メゾン 道の果て

8月31日

 最近のお買い物から。

 ビニールプール、日除けテント、マットの一式です。
 ビニールプールは幼児1人が入るにちょうどよいサイズ。
 外国メーカーの製品で、世界どこの国でも使えるように、注意書きが各国語でびっしり書かれています。
 テントはキャンプなどに使う本格的なものではなく、日差しをさえぎる程度の簡易な構造で、組み立ても傘を広げるような感覚でできます。ただ飛ばされやすいので、写真に見えるようにバケツに水を入れて重しとしています。
 マットは防水性のブロックタイプで、写真では15枚を3×5で組み合わせています。各ブロックに描かれた乗り物などの絵は切り抜かれていて、単体でも子供の遊び道具(パズル代わり)になります。

 一式はこの夏、7月末から早速出番となりました。
 自宅庭の一角、駐車スペースの車を少し前にどけて場所を確保しています。
 プールは一番下の段、緑色の部分まで水を入れ、水浴び程度で使っていましたが、子供は大喜び。服をびっしょり濡らしてはしゃいでいるのはどこの子供も一緒のようです。親類が買って持ち込んできた水遊び道具も活躍。水鉄砲を噴射したり、あひる隊長を泳がせたりなど、周りの大人までもが子供に帰っていました。
 今年もまた厳しい暑さが続き、休日はもちろんのこと、平日でも猛暑日になると妻はプールを出して子供と遊んでいたそうです。
 ただ8月も下旬になるとようやく暑さが収まって涼しい日が続き、出番はなくなってきました。


8月25日

 久しぶりに、観葉植物パキラのことを書きます。
 結婚したときに高校時代の仲間からのプレゼントで家にやってきたパキラですが、
 前回はすっかり大きくなって鉢を植え替えしたところまでお伝えしました。
 あれから3年、今はこんな状態になっています。

 最近では上に向かっての成長はほぼ止まったようで、どの枝も、古い葉枝の付いていた跡の間隔が短くなっています。樹齢を重ねるとともに、以前のような勢いがなくなったようにも思えます。
 それでも葉の世代交代は続いており、下から寿命を迎えた葉が茶色く枯れて落ちると、今度は枝の先端から新芽が成長して小さな葉を6枚付けて出てきます。その姿は小さい子供の手を見ているようで、葉の柔らかさも、いつまでもなでていたいほどです。
 根元にお飾りで植えた木蔦の葉は、最初こそあまり伸びなかったのですが、一冬越してからは新しい葉を次々に付けるようになり、一度ばっさり切り落としています。

 こちらは本株から分けた別の株で、現在は2階寝室にいます。
 4年ほど前、特に伸びていた枝1本を切り落としたとき、切り口に濡れティッシュを巻いて根付けさせました。
 最初の冬越しでは葉が全て枯れ落ちてしまいましたが、地道に定期的な水やりを続けていたら、新芽が次々に出てきました。こちらも本株同様、上への成長は止まり、小学生の背丈ぐらいのところで葉をたくさん付けています。
 どちらの株も、若い茎からは時々雫が垂れています。気が向いたときに、その雫を指ですくってなめると、砂糖水のように甘く、くせになります。外に出したら蟻が寄ってきそうです(寒さ対策があるので外に出すことはしていませんが)。
 パキラとともに過ごしてきた7年。そしてこれからも生育を見守り続けます。


8月17日

 先日、部屋の荷物を片付けしていると、
 何やら1つの紙袋の中からぽろぽろと細かいごみくずが出てきました。
 一体何だろうと思って、その紙袋の中をひっくり返すと、
 紙袋に入っていた携帯電話付属品のビニール袋が崩れて(!)細かい破片となって散らばっていたのでした。

 どうやらそのビニール袋は「生分解性プラスチック」でできていたようです。
 通常のプラスチック製品は自然環境に放置されても半永久的に変質することがなく、捨てられたビニール袋が景観を損ねるなど環境保護の観点から問題がありましたが、それを解決する一手段として生分解性プラスチックが考案、実用化されています。
 確かに生分解性プラスチックのビニール袋を自然に放置すれば、やがては分解され土に返る。環境面からは負担がかからない、素晴らしい一面があります。
 が、現実は、部屋の中でほんの5年使わず保管していただけで、崩壊してビニール袋としての機能を全く果たさなくなるどころか、余計な掃除の手間を増やす結果になってしまい、困ったものです。

 環境対策と耐久性の両立を考慮するならば、時代を逆戻りして、やはり「紙」なのかなと思います。
 昔はスーパーのレジ袋はビニールではなく、紙でできていました。
 ただ、紙には欠点があります。
 ・重い商品を入れると破れやすい
 ・袋が雨や水に濡れると破れやすい
 ・中身が見えない
 破れやすい欠点は袋を手提げ状にしたり、防水コーティングをした紙を使ったりすることで解決はできます。現実に流通業界の多くで紙の手提げ袋は広く使われています。ただし加工の手間が加わるので製造コストはどうしても高く付きます。
 今回のように携帯電話の付属品を入れるレベルの袋であれば、薄手の紙袋で十分事足りるのではないでしょうか。
 昔ながらの商店街の肉屋さんでコロッケを買ったとき、コロッケを入れてくれる薄手の紙袋。そのイメージです。

 この6年間携帯電話を買い替えていないので、現在はどうなっているかは個人的には分かりませんが、
 恐らく生分解性プラスチックで同様の被害に遭った人は少なくないと思うので、苦情を受けて何らかの改善策はとられていると信じています。
 そして環境と、人間の現実の行動との関係をもう一度見つめ直す必要があるのかなと感じています。


8月11日

 グリーンカーテンの、その後の動き。
 朝顔はさらに上へ上へと成長を続け、ネットの上端を通り越してここから下に垂れ下がってお互いを巻き付き始めました。
 窓の外は緑の葉でびっしり覆われ、日除け効果は十分です。

 この写真は先週撮影したものですが、現在も窓からの景色はほぼこの状態です。
 7/21の写真と比べると、2週間でここまで変わるものかと驚かされます。

 一方で同じプランターに後からまいたカボチャの種ですが、日陰のせいか、それともまいた時期が良くなかったのか、それからあまり成長していません。
 少しでも日光が届くようにと、朝顔の根元付近の枯れ葉は除去していますが、各株とも未だに本葉の1枚目で成長が止まっている状況です。まいてからもうすぐ1ヶ月。すぐに大きくなると思っていただけに、先行きが心配です。

 この週末、関東地方にも台風の余波で強風が吹き荒れました。
 たくさんの花をつけた朝顔は、しぼんだ花が飛ばされ周辺にたくさん落ちていました。
 これを拾って、枯れ葉とともに根元にばらまいておきます。
 知らぬ間に団子虫やカタツムリが住み着き、花びらや枯れ葉を食料にしていました。
 土に栄養が行き渡り、カボチャの芽がもっと大きくなることを期待して。


8月3日

 毎年夏になると、欠かさず行っているイベントがあります。
 それは、銀座松屋デパートで開催される「鉄道模型ショウ」です。
 鉄道模型ショウは今年で36回目を迎える、国内主要Nゲージ(線路幅が9mm)鉄道模型メーカーによる発表展示会で、毎年7月末から8月初の6日間に渡って開催されます。今年も7月30日から8月4日まで行なわれています。
 そしてこの展示会に、高校時代の仲間と3人で会社帰りに集まり、観覧した後、暑気払いをするのが夏の恒例行事となっています。

 鉄道模型ショウを初めて見に行ったのは確か中学校の頃だったと思います。友達の間で鉄道模型がブームになり、地元のおもちゃ屋に通っているうちに、東京・銀座で「全日本鉄道模型ショー」(当時の名称)なるものが開かれる、という情報を入手し、埼玉県から都内までの高額の電車賃を払って友達と見に行ったという思い出があります。まだアイテム数の少なかった僕にとって、そして友達にとっても、模型ショーの会場内で走り回るたくさんの車輌達に心動かされました。
 当時のメーカーはトミー(ブランド名「Tomix」)、関水金属(KATO)、グリーンマックスの3社が主要メーカーで、この他に中小メーカーがいくつか存在するという構成でした。製品ラインアップは国鉄の車輌が中心で、全国各地で走っている主要な電車や列車は押さえていましたが、私鉄など地域に特化した車輌はグリーンマックスがキットで発売していた程度でした。人気の車種は2社バッティングとなる一方で製品化されていない形式も非常に多く、人気車種中心となるメーカーの販売戦略に文句が言いたくなることもしばしばでした。
 中小メーカーはNゲージから撤退したり、倒産消滅したりする会社が多い中、そのうちの1つであったマイクロエースが平成に入りNゲージに復活再参入、今まで3大メーカーのラインアップになかった私鉄地下鉄の車輌、JRのイベント車輌や地域限定運用の車輌、そして古い時代の客車などを怒涛の勢いで次々製品化。既存3大メーカーにとっても大きな刺激になったようで、最近ではKATOからも地下鉄車輌が発売され、今年は営団6000系(千代田線用)が、昔の登場当時仕様でリリースされます。
 さらにトミーテックが既存のTomixブランドとは別に新ブランド「鉄道コレクション」を立ち上げ、細密化高級化するTomixとは別に、それなりに品質の確保されている製品を低価格で提供を始めました。こちらは今まで穴となっていた中小私鉄車輌や大手の昔の車輌が中心となり、路面電車で参入したハセガワとともに5大メーカーで日本の鉄道車輌のほとんどを網羅できたといっても過言ではないでしょう。
 製品化され尽くしてもうこれ以上未開拓の分野はないと思われる鉄道模型業界、今年の新製品の動きを見ると、Tomixは新幹線開業50年を記念して、0系基本番台の登場当時仕様。ただし他メーカーが既に製品化しているので競作となります。また製品化予告に近鉄の最新型特急50000系「しまかぜ」が出されていました。KATOは前述の営団6000系の他は既存品の改良。マイクロエースは山陽電鉄3050系や京阪京津線2代目800系を出してきました。どちらもNゲージ完成品初登場。グリーンマックスに至ってはマルチプルタイタンパーを動力付で製作中とのこと。ついに線路保守用車輌まで製品化されるところ、マニア向けに特化した業界の動向がうかがえます。(その割に東武20000系列が未だにどこのメーカーからも出ていないとは..)

 ここ20年以上、鉄道模型からすっかり足を洗っていますが、20年間の製品の充実ぶりには本当に目を見張ります。希望する商品が店で入手できなくても、最近は中古の店やネットオークションで以前よりも容易に手に入るようになっているので、今から始める人にとっては本当に幸せかと思います。

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