メゾン 道の果て

週観 道の果てから

3月31日

 昨年はレンジ飯がマイブームでした。しかし種類がたくさんありそうに見えたレンジ飯も、半年で主だったお店で売っているアイテムをすべて制圧しつくしてしまい、新しいネタがなくなってしまいました。レンジ飯そのものも量が少なく、「炒飯」「ピラフ」をうたっていても所詮は炒飯風、ピラフ風でしかないし。味にも正直飽きてきました。

 そんな状況の中、新たに出会ったアイテムが、「レトルトカレー」です。
 100円ショップに行けば、レトルトカレーの箱が意外なほどの種類で揃えられています。
 お供となるレンジ用白ご飯も1回100円で売られています。これを組み合わせれば、200円でカレーライスにありつける訳で(笑)。ポスト・レンジ飯はこれで決定です。
 レンジ飯のときと同様に、会社の電子レンジを使います。まず白ご飯をレンジで温め、次に前回使ったご飯の容器にレトルトカレーを注ぎ、やはりレンジで温めます。食後、ご飯の入っていた容器は次回のカレー容器用として洗い、カレーを入っていた容器は処分します。別にエコでも何でもありませんが。
 最初は100円ショップではなく、仲御徒町のディスカウント店にて85円で売られていた、「ハウス かりー屋カレー」(なぜか漢字変換できない)から入りました。通常パッケージのビーフ味とチキンカレー、ポークカレー、かりー屋ハヤシ、そしてハヤシカレーなるものもあり、味の違いを楽しませてもらいました。実家で食べていたヱスビーゴールデンカレーよりも味が濃く豊かです。
 次は大塚食品の定番「ボンカレーゴールド21」。パッケージの原材料欄をよく見たら、ボンカレーは甘口、中辛、辛口で材料の配合がそれぞれ違うらしい。大辛以外の3種類を買って比較してみました。確かに色も味も少しずつ違うようで。甘口は薄い色、フルーツが入っているような味わい。辛口は色も濃く味も深い。辛さによってターゲット市場を変えている?ようにうかがえます。
 この後もグリコカレー職人、ヱスビーなっとくのシリーズを買い込み、控えとしてスタンバイ中。

 白ご飯も、ディスカウント店では5食パックで500円を切った価格で販売されているのをよく見かけます。3食パック220円で売られている店を発見しまとめ買いしましたが、先日実家近くの長崎屋に行ったら、ドンキホーテブランドのパックが3食197円!しばらくは白ご飯はここでお世話になりそうです。どんなにご飯が高級品であっても、カレーをかけてしまえばあまり変わらないし。

 レトルトカレーの世界は、これが実にレンジ飯以上に奥が深いです。主要メーカーだけでも数十どころか100種類くらい軽くいってしまうようなレパートリー。それどころか全国には様々な「ご当地カレー」が存在し、そのレトルトパックも数多くの種類が流通しています。このシリーズを完結するのには何年かかるのやら。壮大なるカレーの旅は始まったばかりです。


3月23日

 この3月、近所に新しいお店が2つ続けてオープンしました。
 2つとも撤退した空き店舗に新しく入ったテナントで、建物を改装しイメージ一新で再出発しています。

 1つは今月初めにオープンしたホームセンターです。
 以前はここに総合スーパーがありました。食料品から日用雑貨、園芸に至るまで幅広い品揃えでした。今乗っている自転車もここで買ってもらったものです。しかしちょうど1年前の春、経営不振で倒産し突然の閉鎖。以来空き店舗となり寂しい姿をさらしていましたが、後継が決まったらしく昨年秋頃から外装の工事が始まり、すっかりリニューアルして開業の日を迎えました。
 店内に入ってみると、いわゆる典型的なホームセンターです。食料品は扱わず、日用生活雑貨や薬品類、工具、材料が所狭しと並んでいます。屋外は園芸や資材を扱っており、お花の類は以前より充実しているようです。これといって強く惹かれた点は特になし、ですが、花や草木をのぞきに通うかもしれません。

 もう1つ、こちらは食品スーパー。1月に撤退した食品スーパーの店舗でしたが、後継が現れるのも早く、わずか2ヶ月で別の食品スーパー業者が入り営業を始めました。
 店内は改装こそされましたが、レイアウトはほぼ以前のまま、という感。品物がきちんとならべられ少しは美しくなりましたが、妻に言わせると品数が少なくなったようだ、という感想です。そのせいか新店開業にもかかわらず客足はあまり多くなく、いつまで持つかな、と言っています。
 店内の一角にベーカリーが設けられ、焼きたてのパンを提供しています。パン屋さんも近辺に2ヶ所あり、既存店とどう勝負していくか注目されています。

 一方でこの地域のドラッグストア1軒が撤退しました。退店するときに内外をきれいにしており、早いうちに後継が現れそうな気配です。


3月18日

 解体目前か!?危うし、川口市の京急230形

 西川口駅の東口から徒歩15分のところに「青木町公園」があります。スタンド付きの野球場やテニスコート、プールもある、かなり立派な公園です。
 その青木町公園の一角に、ひっそりと保存されているのが、写真の京急230形、デハ236です。
 昭和4年に製造されたというこの電車、当時としては破格なほど大きな窓で車内も明るく、数ある関東私鉄電車の中でも最も魅力あふれる車輌でした。戦争や高度成長期を経て50年近くの長きに渡って走り続け、昭和53年に引退。翌年、この地に運ばれてきました。京急と縁もゆかりも薄い川口市になぜ京急の車輌が保存されたのかは謎ですが、ともかく30年間、市民に親しまれ続けてきました。
 しかし野外で屋根もない雨ざらし状態で展示されてきたことがたたったのか、近年は補修作業も十分になされず車体の老朽化が目立つようになってきました。

 自宅から青木町公園までは、実は自転車を飛ばせば1時間以内でたどり着ける場所にあります。とはいえ少し遠くて、今まで行くことがなかったのですが、最近鉄道雑誌やネットの情報でこの230形が解体されるとの噂が出回り、思い立って見に行ってきました。
 画面右側の建物が市の児童文化センターで、230形はこの施設の教材という位置づけだったようです。しかし児童文化センターも建物の老朽化により閉鎖され、道連れで230形も解体される、という話らしいです。
 現役当時鮮やかな赤だった車体は白く色あせ、塗装のあちこちにひびが入り錆が浮き出ています。説明看板もなく(昨年まであったが撤去されたとのこと)、現役時代を知る人から見れば無残な姿に映りますが、木製ニス塗りの重厚な内装、こぼれるような大きな窓など、やっぱり葬り去るにはあまりに惜しいです。
 京急線上から引退後、仲間達は香川県のローカル私鉄にまとめて譲渡されたりして、第二の人生を送る車輌も多かったです。僕も12年ほど前四国を旅行した際その元京急230形に乗車し感激した一人です。その私鉄で走っていた車輌もすべて解体され、残るは都内の鉄道模型メーカーショールームに保存されたデハ268と、この236の2台のみです。そうした意味からも貴重な保存例であり、できることなら縁の深い京急沿線に、きれいに整備した上で、と願っています。

 隣の上屋付きの建物にはSLも保存されています。9600形蒸気機関車の9687で、大正4年生まれ。現役末期は川越線で活躍し、埼玉に縁が深い機関車でした。こちらは屋根が付いているゆえ保存状態は良好です。

 さらに、ここから1km余りしか離れていない場所にもう1台SLが保存されており、ついでに回ってきました。
 蕨市、大荒田交通公園のC11 304 。戦争末期の昭和20年に製作され、神奈川県を中心に活躍していました。昭和40年、20年の活躍を終えて早々に引退しています。
 公園は東北線・京浜東北線のすぐ脇にあり、行き帰りの電車から見えるSLの姿は以前から気に留めていました。実車がこの地に運ばれて40年余り。世代交代の激しい後輩達の活躍をひっそり見守っています。


3月11日

 政府エコポイントを申請した話。
 昨年6月、家を新築したのに合わせてテレビを3台、冷蔵庫を1台購入しました。
 実際には他にも購入した家電製品はあるのですが、エコポイントの範囲では上記の4点ということで。
 一式合わせて40万円ほどと結構な出費でしたが、家族の憧れだった大型液晶テレビが入り大満足です。
 何せ旧宅時代では30年もののカラーテレビが現役だったのですから。

 そのエコポイントの申請ですが、昨年6月の購入時点では受付はまだ始まっておらず、購入したテレビや冷蔵庫がポイントの対象物件となること、ポイントの合計点数、保証書やレシートの保管が必要なことの説明を店員から受けました。
 ポイントの点数はというと、テレビ3台は37型、32型、16型でそれぞれ17000点、12000点、7000点、冷蔵庫9000点、これに廃棄するテレビのリサイクルで3000点、合計すると48000点分!1点1円で48000円相当の商品(券)がもらえるうれしい話です。最新の省電力家電を買って国からお金がもらえる。そして環境負荷を減らせる。いいことづくめの話ではありませんか。
 しかし、その申請手続きは....さすがにそこはお役所仕事。
 エコポイント事務局のページに入ってネットで申請を行なったのですが、ネット申請というものが簡単にできると思ったら大間違い。これがまた面倒な作業なのです。購入した製品が1点ならまだしも、我が家のようにまとめて複数台も購入するときも、商品1点1点に一から申請書を書かなければなりません。住所・氏名・購入店名などの基本情報の入力→印刷、の作業を、購入した台数分繰り返すのです。1枚印刷するたびに、また最初から入力し直しかよ、とぼやくのも繰り返し。複数台購入する人もたくさんいるのですから、それを念頭に置いてシステムを構築すべきなのに。消費者の感覚を全く忘れているとしか思えません。
 台数分印刷した申請書に、保証書のコピーとレシートの原本を貼り付けます。複数台のレシートが1枚にまとめてある場合は、1枚目の申請書に原本を、2枚目以降はそのコピーを貼り付け、コピーには原本の貼ってあった申請番号を記入します。これも複数申請用の申請書を作っておけば、レシートを余分にコピーしたりしなくても済むし、申請用紙の枚数だって減らせたのに。エコを主張している事務局が、エコの考え方に逆行するような行動を指示するおかしな現実。
 それでも指示された通りに作業を進め、最後に申請者の署名捺印をして大型封筒にまとめて封入し、事務局宛郵送します。
 今回はポイントの申請のみとし、実際の商品の交換は後回しにしました。というのも、複数購入で申請書をまとめて郵送しても、ポイントは商品ごとにばらばらに付けられてしまいます。商品券などと交換する際、1点申請ごとに送料として400点を減算されます。このまま4台分それぞれで申請すると1600点のロスとなり、かなりもったいないです。ポイントの申請を行なうと、後日事務局から「マイページ」へログインする個人用パスワードが送られ、マイページ上で複数申請分を合算することができるそうなので、パスワードが来るのを待つことにしました。しかしこれも初心者にはなかなか気付きにくいところ。気付かぬまま申請したら送料を複数回払うことになって踏んだり蹴ったりです。
 ともあれユーザーの立場が考慮されていないエコポイント申請手続き。来年度もエコポイントは継続されるそうですが、早急な改善を求めます。

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