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えんぷつ 週観 道の果てから

2月26日

 11日から今日まで、トリノオリンピックが開催されていました。
 大会が始まるまでは、電気屋に行くと「液晶テレビでトリノを見よう!」だとか、フィギュアの選手が出てくる広告にCMにとさんざん煽って煽りまくっていましたが、
 いざ本番となると、期待されていた選手が満足ゆく結果を出せず、メダルの数は、フィギュアスケート女子で荒川選手が獲得した金1個のみという状況。
 スポーツ新聞のトップ記事も野球ネタになっていたりして、オリンピックにそっぽを向ける始末です。
 前回のソルトレークもそうでしたが、今ひとつ盛り上がりに欠けて面白味が少ない大会でした。
 何だかオリンピック前の方が盛り上がっていたみたいな感じで。

 そういえば、4年前のソルトレークの頃は何していたんだろう。
 当時の「道の果て」をひっくり返してみます。
 このときも、2月20日

 ソルトレークオリンピックが開催中です。
 早いものですでに後半戦。日本のメダルはまだ2個と不振ですが、
 選手の活躍している姿には、いつでも拍手を送りたくなります。

 と書いて、それで終わりです。
 それでもソルトレークでは「金」こそなかったものの、メダルを2個も獲得できているんですね。
 というか、ソルトレークが盛り上がらなかったのも、長野との落差が余りにも大き過ぎたからかもしれません。

 振り返ってみると、当時は「うたうた会」という合唱企画に参加していたんですね。
 そして、ちょうどオリンピックが開催されている頃に第2回演奏会の本番があって。
 あれからも4年が経ちました。第3回実行の話もいつしか立ち消え、メンバーも集まらなくなってしまいました。
 願わくば、その何人かとでも、もう一度会ってみたいものですね。演奏会ビデオもお蔵入りしたままですし。


2月19日

 平日休みを取って、交通博物館に行ってきました。
 休みを取ったのは別の用事で東京都内に出るためでもありましたが、その後の時間がうまく空いていたので、急に思い立って交通博物館行きを決めました。
 交通博物館はいつも立ち寄る秋葉原にあり、その気になればすぐに行ける場所ですが、今年5月の完全閉館が決まってから、お名残の来館者が増えているようです。土日は子供連れで混雑しているし、平日で落ち着いて見て回れるのはこの日しかないかも。しかも4月までは「万世橋駅遺構公開」ツアーがあるし、ますます後に引けません。用事を済ませて、いつもの秋葉原へ急ぎます。

 屋外展示物のD51と0系新幹線前頭部に出迎えられて、館内に入ります。
 学校や幼稚園がある平日にもかかわらず、小さい子供連れが多いとは。
 館内は4階建てとなっており、1階の大きな吹き抜けに蒸気機関車が2台、並べられています。
 その片隅には1号機関車とマッチ箱客車、そしてHOゲージの大レイアウトがあります。
 展示室はいくつかに分かれ、信号機や台車などといったアイテムも展示されています。列車を動かす仕組みや裏方の作業なども分かるようになっています。有名な修学旅行電車167系運転台シミュレーターも展示されていますが、その横に211系など新型電車タイプのシミュレーターが3台も設置されています。今の主流はもちろんこちら。親子連れがシミュレーターに熱中しています。

 「万世橋駅遺構公開」ツアーに参加しました。4月まで毎日、平日20分おき、土休日15分おき、各回20名参加で組まれています。
 スタッフ控室から裏に入ると、煉瓦造りの高架下スペースに出ます。物置として使われていたようです。
 まずはここで5分ほど紹介映像を見ます。その後で少し撮影タイム。アーチ状の橋脚は、ただの煉瓦橋脚といってしまえばそれまでですが、ライトアップされると幻想的に映ります。
 続いて係の案内で裏の通路を進み、階段を上ります。この階段こそが、旧万世橋駅の構内通路、だそうです(下写真左、駅名標は複製品とのこと)。ここを左に曲がったその先はホーム跡に出る上り階段があります。半分地上に出たところで行き止まりですが(下写真右)、ガラス越しに、花壇となったホーム跡を通過する中央線電車を撮影することができます。

 2階は船やバスの、3階は航空に関する展示があり、交通全般について体系的に学習するには最適でしょう。しかし、内容の充実度という点では大ざっぱ過ぎて物足りないかもしれません。
 しかし吹き抜け3階部分に複葉機とヘリコプターが吊されているのには、意外なところで驚いてしまいます。

 これらの貴重な展示物の多くは、1年半後に大宮に開設される鉄道博物館に引き継がれます。そして数段階も充実した内容でリニューアルオープンされる予定です。スペースも相当拡大されますし、今から大いに期待しています。
 ところで、この交通博物館の跡地はどうなるのでしょう。都心の貴重な一等地ですから、数年後には大きく変わって、かつてここに交通博物館があったことすら忘れ去られてしまうかもしれません。


2月12日

 携帯音楽プレーヤー CREATIVE ZENが自宅にやってきて1ヶ月になります。
 ヘッドホンステレオに代わり、毎日の通勤に、休日の行楽に、大活躍しています。
 512MBのスペースに100曲を超える音楽をパソコンから放り込み、ランダムに曲を聴いています。
 特に車を運転しているとき、曲が一巡するたびにテープやMDを取り替えなくて済むので大助かりですし、安全運転にも寄与しています。

 でも本体が小さいのでなくしやすい。現在でもいろいろな物を紛失する自分にとって、悩みでもありました。
 最初はイヤホンを常につないでおいて、イヤホンは付属していた専用巻き取りケースに収納して断線しないようにする、この状態で通勤カバンの中に入れておく、こういう戦術をとっていました。
 ところが先日、専用巻き取りケースを破損していまいました。コード巻き取りのイヤホンケースは市販されていないので少し困りました。このままではイヤホンを断線することになるし、本体もなくしやすいし。

 しかし、ひょんなところから解決策を思いつきました。
 100円ショップで見つけた小形ビニールケースです。
 大きさはA8サイズ。写真の通り、ZEN君はイヤホンジャックを差した状態ですっぽり収まります。
 そして、これまたうまい具合にイヤホンの本体をも収納することができます。
 コードの中間部分は飛び出しますが、特に断線しやすい、耳に入れる部分付近とジャック付近が、ビニールケースのチャックを閉めることで保護されるので実に好都合です。
 しかも透明なので、ボタンがどこにあるかが見えるし、ケースの上から、またはケースに指を突っ込んで本体を操作できるし。
 その上、写真でも分かるように、予備の単4電池を1本入れておく余裕も。
 我ながら大発見です。伊東家の食卓に応募してみようかな..と思うほど使えるものではありませんが。

ということで、図らずも初公開となってしまいました。
ビニールケースはストラップを取り付けることも可能です。
ZEN君がいかにコンパクトにできているか、お分かりでしょう。

2月4日

 旧型パソコン2台が、このたび引退しました。
 1台は10年前、最初に購入したCRT一体型デスクトップ機FMV-466C(1号機)です。
 当時はWindowsパソコンのブームで、メーカー各社が値下げ競争を繰り広げていた時期でした。「228,000円で買えるパソコン」の登場は衝撃的でしたが、それがあっという間に値下がりし、このパソコンに至っては家電量販店で89,800円もの安さで購入したのを覚えています。
 購入して5年間、パソコン通信を中心に大活躍しました。OSは最初Win3.1でしたが間もなく95にバージョンアップ、後にモデムを内蔵から高速の外付けタイプに交換し、空いたスロットにSCSIカードを差してハードディスクの増設も行なっています。しかし起動に5分も時間がかかるようになり、5年前に3号機(DESKPOWER ME4/535)に交代してからはあまり出番がなくなっていました。
 もう1台は7年前に中古で購入したB5サイズノートパソコン、FMV-BIBLO NC13D(2号機)です。会社の行き帰りにパソコン通信やネットのコンテンツをオフラインで見たり、ホームページを更新したりする目的で導入、あちこちに出かけるときいつも一緒に持ち歩いていました。しかしZAURUSを購入してからは持ち歩くする機会もなくなり、最近では歳のせいか、真夏を中心に電源が突然落ちたりするトラブルに悩まされていました。今どきUSBが使えないのも不便だし、もう十分すぎるほどに引退の時期を迎えています。
 2台の運命を決定づけたのが、昨年12月の4号機導入でした。今までネット接続していた3号機がオフラインとなり、ホームページ更新や写真管理の役割を2号機から3号機に移すと、2号機を残す理由がなくなってしまいます。

 1月に入って、2台の廃棄手続きを行ないました。
 メーカーの「パソコンリサイクル」ホームページに入り、所定の手続きでリサイクル券を申し込みます。CRT一体型デスクトップが4,200円、ノートが3,150円、合わせて7,350円です。
 その一方で、2台に入っていた個人用の写真や文書などのデータを3号機に移動します。USBに対応していないのでフロッピーを100回以上も出し入れしながら、3日間かけてようやく移し替えが終わりました。しんどかった。
 これが終わると、次は2台のハードディスクの中身を完全消去します。
 AOSテクノロジーズ製のソフト「ターミネータ3.0 データ完全抹消」を使用しました。定価8,190円のところをソフマップで2,980円、さらにワゴンセールで1,000円に下がっていました。メーカー正規のルートで回送するのでデータが盗み読みされる心配はないと思いますが、一応念のため2回書き込みでクリーンアップしておきます。
 これが終わるといよいよ運命の廃却回送です。
 リサイクル券は申し込みからわずか2日で郵送されてきました。段ボール(またはポリ袋)に廃却対象パソコンを詰めて、この上にリサイクル券(エコゆうパック伝票)を貼って郵便局から発送します。
 手順に従って、2台のパソコンを段ボールに箱詰めします。ノートの2号機は小さくて済みますが、容積の大きい1号機はスーパーや量販店に行っても適当な大きさのがなく、探し出すのに大変苦労しました。自宅で半分土に埋もれていた、電子レンジ用の箱が適度な大きさであることが分かり、これを乾かして使うことにしました。冬眠中のダンゴムシをたくさん起こしてしまった。
 しかも1号機は大変なヘビー級で、重量が20kg以上もあり、持ち運ぶのにもまた一苦労です。何とか車に乗せ、郵便局まで運び、下ろしてまた窓口に運び、発送手続きを行ない、これでようやく手元から離れました。

 かくして、10年来使ってきた2台のパソコンと、永遠のお別れとなりました。何だか亡くなった人を納棺して火葬場まで運ぶのと同じような心境です。
 多分今頃、2台のパソコンは指定処分場で部品ごとに分別され、新しい原材料になって生まれ変わっていることでしょう。そしてその原材料が、次の世代のパソコンの一部となって、また次のユーザーの元に届きますように。

最後に4台揃えて記念撮影。
左から引退した1号機,3号機,4号機と、椅子に乗っているのが2号機。

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