メゾン 道の果て

5月31日

 2年後にまた会おう!!川口市の京急230形

 振り返ればもう7年も前のことになりますが、川口市青木町公園に保存されている京急230形、デハ236について書いたことがあります。雨ざらしの場所に放置され保存状態があまり良くなく、その当時から解体されるとの噂が立っていました。
 しかし現実に解体されることはなく、補修もされないまま年月だけが流れていました。

 そのデハ236の去就について昨年、急展開がありました。所有者の川口市が新たな保存先を募集した結果、元の所有者である京浜急行電鉄が引き取ることが発表されました。保存されてから38年目にして、里帰りが実現することになります。
 撤去搬出も今年の4〜5月になるとの発表を受け、5月上旬に2回、自転車を飛ばして実車に会いに行っています。7年前の写真との違いは、背後にあった川口市立児童文化センターの建物が解体され更地になったこと。この更地に搬出用の重機やトレーラーを入れて作業するとのことで、準備が整いいつ実行されてもおかしくない状況となりました。
 そして先週、22日に実車が搬出されたとの情報を聞き、もう一度現地を訪れました。
 前回まで鎮座していたデハ236が、本当にいなくなってしまったこと、
 後ろの車庫にいる9687の炭水車のナンバープレートがよく見えるようになったことに、少し寂しさを覚えます。

 実車は横浜、金沢文庫の車輌メーカーに運ばれ、2年間かけて修復の後、みなとみらいに建設される京急の新本社に保存・展示を計画しているとのことです。
 7年前に書き漏らしていましたが、デハ230形は236と268の他、京急久里浜工場で開業当時の姿に復元しているデハ248もあり、3両が現存しています。デハ236とデハ248は前身の湘南電気鉄道開業当時の同期生であり、今回の保存を機会にぜひ再会させてあげたい、とファン心に思います。


5月26日

 会社事務所の窓ガラスに、蜂のような虫が止まっていました。
 ガラスの向こう側で働いている人間達の様子など関心ないかのように、泰然としています。

 ガラスの内側から指でぐりぐりこすって、いたずらしてみましたが、全く反応しません。
 とんとん叩いても、飛び立つどころか微動だにせずしっかりとつかまっています。
 内側からの呼びかけには、意外なほど虫は気付いていないものですね。
 外側から近づくと、蝉でも蝶でも蜘蛛でも大概すばしっこく逃げていきますが。

 とここで、1つの仮説を発見しました。
 人間が、腹だと思って疑わなかった昆虫の腹の部分は、実は背中ではないかと。
 そして背中だと思っていた羽の付いた側が本当は腹なのではと。
 人間や多くの動物は正面、腹側からの攻撃には警戒しますが、背中から攻められると気付くのが遅れます。
 昆虫はその逆で、背中(と思っていた)側に警戒し、腹側では警戒が手薄になります。
 羽を持っている背中(と思っていた)側に意識を集中させ、目もその方向に向ける。
 そして敵が近づいたらいつでも飛び立ち、逃げられるようにする。
 蝶の羽の動作は、人間の腕が発展したものと思えば、少しは理解しやすいかもしれません。
 両手にうちわを持って、仰向けに羽ばたいている、そんなイメージです。

 自分自身の、昆虫に対する意識を覆すようなコペルニクス的発想の転換。我ながら良く思い付きましたが(笑)、
 では、蝶や蜂が背中で花をどうやって見つけるのか。背中側にある足でどう正確に着地するのか。
 食事をするのに、背中の位置に口がある方が都合良いことを説明できるのか。
 人間などの動物と全く違った進化を遂げた昆虫の世界は、人間の理解をはるかに超越した事実だらけです。


5月19日

 会社の近くにある国立印刷局跡地の工事現場ですが、昨年12月に状況をお伝えしてから5ヶ月経った現在、外見上はほとんど変わっていません。ただ、土砂の掘り出しは終わったようでダンプカーの出入りは少なくなり、代わってコンクリートミキサー車が頻繁に出入りしています。
 そのコンクリートミキサー車、よく観察すると、ある日はA社の車輌ばかり数台連なっていたと思えば、翌日はB社が、その翌日はC社がというように日によって受け持ちの会社が交代するようです。

 最近気になっているのは実はこれではなく、ミキサー体に大きく書かれた社名。
 正面向かって左側面から、回転しているミキサー体を眺めていると、
   トーリクンコ立日
   スンバドア山内
 え、スンバドアって、ライブドアの親戚みたいなものか?とか突っ込みたくなります。
 半周すると、今度は「日立コンクリート」「内山アドバンス」が上下逆さまになって現れます。

 もうお分かりとは思いますが、トラックの車体側面に進行方向から文字を配置した結果、左側面では逆書きの恰好になる例がよく見られます。例えば「社会式株スビーサ□△○」というように。
 コンクリートミキサー体でこれをすると、回転ごとに逆書き、逆さまの繰り返しというおかしなことになる訳です。
 ではどのようにすればこの状態を解消できるのか。
 (1)左側面の逆書きをやめる。 1周ごとの上下逆さまは解消できませんが、少しはましになるはず。
 (2)文字を書かず、会社のトレードマークだけをミキサー体に入れる。
 (3)マークも何も書かない。その代わり回転しない台枠部分に会社名を入れる。
 上記(1)〜(3)のいずれも工事現場に出入りしている車の実例です。ただ、(3)でミキサー体に何も書かれていなくても台枠には相変わらず「ンコ生阪大友住」と書かれていて、頭に1文字書き足したくなります(笑)。

 おかげで?最近は左側面の逆書きを左側から読む訓練をする癖がついてしまいました。しかし逆書きを左からではなくなぜか右から、進行方向から読んでいく方が自然に頭に入ります。長年の人生経験で脳がそのように慣らされてしまっているからかもしれません。そうだとすれば、多少残念なことです。
 さらに逆書き事情を観察すると、電話番号やトラックの登録番号など英数字が絡む部分だけ正しく左から書いてあり、その結果正書きと逆書きが混在して訳が分からなくなったり..結構奥が深いです。


5月9日

 この大型連休中はどこも遠出をすることなく、ほぼ自宅周辺でおとなしくしていました。1日だけ川口グリーンセンターに家族で遊びに出かけましたが、どこからこんなに湧いて出てきたのかと思うほどの人の数。園内の芝生はテントやレジャーシートでびっしり埋め尽くされ、大型滑り台やミニ鉄道は20〜30分待ちの行列。昨年夏に訪問したときは人があまり多くなくのんびり過ごせたのに。ハイシーズンはどこも人が多くてかえって疲れます。

 4月20日の回で畑の現況を紹介しましたが、それからわずか3週間で作物は急成長し、景観がかなり変わっています。

 さやえんどうは人の背丈を大きく超え、前回の左側写真の角度では背景の建物やネギは全く隠れてしまいました。角度を変えて撮ると、その成長ぶりに改めて驚かされます。それどころか、さらに上に伸びようとしています。一体どこまで達するのでしょうか。
 実もたくさん付けました。手を伸ばせば十分に届く距離です(が、他人の作物なので手を出していません)。
 右写真の葉物野菜は白い布が外され、3週間で収穫可能なまでに大きくなりました。奥にはビニールトンネルが造られ新たに茄子やピーマンの苗が植えられているようです。

 キャベツも大きくなりました。その向こう側にはレタスが植えられていましたが、白い布を外されてから収穫まではあっという間でした。代わってポールが立ち並びました。よく見ると、どうやら里芋の苗が植えられているようです。キャベツと葉物(小松菜か)の間の空間には、人参の葉が芽吹いてきました。


5月4日

 第5回チョコレート食べ比べ選手権!
 今回はブラック、ビター10種類を一度に対決させます。

(1)明治ブラックチョコレート
(2)森永ビターチョコレート
(3)ロッテガーナブラックチョコレート
(4)グリコバンホーテンビターチョコレート
(5)不二家LOOKカカオ ドミニカ
(6)グリコGABA(ギャバ)ビター
(7)名糖アルファベットチョコレート ザ・ブラック
(8)正栄デリシィ つぶチョコビター
(9)フルタビターショコラ
(10)寺沢製菓 ハイカカオ70%

左側から列ごとに
(1)〜(4)
(5)(6)
(7)(8)
(9)(10)

 いずれも過去に通常のミルクチョコレートで登場した会社なので、おおよその傾向はつかめるのですが、全般的に大手系はやはりグラム当たりの価格が高くなる傾向にあります。ただし特売などで店によって価格が大きく変動するのもまた然りです。グリコ製品は会社の「オフィスグリコ」が、郊外のディスカウント店よりも安く、税込100円で購入できます。
 さて、味の方はというと、

 大手各社(1)〜(4),(6)はいずれもミルクの同製品からそのままブラックの方向にトレースしたという味わいですが、明治はほんのりバターの香りが、グリコのGABAはミルクの香りがしました。いずれもビターやブラックにしては甘く作っていて、万人が楽しめるようにしているようです。
 これに対し、袋入りの(7)〜(10)は個性が出ました。(8)の正栄デリシィが最も素直でしたが、それでも大手各社に比べると相当甘さを控えています。(7)名糖は甘さ控え目の上に酸味が先にやって来ました。
 (9)フルタと(10)寺沢製菓は、いずれも「カカオ70%」をうたっており、(8)の42%、(7)の58%に比べると苦味が前面に出ます。フルタはどことなくバナナにも似た高貴な香りとともにカカオ70%の甘苦さが襲ってきます。寺沢は..ひたすら苦いです。酸味も入ってきて、食べるのがもはや修行のレベルです。
 また大手でも(5)不二家のLOOKドミニカはカカオ分66%、前述の(9)(10)に匹敵しますが、大手らしく甘く作っていて苦味が隠れた一方で、酸味がかなり強力で今回の中で最も酸っぱく感じました。

 (7)〜(10)の袋入りの後で、大手の(1)〜(6)を食べると、すごくほっとした気持ちになります。それだけ今回のブラック対決は癖の強い面々が多く、少々きつかったです。次回はホワイトかハイミルク対決にしよう。

BACK道の果て バックナンバーへ
TOPトップへ戻る