クモハ785-5
岩見沢10:10 168M 普通 クハ721-6
江別10:30 3166M 区快<いしかりライナー> クハ721-5
滝川より先はフリータイムみたいなもので、帰りの<北斗14号>までは何も計画を入れなかった。プランの候補に三笠鉄道村や室蘭本線岩見沢口、夕張線なども挙がったが、いずれも接続が悪く訪問時間がほとんどなくなるので断念し、札幌近郊の電車にターゲットを当てることにした。
2日目にも乗車した785系特急<スーパーホワイトアロー>号で岩見沢へ移動。この岩見沢から先は札幌通勤圏となり、列車の運転本数が大きく増える。下りホームには711系が特急待避で停車中。昭和55年に製造された車両だが、もう結構な歳である。オリジナルの2扉車編成と、ラッシュ対策で3扉に改造した車両とが連結されている。
岩見沢からは721系に乗って移動する。721系は民営化後の昭和63年に登場した。乗車した編成は初期タイプで、インテリアが赤い座席にオレンジの壁で、「中華料理店」などと揶揄されつつも明るいイメージ。江別の2分接続で始発の区間快速が先行。別の仕様を期待していたが、これまた「中華料理店」が来ていた。
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江別駅に到着した普通(左)と、当駅始発の区間快速(右)。どちらも721系の3連。同じホームで乗り継ぎを可能にして利便を図っている。 |
札幌11:14 (反)3867M 快速<エアポート105号> クハ721-5201(旧番2001)
札幌で軽く駅そばを食べて、新千歳空港方面から来る小樽行き快速に乗り継ぐ。<エアポート>に運用される721系は6両編成で、すべて2次グループ以降の編成が当てられる。たまたまやってきたのは初日に新千歳空港から南千歳までお世話になった、その編成だった。内装も指定席車を含めて3種類がある。
運転室直後のデッキに陣取り、前面展望をしばし楽しむ。そういえばこの721系、真冬に寒気が室内に入りこまないように3ヶ所の出入口全てにデッキがついている。さすがは北海道の車両である。
銭函を出ると、電車は海沿いを走る。山側は人家もない断崖絶壁。忘れ去られた海水浴場がいくつも通り過ぎる。

小樽築港はかつて蒸気機関車の一大基地だったそうだが、現在ここには一大ショッピングモールが建って様相が一変している。終点、小樽には11:46到着。古い駅名標やガラス細工の番線表示など、レトロ感覚が駅のあちらこちらに垣間見える。
小樽12:04 (反)3898M 快速<エアポート124号> クハ721-5101(旧番1001)
小樽で小休止の後、同じ車両で札幌に引き返すのだが、ここで各車両のインテリアを改めて観察してみた。
両先頭車のクハ721-5101,5201は茶色系統、中間車4両は平成15年に新製された増備車で、2,3,5号車の普通車は爽快な青系統が特徴。4号車の指定席車「uシート」はリクライニングシート装備で、赤青のワンポイントが交互に配置されているのが見て楽しい。
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昭和63年製作車は、赤い座席と黄色い取っ手の、明るい配色が特徴。ファミレスやハンバーガー店の内装を連想させる。 クハ721-6 |
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平成元年に登場した第9編成からはシートが茶色系になり、相当落ち着いた印象となった。デッキの壁のブルーも水色に変更されている。 クハ721-5101(旧番1001) |
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<エアポート>6連固定化用に製造された平成15年増備中間車。ドア周辺の暖房機能強化に伴いデッキがなくなり、配色も青系となった。 モハ721-5101 |
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同、指定席車。サハ721-4200,5200番台がこれに当たり、リクライニングシートが並べられている。 サハ721-5201 |
札幌13:17 5014D 特急<北斗14号> キハ182-2556(旧番556)
札幌でおみやげを少し買った後、<北斗14号>に乗り込み帰路に就く。

大都市札幌を離れて程なく広い原野となり、森林と住宅地が交互に現われる。南千歳からは果てしない沼地を走り、苫小牧から先はひたすら太平洋を左に走ってゆく。苫小牧、そして東室蘭辺りで工業地帯が広がるが、あとはどこまでも広がる海、そして大地。2時間も風景が変わらないと少々飽きてもくる。
出発から3時間近く経った森で線路が二手に分かれる。気動車特急はすべて距離の短い旧線駒ヶ岳経由のルートに入る。上り貨物はもう一つの渡島砂原ルートを走り、普通列車ではおよそ半数ずつに分かれる。ハイパワーなエンジンにものを言わせて、上り勾配をぐいぐい進む。駒ケ岳が前に、後ろに見え隠れする。大沼公園でたくさん乗客が乗りこみほぼ満員になった。次の大沼で新旧線が一旦合流した後、今度は下り専用線と別れ、仁山・渡島大野方面の本線を進む。上り列車は全て、および普通列車は上下ともこちらを通る。函館方面に向けて勾配を一気に降りる。渡島大野駅前には「北海道新幹線着工」の看板がいくつも目に付いた。七飯(ななえ)で下り専用線と合流、函館へとラストスパートをかける。
函館16:51 1030M 特急<白鳥30号> モハ484-3046(旧番1046)
函館には3分遅れの16:51に到着。<白鳥30号>もそのあおりで3分遅れて出発した。デッキまでいっぱいの混雑。通路に立って席が空くのを待つが、3連休の最後の日、座席が簡単に空く訳がなく、しばらくは立席を余儀なくされる。五稜郭を出て木古内までは江差線を走る。単線なのでところどころで交換待ちをするが、相手の列車も遅れているようで、遅延時間はさらに拡大する一方。
秋を迎えて日暮れも早く、木古内を通過する頃にはかなり暗くなっていた。そして青函トンネルへ。江差線内では激しく揺れて乗り心地の悪かった485系だが、津軽海峡線に入った途端、水の上を滑るような静かさに変わった。さすがは近代技術の粋を集めて設計された線路だけのことはある。
蟹田から津軽線に入る。スピードが下がり、乗り心地もまた荒くなる。そして青森でスイッチバック。乗客の半数が下車する一方で、八戸方面へ引き続き乗車する人達は、協力し合って座席の向きを変えている。筆者もようやく座席にありついた。
最終的に遅れは吸収する事ができず、5分遅れで八戸に到着。接続時間が9分から4分に減少した。構内アナウンスが乗り換え客をせきたてる。お弁当を買いたいが、ゆっくり選んでいる暇もない。

八戸19:58 3030B <はやて30号> 226-1111
ツアーの最終ランナーは東北新幹線のE2系。しかも八戸延伸開業後に製造された、窓の広い1000番台車が当たった。指定された席に行くと、中国人と思わしきグループに席を取られていた。その1列後ろの席が代わりに空けられたのでここに座り、短い乗り換え時間で購入した「八戸小唄寿司」(1050円)を広げ、ビール片手にゆっくりいただく。鯖,鮭の2種の魚と酢飯の相性が良く、実においしい。青森県の人気No.1駅弁というのもうなずける。
盛岡では<こまち30号>の連結で6分停車。ここでもおつまみを買いに出かけた。後は大宮まで、リクライニングシートにもたれながら一直線。
かくして無事にツアーは終了した。現地ではオレンジカードがたくさん売られていたので、お金のある限り買いまくって相当の枚数たまってしまう。これから近所に出かける際に積極的に使うようにしよう。